日本ハム対ソフトバンク9回戦
先発は、コナーメネズと大関友久
先発メネズは、59球を投じ、9つのアウトを取り、四球5を与えて降板します。しかし、失点は2です。
メネズは、スリークォーターが平均ですが、この試合のメネズは、ほぼオーバーハンドに近い角度にまで左肘を上げられており、メネズの平均よりは投球動作は上です。
尚、試合は、2-4で日本ハムが敗れました。
投手は何故、四球を産み出すのか
投手が四球を出すのは、メンタルが弱いからではありません。
メンタルで肉体の稼動をコントロールすることができません。
嘘だと言うのなら、試して下さい。
投げる前に「脱力しろ、脱力しろ」と言い聞かせても、脱力して投げることができませんから。
投手が四球を出すのは、投球肘又は腱板が損耗しているからです。
投手が四球を出すのは、マウンドを使いこなせずに投球動作に誤差が生ずるからです。
後者の場合は、粘土が出現するまでスパイクで地面を掘ればクリアできます。
腱板は、テイクバックをしなければ、損耗を大幅に抑えることができます。しかし、前腕部を回内(リリース)して投球肘を上げれば腱板が突っ張ります。投手がボールをリリースしなければ、全ての選手がプレーを進行できません。
一方、投球肘は、投球腕の前腕部を回外した後、投球する手の小指第二関節が内旋する分、張りが軽減するといっても多寡が知れています。投球腕の前腕部を回内(リリース)しない限りは、どの球種を投げても側副靭帯の前束は突っ張ります。
投球腕の前腕部を回外しなくてもセットは解けます。しかし、打者寄りの膝を上げないとプレートに沿わせる足の股関節は外旋できません。
投球腕の前腕部を回外せず、回内してセットを解くと、テイクバックが大きくなります。腱板を故障します。
投球肘を上げた後(前腕部を回内した後)、投球肘のアクセレーション(加速)(前腕部の回外)を省くことはできますが、投球肩の内旋運動が加速しないので、投球肘が上がりません。腱板が突っ張り、擦り切れていきます。
言い換えれば、投球しながら、投球を反復するレベルにまで再生産することができるのが肘なのです。
先頭打者への四球は必ずしも失点へのメルクマールとは成りえない
打者はトップハンドの肘を上げた後、トップハンドの肩関節は内旋します。
トップハンドの肘を上げた後、次のような動きをする打者は安全パイです。
但し、投手がワンバウンドの投球を頻発し始めたら、得点を取られていなくても球数に関係なく交代させてやらなければいけません。
首が捕手方向に捩じれる(第三者は投手がリリースしてからミットに収まるまでの投球の軌道を追っているように錯覚します)。
引手の肘が突っ張る。
前肩がトップハンドの方に入る
トップハンドの肘が耳の高さまで上がらない。
ストライドが広がる(投手寄りの足の親指が投手寄りの足の股関節より投手方向に出る)。
引手の肘が落ちない。
トップハンドの前腕部を回外する間ができないからトップハンドの手首が背屈しない。
トップハンドの前腕部の内旋にブレーキをかけることができないからワンバウンドに対し、スイング(トップハンドの肩関節の内旋)が止まりません。
トップハンドの上腕部が外旋運動の加速距離が短いので、トップハンドの肘が加速しません。
更に、内旋運動(スイング)の加速距離が短くなります。
引手の肘が落ちず、ストライドも広がります。
ど真ん中のカーブ、ストライクゾーンとボールゾーンギリギリの投球の軌道にスイング(トップハンド上腕部の内旋、前腕部の回内)が止まってしまいます。
ヘッドが立ちません。
投球の軌道をカットして逆方向若しくはバックネッド方向に水平の角度に近いスライス回戦のかかったファウルを打つのがMaxです。
野球をしたことがない人には、投球の軌道を見極められる選球眼の優れた打者に見えるでしょう。
しかし、実際には、打者は投球の軌道を見てスイングしたり、スイング後にトップハンドの前腕部を回外、手首を背屈してスイングを止めているのではありません。
ストライドが広がってスイングができないのです。
捻転差を作らず引っ張って本塁打を打てる打者でもないのに四球で出塁できている場合、100%首が捕手方向に捩じれ、ストライドが広がっています。
