巨人菅野は、9月4日に前橋で行われた中日戦で2回4失点で降板し、登録抹消。
復帰戦となった復帰戦となった9月15日の阪神戦でも4回4失点
菅野は、腰の故障により、ストライド(歩幅)を狭めて着地する投げ方に変えました。
ストライドを狭めると、左肩関節の左股関節の格納、左肩の開きが早まってしまうのでしょうか。球持ちが短くなってリリースポイントが打者から遠いところになってしまうのでしょうか。
答えは何れもNoです。
右投手の場合、左足を踏み出したときに、左肘と左膝が並進しますが、それとシンクロして左肩と骨盤の左側が前に出ていってしまうのは、好ましくありません。
ストライドは右股関節の外旋、内旋のタイミングによって調整します。
右股関節の外旋によって右足のスパイクの外側に体重が乗り、波動が生まれます。
波動によって脱力することができます。
右足のスパイクの外側に体重が乗れば、右腕が背中の方に入らずに、右肩を左肩よりも下げることができます。
左足を着地したときに上下運動が生まれます。
右股関節の外旋が足りないと、ストライドが広がったり、左股関節が外旋し左膝が開いて右腕上腕部の外旋をすることなく右肘が前に出されてしまいます。
右股関節の外旋によってストライドを狭めることができます。
右の股関節を外旋(ここでは右股関節を二塁ベース方向に捻ること)し、左膝を着地する際に左膝で地面を蹴って左の股関節を引っ込めることによって、上体と下半身に捻転差ができます。俗に言う割れという奴を作るのです。
左股関節(阿部、丸の場合は右股関節)を引っ込めることによって、右肘(阿部、丸の場合は左肘)が左股関節よりも前に出ていきますので、リリースポイントを前、すなわち、前にすることができます。
これは、阿部や丸のツイスト打法と仕組みは同じです。
リリース(右腕前腕部を回内、すなわち、臍側に捻って、右手を小指を上、親指を下にすること)のときに初めて両股関節をぶつけます。両股関節をぶつけることによって体重が後ろ足である右足に残らなくします。
右股関節の内旋が早いと両股関節をぶつけたときに骨盤の左側が玉突き上体のように前に弾き出されてしまいます。
右腕前腕部を回外(体の外側に捻り下ろす、俗にいう”しなり”)のときに、右足で地面を蹴ります。
ストライドを狭めることによって、前足である左足を軸に骨盤を回すことができ、回転半径が狭くなりますので、瞬発力が下半身に吸収されることなく右手の人差し指と中指に伝わるだけでなく、腸腰筋(太もも裏から腰にかけての筋肉)、背筋の負担が軽くなります。
右股関節の外旋によりストライドを狭め、立ち投げにするによって右肩が下がり、縦回転がつくれます。
回転半径が狭まれば左足の着地から右肘が出てくるまでの間が短くなりますから、打者の方が後ろの股関節のタメがなくなり、ストライドが広がりますので、ボールの軌道に際込まれたり、フルスイングができなくなって見逃しの三振をしてしまいます。
左肘と左膝を前に運ぶときに重要なことは、グラブを持つ手である左手の使い方です。
左手は小指を上することで、左腕上腕部を内旋することができます。但し、左肩関節、左肩の三角筋を内側に入れて三角筋を打者の方に向けてしまうと、右肘を前に出すより先に左肩関節を左肩甲骨に格納したり、左肩を開いてやらないと右肘を前に出すことができなくなります。左手の親指が上になってしまうと左肩関節、左肩三角筋が内側に入ってしまいます。
黒田博樹は、ストライドを広くすれば、リリースポイントを前(打者の近く)にすることができる旨の発言をしていましたが、ストライドを広くすると、左股関節が前に出されてしまいます。
右足のスパイクの内側でエッジをかけてしまい、右股関節も内旋(本塁側に捻ること)してしまうこととなり、リリース(右腕前腕部を回内、すなわち、臍側に捻って、右手を小指を上、親指を下にすること)する前に、後ろ足を軸に骨盤が回ってしまいます。後ろ足に体重が残っているので、右股関節の外旋→内旋で産み出す瞬発力がボールに伝わりません。
右股関節が内旋してしまうと上体と下半身の捻転差がなくなりますので左肩関節の格納、左肩の開きが右肘の推進に先行してしまいます。そうなると、右肘をつまみ上げる間がなく右脇が閉まりバッティングのドアスイングのように右肘が伸びてしまい、手投げになってしまいます。
ストライドを広げると、重心が低くなり左足を着地したときに左膝が折れ曲がり、右肘が左股関節の前に出ていかなくなりますので、リリースポイントは後ろ(打者から遠く)になってしまいます。
腰への負担軽減、瞬発力をボールに伝えるという面では、黒田よりも菅野のやり方の方が正しいと思います。
しかし、菅野の場合、確かにストライドが狭くなりましたが、右股関節のタメが足りないのと、左足を接地させてからの左膝で地面を蹴るのが弱いように思います。
左足のつま先でストライドの幅をコントロールしてしまっているので、上体と左足で「く」の字を作ったとき、左足内転筋の内旋を右股関節の外旋と併せて採り入れてみるのもいいのではないでしょうか・
昨シーズンの終盤は、リリースのときにもっと左膝が突っ張って、フォロースルーのときに両足をシャッフルすることができていました。
そこが今シーズンの成績が菅野にしては低迷していることの原因であると考えます。
菅野はグルテンフリーを採り入れたようですが、小麦の種子に、成長促進剤が投与され小麦を大量生産させて労働に付される価値を下げているだけなので、そのような小麦は肉体についてはメリットはありません。
食糧メジャーに金銭貸借の関係をフィクションしている者は、アスリートの肉体を損耗させて、後付けで医者に成長促進剤の投与された食物が体に良い、食べないとフィジカルを損なうという論文、実体のない病名をフィクションするを書かせているので、グルテンフリーの生活に切り替えたことには個人的には賛成です。