大瀬良101球5回6安打4失点オープン戦広島5-10ソフトバンク

エースの要件とは何か。
現在の広島の投手で、これを満たすことができるのは誰か。
日本人に教育を受けた打者は、骨盤より上に足を上げて後ろ足のスパイクの外側に体重をかける。
前膝を上げる前に、ヒッチ(押手の手首を下げてから上げる)しないから、ファストボールに対し、一回目のステイバックの過程で前肩が内に入る。松山も、予備動作でコックはするがヒッチはしない。
一回目のステイバックの過程で前肩を内に入れると、前肩を開いてからでないと押手の肘が出て行かない。
故に、踏み込んで打つ。すなわち、ストライドを広げてスイングする。前肩と前膝がボールの軌道に向かっていく。

故に、日本人に教育を受けた打者は、前肘を抜いてから押手の肘をヘッドの内側に入れてヘッドを寝かせる。ヘッドがしならないからヘッドの稼働域は狭くなるのです。
しかし、日本の指導者は、バットを寝かせた分、ヘッドが遠回りするイコール、ヘッドの加速距離が長くなると勘違いしているのです。
日本の打者は、前肩と前膝が一旦ボールの軌道に向かて行ってから、前肩、前膝を背骨の方に戻す。
日本人に教育を受けた打者は、ボールを避けられず、しゃがみ込む。
外国人に教育を受けた打者は、予備動作としてヒッチをする。押手の手首を下げて体重を後ろ足のスパイクの外側及び踵にかける。
よって、日本で教育を受けた打者ほど頻繁に前肩が内に入らない。
前足を下す過程で、前肩を開かずに真下に下げることができる。前足の着地位置を探らない。すなわわち、踏み込まずに、後ろの股関節で地面を捕手方向に蹴って前膝を真下に落とす。
よって、インハイの、頭に向かってくるボールの軌道を避けられる。頭にボールが当たっても、引き付けてスイングしているからボールが跳ねる。
前肩を内に入れ前肩を開くという動作をしないから、前膝で地面を蹴る間ができる。脱力できる。前の股関節が引っ込む。押手の肘が前の股関節の前に出る。
ストライドが狭いから回転半径を狭くスイングできる。
押手の肘より前肩、前膝が先に開いても、インローのボールを本塁打に出来る。

中村晃のバッティング

中村晃は、ゾーン内のボールに対し、ファウルを打つとき、シュート成分が少ない回転数の多いボールに対しては、一回目のステイバックの過程で前肩が内に入ります。前肩を開いてから押手の肘が出て行きます。後ろ足の股関節の外旋が解けて後ろ足の拇指球を支点にストライドが広がります。よって、前足の踵まで接地すると前膝が屈曲します。

大瀬良が二塁ベース方向にステイバックしてから、リリースの瞬間に左膝をほぼ突っ張らせてゾーン内に投げたときは、中村晃は、三塁方ファウルにスライス回転のかかった飛球を打ちます。

中村晃は、球種を問わず、ゾーン内の、シュート成分の大きいシンキングファストボールに対しては、一回目のステイバックの過程で前肩が内に入りません。中村晃は、前肩を動かさず、押手の推進より先に後ろ足の外旋を解いて後ろ足の拇指球を支点にしてストライドを広げます。前膝を屈曲させて重心を落としてボールの軌道をカットさせます。
大瀬良が骨盤を後傾させて二段モーションを行い、一二塁間にステイバック、「く」の字を作ったときに右足小指球に体重が移り、リリースの瞬間、左膝が屈曲して左足のつま先より前に突き出されたときは、中村晃は、左肘の推進よりわずかに右肘を抜くのが早い程度。中村晃は、一塁方向にライナーのファウルを打ちます。

右投げ左打ちの打者は、打撃の引手が投球の押手ですから、打撃の押手の手首を返さず、前肩を開かずに引手の肘を使ってボールを掃うことができます。これを壁を作ると言います。故に、打球に内野の頭を越えさせることができます。

しかし、中村晃は、左投げ左打ちです。打撃の引手の肘でボールを掃うのは難しい。泳ぎかかったら前膝で地面を蹴って押手である左手主導で打たないと、内野の頭を越す打球が打てない。

右投げ右打ち、左投げ左打ちの打者は、緩い変化球に泳いで引手主導で内野の頭を越える安打を打っているように見えますが、インパクトの瞬間に前膝を蹴って押手主導で打っています。前膝を突っ張り切れずに両股関節をぶつけたときに、前膝が前足のつま先の前に出ている。
中村晃は、3回裏、真ん中低目の縦カット137キロに一旦、スウェイしますが、インパクトの瞬間には前膝が突っ張っています。押手主導で打っているから中前安打になっているのです。

