![[ドラフト2023]日本ハムの交渉権獲得選手を総評する](https://nextcityhiroshima42.com/wp/wp-content/uploads/2022/06/d4a19b3f4b1e9d68d50fa3b73e1ea0d4.png)
日本ハムの新庄剛志を含む関係者は、ドラフト会議において後述の選手に関し、入団交渉権を獲得した。
日本ハムは、来季、上沢直之と加藤貴之が先発ローテーションから抜けることが事実上確定している。上沢の穴を埋める筆頭候補でありチームの土台となり得るのは、金村尚真であり、新人投手は建築物の上層階である（①、）。
私が推した選手の内、西舘勇陽（中央大）は、巨人と経済関係上強豪し、経済関係上日本ハムに勝った巨人が入団交渉権を獲得した。
西舘勇陽もプロ入り前の段階で比較すれば、完成度という面では金村尚真よりも落ちるのでショックは大きくはない。
むしろ、自分が推した選手が日米のプロ野球チームのどこからも必要とされなかった方が悲しいことである。
日本ハム関係者は、続いて高校生の前田悠伍（大阪桐蔭高）を指名したが、捻転系プラス二段モーションの前田は、ソフトバンクに負けて良かった。
私が推した選手の内、日本ハムが入団交渉権を獲得したのは、細野晴希（東洋大）と進藤勇也（上武大）のみ。
私が3巡目で獲得を推した百﨑蒼生（東海大熊本星翔）は、阪神が4位で入団交渉権を獲得した。
以下、日本ハムが入団交渉権を獲得した選手に関し、個別に評価を付していく。
細野晴希（左投手）（東洋大）
西舘（中央大）は、走者を出塁させる前と後を問わず、セットポジションでクイックモーションで投げるが、細野も走者を出す前と後を問わず全球セットポジションで投げる。クイック投法も西舘に劣らない。
細野は、担ぎ投げの左投手であり、左肘のアクセレーション直後、両肩甲骨がぶつかる。この点、NPBの現役投手及びかつてNPBに在籍した投手では、ヘロニモフランスア（元広島）に近い。
細野晴希の投球動作の関しては、下記記事も併せて参照
細野は、現段階でも1イニングス限定で左肘をアクセレーションしてから投げれば（左腕前腕部を回内）、10球前後で1イニングを0に抑えることができる。
これを肉体を再生産しながら、リリーフとして一シーズン50試合反復継続できるかは、自主トレ、スプリングキャンプの過ごし方次第である。
キャンプを故障なく完走した場合、一軍の公式戦で左肘をアクセレーションせずに投げた場合に打たせてアウトを取り、少ない球数でイニングを食えるかどうかがテストされる。合格すれば先発投手としての調整をさせられるであろう。
前半戦は、登録抹消して休養を繰り返しながら、先発で使う。ファームでは全球左肘をアクセレーションせずに投げるのであるから、肉体が再生産できていれば、ファームの成績は関係なく一軍に戻す。
先発で平均5イニング前後、防御率4点台で2勝を上げられれば順当。
後半の50試合で、8イニングス目を投げるセットアップの一員に回り、池田隆英、山本拓実らを助けることができれば、プロ一シーズン目としては上出来であろう。
進藤勇也(捕手）（上武大）
右投げ右打ち
NPBの捕手の大半は、ミットを持つ手の人差し指の付け根と親指で投球をつまむか、人差し指の付け根で投球を叩き落とす。投球する手の親指の爪の裏でボールを抜き取らないとミットからボールを抜き取れない。
ミットからボールを抜き取って投球肘を上げた後は、引手（グラブを持つ手）の肘が突っ張る。
引き手の前腕部の回外、回内運動、投球腕の前腕部の回外運動の回転半径が長く加速距離が短くなる。
シュート回転、ジャイロ回転が生じ、送球が垂れる。
進藤は、左手小指基節骨で投球を叩ける稀有な選手である。
一年目は、打率は、1割台で構わない。
プッシュバントとディレードスチールはしっかりできるようにすること
進藤に関しては、下記記事も併せて参照
宮﨑一樹（外野手）（山梨学院大）
