開幕まで段々と近づいてきました。
今日は昨年の日本シリーズで対戦した日本ハムとの対戦。
バースが退団して、WBCに出場している中田翔が欠場していますが、レアードが戻ってきました。
先発は、岡田とメジャーでも登板歴のある村田透。
岡田は、グラブを高く上げ、両腕を下げ、テイクバックのときに右肩も下がっていなかった。
左足を骨盤より高く上げ、真下に下すので、弧を描かずに本塁方向にステップする。
グラブを高く上げてから両腕を下げているので、右肩も上がってくる。
肩の後ろ回転もできており、真上から投げ下ろすことができ、投げ終わった後に左膝が伸びている。
入団のときから先発も抑えもどちらもできる投手であるが、
昨年は、リリーフのときに比べると、先発のときの球のキレは落ちていた。
今年は昨年に比べ、先発のときも真っすぐ系のキレが増している。
カットボールもホップしている。
カーブもドロップのように落ちるようになった。
フォークともいえるチェンジアップの他にフォークもあり、今日も初回に1球投げた。
大谷は手足が長いのでインコースが窮屈で、体を「く」の字にして打席に立ちます。
2ストライクを取られたときに関しては、近めの始動を早く、対応を速くしなければならないインハイに投げると、打者は手を出さざるを得ません。
3回の打席では、カウント3ボール1ストライクから、インコースの140キロの真ん中低めのカットボールが手元で伸びているかのように錯覚させます。大谷は、右膝が伸びて球に刺され、岡田は、大谷をセンターフライに打ち取ります。
昨年759本ファウルを打ったうるさい左打者の中島を3球三振にとったシュート系のツーシームの制球もよかった。
4回終了ませ、
手首が立たずにスピンがかからずに失速したのが2球、
わずかに左足が弧を描いたのが、横尾のときに2球あっただけで、
それ以外は、ランナーのいないときも出してからも全てセットポジションから完璧な投球動作で投げていた。
話は脱線しますが、セットポジション投げやすいですね。私もランナーがいないときでもセットで投げてました。
岡田は、5回表、1死から、西川に、真っすぐ系の球を手首を立てずにスピンがかからずに投げてしまい、アウトハイに行ったところを西川に本塁打を打たれます。
大谷には、外から中に入る小さく曲がる138キロのスライダーをストロークを短くして本塁打されます。
その後は、左足を下した後、左足首を静止させ、弧を描くのを抑止して、レアードをインハイにホップするストレートで三振に打ち取り、
6回100球5安打1四球2失点(自責2)。
二番手の中田廉は、右肩の後ろ回転ができず、明らかに右肩をかばっていて球速133キロどおり、球に力が伝わっていません。
一死は取りましたが、後ろで投げさせるのは無理でしょう。
左の飯田は、右足で弧を描くので、クロスステップに変えました。
初球は右足を止めた後、右足で弧を描いていましたが、その後は弧を描かずにステップしていました。
左打者の中島は、フロントドアであると錯覚したのでしょう。外の131キロ真っすぐ系で空振り三振に取りますが、左肩の後ろ回転がなくしなりができないので、高めにいきます。
勝ち継投に組み入れることはできないでしょう。
前回4失点した今村は、右肩の後ろ回転が十分でなく、外に外れる球も何球あったが、それ以外は、後ろ回転が十分できていて全く左足が弧を描くことなくボールに力が伝わっている。
大小のフォークもきちんと抜けていた。
大谷には、初球、アウトハイのゾーンいっぱいに、速度が評価しにくくバットとボールの距離が取りにくいところに投げ、3球目のアウトローいっぱいに投げたが、4球目、5球目と肩の後ろ回転が十分でなく、肩甲骨周辺の筋肉を内回転させるのが早く、徐々に球が中に入ってしまった。
大谷に左中間に二塁打を打たれる。
最後は、フォークボールをすっぽ抜いて明らかなボールゾーンから真ん中高めよりボール2個分高い、速度が評価しにくいところに投げてレアードを空振り三振。
中﨑は、足を真下に下し、弧を描かずに本塁方向にステップしているが、右肩の後ろ回転が十分でなく、肩甲骨付近の筋肉の内回転が早いので、ボールが失速し、岡に本塁打を打たれた。
横尾に対しては幾分、肩、肘が上がるようになり、森山に対しては後ろ回転をかけられるようになり、握りをワンシームに変えて動かして141キロのシュートをかけて失速を抑えて空振りも取った(結果は四球)。
最後は、フォークをアウトローにすっぽ抜いて石井一成を一ゴロ。
今村も中﨑も肩の状態は上がってきていないのでしょう。
ただ、今村は昨年の今頃よりは瞬発力が乗っている。毎年スロースターターなので、夏場以降内容が充実してくるでしょう。
今村は、投げる毎にギアが入ってきましたが、中﨑は、最速142キロ、まっすぐ系の空振りは1球のみで、良くないなりに技術で抑えましたが、まだ、試運転といったところだと思います。