初球からギアを上げて投じていたら、先発投手は労力を損耗します。球数を投げられません。球数を多く投じて1アウトを取っていたらイニングが食えません。
打者がファウルを連発していたら、先発投手は、何をどこに投じればいいでしょうか。

大瀬良大地のピッチング

労働力である人間は、演繹的に、前にのめる直前に、前膝で地面を蹴って前足首を背屈させて転倒を防ぎます。

投手は、投球肘の前腕部を回内する瞬間(=リリースの瞬間)までに、前膝で地面を蹴ることによって後ろの股関節を外旋します。
後ろの股関節で地面を二塁ベース方向に蹴ることで後ろ足に体重が残らない。すなわち、後ろ足を軸に骨盤を回転させない。
よって、ストライドが狭まります。両股関節が後に引っ込み、投球肘の上腕部を外旋、投球肘の前腕部をレイバックする間ができます。後ろの股関節の外旋が解ける前に、投球肘がファーストで前の股関節の前に出ていき、投球肘の前腕部がしなります。よって加速距離が長くなります。この過程で骨盤が回らないので、投球肘の前腕部を回内する間ができます。投球腕の前腕部を回内する瞬間に後ろの股関節の外旋と前足の股関節の内旋を解いて両股関節をぶつけます。
後ろの股関節の外旋を解くより先に前の股関節の内旋を解くと、後ろ足はつま先まで地面から離れてしまい。ボールの軌道はアウトハイに外れます。
投球において、フォロースルー期(投球腕前腕部の回外)に後ろ足の拇指球、小指球又は踵で地面を後ろに蹴って前にターンさせることによって後ろ足に体重を残しません。
両股関節をぶつけると後ろの膝が地面に着く打者は、後ろ足に体重が残っていないのです。
前膝で地面を蹴る前に、後ろ足の拇指球で骨盤を回している選手は、後ろ足の股関節の外旋が解けて、体重を前足を移せていない、すなわち後ろ足を軸に骨盤を回している選手である。
ここまでのことができる、すなわち前足を軸にリリースできる投手は、前足が底屈(つま先の触地)してから投球肘が出てくるまでの間が短い。
外国人打者も、ヒッチする間ができないので、一回目のステイバックの過程で前肩が内に入ります。後ろの股関節で地面を蹴る間ができないので、前膝が前に出かかります。
ここで前膝で地面を蹴って後ろの股関節を外旋できるのが優れた打者。それができずにストライドが広がったまま完全に着地してしまうのが三流打者。

投手は、投球肩を下げることで波動ができます。脱力できます。後ろの股関節を使って二塁ベース方向へ地面を蹴れます。前肩を内に入れる動作を削る、すなわち投球腕を背中の方に引く動作を省くことで、脱力できます。

