交流戦広島対ロッテの一回戦
九里と涌井の先発
九里は、初回、リリース前のプロセスで手首を外側に向け、
リリースのときに正面に向けて、バックスピンをかけますが、
三塁側に重心が残り、手元で失速します。
打者はボールを見極め易くなり、ストライク付近のボール球をスイングしてくれません。
打者は、懐の深い打撃をしてルーズにスイングしやすくなります。
涌井の方は、序盤から、左膝を右前方45°ぐらいに伸ばして
左足で弧を描くことがあります。
九里は、初回4点取られましたが、その後、少ない球数で打たせて取り、イニングを食えれば、
広島打線は、追いつき、追い越すこともできそうです。
九里は、4回辺りから、フィニシュのときに一塁側に重心移動をして右足を左足の上を通過させた。
インハイの真っすぐ系の球で吉田を投飛に打ち取った球は素晴らしかった。
九里は、5回 102球 8安打 3奪三振 3四球
2回からは4イニング0で抑えて5イニングを食い、最低限の仕事はした。
5回の先頭打者は、前の打席で右中間の二塁打を打っているエルドレッド
アウトハイの真っすぐをヘッドを遅らせて、開きを抑えて本塁打
更に、新井に四球
會澤がアウトローのフォークをレフト前
代打松山が凡退の後
田中が真ん中高めのシュートをライトスタンドに3ラン
広島4-4ロッテ
菊池のところで、涌井がトップを作ったときに右肩が下がり
手首が寝てボールを引っ掛けてフォークが低めにワンバンします。
菊池の当たりを捕球した大嶺が一塁に悪送球
丸がアウトローのフォークをレフトにライナーのヒットを打ち、
一死一、三塁
鈴木は、インコースベルトの高さのシュートを2球続けて三塁方向にファウル
この2球は両肘を締めても、どこで手首を返しても、フェアにならない球
その後のアウトローのお辞儀をした真っすぐを
トップを深くして懐を深くして振り出したが、
ミートする直前にボールの沈んでいく軌道にバカ正直に水平に合わせてしまった。
ボールの下にバットをくぐらせて引っ張り切ることができなかった。
陥落寸前の涌井の球を仕留めることができなかった段階で鈴木の負けなのだ。
俺は自分のことのように悔しかったが、その瞬間、鈴木誠也の未熟な打撃と、この打席での負けを受け容れた。
この判定そのものには腹が立たなかった。
打った当人である鈴木は自らの未熟な打撃、その打席での敗北を受け容れ、判定については、何一つ文句は言わない。
何のリアクションもしない。
将来、メジャーで3番を打つ奴は、言い訳をしないのだ。
だから判定について、これ以上蒸し返さなくていいではないか。
俺は鈴木が涌井のボールを完璧に仕留めて逆転するのが見たかった。
だから、内野ゴロで二塁がセーフになって得点が認められても、全く嬉しくない。
二塁forced outをめぐって、監督は審判に確認したが、すぐに引き下がった。
選手たちも生活がかかっているから、すぐに次のプレーに移った。
動画で再検証すればセーフなのかもしれないが、俺は再検証しないことを決めた。
だから俺は、この場面を見返していない。
第一、ここで試合は終わりではないのだ。
試合が終わった後、あそこがセーフの判定であれば、勝っていただろうというのは、
脳内での出来事だ。
鈴木は、9回にも、得点圏で内のアウトコースの縦のスライダーにしてやられた。
リアルの世界では、負けたのだ。
試合が終わった後で負けた側のファンが判定にウダウダいうことは、
チャレンジ制度導入を連呼したりすることは、
何十年も広島ファンをやっている人の態度としては、非常にカッコ悪いものがあります。
今更、何を審判に期待してるん?と思います。
受けた不利益は、プレーで取り戻すしかないのだ。
確かに、負けた以上は、まだまだ弱い、未熟です。
試合が終わった後に判定について粘着することは、自分の応援するチームが弱いことを、技術的に未熟であることを、
進んでアピールするようなものです。
