日本ハム対ソフトバンク13回戦
先発は、鈴木健矢と板東湧梧
鈴木健矢は、4つのアウトを取り、5失点したところで降板、試合は、1-5で日本ハムの敗戦となりました。
サイドハンドの投手、アンダーハンドの投手は、投球肘を上げた後、グラブを持つ手の肘が上がる(引手の前腕部の回内)ことを完結せずに、グラブを持つ手の肩を開いたままの状態で、投球腕の前腕部の回外運動を止める。
すなわち、オーバーハンドの投手に比べ、グラブを持つ手の前腕部の回外運動、回内運動、投球腕前腕部の回外運動の回転半径が長く加速距離が短いので、打者は、トップを作る間が長く作れる。
サイドハンド、アンダーハンドの投手が打者に通用する期間は、オーバーハンドの投手に比べると短い。
鈴木健矢のメッキが剥げたのは想定の範囲内です。
それでは、アンダーハンドの投手の再生延命の手段を構築することはできないのか。
そこで、アンダーハンドの投手の再生延命手段について論じていきたいと思います。
右肘をアクセレーションする前までの投球動作
現状、鈴木健矢は、右腕前腕部を回外してセットを解いた後、右腕前腕部を背中の方に引く。
右腕前腕部を回外、回内して右肘を上げています。
スモールステップで右腕前腕部を回外してセットを解くスーパークイックもセットを解いた後、右腕前腕部を背中の方に引いている。
クイックモーションも、同じ右のアンダーハンドの西武與座、オリックス比嘉に比べると捻転差が大きい。鈴木健矢は、左腕上腕部の内旋運動、右腕前腕部の回外運動の回転半径が長い。
右足の拇指球で地面を蹴らずに右足内踝を左足内踝にぶつけることができている場合は、右腕前腕部の回外運動を完結する間が作れている(右手首が背屈する)が、右足の拇指球で地面を後ろに蹴ってしまうと、右腕前腕部の回外を完結する間が作れない。右手首が底屈する。
右投手のコーナーピッチング
右投手は、右肘が右肩の高さに達した後、右腕前腕部の回内を途中で止める。左腕前腕部の回外運動の回転半径が長くなる。
右腕前腕部の回外を途中で止め、すなわち、右肘のアクセレーションを中途で止め、右手小指の付け根でボールを叩いてトップを作り、右腕前腕部を回内(リリース)、回外(フォロースルー)、右腕前腕部を回内(フィニッシュ)してコーナーに投げ分ける。
打者がトップを作る間が作れる。トップハンドの上腕部の外旋運動の加速距離が長くなれば、トップハンド前腕部の内旋運動の加速距離が長くなる。
打者を振り遅れさせる右肘のアクセレーション以後の投球動作
オーバーハンドの投手は、捻転差を作らないことが要件であり、右肘のアクセレーション以後は、投球肘を下記の手順で行う必要が生ずる。
右腕前腕部を回外
右股関節を内旋
左股関節を外旋
右股関節が外旋
右腕前腕部を回内
右股関節を内旋
サイドハンド、アンダーハンドを踏襲する場合、投球肘を上げた後、下記の手順で行う必要が生ずる。
右腕前腕部を回外(右手首を背屈する)
右股関節を内旋
左股関節を外旋
右股関節が外旋
右股関節を内旋
右腕前腕部を回内
再生案
左打者にしか通用しない投手、右打者にしか通用しない投手に支配下登録選手70人の内の1枠を使うのは、支配下登録選手枠の無駄使いである。
支配下登録された投手は、全ての打者に通用するようにならなければならない。
鈴木健矢に必要なことは、コーナーピッチングではなく、ファストボール(カッター、フォーシーム、シンキングファストボール)のバックスピンの水準を上げることである。
走者に盗塁をされないことである。
①新クイックモーションを創る
現在のスーパークイックとは別個にアンダーハンドのクイックモーションを創る。
セットを解いた後、右腕前腕部を背中の方に引かず(右股関節を跨がせず)、右腕前腕部を回外(左股関節、右股関節が外旋する)、右腕前腕部を回内して右肘、右手首を右肩の高さに上げる。
右足拇指球で地面を後ろに蹴らずに済む。
②打者を振り遅れさせるオーバーハンド投法を採り入れる。
現在、アンダーハンド、サイドハンドを使い分けているが、アンダーハンド、サイドハンドに新たにオーバーハンドを加え、アンダーハンド、サイドハンド、オーバーハンドを使い分ける。
二死一三塁におけるケース打撃
二死一三塁から採れる手段は下記のとおり
- フォースボーク
- 重盗
- 偽装スクイズ
- スクイズ
4回表二死一三塁、投手板東、打者伏見
重盗を仕掛けず全球ヒッティングさせて無得点に終わる。
二死一死一二塁におけるケース打撃
打者がノーバウンドをスイングして三振をする前に重盗を仕掛ける。
全ての走者は、進行方向、逆方向への送球の有無に関係なく、打球に関係なく、帰塁することなく本塁に走る。
打者走者を含め後続の走者が一つでも先の塁を左股関節を外旋、右股関節を内旋してオーバーランすることによって野手に先頭打者の進行方向とは逆の塁に送球させて先頭の走者の本塁生還をアシストする。
3回表二死一二塁、松本剛は、右腕前腕部を回内後、ヘッドが下がる。
左腕前腕部を回内、回外する。右手首が返る(底屈)するのを免れる。中前安打を打つ。
牧原大成がフォアハンドシングルでハーフバウンドの角度で打球に触れる。
ボールを左手親指の爪の裏と左手人差し指の爪の裏でつまむ。
一塁走者の清宮は、左膝を伸展し左足で二塁ベースを蹴って三塁に走る。
中堅牧原大成が左手親指の爪の裏でボールを押してグラブからボールを抜き取る。左腕前腕部の回外、回内運動、右腕前腕部の回外運動の回転半径が長く加速距離が長くなる。
一塁手の中村晃(左投げ左打ち)が左翼方向に腹側、一塁線に背側を向け、牧原大成が右肘を上げたポイントと本塁を結ぶラインの外側(一塁線寄り)に入る。
中村晃は首を三塁ベースの方に捩じる。
中村晃は、フォアハンドシングルでグラブを入射する。本塁送球に触れる(カットする)。
左手親指の爪の裏でボールを押してグラブからボールを抜き取る。
右腕前腕部の回外、回内運動、左腕前腕部の回外運動の回転半径が長く加速距離が短くなる。
中村晃が本塁送球に触れた段階で二塁走者の加藤豪将は、ホームベースを囲むアンツーカーに先行する右足を踏み入れていない。
中村晃は、左肘を上げ、三遊間に右肩が向く。
中村晃は、左腕前腕部を回外して左肘をアクセレーションする。
二塁走者加藤豪将が右足でホームベースを蹴る。
清宮が右膝を伸展して三塁にスライディングする。清宮は、三塁タッグアウトになる。
清宮は、二塁走者加藤豪将の本塁生還をアシストした。