オープン戦最終戦、本拠地で行われた試合。
先発は大瀬良と中日にいた頃、何度も対戦し、広島がよく打っていた中田賢一。
そうなると、開幕カード中日三連戦の三戦目は、大瀬良が投げることになるね。
試合経過
1~5回
先発大瀬良
大瀬良は、1回、初球、本多に、右足の踵に重心をかけてヒップファーストでステップし、右肘をつまみ上げたときに、左肩を内旋して、左足は踵から着地に入り、右肘が高く上がる。
頭は、回転軸から外れ、フィニッシュで三塁側に残る。
大瀬良は、以前よりも胸の張りを大きくして、リリース前に回転軸が、右腕を内旋後、上体が一塁側に大きく傾くようになり、頭を上下動させて、背中を捕手のミットに向けるリブダウンして、右の手の平を外側に向け、小指の側からボールを切れている。
そのことが、真っすぐの失速を抑えられている。
只、三塁側に重心が残ったときは、右腕だけで内旋し、右腕が振り切れず、しなりがない。
本多は、インハイ147キロの真っすぐを空振り。
同じ投げ方で真ん中141キロのカットボールで本多を二ゴロに打ち取る。
11球目、柳田を、一塁側に上体を傾けたときに、回転軸から頭から外れ、真ん中カットボールで二ゴロに打ち取る。
20球目、クイックでないときは、ここで一瞬、右股関節を二塁方向に外旋します。右足のつま先と右肘が二遊間を向いている。
右股関節を内旋したまま、左膝を外旋し、頭は骨盤の上に乗っていますが、スパイクの外側に重心がかかります。
右肘をつまみ上げたときに、左肩、左膝が開き、リリース直後に右肩が凹みます。
デスパイニは、ヘッドを残し、壁を作って、右中間にライナーを放ちます。
丸が追い付いて捕球します。
大瀬良は、フィニッシュで右足を一塁側にターンしていた分、右中間を破られずに済みました。
大瀬良は、54球目、内川のところで、クイックで右足に踵に重心をかけてステップします。
大瀬良は、左膝を内に入れず、また、二塁方向に右股関節を外旋していない。
右足は、スパイクの外側に重心がかかっています。
頭が前に出されています。
その後、右肘をつまみ上げたときに、右足のスパイクの内側でエッジはかけていますが、左肩、左膝が開き、リリースの直後に右肩が凹んで、142キロの真っすぐがインローに外れてワンバンします。
内川は振るわけがありません。
次の55球目、右肘をつまみ上げたときに、グラブを引き始め、左肩、左膝が開き、右肘の出が遅れて、アウトハイのカットボール136キロを、内川にヘッドを残してライトに二塁打を打たれます。
広島0-1ソフトバンク
デスパイニは、大瀬良の投じた58球目、頭を後ろの骨盤に乗せてステイバックした上で、振り下ろし始めています。
デスパイニは、バットの軌道がボールの軌道をこすっていますが、左足は、左足の胸部で立ってしまっています。
後方のバックネットにファウル。
本塁打を打ち損ねます。
大瀬良は、59球目、右足の踵に重心をかけて、右膝を内に入れてからステップしますが、右肘をつまみ上げたときに、エッジをかけた右足の踵が浮き、左肩が開いてしまいます。
ボールを引っ掛けて134キロのフォークボールがインローに外れます。
デスパイニは、頭から離れていますので、ヘッドを返してくれません。
大瀬良は、一球でで仕留められません。
大瀬良は、60球目、右腕のトップを作ったとき、右足の拇指球で立ち、右足の踵は、一塁側に傾いている。
右股関節と腸腰筋が外旋している。
同じく60球目の画だが、大瀬良は、右腕のトップの角度を再現してリリースする際に両胸を打者の前に向けている。
しかし、デスパイニは、アウトローの136キロの落ちる空振りのカットボールに空振りの三振。
デスパイニは、58球目と同じくステイバックはできていましたが、振り下ろしてから、右足が拇指球で立って回ってしまっていました。
大瀬良は、5回 79球 3安打 4奪三振 2四球 1失点(自責同じ)。
広島は、4回裏、中田賢一は、丸のところで、右足の踵に重心を残してヒップファーストし、右肘をつまみ上げたときに、右踵が浮き、左肩、左膝が開く。
中田賢一は、左足がスパイクの内側の踵寄りから着地に入るので、右肘が高く上がるが、右肘が伸びて、三塁側に重心を残して投げ終えているので、早くから変化する。
丸は、真ん中低目のカーブをヘッドを残してショート後方に落とす。
これがチーム初ヒット。