投手は、打者にトップハンドの肘をヒッチする間又は前膝をニーアップさせる間を与えずに投げられているということです。
投球腕の前腕部を回外してセットを解けば、投球肘を上げた後、投球肘を加速しなくてもアウトが取れるので、球数を投げさせた打者が考えるほど、腱板、側副靭帯、深層屈筋は損耗していません。
先頭打者が捻転差を作らず引っ張って本塁打を打てる打者ではないのに、カットして球数を投げさせたり、四球で出塁するチームは、指揮官が投手の肉体の損耗を期待し次の打者以降に四球又は安打を待ち、選手がシングルヒットでつなぐ各駅停車の攻撃をするチームです。
アンチスモールベイスボールのチームです。
後続の打者も投手寄りの足の膝を骨盤の高さまで上げ、又は捻転差を作ってストライドを広げてきます。
更に、後続の打者がフライを上げずに転がすことができる場合、牽制やライナーに対してミスすることなく帰塁できたり、スライディングの後、減速停止している場合は、指揮官が安打を待ち、選手がシングルヒットでつなぐ各駅停車の攻撃をするチームであることが確定です。
アンチスモールベイスボールのチームです。
this is バカープ野球
新井くんの野球です。
広島は、必ず、巨人に抜かれます。
断言します。
先頭打者に四球を与えも無失点で切り抜けられます。取られたとしても大量点は取られません。
パリーグのチームも西武とロッテ以外は、アンチスモールベイスボールに近いと言えます。
先頭打者に四球を出すよりもヤバいことが生じ得るメルクマール
次のような動きを全て満たす打者は、投手から見てヤバい奴です。
投手がアウトを重ねていても、そろそろヤベ~なと思うのは、右打者に捻転差を作らずに引っ張ってレフトフライを打たれたときです。
構えたとき、トップハンドの肘を上げたとき、トップを作った後、何れも肩関節を結ぶラインの外側に首が捩じれている打者
トップハンドの肘を上げた後、引手の肘が落ちる打者
どのコース、どの球種も対しても、トップハンドの肘を上げた後、投手寄りの足のスパイクの外側のラインが投手寄りの足の股関節より投手よりに出ない打者
投手寄りの足のスパイクの外側が投手寄りの股関節寄りも背骨寄りに入射し、インコースベルトの高さのボール球に対して腹を引っ込めて避ける。すなわち、ヘッピリ腰で避ける打者
ストライドが狭いからトップハンドの前腕部を回外する間ができる。
トップハンドの上腕部が外旋する。ヘッドステイバックする。
故に、頭の高さを通過する投球をされても避けられる。
故に、背中に当たってもボールの跳ねる距離が長い。
ワンバウンドを振らない。
投手が捻転差を作らず、投球肘を上げても、ストライドが狭いので加速距離が長い、天井にぶつかり得る角度の捕邪飛が打てる。順方向のポール際のファウルが打てる。
インステップしないから、インローをミスショットしない。
回転半径が狭いから、アウトローを引っ張ってフライボールが産み出せる。
ど真ん中のカーブも泳がない。
真ん中高め、インハイ、アウトハイのクソボールを大根きりできる。アッパースイングできる。
スイングの後、後ろ足の膝が投手方向にニーアップした後、後ろ足の膝が地面に落ちる。
投手は、捻転差を作らずに、投球肘を上げ、更に投球肘を加速させないと、アウトが取れません。
投手の腱板、側副靭帯、深層屈筋が最も損傷していく打者です。
捻転差を作らず引っ張ってフライボールを打てる打者に相手投手が申告四球を出して、二盗、三盗、、本盗するのが、スモールベイスボールです。
他人が付けた評価を評価するのではなく、評価の土台となった動きと動きの関係を観察するユダヤ金融直伝CIA野球です。
先頭打者に四球を出した後、どうするか
野球をしたことがない人は、投手が四球を出した後、内野手及び監督コーチがマウンドに集まらないと、「何故、間を取らないんだ」と憤ります。
しかし、投手は、第三者には静止しているように見えて、前腕部の回外、回内を繰り返してグラブの中でボールをいじくっています。
投手の周りに集まるということは、投球動作を止めるということです。打者が打席を外すのと同じことをしているのです。
投手は肉体を故障してしまいます。