俺の知っている今のカープは、こんなことでダメになるチームではない。
審判は実際には、肉体の限界まで駆使して見極められるトレーニングは受けているのだろう。
それでも限界を超えれば、判定誤りはするだろう。
しかし、チャレンジ制度を導入したとしても
予めシナリオができていれば、何も変わりません。
俺は、審判を信用していません。
間違っても絶対だとは思いません。
審判に何も期待していません。
だから審判には腹も立ちません。
審判を心で動かすことはできません。
そんなシナリオなんかお構いなしに、それを蹴散らす野球をすればいいのです。
野球は、ロースコアの接戦であと1本が出ないから面白い。
練習して技術を向上させて後1本が打てる強いチームになればいいってこと。
試合の方が延長12回、代打ダフィーの右中間を破る二塁打で5-4でロッテの勝ち。
ダフィーは、ゲレーロのように左肩を内に入れてバットを担ぎ、
あらかじめトップを作って立つというアウトコースしか打てない構えで立ち、
初球のインコースより高めだけでなく、アウトコースの球にも始動が遅れて2本のファウルを打った。
ブレイシアの投球動作もタメが作れてフィニッシュも悪くない。
インコース寄り真ん中高めに投げたバッテリーの攻め方は間違ってはいない。
ダフィーがヘッドを遅らせて上手く打ったということ。
ブレイシアの打たれる前の球の軌道は、ダフィーの膝下より下を通過するボール球で合っている。
次の試合は、最短で野村が復帰登板するわけだが、投球の根幹となる部分なだけにどこまで回復しているか
見てみないことにはわからない。
登録抹消は、佐藤祥万だろう。
大量リードの試合を含め全く試されなかったことに異論を唱える方もいるようですが、
専門家から見て、大量リードの試合でも差を縮められて中﨑、Jackson、今村を出さざるを得なくなることが
明らかだから起用しないというだけで、個人的には、何も異論は挟みません。
バティスタがDH制の試合で登録されるという噂もあるようだが、そうなると、登録抹消されるのは、
ペーニャだろう。
バティスタは、トップも深く入っているし、金属バットで打ったかのように、打球が速いが、
打者は足りている。
個人的には、Johnsonが9日に復帰する前に、ヘーゲンズが挙げられる状態であれば、投手3、野手1で行ってもらいたいが。
ブレイシアの方は、真っすぐに限って言えばメジャークラスで、カミネロやパットンよりも上。
初対戦のロッテバッテリーからも、構えを見てインハイが打てないことを見破られ、その通りの結果になった。
未だ、カード負け越しが決まったわけではありません。
連勝してこのカードも勝ち越しましょう。
[追記]
ブレイシアは、球種が少ないと言われますが、フォーシーム、ワンシーム、カットボール、スライダーとあって、阿部から空振りととったときと先日の西武戦のときなど、縦のスライダーの落ちもJacksonのスライダーと比べて遜色ないところまできています。
また、チェンジアップも投げられるようです。
もっと変化球を要求すればいいと思います。そうすれば、競った場面でも起用できると思います。
野村は、技巧派であるとしても、真っすぐのキレは重要です。
それだけに腰の状態がどこまで回復しているのか気になるところです。
[追記]
確かに、昨日の試合は、鈴木誠也の再三にわたる凡退が敗因になってしまいましたが、すぐに立て直してくれるでしょう。
中6日と中5日では肩、肘の回復度合いが異なってきますから、それだけに下半身を使って立ち上がりを入って欲しかったです(下半身の疲れもあるとは思いますが)。
点を取られたイニングが最初のイニングだけで、中押し、ダメ押しをさせなかったのは、成長だと思います。
外国人選手は、野手の方は、現状、エルドレッドだけで間に合っています。
投手三人目は、ブレイシアとヘーゲンズを天秤にかけることになると思います。