日本ハム対ロッテ15回戦
先発は、上原健太と美馬学
試合は、8-6で日本ハムの勝利
日本における野球の現場では、打者がゴロを打った場合に一又は複数の走者に進塁義務が生ずるケースでは、野手は、進塁を阻止することよりも投げる距離が短いところから、若しくはタッグを要しないところからアウトを稼ぐことが慣行化されている。
その結果、無安打で得点されてしまう。
無安打で得点されれば、カットして球数を投げさせて投手の肉体を破壊し、シングルヒットと首をバックネット方向に捩じり捕手のミットに収まるまで投球の軌道を追い、ストライドを広げて四球を取ることによって繫ぐ野球をして取り返すという野球が行われてきた。
無安打による得点で得点を積み重ねられてしまうと、追い付き追い越すのが難しくなるのである。
先制点を取っても、大量点を取らないと勝てないのである。
しかし、このような4人で1点を取る「つなぐ野球」は、ケガ人、プロのレベルに到達していないドアスイングの投手からしか一イニングスに4人出塁させることができない。
一死一二塁における守備
内野手は、走者の走路より前に守るシフトを採らない。先頭の走者の進行方向の先の塁がガラ空になる間が生じ投手がセットを解く前又は解いた後にスタートを切られてしまうからである。
遊ゴロに関しては三塁手は三塁ベースから離れないこと。遊ゴロは、遊撃手が二塁走者の走路より前に出ずに打球に触れること。
遊撃定位置方向のファーストバウンドが身長より高い打球に関しては、三塁手は三塁ベースを離れず、遊撃手が二塁走者の走路より前進せずに触れる。本塁に送球して二塁走者の本塁生還を阻止する。
三塁ゴロは、三塁ベースを踏んでから二塁、一塁に送球する。
三塁線寄りの投ゴロは、投手が打球に触れる。三塁手は前進してこない。三塁手まで前進してきてしまうと、投手と三塁手の内、打球に触れなかった方若しくは遊撃手が三塁に入るまでの間に三塁ベースがガラ空きになりるからである。更に打球に触れた野手が二塁又は一塁に投げれば、二塁走者が本塁に還ってしまうからである(①、②)。
先頭の走者の進行方向とは逆の塁に投げない。
2回裏一死一二塁、投手上原健太(左投手)、打者ブロソー(右投げ右打ち)、一塁走者中村奨吾、二塁走者山口航輝
ブロソーは、右腕前腕部を回内(スイング)後、ヘッドが下がり、右腕前腕部を回外、右手首をコックしてヘッドアップしてしまう。右腕前腕部を回内してカチ上げる。
ファーストバウンドがマウンドよりも前(本塁寄り)、三塁線寄りで上原の身長より高く跳ねる
三塁手の清宮が三塁ベースから離れ、前進してきてしまう。
上原は、三塁線に腹側を向け、打球が落下してから右胸の高さで打球に触れる。
上原は、左肘を上げ、右肩を三塁に向け、右足のスパイクの外側から入射する。しかし三塁ベースがガラ空きになっている。上原は、三塁に投げられず、左股関節をバックステップして一塁に送球する。
二塁走者の山口航輝は、三塁手前で減速し、右足のスパイクの外側で三塁ベースを蹴って三塁で停止する。
前の試合に引き続き、山口航輝のボーンヘンドにより得点されなかったが、清宮は、前の試合に引き続き、同じミスを繰り返している。
一死一三塁、安田が打った右飛が犠飛となり、無安打で1点が入る。
無死一二塁における守備
フォアハンドシングルでグラブを出し、グラブを持つ手の小指基節骨→親指基節骨の順で打球を叩く。
一二塁走者には、進塁義務が生じる。
二塁ベース上はフォースドプレーであり、簡単にアウトが取れるが、二塁には投げないこと。
打球に触れた後、先頭を走る走者の進行方向とは逆方向の塁には送球しない。
打者走者は、本塁に帰塁できないが、フォースドプレイではない。
打者が引っ張って産み出した地を這うゴロに触れた内野手は三塁に投げる。
3回裏、無死一二塁、投手上原健太(左投手)、打者石川慎吾(右投げ右打ち)、一塁走者友杉、二塁走者岡
石川は、右腕前腕部を回内(スイング)後、ヘッドが下がり、右腕前腕部を回外、右手首をコックしてヘッドアップしてしまう。右腕前腕部を回内してカチ上げる。
差されて二塁ベース寄りのゴロを打つ。
無死一二塁、ニゴロの場合、4-6-3の併殺に成功したとしても、二塁走者に三塁に進塁され、一死三塁のケースを創られてしまう。
一死三塁は、飛球(犠飛)、四球(打者走者が二塁に走り、捕手が二塁に送球後、三塁走者が本塁に還れる)、スクイズ、投ゴロ、捕ゴロ以外の内野ゴロ、本盗、フォースボークと無安打で得点する手段が山盛りである。