「マウンドに集まって間を取れ」ということは、無策であると言っていることと同じなのです。
先頭打者に四球を出した後にできること
マウンドを掘る。
ボールを交換しない(使用していないボールは滑らせるのが難しい)。
グラブの位置を変える(ボールを握る手首をコックしない。手首をコックすると、グラブを持つ手の肘が投球肩の方に入るから)
セットポジションのスタンスを変える。
プレートに後足を沿わせる位置を変える。
人差し指と中指の間を空けて握る変化球を投げない(テイクバックが大きくなってしまうから)。
投球間隔を短くする。
アンチスモールベイスボールのチームは打者からアウトを取ることを優先する
左投手が一塁に送球すると、左肘を上げた後、右足がインステップします。右足がインステップした分、右足のスパイクのスパイクの外側が入射するまでの間のストライドが長くなります。
右腕上腕部の内旋運動、左腕前腕部の回外運動の回転半径が長く、加速距離が短くなります。
左腕前腕部の外旋運動の加速距離が短ければ、左腕前腕部の回内運動の加速距離が短くなります。
左肘が上がりません。
左手中指の第二関節からボールが外れ、左手人差し指の付け根からボールが抜けます。
首を一塁側に捩じれれば、右肘、右肩が左肩の方に入ります。左腕前腕部を内旋して静止するというプロセスを取らずにセットを解くと、右腕上腕部の内旋運動、左腕前腕部の回外運動の回転半径が長く、加速距離が短くなります。捻転差が大きくなります。
打者がトップハンドの肘を上げる間ができます。首を一塁側に捩じれれば、右肘、右肩が左肩の方に入ります。審判によってはボークを取ります。各走者が一つずつ進塁できてしまいます。
メネズのセットポジション
メネズは、走者を出す前であろうと出した後であろうと、セットポジションから投球します。
両肩はスクエアスタンスですが、両足は、右足がインステップするクローズドスタンスです。
メネズのニーアップは、スモールステップです。
テイクバックはしません。
左肘の上げ方は、上げる前に左腕前腕部を回外するスタンダードW(両手首を結ぶラインがW型)です。
これがメネズが先頭打者に四球を与えても大量失点しない根拠です。
投手は、左肘を上げた後、左肘をアクセレーションする前までに右股関節は外旋します。左腕前腕部を回外した後に右股関節が引っ込みます。
右足がインステップしていると、右股関節が外旋するまでの間、スクエアステップした場合に比べ、インステップした分、ストライドが長くなります。
右腕上腕部の内旋運動、左腕前腕部の回外運動の回転半径が長く、加速距離が短くなります。
リリースした後、左手中指の第二関節からボールが外れ、左手人差し指の付け根から抜けていきます。
同じことは、右投手の玉井、北山、井口にも当て嵌まります。
メネズの場合、セットポジションにおける両足のスタンスをスクエアにするだけで四球を減らせ、且つ、投球肘を上げ、バックスピンを産み出せます。
松本剛のボーンヘッド
フライングエルボーの後にスタートを切る。
三塁ベースは、左股関節を外旋、右股関節を内旋して左足で蹴る。
打者走者を含め、全ての走者は、ゴロであろうが、ライナーであろうが、飛球であろうが帰塁しない。
打者走者を含め、全ての走者は、野手が送球のカットに入ろうが、入るまいが帰塁しない。
打者走者を含め、全ての走者は、カットに入った野手がカットできるか否かに関係なく帰塁しない。
3回裏2死一塁、一塁走者松本剛、打者万波
打球は、左翼棒と三塁線を結ぶ白線の外縁に当たる。
跳ね返った打球を左翼の近藤が幣際のアンツーカー内でフォアハンドシングルで触れる。
遊撃今宮が腹側を三塁側席に向け、近藤の左肩と三塁ベースを結ぶラインの内側(右翼方向)に入る。
栗原は、アンツーカー内で中堅方向に首と腹側を向け、本塁方向に背側を向けている。
松本剛は、三塁ベースに到達する直前に走りながら首を左翼塀方向に向ける。
松本剛は、右足拇指球で三塁ベースの三塁線と交わる左翼寄りのコーナーを蹴る。左足のみオーバーランする。右股関節を外旋して停止してしまう。
今宮が腹側を三塁側席、背側を一塁側席に向けフォアハンドシングルで送球をカットする。
脚注
用語の意味に関しては下記記事参照