2017年ドラフト候補についての分析は、今回は、野手編です。
内野手
高校生内野手
清宮と中村奨成については、散々書いたのでここでは書きません。
安田は、オープンスタンスで構え、膝をタイトに曲げすぎで、両肘もロックされています。
始動が遅れ、コンタクト前に瞬発力が消耗してしまいます。
トップは、清宮より深く入りますが、トップを入れ直すところがあります。
①比嘉賢伸(盛岡大附)右投げ左打ち 遊撃手
ややオープンスタンスで構える。
アウトローの球をポイントを前で壁を作って引っ張る。
②園部佳太(いわき光洋)右投げ右打ち
かかと体重になることがある。
左足で弧を描く。
ヘッドを残して打つ。
インコースベルトより上の高さの球はさばけないのではないか。
③金成麗生(日大三)左投げ左打ち 内野手
スクエアスタンスで膝を緩くして構え、トップを作る。
ポイントを前で壁を作って打てる。
193cm。プロでは外野かな。
④村上宗隆(九州学院)右投げ左打ち 捕手、一塁手
スクエアスタンスで立つ。
トップを作るのが早い。
スイングの結果としてボールが長く見れる。
後ろ足の膝が緩く曲がる。
頭が骨盤の上に乗り、頭が前に出されない。
打に関しては、安田や中村奨成よりも実力が上。
⑤伊藤康祐(中京大中京)右投げ右打ち 二塁手
ややオープンスタンス
両膝がタイトに曲がる。
左足で弧を描く。
インコースベルトより上の球に対応できるか。
⑥綱島龍生(糸魚川白嶺)右投げ左打ち 遊撃手
クローズドスタンスに近いスクエア
右肩が開かず壁を作って打つ。
トップが浅く、トップが寝て手と足が同時に出てトップスピンがかかることがある。
始動が遅れることがある。
しかし、高校生のセカンドショートではナンバーワン。
⑦西巻賢二(仙台育英)右投げ右打ち 遊撃手
ややオープンスタンス。
右膝がロックされている。
大学生内野手
①楠本泰史(東北福祉大)右投げ左打ち 一塁手
ヘッドを残して打つ。
骨盤より下から足を蹴り戻して降ろす。前足で少し弧を描くのでインハイは弱いのではないか。
ヘッドを残して逆方向に打っている。
壁を作ってライトに引っ張った当たりもある。
②一戸将(東北福祉大)左投げ左打ち
クラウチングスタイルで構える。
膝がタイトに曲がる。
右足で弧を描く。
インコースベルトより上の球は、右膝が伸びて差される。
かかと体重になることがある。
③若原翔平(東洋大)右投げ右打ち
185cm 90kg 攻走守において俊敏な動きができるかどうか。
動画なしで評価のしようがない。
④宮本丈(奈良学園大)右投げ左打ち 遊撃手
クラウチングスタイルで構える。
膝がタイトに曲がる。
スライドステップのストロークが短い。
ノーステップで打っていたこともある。
⑤岩見雅紀(慶大)右投げ右打ち
オープンスタンスでクラウチングに構える。
スライドステップで、壁を作って打つ。
ボールの下にバットをくぐらせバックスピンを掛けて打つ。
インハイが弱点であろう。
⑥笠松悠哉(立大)右投げ右打ち 二塁手 三塁手
クラウチングスタイルで構え、始動前から、体全体に瞬発力による負荷がかかっている。
インコースベルトより上の球が弱点であろうか。
⑦水谷友生也(法大)右投げ右打ち
ヘッドを残して打つ。
⑧山﨑剛(国学院大)右投げ左打ち 二塁手
体を開かずに、インサイドアウトに逆方向に打つ。
壁が捕手寄りにできる。
⑨北村拓巳(亜大)右投げ右打ち
ややオープンスタンス。
歩幅が広く両膝がロックされている。
目線の近いところについていけるか。
➉平岡拓磨(同志社大)右投げ右打ち 遊撃手
歩幅が広い。
ややオープンスタンスで右膝がロックされている。
インコースベルトより上の球に差される。
⑪谷津鷹明(日体大)右投げ左打ち 遊撃手 二塁手
