契約に応じることを留保して
年俸6億円で契約した。
このことについて否定的な意見が多いが、
プロ野球選手は、肉体を削って仕事をしている。
安い金で労働力を簡単に売らないよと、
交渉することのどこに問題があるのだろう。
お金は要りません仕事さえできればいいんですと言って
安い金で働く必要があるのだろうか。
働かなくても食っていける出資者の立場に立って
考える必要があるだろうか。
FAをする選手は、
より高いレベルを求めて挑戦すると口にするが、
在籍球団の年俸や労働条件に不満があるというのが本音であろう。
これまで多くの選手が渡米したが、
米国で実績を残せなかった選手は、
メジャーやマイナーでも契約してもらえずに、
日本球界に止むを得ず復帰して
渡米前よりも
安い年俸で契約している。
6億で契約できたのも、
メジャーでの実績と
2015年も一定以上の数字を残したからである。
6億といっても、メジャーで20億の評価がされている選手を
昨年は、4億
今年は6億と各々1/5、1/3.5の金額で
買い叩いているのである。
勤続疲労のある選手は翌年同じ数字を残すことは困難である。
136勝の杉内に4億5000万、90勝の金子が5億
現役最多の193勝の黒田に6億。
高い金額だろうか。
チームは最下位でも
個人成績が良ければ年俸が上がる、
数字を上げてオーナーと交渉する。
数字を上げても評価されなかったら、
交渉してそれを取り戻す。
カープの選手、日本の選手、スポーツ選手以外の職業人に
欠けている部分である。
黒田が勝ち取った契約条件は、
後に続くカープの選手にとって
プラスのインセンティブをもたらすと思う。
結果を出しても年俸が上がらない。
しかし、年俸を払う側には金がある。
だから、チームは長年低迷しているのだ。
[追記]
私は、中﨑、大瀬良、福井、新井を始め働いた他の選手の年俸をもっと上げて欲しいと思っています。
他の選手の年俸アップは、黒田の年俸を削って他の選手に分配するものではない。
選手の年俸を支払うのは球団に出資している人の義務。
黒田に他の選手の年俸を払う義務はありません。
他の選手の年俸が上がらないのは黒田が6億もらっているからではありません。
年俸を払う者が義務を免れているからです。