今季ぶっちぎりで最下位に沈んだ日本ハムのウィークポイントは、投手を含めた守り、走塁、打撃全てですが、既述のとおり、特にリリーフのスタッフが弱い。
前回、球団が獲得するであろう予想としてではなく、日本ハムに足りない部分を補強するという面からドラフト1位候補として金村尚真(富士大)を上げましたが、今回は、日本ハムに足りない部分を補強するという面からドラフト2位候補として挙げるのが、松井颯(明星大)です。昨オフのドラフトで達、畔柳、松浦の高校生3投手を獲得したので、今回のドラフト2位候補も大学生です。
プロフィール
右投げ右打ち
花咲徳栄高ー明星大
178cm 83kg
ファストボールのMaxは、154km/h
スライダー、カーブ、チェンジアップを投げる。
投球動作
右足のスパイクの外側は、プレートの一塁側に沿わせる。
打者走者を出す前からセットポジションで投げる。
グラブは、背骨の前で丹田の高さにセットする。
セットを解いた後、グラブが右肩の方に入らないので、左膝を上げる前に背骨の前でグラブを胸の高さに上げる。右腕前腕部の回外運動、右腕上腕部の内旋運動の回転半径を短く、加速距離を長くすることに貢献している。
左膝を丹田の高さで屈曲させるので、テイクバックが巨人戸郷、日本ハム北山ほど大きくはないが、伊藤大海、山本由伸と同程度に大きい。
右肘をアクセレーションする前に、右腕前腕部を回外してから右手親指基節骨でボールを叩き、右肘を上げ、右腕前腕部を回外するスタンダードWで右肘を上げる。ブルペンで投げ込まなくても右腕上腕部の棘下筋、前腕部の深層屈筋、側副靭帯の前束が緩む。すなわち、試合で投げる肩肘が出来上がるので、先発でもリリーフでも行ける。
右肘を上げた後、左足の裏を45°の角度で立て、右股関節を外旋する。
左足はスパイクの外側から入射する。
リリース(右腕前腕部の回内)後の右肘の高さ、右腕と背骨の交わる角度は、オーバーハンドである。
右腕前腕部を回外した後、右手親指基節骨でボールを叩いてフィニッシュしており、フォロースルーが大きい。
修正ポイント
リリース直前の左膝の屈曲が浅く、左股関節が引っ込むことも、右腕前腕部の回外運動、右腕上腕部の内旋運動の回転半径を短く、加速距離を長くすることに貢献している。
プロ野球の球団が使用するマウンドは、外国人投手からのリクエストもあり、アマチュア球団が使用するマウンドよりも粘土を多く用い、傾斜を急に作っているので、アマチュアのときよりも、左足を真上から外側から入射しやすくなる。右投手の場合、更に、プレートの三塁側に右足のスパイクの外側を沿わせると左足を真上からスパイクの外側から入射できる。
左膝のレッグアップを低くすると、テイクバックを小さくすることができ、更に、右腕前腕部の回外運動、右腕上腕部の内旋運動の回転半径を短く、加速距離を長くすることができる。右足のプレートの外側を三塁側に沿わせ、左足をスパイクの外側から入射しても、右足の腱、両股関節の損耗を軽減することができる。