ややオープンスタンスに近いスクエア
内転筋を使って両膝を緩く締める。
ほぼ直立して骨盤の上に頭を乗せる。
目線の近い高めの球のとき、トップを作るのが遅れる。
⑫水木海斗(国学院大2年)右投げ左打ち 遊撃手
クローズドスタンスで打席に立つので、腸腰筋、股関節、後ろの腰の内臀筋で産み出した瞬発力をボールにぶつけることができる。
骨盤の上に頭が乗っている。
構えたときに両肩から瞬発力による体重の負荷が解けており、両肩の前後の可動域が広いので、トップを作るのが早い。
両肩の前後の可動域が広いのでインコースに対応できる。
後ろの膝がルーズに曲がり、スイングの結果としてボールを長く見れている。
スライドステップのように足を上げ下す。
トップが尋常でなく深く入るので、前後に懐が深い。
変化球をポイントを前で、壁を作って打てる。
岩本貴裕と西川龍馬のいいとこどりをしたような選手。
⑬武村春樹(明大)右投げ左打ち 二塁手
スクエアスタンス
腕を振り出すのと足を下すのが一緒で、始動が遅れる。
⑭青木颯(鶴見大)右投げ左打ち 遊撃手
オープンスタンス
両肘がロックされている。
⑮熊谷敬宥(立大)右投げ右打ち 遊撃手
両膝がタイトに曲がる。
ヘッドを残して打つ。
⑯諸見里匠(国学院大)右投げ右打ち 遊撃手
スクエアスタンス
両肘がややロックされる。
社会人内野手
①藤岡裕太(トヨタ)右投げ左打ち
スクエアスタンスで立つ。
ややクラウチングスタイル。
両膝が沈むので、懐を外形上広くしているが、インサイドのベルトの上に対応できるか。
②田中俊太(日立製作所)右投げ左打ち
トップを入れ直すところはあるが、田中広輔よりもトップを作ったときにヘッドが立って、
トップが深く入る分、右に引っ張って大きいのが打てている。
社会人の内野手の中では抜けているかな。
③前野幹博(ヤマハ)右投げ右打ち 内野手
トップを作ったときにバットが寝る。
右肩、右膝を開かずに逆方向に打つ。
④福田周平(NTT東日本)右投げ左打ち
トップを深く作ったときには引っ張れる。
トップを作ったときにヘッドが寝るので逆方向に打球が飛ぶ。
⑤丸子達也(JR東日本)左投げ左打ち 一塁手
スクエアスタンス
両膝が緩く曲がる。
骨盤の上に状態を緩く前傾して立つので、インローを股関節の回転を使って瞬発力をぶつけて打つことができる、
左肩が開かないので外の球に強い。
守備で俊敏な動きができるかどうか。
⑥北村祥治(トヨタ)右投げ右打ち
スクエアスタンス
両膝は緩く曲げているが手首を動かしすぎる。
足を骨盤より高く上げ、膝で弧を描く。
トップを作るのが遅れる。
⑦峰下智弘(大阪ガス)右投げ左打ち
オープンスタンス
体が前に出されてヘッドがグリップより前に出る。
⑧久保皓史(三菱パワーシステムズ)右投げ左打ち 二塁、三塁手
両肘がロックされている。
ヘッドを残して打つ。
外野手
高校生外野手
①西浦颯太(明徳義塾)右投げ左打ち
ややオープンスタンスで立つ。
両膝は緩く曲げているが、両肘がロックされている。
②増田珠(横浜)外野手右投げ右打ち
ややオープンスタンス
トップを作ったときに後ろの膝が緩く曲がる。
内転筋を使って両膝を緩く締める。
打ち終わった後、重心が後ろに残る。
高校生の外野手ではナンバーワン。
③西川愛也(花咲徳栄)右投げ左打ち
オープンスタンス
両膝がタイトに曲がる。
トップを作るのが遅れる。
大学生外野手
①森龍馬(法大)外野手
クローズドスタンスに近いスクエアスタンスで打ったり、オープンスタンスに近いスクエアで打ったりする。
膝を柔らかくしてトップを作る。
重心を後ろに残して広角に打てる。
ヘッドを残して打つことがある。
プロ志望届は出していない。
