昨日引退を発表した黒田ですが、仮に日本シリーズで登板することがあれば、監督、トレーナーは、降板の時期を見誤らないで欲しいですね。
1位は、田中正義を推すことは、先日書きましたが、今日は、ドラフトがもう明日になってしまいましたので、2位以下の選手について、他球団の動向や駆け引きを抜きに欲しい選手を欲しい順に書きたいと思います。
広島のスカウトや現場の監督コーチとは見解が異なることは十分あり得ますし、何故、この選手が入っていないんだ、何故、この選手の順位がこんなに下なんだ、この選手はこの順位だと残っていないよ、この選手はやめておけというのはあると思います。
重点ポイントは、黒田の引退が決まり、永川の自由契約も全くあり得ない話ではなく、投手の大量の自由契約が予想され、ファームでも先発ローテーションが組めない程不足していることを考えると、即戦力の右投手ということになるかと思います。
その前に、田中正義を抽選で外した場合、濱口遥大(神奈川大 左左)に行って欲しいですね。右の本格派と言っておきながら、矛盾しますが、ストレートは、平均140~142キロぐらいだが、肩の開きが抑えられ、上背の割に角度もあって素晴らしい投手。いい投手であることが一目でわかります。変化球を投げるときに腕が緩まず、ストレートと同じ振り(チェンジアップのときはやや緩む)。フォームは暴れますが、リリース直前に軸足と肘の間に腕を通過させる空間を作るときに、その空間のラインから頭が大きく外れないので、高目に外れることが少なくなった。
カーブ、シンカーのような3段に落とすチェンジアップ、スプリットも投げますが、インコースに小さくドロップのように曲がり落ちるスライダーがいい。左投手の中では、ズバ抜けています。広島は、2位は、12球団最後の指名なので、そこまでには間違いなく消えています。
2位加藤拓也(慶大 右投げ右打ち)
肩が開かないのがいい。真っ直ぐは、ファウルでカウントが稼げる。小さく曲がり落ちるスライダーがいい。コースに投げ分ける制球はある。
左足が突っ張る投げ方だが、体重移動がスムーズでバネを使って投げリリースのときに瞬発力が伝わっていることでもあるので一概に悪いとは言えない。
3位池田隆英(創価大 右右)
ゆったりした間合いで、細かい制球はないが、勢いのある球を投げる。クイックでも球速が落ちない。広島でいうと今村に近い。今村の方は、今季持ち直したので、先発転向はなさそうなので、2年目以降の先発候補。
4位梅野雄吾(九産大九産 右右)
上背はないが、まだ、野手投げにも関わらず、フォーシームに切れがある。カットや縦のスライダーも高校生にしてはいい。下半身に溜めができ、腕のしなりができて、スピンのときに力瞬発が伝わるようになれば、フォーシームの伸びは更に良くなる。
手足の短い選手は、フィールディングが巧い。
5位田城飛翔(八戸学院光星 右左)
打者は、巷間騒がれている選手でも、将来伸びても、Max、今年の下水流(今季から内川打法を採り入れ、来季はもっと良くなる)ぐらい。1年目で今年の高山の数字を上回る者は出てこない。大部分は一軍で数字を残せず2~7年で自由契約になると思われる。唯一、モノになりそうなのが田城。よって、野手の指名は一人だけ。
田城は、左打者ですが、トップの角度は、鈴木誠也と同じ45度、テイクバックは、球によって大きくしたり小さくしたり調整し、スタンスは、筒香ほど極端ではありませんが、ややオープンスタンスで割れを作りながら、坂本のように体の近くでグリップを回してスイングする。どちらかいうと右手主導。プロの解説者の多数は、アベレージヒッターになると評しますが、左足の位置が固まっているので、バックスピンのかけ方を覚えれば本塁打も増えると思います(後ろの方にある手の手首を下がることを抑止してヘッドを立てるとインパクトのときに強く力が伝わりライナーになる。ライナーと飛球は打ち方が違う)。
ドラフトの段階での打撃のスケールというと、鈴木誠也より落ちますが、4年目ぐらいには、出てくると思います。
6位酒居知史(大阪ガス 右右)
スリークウォーターのような角度で、スライダー、ツーシーム、チェンジアップを投げる前田健太のような投手。肩が早く開くところを修正すれば、短いイニングなら1年目から投げられる。中継ぎ候補
7位大江竜聖(二松学舎大附 左左)
上背はないが、後ろの股関節で地面を蹴れており(軸足が折れるのが早くない)、きちんとしたオーバーハンドの投手投げ、腕のしなりが素晴らしく(リリースポイントが前)、左投手だが、元阪神福原(右投手)のような投手。
鈴木誠也の後輩。
8位上條優太(石川ミリオンダラーズ 左左)
ストレートで詰まらることができる。下半身が太く出来上がっている。シュート、スプリットがある。左だが、福井のような投手。中継ぎ候補。