日本ハム対オリックス7回戦
先発は、鈴木健矢と東晃平
試合は、3-0で日本ハムが勝利
この試合の中で、素人さんが現象面では美しいという評価をつけてしまうプレーが生ずるが、私は、当該選手がもっとランクが上のプレーができると確信しているので、敢えてケチをつけさせてもらおう。
強者のダブルプレー、敗者のダブルプレー
下記のダブルプレーが取れる選手は、強者と認定しよう。
遊撃手は、二三塁間のアンツーカーと外野芝の境目より後ろに守る。
遊撃手は、深く守れば守るほど、45°以下の角度で三塁ベースにインサイドムーヴができるからである。
遊撃手は、二三塁間のアンツーカーと外野芝の境目より後ろに達する前に打球が停止した場合には、ベアハンドで球を拾う。
左肘を抜かなくてもトップが作れ、三塁に送球できる。
左腕前腕部の回外、右腕前腕部の回外、回内運動の回転半径が短く加速距離が短くなる。
二塁ベースは、一塁走者に占有権が生ずるから二塁走者は逆走(二塁に帰塁)できない。
遊撃手が先に三塁に投げれば、三塁手が三塁ベースを蹴ることで二塁走者をアウトにできる。
遊撃手が先に三塁に投げれば、三塁手が二塁走者にタッグして二塁走者をアウトにできる。
遊撃手は、三塁方向に首を捩じると、左手首が掌屈し、左腕前腕部が右肩の方に入る。
左腕前腕部の回外、右腕前腕部の回外、回内運動の回転半径が長く加速距離が短くなるので、三塁に投げられなくなる。
遊撃手は、二塁走者を目で殺すことをせず、必ず、三塁に投げる。
二塁手は、二塁走者の後ろ、二塁ベースの三塁寄りのコーナーの後ろから送球する場合、45°以下の角度で三塁ベースにインサイドムーヴができない。
遊撃手が一塁走者を先に二塁でアウトにしてしまうと、すなわち、2つ目のアウトをフォースドアウトで取ると、二塁走者は、三塁でタッグアウトにしなければならない。
遊撃手からの送球に触れた三塁手が三塁ベースを蹴らずに二塁に送球すれば、一塁走者はフォースドアウトであるが、審判がフォースドアウトのジェスチャー、宣告をしないことが生ずる。
遊撃手からの送球に触れた三塁手は、一塁に投げて打者走者を先にアウトにしてしまうと二塁走者をタッグアウトにしなければならない。
遊撃手からの送球に触れた三塁手が二塁走者にタッグせずにに二塁に送球すれば、一塁走者はフォースドアウトであるが、審判がフォースドアウトのジェスチャー、宣告をしないことが生ずる。
一塁走者が一二塁間で停止したり、逆走した場合に二塁ベースに入った野手が一塁に送球してしまえば、一塁ベースは打者走者に占有権が生ずるので、一塁走者をアウトにできるが、二塁走者に三塁ベースを蹴られてしまう。
また、一塁に入った野手若しくは二塁に入った野手が本塁に投げて本塁に入った野手が三本間のランダウンプレーで二塁走者をアウトにする前に又は二塁走者をアウトにできずに、一塁走者又は打者走者をアウトにしてしまうと、二塁走者に本塁に走られる。
打者走者は、逆走できないから実務上フォースドアウトにしているが、ルール上は、フォースドプレイではない。
三塁手は、必ず、三塁を蹴るか二塁走者にタッグする。
遊撃手は、三塁に投げ三塁手が三塁ベースを踏むか二塁走者にタッグして2つ目のアウトを取ってから三塁手が二塁に投げて3つ目のアウトをフォースドアウトで取る。
最も前位の走者をアウトにした後、後位の走者をアウトにする。
併殺をするのであれば、6-5-4の順で行わなければならない。
左腕前腕部を回外して打球に触れた後に右股関節の内旋運動の回転半径が短く加速距離が長ければ右足親指IP関節が底屈する。長母趾屈筋が弛緩するので内旋運動が止まる。右腕前腕部が回内し、右腕前腕部の側副靭帯の前束が弛む。
右腕前腕部を回外して送球のトップを作った後に左股関節の内旋運動の回転半径が短く加速距離が長ければ左足親指IP関節が底屈する。長母趾屈筋が弛緩するので内旋運動は停止する。左腕前腕部が回内し、左腕前腕部の側副靭帯の前束は弛緩する。
その上で、右足内踝を左足内踝にぶつけていけば、右腕前腕部の回転半径が短く加速距離が長くなりから、水野なら外野のエリアから6-2-5が実現できるでしょう。
[6-5-4のダブルプレー]
解説
2023年9月5日 ソフトバンク対ロッテ
1回表一死一二塁
投手武田翔太(右投げ)、打者安田尚憲(右投げ左打ち)
一塁走者清田、二塁走者マーティン
遊撃川瀬は、二塁走者より後ろ、二塁ベースの中堅寄りのコーナーの後ろ、外野と内野を分かつラインの前に守る。
マーティンは、打球がリリースされた後にスタートを切る。
安田の産み出した飛球にスライス回転がかかり、二塁走者より後ろ、ハーフウェイより二塁ベース寄りから落下し始める。