村田は、左足をテイクバックした後、弧を描かずにステップし、指先で球を動かしたり、ツーシーム、縦の変化もある投手。
打線は、初回、丸がヒッチして上げる打法でストロークを短くしてショート頭上を越える安打で先制。
ヒッチしてから上げる打法は、足を上げたときにグリップの位置が下がり、前足で着地位置を探って着地したときにトップの位置が高いところに戻っていく。
昨年、丸がヒッチして上げる打法で左投手の八木(中日)から本塁打を打っているから言うわけではない。
ベンチからの指示であると思われるが、広島のその他の打者は始めからトップの位置を高く構え、前足の着地する位置を探り、着地するときには、トップを下げてバットを振り出し始めていていて、真ん中低めの球にバットが止まらなかったり、前の膝頭がつま先よりも前に出てフライを打たされていた。
他の打者も八木と対戦するときは、チーム全体で、逆に、ヒッチして上げる打法を試みれば八木をつるべ打ちにできるのではないか。
ペーニャは、オープスタンスで左打席に立ち、右膝を固く曲げていますので、高低の変化についていけず、第一打席は三振。
しかし、今日は動かす真っすぐを投げる投手なので、打席の前後の奥行は以前よりも出てました。
膝頭がつま先より前に出て、力のない飛球になったり、真ん中低めの球にバットが止まらないということがなくなり、当てることできるようになりました。
前→後ろ→前→後ろに残すという体重移動ができるようになって安打を打ちました。
ポイントが前なので、それなりの速球を投げる投手には強いものの、手元で伸びているように見える球に刺されて右膝が伸びずに打つことができるかだと思います。
堂林は、右足をひっかけて球の待つ動きができつつありますが。左肘がやや突っ張っていてポイントはやや後ろになっています。
最終打席は、右肩甲骨付近の筋肉を使って軸を回転させ、変化球をストロークを短くしてレフト前に引っ張ります。
精神面ではなく、技術面で明日以降につながる安打を打ちました。
安部は谷元から、球を引き付けてストロークを短くしてポイントを前にして投手寄りに壁を作って本塁打。
松山は、上体を開かず、膝を開いてストロークを短くしてポイントを前で後ろの手を主導でツーシームを本塁打します。
前の手を主導でも打てますが、本塁打を量産するような打ち方ではなく、中距離打者ですので4番とは少し違います。
下水流も、右肩を下げつつストロークを短くして安打を打っていますので、中距離打者でしょう。
會澤は、スクエアに近いオープンスタンスで立ち、右肩、ヘッドを下げて芯を長くしてポイントを前にしてレフトに低い弾道の3ランを打ち、3-2から大きな追加点となった。
美間は、オープンスタンスで、バットを担いで立ち、ヘッドを上下に揺らして速度を確かめます。
バレンティン、ロペス、山田哲人、鈴木誠也ほど、ストロークを長くしてボールの下にバットをくぐらせてバックスピンを掛けるわけではありませんが、井口のスライダーを、少しだけボールの下にバットをくぐらせて、バックスピンを掛けた打球に”近い”打球の本塁打。
2年前に開幕一軍したときよりも成長したのではないでしょうか。
船越は、一旦トップを上げてから、トップを下げて構え、ステップしたときにトップが再び高くなるという打ち方でセンター前安打。
天谷はクローズドスタンスで立ち、トップを高く構えますが、打つ際にトップが下がってしまい、アピールすることができませんでした。
庄司は、膝を固く曲げ、グリップを体の近くで回す打ち方で球に刺されていました。
バティスタは、オープンスタンスですが、球に刺されず、真後ろにファウルを打ちますが、膝の開きが早く三振に倒れます。
私の考える投手編成は以前書きました。監督、コーチの構想では、開幕ローテーションはJohnson、野村、岡田、ヘーゲンズ、加藤、九里の6人でいくのではないのでしょうか。
昨日の内容から、大瀬良は使える球種が少ないところと、中﨑、今村をこれ以上酷使すると潰れてしまうこと、中田、オスカル、飯田は勝ち試合で起用できないこと、ある程度想定の範囲だと思いますが一岡が離脱したというチームの状況から、後ろに回ると思います。
藪田も昨日、回の途中、前の投手がランナーを出したところからテストを受けましたので、後ろで投げることはほぼ確定だと思います。
ペーニャも打撃の内容は上がってきましたが、エルドレッドをふるいにかけることはしないと監督は言っていたので、野手はエルドレッドが開幕一軍であると思われます。
エルドレッドは、緩い球を待ってレフトフライを打ったので、開幕前には戻してくるのではないでしょうか。
打線の方は、主力3人を欠きながらも、大分振れてきましたので個人的にはそんなに心配していません。