昨日に引き続き、西武戦。
先発は、床田と十亀。
西川は、第1打席、壁を作り、ラインを回転させて膝の開きで調整してライト方向に引っ張ります。
ランエンドヒットの5回の打席もストロークを短くして右方向に運んだ。
丸は、ヒッチするところは変えていない。トップの高さも作れて、かかと体重にもなっていない。源田に巧く捕球され併殺となったが(先制点)内容は悪くない。
安部は、第一打席はトップの位置が今一つ固まっていないが、5回の打席は、重心を残してレフト前に打った。
堂林は、凡退したけど、右足がきちっと固まり、待ち方は良くなった。後は右足と左足のウェイトのかけ方の比率と交互に重心移動をスムーズにできるかだと思う。
床田は、ツーシームの握りで投げるスライダーで三振。
スライダーは、大きく強くはじくような大きいスライダーと小さく曲がり落ちるものと2つある。
真っすぐにしろ、スプリットにしろ、カット系の球にしろ、後ろ回転を十分させて投げている球は、スピンがかけられ低めに決まり、十分でないときは高めに外れる。
この日の真っすぐはMax146キロ。高めに外れないときは、初速と終速の差も縮められていた。
テイクバックを十分にとって、後ろ回転をかけた116~120キロのカーブは、懸河のようにドロップしていた。
床田は、コースを投げ分けれる制球はあるが、高低の制球はない。
2回は、ショート安部のエラーの後、カウント3-0から、ど真ん中の真っすぐをセンターに二塁打。二、三塁から田代に犠飛を打たれます。
床田は、一塁方向に右足を蹴って引っ込めることによって、右膝の開きを抑えている。
しかし、変化球を投げるときに右足で弧を描く。
浅村には、高さの甘いインコースのスライダー場外に左手主導で運ばれます。
浅村は、大きいのが打てるので、初球スライダーから入った石原の配球は間違いではない。
田代には、シュート系の球を打たれたが、低めに決まれば、右打者にも使える。
床田は、ランナーを出すと、左肩の肩甲骨付近の回転が早くなり、ボールを制球できない。
先発がダメなら中継ぎという声もあるようだが、中継ぎ、抑えは無理。
起用するとすれば、先発。
辛抱して起用すれば徐々に内容は上がっていくとは思う。
2番手の九里は、右足をスライドさせる前に足の裏を浮かせる。左足で弧を描くところが修正されて球に瞬発力が伝わっていた。
左足を高く上げて下す動作でも九里の場合、左足を内に入れてゆったり下すことによって、ヒップファーストでステップでき、弧を描くのを防ぐのに一役買っている。
左足のくるぶしを本塁方向に向けています。
上体は、もう少しルーズな「く」の字の方が、上体を蹴り伸ばしやすくなりますが、右股関節の内旋ができているので、三塁側に骨盤がスライドしていません。
右肩は、極端に下がることがなく右肩を損耗しない投げ方になりました。
やや下がっているので、縦回転の球が投げられます。
テイクバックは、大きくありません。
エッジをかけた右足からボールを持つ手までにCアーチが架けられています。
右肘をつまみ上げます。
右足を蹴り始めたとき、右股関節も、腸腰筋も外旋していません。
後ろの骨盤が打者に隠せています。
大腿骨を骨盤に差していきます。
左膝が本塁方向に向いています。
トップを作ります。
右肘の曲がる角度は、ほぼ垂直です。
ボールを持つ手が、耳の近くに向いています。
胸の張りを作っていきます。
ボールを握る手が頭の後ろに隠れています。
左足は、スパイクの内側の踵から着地する。
腕も振り切れている。
投げ終わった後、左膝も伸びている。
右足を一塁側にターンします。
よって、強いピッチャーゴロにも反応できる。
右肩が上がるので、カーブも大きく落ちる。
真っすぐよりも、失速するシュート系の球がホップしていて、詰まらせることに成功していた。
3イニング目に2球だけ左足で少しだけ弧を描いたが、4イニング目は全くなくなった。
4イニングを無安打1四球でゼロに抑えた。59球と球数も留めた。
昨年までより、うんと良くなった。
特攻隊長殿、ナイスピッチング。
これが継続できれば、先発ローテーションに定着できます。
會澤は、スクエアに近いスタンスで打席に立つ。
結果は出ませんでしたが、水平にバットを出すことによって、芯を広く伸ばして打っていました。
藪田は、テイクバックを短く、右肩を後ろ回転させてます。
左足は、骨盤より下の高さに上げてななめに下し、脛を上に向けてかかとを本塁側に向けてステップします。
右肩甲骨周辺の筋肉を使って、腕を押し込んでリリースを前にしているので、且つ、投げ終わった後、左膝が伸びているので、インコースの真っすぐ系でファウルを打たせて追い込むことができます。
ゾーンに投げてカウントを取るのではなく、ファウルでストライクが取れますので、明らかにリリーフに適しています。
スプリットを手首が立たせてすっぽ抜いて叩きつけることができずに甘くなり、安打を打たれます。
次の打者に投げた高めの真っすぐ系も、高さとしては甘くないですが、リリースが早すぎて対応されてセカンドの横を抜ける安打を打たれてしまいます。
ランナーを出して手首が立たずにボールに指が引っかかってボール球になったのを見て會澤はマウンドに行きます。
最後は、カット系で詰まらせて併殺。
床田が粗削りながら、4回1自責と試合を作り、九里-會澤のバッテリーが無失点で抑え、収穫のある試合だった。