日本ハム対ソフトバンク8回戦(PayPayドーム)
先発は、北山亘基と藤井皓哉
先発北山は、14個のアウトを取り、3失点で降板、後続の齋藤綱紀、宮内もそれぞれ2失点
日本ハムは、藤井皓哉からは、スクイズで挙げた1得点のみ、リリーフ投手からソロ本塁打2本による得点のみで、3-6で敗れた。
最大の敗因は、6失点した投手陣であるが、点差を広げられる前に採れる得点手段をし尽くしたか再点検する必要が生ずるのである。
ロースコアの接戦でしなければならないこと
4回が終了した段階では、スコアは、1-2と日本ハムがロースコアのビハインド
投手は、足を上げない。二段モーションを使わない。
走者の方に首を捩じったままセットを解かない。
捻転差を作らない。
前進守備をしない
先行する走者の進行方向とは逆の塁に投げない
スリークォーター、サイドハンド、アンダーハンドの投手は、オーバーハンドの投手に比べ、捻転差を作って投げるわけであるから、僅差のビハインドで投げる投手としては、オーバーハンドの投手に比べると加速距離の面で弱いのである。
6回裏一死三塁、打者今宮
一塁手野村は一塁走者が通るであろう走路よりも前、遊撃水野は二塁走者が通るであろう走路よりも前に守っている。
6回裏、二死三塁、打者周東
打球に触れた後、ボールを地面に落さずに送球のトップが作ることができれば攻撃終了であるから前進守備の必要は生じないのであるが、左翼アルカンタラ、中堅江越、右翼矢澤は、何れも前進守備を敷いている。
一死二塁における得点手段
一塁走者は二次リードを取り、二塁ベースとの距離を詰める。
一塁走者は左足でベースを蹴り、オーバーランする。
一塁走者が一二塁間又は二三塁間で挟まれて二塁走者の三盗(ディレードスチール)及び本塁生還をアシストする。
二塁走者は、打者がフライングエルボーした後、帰塁する。
一塁走者は帰塁しない。
二塁走者は、野手が打球に触れた後、スタートを切る。
打球に触れた野手が一塁に向けて送球腕の前腕部を回内(リリース)した後、一塁走者は帰塁する。
二塁走者の三塁進塁をアシストする。
枠内の策は、打者が水平に捻転せずに本塁打が打てる打者であれば、”May”(一人ランエンドヒット=打者に制約を課さない)
ドアスイングガーは、トップハンドの前腕部を回内してトップハンドの肘をコックアップした後、ストライドが広がる。
トップハンドの前腕部を回外してトップを作る間ができない。
トップハンドの前腕部の回内にブレーキをかけることができない。
ワンバウンドを振る。
トップハンドの前腕部を回内してトップを解除することができない(=スイングできない)
ストライクゾーンの投球を振れない。
打者がドアスインガーの場合は、盗塁は”Must”
3回表一死一二塁、一点リード、打者福田光輝のケースで仕掛けなかった。
二死一二塁における得点手段
投手が投球しても帰塁しない。
投手が一塁又は二塁に送球しても帰塁しない。
捕手が投手に返球しても帰塁しない。
飛球であろうがライナーであろうがゴロであろうが帰塁しない。
カウント3-2からは、打者が誰であっても強制
ドアスイングガーは、トップハンドの前腕部を回内してトップハンドの肘をコックアップした後、ストライドが広がる。
トップハンドの前腕部を回外してトップを作る間ができない。
トップハンドの前腕部の回内にブレーキをかけることができない。
ワンバウンドを振る。
トップハンドの前腕部を回内してトップを解除することができない(=スイングできない)
ストライクゾーンの投球を振れない。
打者がドアスインガーの場合は、2ストライクを取られる前、初球からでも行って構わない。
3回表二死一二塁、一点リード、打者谷内の場面で初球から盗塁を仕掛けなかった。
4回表二死一二塁、一点ビハインド、打者江越の場面で初球から盗塁を仕掛けなかった。
ここまでは、義務であり、以下は応用編である。
一塁走者は二次リードを取り、二塁ベースとの距離を詰める。
一塁走者は左足でベースを蹴り、オーバーランする。
無死一塁からの得点手段
無死一塁から盗塁することによるメリット
無死二塁からバントしても飛球を打っても一死三塁のケースが作れる。
後続の打者が無安打でも得点できる。
5回裏無死一塁、一点ビハインド、水野は、カウント1-2からの6球目、シャッフルしながら二次リードを進め、ディレードスチールのスタートを切る。捕手甲斐からの一塁送球で戻れずにアウトになったが愚策ではない。
後続の福田に二塁打が産まれた後、甲斐の一塁送球でアウトになった水野に対してブツブツ言うのは結果論。
脚注
用語の意味に関しては下記記事参照