鈴木誠也は、フォークにヘッドを止めて四球。
中田は、クイックのときに二塁方向に内旋せずに、右肘をつまみ上げたときに右肩が左肩よりも上がるので、右腕が頭から離れて回る。
松山は、インハイ真っすぐをヘッドを残してレフト前に打つ。
安部は、真ん中高目144キロ真っすぐをボールの軌道の下から手首を返して打って一ゴロ。
内川は、右足が前に伸びて左足を前にして捕球に入り、トンネル。
2者還り、広島2-1ソフトバンク。
エルドレッドがアウトローのスライダーをステイバック、振り下ろしのポイントを後ろに、ミートポイントを前にして壁を作ってセンター犠飛。
広島3-1ソフトバンク。
5回裏、田中は、アウトハイの真っすぐに手を出さずに四球、菊池空振り三振の間に盗塁。
丸がヒッチ、ステイバックでヘッドを残して三遊間を破り、広島4-1ソフトバンク。
中田賢一は、5回 97球 3安打 3奪三振 3四球 4失点(自責同じ)。
6~9回
ここから、広島は、昨シーズン序盤と同じ継投に入る。
6回表は、一岡が登板。
右足踵に重心をかけてヒップファーストでステップ。
左肩はやや開く。
スパイクの内側から着地に入る。
2球目は、右足を一塁側にターンするが、1,3球目は、三塁側に重心が残る。
柳田を真ん中高めの真っすぐ143キロで左飛。
6球目に左肩を内旋し、左肩の開きを修正。
8球目真ん中高目の真っすぐ144キロを上林に一二塁間を抜ける安打を打たれる。
13球目、一岡は、トップを作ったときに、右足の拇指球で回り、立ち、踵が一塁側に傾いたが右股関節、腸腰筋の外旋を踏みとどまり、それにより、ボールを頭の後ろに隠せ、胸を打者の正面に向けずに済んだ。
デスパイネを真ん中低目のフォークで5-4-3の併殺。
一岡は、1回 13球 1安打 無失点。
加治屋は、右足踵に重心を残して、拇指球に重心を移して、テイクバックのときに右肩が左肩よりも上がる。
右肘をつまみ上げたときに左肩が開く。
左足は踵から着地に入り、コックの角度は、スリークウォーターに近いオーバーハンド。
松山は、内角のフォークに空振り三振
安部も真ん中低目のフォークに空振り三振
エルドレッドは、インコースベルトの高さの球を肋骨に左肘を沿わせて打つが三ゴロ。
加治屋は、1回 11球 無安打 無四球 2奪三振 無失点。
7回表、今村が登板
7回表、今村が登板
右肘をつまみ上げたときに少し、左肩が開くが、アウトコースベルトの高さの143キロ真っすぐで松田を見逃し三振。
リリース直前まで脱力し、ヒップファーストでステップ、右足のターンもできている。
今村は、城所のところで、トップを作る過程で左肩が開いて、回転軸から頭が外れ、インコースベルトの高さに外れる球が2球。
左膝で壁を作って右足をターンしているので、フォークは抜けている(フォークは抜けなきゃダメ)。
今村は、二塁方向に右股関節を内旋してから投げるが、右肘をつまみ上げたときに、左肩が開き、右足の踵が離れ、トップを作ったときに、拇指球で直立し、右股関節が外旋し、腸腰筋が外旋し始めている。
頭とリリースポイントが離れている。
城所にヘッドを残して真ん中高めのストレート143キロを打ち、三遊間を破る。
打者西田のところで、今村は、右足の踵に重心を残して二塁方向に右股関節を内旋させてから、ヒップファーストでステップ。
右肘をつまみ上げたときに、右足の踵が離れ、左肩が開き、左膝と並進せず、トップを作ったときに、右足拇指球で外旋し、直立し、右股関節が外旋し始める。
真ん中低目にフォークを暴投。
ランナーは二塁に進塁。
この後の球から今村は、右足をターンさせて投球を終える。
しかし、今村は、同じ投げ方で再度暴投して走者は三塁へ進む。
西田は、真ん中低目スライダー134キロを右飛。
トップを作る過程で左肩が開いている。
高田のところでも、今村は、右肘が逆L字になったときに左肩が開き、インハイに外れる球があった。
今村は、右肘をつまみ上げたときに、左肩が開き、トップを作ったとき、拇指球で右足を外旋し、腸腰筋が外旋し、頭とリリースポイントが離れて132キロのフォークが真ん中低目に外れる。
高田は、右肘で掃って一塁線のライナー。
今村は、1回 21球 1安打 無失点
7回裏、岩嵜が登板。
岩嵜は、右肘をつまみ上げたときに右踵が離れ、左肩が開き、左膝と並進しない。
磯村を真ん中の失速する真っすぐ系の球をヘッドを残して中飛。