先発投手もリリーフ投手も、無走者の場合は、右腕前腕部を回内するときには、初球からトップギアに上げる必要はありません。
先発投手は、ローギアで投球腕の前腕部を回内してゾーン内に投げ込む。シングルヒットだけでなく、それでソロ本塁打を打たれるのもOk
ワンバウンド以外の四球もOK
リリーフ投手は、セカンドギアで投球腕の前腕部を回内してゾーン内に投げ込む。ソロ本塁打さえ打たれなければ差し支えない。シングルヒットOK,ワンバウンド以外の四球もOK
しかし、投手は、リリース前に前足首を底屈させ前膝が屈曲していたら、投球肘でスクラッチすること、投球腕の上腕部の外旋、投球腕の前腕部の回内、投球腕の上腕部の外旋、投球腕の前腕部のレイバック、投球腕の前腕部の回内という一連の動作を行う間ができないので、投球する手首の稼働域が狭くなる。すなわち加速距離は短くなります。リリースの瞬間に前足を軸に前の股関節の内旋を解いていくことができません。
更に、リリースの瞬間に前膝が屈曲していたらフォロースルー期に後ろ足をターンできません。
投手は、コーナーを突くときは、前肩を内に入れ、投球腕を背中の方に引きます。前肩を開いてから投球肘を出します。よって、ストライドが広がります。投球腕の前腕部がしならず、加速距離は短くなります。投球肘を推進させると前膝が屈曲します。前膝を固定して投球腕の前腕部を回内します。
前足を着地させて、後ろ足を軸に骨盤が回った後に投球肘が出てきます。投球肘が出てくるまでに間ができます。打者は、ヒッチする間、後ろの股間節を外旋する間ができます。
押手の手首とボールの軌道との距離が取れます。打者はフルスイングできます。
投手は、コーナーを突くときは、フォロースルー期に、後ろ足のターンを止めて三塁側に四股を踏みますので体重が後ろ足に残ります。フォロースルーを止めます。ボールの軌道が垂れます。
日本の野球指導者は、これを後ろを大きく前を小さくと勘違いします。
実際には、投手は、投球腕を背中の方に引かない方が、後ろを大きくできるのです。投球腕の手首を下に引っ張って後ろの股関節を外旋すれば投球腕の手首の稼働域を広げ、加速距離を長くできるのです。
アウトローのコーナーにファストボールを投げるピッチングをすれば、安打を打たれるにしろ審判がストライクをコースしないにしろ球数が増えます。
益してや、中村晃は、左投げ左打ちです。少々ドアスイングでも、右投手が投じたアウトロー(左打者のインローのコーナーギリギリのボールは本塁打にできます。
コーナーピッチングをすれば、イニングを食えないが失点を減らせるかというと減らせません。よって防御率のタイトルなんか取れません。
フォーシームを投げて、打者に前肩を内に入れさせることができると、打者は、後ろの股関節の外旋が解けて、前肩を開いてから押手の肘が出て行きます。頭とボールの軌道が逆になります。
投手は、そこからアウトローに変化球をワンバウンドさせるというのはどうでしょう?
投手は、アウトローにワンバウンドを投げるときは、後ろの足の拇指球に体重を移してストライドを広げ、後ろ足を軸に骨盤を回してから押手の肘を推進させます。よって、リリースの瞬間、右腕上腕部が凹みます。

大瀬良は、後ろ足に体重をかけて骨盤を後傾させて二段モーションを行います。右足股関節で一塁方向に地面を蹴っているので、前膝を下したときに右足の小指球→拇指球へと体重が移ります。
大瀬良は、右肩を左肩よりも下げてから右腕を背中の方に引きません。よって前肩は極端に内に入りません。
大瀬良は、前足首が底屈してから前膝で地面を蹴ります。大瀬良は、二段モーションで後ろの股関節のタメを作っているのではなく、前足首の背屈によって後ろの股関節の外旋を行ってます。
回転し始めた骨盤を前膝が止めきれず、リリースの瞬間に前膝の上下のラインが崩れます。よって右腕上腕部が凹みます。ローテカフを損傷します。
投手にワンバウンドを投げさせることは、厳禁です。
打者のアウトローに投げるとすれば、ノーバウンドのアウトローです。

投手がフォーシームとカットボールをゾーン内に連投すると、打者は、後ろの股関節の外旋するタイミング、前膝を蹴るタイミングを掴んできます。
中村晃は、ストライドが調整できますので、ゾーン内及びコーナーギリギリの低目のファストボール及び半速球は、安打にできます。
ストライドが調整できなければ、ヘッドがボールの軌道の下に入ってヘッドアップしたり、手首を返してくれます。

打者は、ストライドが広がると、押手の手首の位置が下がっていきますので、アウトハイにボール球を投げると、打者は、押手の手首の位置を再び上げてボールの軌道に追いつくのが間に合いません。
球数を投げないリリーフピッチャーは、アウトハイ、真ん中高目のボールゾーンにフォーシーム又はカットボールを投じるでOKです。

しかし、先発投手は、試合前半から投球腕の前腕部をトップギアで回内していたら、球数を投げられません。

カーブのように緩い変化球は、右腕前腕部の回外してからボールを投球腕の親指で押し込む
手間がかかるので、頭の後ろで投球肘のレイバックを行わざるを得ません。レイバックを大きくした分、完全に右腕前腕部を回内してやらないと投球肘が上がりません。
よって、ファストボールを投げるとき以上に、前膝で地面を蹴って後ろの股関節を外旋して投球腕前腕部を完全に回内する間を作る必要があります。
よって前足が着地してから押手の肘が出てくるまでの間が短いので、打者は、ヒッチする間ができず、一回目の前肩が内に入ります。前肩をスクエアに戻してからでないと押手の肘が出ませんので、ストライドが広がります。故に、打者は、振れません。