②吉浦大樹(名城大)左投げ左打ち 外野手
ややクローズドスタンスに近いスクエア。
岩本貴裕のように、内転筋を使って両膝を緩く締めて、左足に重心を残したときにスイングしているので、
瞬発力をバットに伝えるので引っ張って大きいのが打てる。
右肩が開かずに、打った後に三塁側に左足でステップしてから走っている。
後ろ足に重心が残っているので安打が量産できる。
③島田海吏(上武大)右投げ左打ち
オープンスタンス
両肘がややロックされているが、両脇を空けて打つので窮屈にならない。
④村上海斗(奈良学園大)右投げ右打ち
オープンスタンス。
骨盤の上に上体を直立させる。
手首を動かし過ぎて、腕の振り出しと足の下しが一緒(始動が遅れている)。
⑤中西雄大(関西学院大)左投げ左打ち
スクエアスタンス
トップを作るのが遅れてやや体が前に出されることがある。
⑥海老原一佳(創価大)右投げ左打ち
トップは、やや寝るが、やや深く入る。
社会人外野手
①北川利生(日本通運)右投げ右打ち
ヒッチして上げる打法
足を下したときにグリップが上がる。
②田中耀飛(兵庫ブルーサンダーズ)外野手
オープンスタンスでややクラウチングする。
トップはやや深く入り、ボールの軌道に水平にミートする。
高めの球には、前の膝が伸びて差される。
④臼田哲也(東京ガス)右投げ右打ち
トップを作ったときに、両肘がロックされる。
左肩を開かず、ヘッドを残して打つ。
その他
社会人捕手
①岸田行倫(大阪ガス)右投げ右打ち
スクエアスタンス
スライドステップのとき、左足で弧を描く。
ヘッドを残して打つ。
②松本直樹(西濃運輸)右投げ右打ち
スクエアスタンス
トップを作るのが早く、結果としてボールを長く見れる。
まとめ
野手は、獲っても1人、多くて2人の指名でいいでしょう。
高校生以上になると左打者が増えますが、現実には、セカンド、ショートができれば、一塁はできます。
一塁手のショートバウンド、ハーフバウンドの捕球も、そんなに難しくはありません。
内野ができれば、余程速い送球ができないとかでなければ、外野はできます。
カープにおいて不足しているのは、セカンド、ショートの控え。
特に、二塁は、レギュラーと控えの格差が大きく、1年も待てない状況。
そのことを踏まえて2017年のドラフトで指名を検討していただきたいのが、下記の選手
二塁手
田中俊太
アマチュア野球においては、頭一つ抜けていると思います。
遊撃手
水木海斗
2年待ってこの選手を獲ってもらいたい。
今年は、中途半端な大学、社会人のショートは獲らなくていいでしょう。
桒原は、股関節の内旋、外旋したとき、上体を屈めすぎで、肩甲骨周辺の筋肉が硬直してヘッドが残って打っている。
庄司は、攻走守に瞬発力がなく、ドラフト次第では、自由契約の筆頭候補。
あと2年は、田中広輔に何かがあったときは、小窪と上本で凌いでもらいたい。
田中俊太との交渉権を獲得できなかった場合には、セカンド、ショートではない選手もいますが、
2名指名するのであれば、選手について指名を検討してもよいかもしれません。
吉浦大樹(外野手)
綱島龍生(遊撃手)
吉浦は、即戦力ですが、綱島は即戦力ではありません。
野手について、1名も交渉権を獲得できなかった場合には、下記の選手の指名を検討してもいいかもしれません。
増田珠(外野手)
村上宗隆(捕手、一塁手)
松本直樹(捕手)
[追記]
2017年ドラフト候補選手分析中間報告投手編(追補)の記事で、複数画面を開いていて、古い方の記事に更新をかけてしまいましたので、宝利亮投手、田中瑛人投手と尾形崇斗投手の評価の文章が消えてしまいましたので、その部分を追加しました。
指名を検討する根拠が不明となってしまい、すみませんでした。
興味のある方はどうぞ。