石川の打った打球は、ファーストバウンドは、ハーフバウンドの角度で上昇した後、垂れる。セカンドバンド後、ショートバウンドの角度で、二塁手加藤豪将が一二塁間走路の後ろで両腕前腕部を回外して打球に触れる。
加藤豪将は、バックステップ後、スリークォーターで三塁ではなく二塁に送球してしまう。
二塁には遊撃手奈良間が入る。
奈良間は、左足内踝で二塁ベースを蹴り、一塁走者がフォースドアウトという評価が審判に付けられる。奈良間は、本塁に投げずに一塁に送球してしまう。
打者走者は、一塁で、セーフであるという評価が付けられる。
二塁走者岡は、三塁ベースを蹴ってオーバーランした後、アンツーカーから出ることなく三塁に帰塁してしまう。
ロッテは、山口といい、岡といい、この程度の奴等がスタメンレギュラーで出場しているのだ。
日本ハムは、守備、走塁のノルマを履行していれば、対戦成績(日本ハムの5勝10敗)を逆にできるのだ。
ロッテの監督吉井がリクエストを申請した結果、奈良間の左足が二塁ベースを空振りしているとして審判が付けた評価が覆る。
奈良間がベースを蹴れなかったこと以前に、加藤豪将が三塁に投げずに、二塁に投げてしまったことがエラーなのである。
ロッテは、このイニングス、満塁から2本のシングルヒットと犠飛で3点を奪う。
一死満塁における走塁
満塁でランエンドヒットを行えば、ポテンヒットで3点取れる。
塁が埋まっていてゴロを打った場合に進塁義務が生ずるケースでは、ゴロゴーはさせない。
ライナーバックの失敗は、OK
先頭の走者の本塁生還のアシストができる、帰塁未履行のアピールを崩せるからである。
3回表一死満塁、打者マルティネス(右投げ右打ち)、一塁走者万波、二塁走者清宮、三塁走者松本剛
二塁走者清宮は二次リードを取る。
一塁走者万波、三塁走者の松本剛は、アンツーカーと内野芝の境目で一次リードを取る。
マルティネスは、ヘッドを残して中前に地を這うゴロを打つ。
中堅岡は二塁に返球し、二塁には遊撃手友杉が入る。
万波は、二塁で停止し、三塁に進塁できていない。
清宮、万波、松本剛は、何れもマルティネスのバットから打球がリリースさせた後にスタートを切っている。
一死満塁、打者奈良間(右投げ右打ち)一塁走者野村、二塁走者マルティネス、、三塁走者万波
左翼山口航輝は、深さは定位置、左翼線を空けて守る。
一塁走者野村、三塁走者万波は、アンツーカーと内野芝の境目で一次リードを取る。
二塁走者マルティネスは、一次リードでアンツーカーから出る。
野村、万波、マルティネスは、打球が地面に落ちた後、スタートを切る。
得点は、1点に留まる。
一死一二塁における走塁
ランエンドヒットをかければ、左前ポテンヒット、中前ポテンヒット、右前ポテンヒットで一塁走者を生還させることができる。
帰塁は、次以降の塁を蹴った後でもできる。
打球が地面に落ちる前に、具体的には打者がフライングエルボーをした後に、全ての走者は、スタートを切る。
ライナーバック、フライバックの失敗はOK
打者走者を含め、後続の走者は、オーバーランする。
後続の走者は、盗塁をして帰塁義務未履行のアピールを崩す。
3回表一死一二塁、投手美馬(右投手)、打者野村(右投げ右打ち)、一塁走者マルティネス、二塁走者万波
万波は、ハーフウェイまで二次リードを取り、野村が右腕前腕部の回内(スイング)後、スタートを切る。
マルティネスは、一二塁間ハーフウェイで右中間に腹側を向け停止している。
打球が地面に落ちてからスタートを切る。
野村は、投球に差されて二中間の飛球を打つ。
一塁走者、二塁走者を本塁は、本塁に還ることができない。
無死一三塁における走塁
偽装スクイズで得点できる。
フォースボークと重盗の合わせ技で得点できる。
フォースボークと重盗の合わせ技は、打者に1球も制約を課さない。
4回表無死一三塁、投手中村稔弥(左投手)、打者清宮(右投げ左打ち)、一塁走者松本剛、三塁走者加藤豪将
中村稔弥は、一二塁間に腹側を向け、三塁線に背側を向ける。
中村稔弥は、真ん中低めに投球をワンバウンドさせる。
捕手田村は、フォアハンドシングルでグラブを出し、骨盤を前傾して投球を前に落す。
清宮は、スイングせずに四球を与えられる。
一塁走者の松本剛は、二塁に歩いて向かう。
加藤豪将は、三塁ベースに帰塁してしまう。
脚注
用語の意味に関しては下記記事参照