岩嵜は、右踵に重心がかかり、上体が反り、左膝を上げたときに、二塁方向に股関節を内旋し、右肘をつまみ上げたときに右踵が浮き、頭とリリースポイントが離れる。
美間は、ステイバックのときに左肩が内に入り、141キロの真ん中低目のワンバンのフォークを空振り三振。
田中広輔が、振り下ろしのときに右足拇指球で立って体が前に出され、真ん中高めの球を引っ掛け(ボールの軌道の下から手首を返してトップスピンがかかる)、一ゴロ。
ファースト江川が正面に入り、右膝が前に伸びて左足が前でファンブル。
Cアーチのときに、岩嵜の右足踵が浮き、左肩が開いて138キロのワンバンしたフォークに菊池は空振り三振。
岩嵜は、1回 15球 無安打 2奪三振 無失点。
8回表にJacksonが登板。
先頭の本多に、アウトハイの136キロスライダーをセンター前に打たれる。
トップを作ったときに右足踵が浮いて、真上を向いていて、腸腰筋が外旋してしまっている。
上林が遊飛の後、打者柳田。
打者、柳田の初球、通算9球目で、スプリットの握りでチェンジアップを投げ、トップを作ったときに、右足が拇指球で立ち、右足踵が三塁側に倒れている。
腸腰筋が右肘の出よりも先に外旋してしまっている。
ボールを引っ掛けてアウトローにワンバン。
一塁走者の本多は、二塁へ進む。
柳田は、アウトローのスライダーを空振り三振。
江川が真ん中低目のスライダーを左肘で掃ってレフト前。
Jacksonは、左肩、左肘の開きが早い。
二塁走者の本多は、三塁でストップ。
Jacksonは、打者デスパイニのところ、この試合20球目、アウトローにスプリットを暴投し、三塁走者の本多が還り、失点する。
Jacsonは、20球目、テイクバックのときに、右肩の位置が左肩の位置より高い。
その後、手首を内旋したまま、体のラインより一塁側寄りにテイクバックし、現代の野球では、テイクバックは、やや大きい。
同じく20球目、三塁側にボールを握る手の平を三塁側に向る。
昨日の記事でも書きましたが、Jacksonは、アーム式の投げ方。
左肩も内旋して左膝を本塁方向に向けるのも速い。
Cアーチをかけるとき、右足の踵は若干浮いています。
左足は、踵から着地に入ります。
前の試合と同じく、トップを作ったときに、右足は拇指球で立っている。
ボールを引っ掛けて、アウトローに外れて、ワンバンします。
次の21球目も右足の拇指球に重心を移し、右足の踵を浮かせて重心移動します。
Jacksonのユニフォームの右足にできた襞を見て下さい。
Jacksonは、二塁方向に右股関節に内旋できています。
しかし、左膝を内に入れることなく、真下に落としています。
フットファーストでステップし、更に、右肘をつまみ上げたときに、グラブを引き始め、トップを作ったときに、右足は拇指球で立ちます。
スライダーがアウトローに外れ、ワンバンし、走者は、三塁に進みます。
デスパイネは、真ん中高め149キロストレートを打ってショートライナー。
Jacksonは、1回 22球 2安打 1奪三振 1失点(自責同じ)
8回裏は、サフォーテが登板。
ファンにとっては、勝敗を度外視で楽しめる展開がこの後、待っています。
サフォーテは、右足の踵に重心を残して、拇指球に重心移動。
左膝を骨盤より高く上げて、二塁方向に一瞬股関節を内旋してから、左膝を内に入れてヒップファーストでステップ。
テイクバックで右肩を下げたときに、サフォーテは、アーム式になるのが、カンポスと異なるところ(※)。
右肘をつまみ上げたときに左肩が開き、左膝と並進しない。
エッジをかけた右足が微妙に浮く。
両肩が若干M字になる。
胸の張りは大きいが、ボールを持つ手が、回転軸から頭が外れた関係で、一部現れている。
フィニッシュで右足をターン。
丸は、アウトコースベルトの高さに外れた真っすぐ154キロを空振り三振。
サフォーテは、左膝を上げて、右股関節を二塁方向に内旋。
ユニフォームの太ももには無数の襞が入る。
鈴木誠也は、両肘をルーズに曲げてスクエアスタンスで立つ。
両肘をコックしてグリップ先行でヘッドを残してインサイドアウトで振り下ろす。
サフォーテの球は速いので、右足は拇指球で回る。
後ろの骨盤の上に頭が乗っている。
両腕で三角形を作る。
サフォーテのアウトハイ155キロの真っすぐをライト前に落とす。
レフトに飛ばせ!