先発投手は、ど真ん中に緩い変化球を投げる。それで何を打たれたとしてもOK

打ち取るときに、コーナーピッチングをするのは三流投手。
ワンバウンドのボールを投げさす捕手は五流捕手、監督は五流監督、コーチは五流コーチ。
ゾーン内にギアを上げずにファストボール、緩い変化球を投げられるのが先発エースの要件です。
クリスジョンスンは、コーナーを突いて球数を投げるときと、ゾーン内に投げ込んで少ない球数で打たせて取れるときとがあります。

現在の広島の先発投手で、エーズの要件を最も満たせているのは誰かと言うと森下だと思います。

岡田明丈のピッチング

岡田については、先発で投げているときから、40球を超えたところから、早いときは20球を超えたところから、リリースの瞬間に投球腕の上腕部が凹んで投球をワンバウンドさせてきました。
私は、何度も、岡田は20球限定で回跨ぎをさせないリリーフで起用しろと言ってきました。

岡田は、この試合も、20球を超えたところで右腕上腕部が凹んで投球をワンバウンドさせる投球が増えました。

結果論ではありません。今後は、岡田は、20球限定で回跨ぎをさせずにクローザーで起用すればいいでしょう。

代わって登板した塹江は、連投。

左肩関節の外転のときにCアーチが崩れ、前肩が開いてから左肘が出る。両股関節をぶつけると前膝が前足のつま先の前に突き出される。

野間峻祥の走塁

1回表、一死一二塁、鈴木誠也は、左足の着地位置の探りのとき、右足の拇指球で地面を蹴りストライドが広がりかかります。
鈴木誠也は、ここで前膝で地面を蹴って左足首を背屈させます。しかし、インパクトの瞬間、左膝を突っ張りきらせることができませんした。
しかし、左手の拳で右手の人差し指の付け根を押し込んで、ヘッドを残します。
投球に差されていますが、打球は、100%外野の頭上は越えます。

一死一二塁は、二塁走者は、二塁に帰塁よりも本塁生還が優先。
二塁走者の野間は、インパクトの瞬間に二次リードを取っていません。野間は三塁ストップで一死満塁

松山は、骨盤を横にズラしてから左肘を推進させる限りなくドアスイングに近いインサイドアウトスイング。

打球にスライス回転がかかり、遊撃手の身長の倍程度の飛球
二塁走者の菊池涼介は、インパクトの瞬間に既に二次リードを取ってスタートを切っている。
三塁走者の野間は、チンタラ走っています。
左翼手は、中継に入った三塁手に返球したところでカットプレーは止まり、三塁手は、本塁に投げません。菊池涼介も本塁に還れました。
打球は、前進してきた左翼手の前に落ちています。菊池涼介は走塁の基本ができていますが、走塁の基本ができていない選手が二塁走者であればレフトゴロです。

遊撃手が右翼席に背を向けて正規捕球して体位を入れ替えずに三塁に投げたら、三塁走者の野間が三塁に足をつけたところからスタートしてあの走塁で本塁に還っても、先に二塁走者が三塁タッチアウトで併殺成立です。

ピレラの走塁

7回表、ピレラは、18球目、真ん中高目のフォーシーム145キロに、ストライドが広がりかかるが、前膝で地面を蹴ってヘッドステイバック。ヘッドをボールの外側に入れて打つ。
打球が左翼塀に直撃する。
左翼手が右翼席に背を向けてクッションボールを処理。体位を入れ替えずに送球に入る。
ピレラはハーフウェイまで行ってから、後ろの股関節で地面を蹴って回転半径を狭めて一塁方向に戻り、足から滑り込んで帰塁。

一死一二塁、三塁ベース付近はフォースドプレイのケース。
田中広輔がバントの構えをすると、遊撃手が三塁ベース方向に走り、二塁手が二塁ベース方向に走る。ブルドックシフトの変型(アレンジ)ヴァージョン。
田中広輔は、24球目、アウトローのカットボール144キロに対し、バットを頭及び前の股関節の前に出す。
ピレラは、二次リードを取ってハーフウェイに到達。
ピレラは間違っていない。
田中広輔のバントは、空振り
遊撃手が二塁ベースに戻り、二塁手は一塁方向に戻る。
ピレラは、二塁に帰塁できずに、遊撃手がタッチしてタッチアウト
その後、田中広輔は、27球目、アウトローのスライダー129キロに対し、一回目のステイバックの過程で前肩が内に入り、引手が開いてスイングできない。フルスイングできすに三振(ハーフスイングにヘッドが返ったという価値が付される)。