川瀬は、左腕前腕部を回外し、左手小指基節骨を打球の落下点の後ろに入射させる。
左股関節が伸展、左足首が背屈、右股関節が屈曲(内旋)、右膝がニーアップ、右足親指IP関節が屈曲する。
マーティンは、ヘーフウェイ手前で左足親指IP関節が屈曲、右足外踝が入射した後、左股関節を外旋、右股関節が内旋し、右足踵から右足親指の外側にウェイトが移る。
マーティンは、二塁方向にシャッフルする。
川瀬は、左足拇指球で地面を荷重してしまう。左股関節が内旋してしまう。
右股関節を伸展、右足首を背屈、左股関節、左膝を屈曲する。
左股関節を外旋、右股関節を内旋、右膝を屈曲する。左足首が背屈する。
腹側を三塁線、背側を左中間に向け、左腕前腕部を回内、右腕上腕部を内旋して打球の落下点の後ろに入射させる。
川瀬は、左腕前腕部を回内し、打球を潰しにかかる。
左腕前腕部を回外する。
右膝がニーアップする。
飛球がグラブからこぼれる。
マーティンは、右腕前腕部を回外、右股関節を伸展、右足親指IP関節を底屈、左膝をニーアップすし、スタートを切る。
川瀬は、左腕前腕部を回内、右腕前腕部を回外する。
右膝が屈曲したまま、右股関節を伸展する。
右股関節を内旋、左股関節を外旋、二塁方向に腹側を向ける。左膝は屈曲している。
右腕前腕部を回内、左腕前腕部を回外する。
左股関節を左翼方向に伸展、右股関節一二塁方向に伸展する。
右腕前腕部を回外してボールを拾う。
右腕前腕部を回内して右肘を上げる。
右腕前腕部を回外、回内して三塁に送球する。
三塁手の松田が右足の内踝を三塁ベースの本塁寄りのラインのマウンド寄りのコーナーに沿わせる。
松田は、左腕前腕部を回内して送球に触れる。
マーティンは、スライディングせずに減速する。
三塁フォースドアウトとなる。
松田は、右腕前腕部を回内してグラブからボールを抜き取る。
左腕前腕部が回外する。
右腕前腕部を回外、回内して二塁に送球する。
二塁手牧原大成が左足内踝を二塁ベースの一塁寄りのラインのマウンド寄りのコーナーに沿わせ、右膝を屈曲、右足を二塁ベースから外す。
左腕前腕部を回内して送球に触れる。
右腕前腕部を回内、左腕前腕部を回外する。
清田は、右膝を伸展、左股関節を外旋、左膝を屈曲して右足で二塁ベースの一塁寄りのラインの右中間寄りのコーナーを蹴る。
清田は、二塁フォースドアウトとなる。
牧原大成は、右股関節を内旋、左股関節を外旋する。
1回裏一死一二塁
投手鈴木健矢(右投げ)、打者頓宮(右投げ右打ち)
遊撃水野は、二塁走者の後ろ、二三塁間アンツーカー内で打球に触れ、二塁に送球してしまう。二塁に入った二塁手奈良間は一塁に送球してしまう。
6-4-3の併殺を完成させてしまう。
追加点は取れなかったか?
二死三塁からできる得点手段の主たるものは、下記のとおりである。
- 前進守備シフトを敷いたらゴロゴー
- 本盗
- ランエンドヒット
- 重盗
その他得点手段は、下記記事参照
二死一三塁における得点手段の主たるものは、下記のとおりである。
- 本盗
- フォースボーク
- 偽装スクイズと重盗の合わせ技
- ランエンドヒット
その他得点手段は、下記記事参照
8回表二死三塁
投手阿部(右投げ)、打者万波(右投げ右打ち)
初球、捕手若月は、三塁方向に首を捩じる。
若月は、ホームプレートを跨がずに阿部に返球する。
阿部は、ホームプレートに背を向け二塁方向に首を向ける。
しかし、松本剛は、スタートを切らない。
2球目、若月は、三塁方向に首を捩じる。
若月は、ホームプレートを跨がず、阿部に返球する。
阿部は、返球を受けた後、ロジンバッグに手をやる。
3球目、若月は、三塁方向に首を捩じる。
阿部は、返球を受けた後、ホームプレートに背を向け、二塁方向に首を向ける。
ロジンバッグに手をやる。
松本剛は、スタートを切らない。
若月は、一塁側に首を捩じり、監督コーチからの指示を仰ぐ。
しかし、松本剛は、スタートを切らない。
4球目、阿部は、四球を与える。
若月は、首を三塁に捩じった後、ホームプレートを跨ぎ、ホームプレートに背を向け、阿部に返球する。
しかし、松本剛は、スタートを切らない。
8回表二死一三塁
投手阿部(右投げ)、打者郡司(右投げ右打ち)
一塁走者万波、三塁走者松本剛
初球、若月は、ホームプレートを跨がず、左打席内から投手に返球する。
2球目、阿部は投球をワンバウンドさせる。若月は、球審にボールの交換を要求し、球審もそれに応ずるが、それ以前に郡司が空振りしているので、インサイドアウトスイングの向上という面から三塁走者は、三塁帰塁でOK
3球目は、郡司がファウルを打つ。
4球目、郡司は、ノーバウンドの変化球を空振り三振