右投げ右打ち
中堅手
184cm 84kg
ヘッドをホームベース方向に倒して構える神主打法
日本ハムに最近まで在籍していた選手であれば、陽岱鋼、岡大海に近い。
牧（DeNA）とか頓宮（オリックス）が好きな人であれば、気に入ると思う。
左肘、左肩を入れ、左肘を抜いた後、右腕前腕部を回外してトップを作るから逆方向に追っつけてしまう。
宮﨑自身のスイングもとんでもないドアスイング
神主打法をする打者は、総じてワンバウンドを振り、ど真ん中の投球をスイングできない。
但し、ドアスイングのヘボピッチャー、故障した投手から本塁打を量産できる。
オーバーハンドで投げるエース級の投手が投球肘をアクセレーションせずに投げた投球からシングルヒットを稼げる。
記録員が評価付けした数値は、ハイスコアとなり得る。なんＪ民、ヤフコメ民、セイバー野郎にも人気が出るだろう。
しかし、四球乞食やアヘ単を使ってつなぐことができないオーバーハンドで投げる投手が投球肘をアクセレーションしてコース問わず高めに投げればスイングできない。
ベースランニングも申告数値はハイスコアであるが、バックを踏む（拇指球で地面を後ろに蹴る）。ストライドが広く前のめりになる。
2巡目で椎葉（右投手）は消えた。しかし、百﨑（東海大熊本星翔）は、残っている。
俺的には、
担当スカウト誰だ!!
どうしてこの選手獲るかな～
と失望しか生じない。
明瀬諒介（外野手）（鹿児島城西高）
右投げ右打ち
182cm 90kg
ヘッドの角度を鋭角にして構え、右肘をヒッチする。
左足拇指球でタップして左股関節を外旋するスモールステップ
フライングエルボー、右腕前腕部の回外（トップポジションで小指基節骨が立つ）を経てスイング（右腕前腕部の回内）。
遊撃を守れて走るのが速く、且つ打撃が同系統のスイングをすることから百﨑蒼生を獲れと言ったが、打撃だけに限っていえば、明瀬の打撃は、俺好みである。
星野ひので（外野手）（前橋工高）
右投げ右打ち
182cm 84kg
この選手も宮﨑と同じくヘッドをホームベース方向に倒してから右肘を上げる神主打法
金属バットを使用したからドアスイングでもアマチュアでは通用した選手の典型である。
現在の打撃を続ける限り、プロ入り後は、茨の途である。
濵田泰希（京都国際高）
右投げ右打ち
右翼手、一塁手
188cm 73kg
ヘッドの角度を80°にして構える。
予備動作でコックをする。。
左足拇指球で地面をタップし、スモールステップする。
右肘をフライングエルボー後、ストライドは狭いが左足がスパイクの内側から入射してしまう。
緩急を使った投球をされると、ストライドが広がり得る。
平田大樹（瀬田工高）
右投げ左打ち
外野手
181cm 70kg
ヘッドの角度を鋭角にして構える。
左肘をヒッチし、右足拇指球で地面をタップし、スモールステップする。
左肘のヒッチが投手のレッグアップに遅れると、左肘を上げる間が作れない。
右足のスパイクの外側から入射しても、ストライドが広がる。
加藤大和（帝京大可児高）
左投げ左打ち
投手
190cm 79kg
フォーシームのMaxは、144km/h
球種は、カーブ、スライダー、チェンジアップを投げる。
右足拇指球で地面をタップした後、右足がヒールアップする。
右膝は、肋骨下部まで上げる。
左足踵で地面を荷重する。
左腕前腕部を回内後、左腕前腕部は背中から出ない。
左腕前腕部を回外し、左肘がコック（インバートＬ）した後、左肘、左腕前腕部が背中から出る。
右足は、スパイクの外側から入射する。
左腕前腕部の回内後（スロー）後の左肘の高さ、左腕と背骨の交わる角度、左肘のレイトコッキングの角度は、オーバーハンド
総合
日本ハムの関係者は、選手の補強の仕方（選手の関係者に投資するカネに付ける評価）が上手いとは言えない。更に野球に使う体の動きに関して研究を要する。
footnote
用語の意味に関しては、下記記事参照