※冗談抜きに、サフォーテがスライドステップし始めたときに始動しているので、もう少し後ろを大きくして右肘先行で振り下ろし始めていれば出来た。
プロセスと体の各部位の関係は、ピッチングと一緒よ。
ワシは褒めないぞ。
そんなことじゃ、メジャーで74本打てないぞ。
西川は、124キロのハードカーブ(ナックルカーブ)を壁を作って打つが、左膝が伸びて体が前に出され、二飛。
代走野間が戻れずに併殺。
サフォーテは、1回 1安打 1奪三振 無失点。
9回表は、中﨑が登板
中﨑は、右肘をつまみ上げたときに大腿骨を骨盤に刺して両肩甲骨をぶつけて剥がして投げ、右股関節が前に出されない。
先頭、松田をアウトロー真っすぐ143キロで見逃し三振
左肩は開いていない。
中﨑は、この試合でも、城所のところで、親指と小指を添えてスプリットの握りで投げるチェンジアップを投げた。
中﨑は、足裏全体でプレートを踏み、左膝を上げたときに、右股関節を内旋します。
ユニフォームの右足太もものところに、一塁側に向かって襞が入っています。
左内転筋を内側に搾ってヒップファーストでステップ。
トップを作る過程で、右肘が逆L字になり、両肩がM字になる。
トップを作ったときに、拇指球で踵が真っすぐに立ってはいませんが、右足を蹴り始めています。
胸の張りを大きくしているので、リリースの際には、トップの位置を高く再現できます。
フィニッシュで三塁側に四股を踏んでいて、三塁側に重心が残っています。
左足も折れ曲がり、壁が崩れています。
これだと、右腕だけで内旋し、振り切れないので、真っすぐ系も変化球も失速し、変化球は早くに変化し始め、打者は、スイングの結果、ボールを長く見れます。
城所は、インロー134キロのチェンジアップを一ゴロ。
トップを作ったときに、右足のスパイクの内側でエッジをかけて腸腰筋の外旋を遅らせ、フィニッシュで左膝が伸びて、一塁側にターンをできれば、空振りが取れます。
最後は、左肩の開きが早かったものの、堀内をアウトハイの真っすぐで空振り三振。
中﨑は、1回 9球 無安打 2奪三振 無失点
試合は、広島4-2ソフトバンク。
まとめ
大瀬良は、開幕直後は、打者の仕上がりが上向いていかないので、ある程度は、抑えられるが、実戦を重ね、打者の打撃動作が上向いていくと、現段階の投げ方では、連打を浴び、成績は上がらないだろう。
Jacksonは、投球動作の錯誤が大きいので、セリーグ相手でも、僅差の場面ではキツいかな。
開幕までに調整し、開幕後、敗戦処理で投げさせて、それでも改善されなければ、チーム状況上、差し支えがなければ、一度、早い内に、ファームで調整させた方がいいかもしれない。
個人的には、カンポスは、真っすぐ系も変化球も、アウトハイ、インハイ以外の、ゾーンの内に入れれば、通用すると思う。
カンポスの投げ方は、今のメジャー式の投げ方に理解のある人であれば高く評価するだろうが、安仁屋、池谷、北別府、畝辺りまでは、好まないのだろう。
ソフトバンク3連戦で登板させなかったところを見ると、メグは洗脳されちゃったのかな。
一岡と中﨑は、後半戦に向けて上体を上げていくので、今はこれ位投げられていれば、無双はないが、炎上もないだろう。
今村は、若干後退したが、良くはないながらも無失点で抑えた。
フォークが低目のワンバンになるので、そこは修正する必要がある。