広島打線vsホークス投手陣

東浜は、昨シーズンまでよりも、フォロースルー期における一塁側へのタンブルが大きくなった。

嘉弥真は、左足踵に重心をかけて右膝を上げる。骨盤は前傾するが、背骨は、ほぼ直立する。
グラブを頭上に入れワインドアップ、背中を打者に向けるぐらい前肩を内に入れる。
骨盤の打者寄りは、動かさず、前膝を内に入れ三遊間方向に引き入れる。
骨盤を前傾して腹と左膝が付くぐらい後ろの股関節を荷重。
左足の拇指球を支点に左足内転筋を内旋する。ストライドが広がるのを抑止。
更に、嘉弥真は、前肩を下げる。
左肩関節の外転をしてから左肘でスクラッチ。
投球の土台としては後ろの股関節が引っ張られて負荷がかかる投げ方ではあるが、スクラッチする間を作っている。
嘉弥真の前肩は閉じている。前膝もインステップする。
背骨は一塁側に傾く。
両肩甲骨がぶつかる。
前肩、前膝を開かないと左肘が出て行かない。実際に左肘より先に前肩が開く。これだと打者がヒッチする間。後ろの股関節を外旋する間ができる。
嘉弥真は、前膝を開かないことで左肘を前腕部をレイバックする間を作る。
レイトコッキングの角度は90°で左腕前腕部を水平になるぐらいレイバックする。
左肘が先に出て続いて打撃のヘッドに相当する左手首が前に出ていく。すなわち、打撃で言うところのヘッドが残る。
リリースの瞬間、両股関節をぶつけるが、右膝が屈曲している。
無駄な動作が多く、下半身がほとんど使えていないが、前膝をクローズして前足の着地から左肘の出ていくまでの遅れを取り戻している。帳尻を合わせている。

西川は、アウトローのスライダー122キロに対し、一回目のステイバックの過程で前肩が内に入り、前肩を開き後ろ足の拇指球を支点にストライドが広がる。続いて左肘が出る。ボールの軌道と頭が逆を向く。
西川は空振り三振。

古谷は、私がカープの現場関係者に獲れと言った投手。
古谷は、骨盤を前傾させて逆「く」の字を作ってから左肩を右肩よりも下げる。それにより、左足のスパイクの外側の踵寄りで二塁ベース方向に地面を蹴る。
前膝で地面を蹴って前足首を背屈。リリースの瞬間に右膝が突っ張る。両股関節をぶつけても前膝が屈曲しない。
一連の投球動作がDenA濵口に通ずるものがある。
この試合で投げたホークスの投手の中ではNo.1

ピレラは、古谷が投じたアウトコース(右打者のインコース)ベルトの高さのフォーシーム154キロに、ヒッチする間が作れず、一回目のステイバックの過程で前肩が僅かに内に入る。
しかし、前足のつま先が触地したとき前肩が残る。前膝で地面を蹴って左足首を背屈。
両股関節をぶつけると地面に着くぐらい後ろの膝が真下に落ちる。前膝を開いていく過程で前膝が屈曲せず、前膝を突っ張らせたまま前の股関節の内旋を解いている。
振り遅れているけれども前足を軸に回転半径を狭く回れている。現段階では、後ろの股関節を使って、押手の手首でタイミングを計らずに(でもメチャクチャに振っていない=後ろの股関節の外旋はしている。)打席内で素振りをしている。振る力は相当ある。
ピレラは、腹横筋が相当強化されている。左足首を底屈させたとき、前肩が後の肩よりボンズ並みにぐっと下がる。すなわち、縦に振れるということ。右肘でのスクラッチ、両肩甲骨のぶつかり具合は、ビシエド以上。津守が投じた11球目、アウトハイのスライダー123キロを振って三遊間を破る安打を打つ。

ピレラの打撃は、今は打球が上がっていないが、広角に打つ中距離打者は仮の姿。
私の中では、野間、長野、髙橋大樹、堂林、メヒアは、ピレラのライバルにはなり得ない。
しかし、ピレラの攻走守に現場関係者がどのような価値属性を付与するかは実体がない。
しかし、多分、私と同じような価値属性を付与するだろう。
レギュラーシーズンに入ったら、打席数がどれだけ与えられるかわからないので最終的に鈴木誠也と並べるかわからないが、鈴木誠也と同程度のペースで本塁打を量産する。

リチャードは、菊池保則が投じた16球目、アウトローのフォーシーム142キロに対し、左足首の底屈のとき右肘がヘッドの外側に張り出す。右股関節の外旋が押手の推進の前に解ける。左膝で地面を蹴るが左膝が突っ張り切らない。それでもインサイドアウトスイングで右中間に二塁打を打つ。

試合結果