パリーグでは「つなぐ野球」は優勝できない

日本ハム対楽天12回戦

試合は、2-3で日本ハムが逆転負けします。

投手は、肩肘を投球できるレベルまで再生産しながら、シーズン通じて1個も四球を出さず、1安打も打たれないということはできません。

それでも、北山は、7回1失点、田中正義は、同点に追いつかれますが、逆転を防ぎます。
北山、田中正義、ロドリゲスは各1点ずつしか取られていません。

投手陣は悪くありません。

3安打しか打てなければお手上げ?

そんなことはありません。

延べ6人走者を出塁させていますから、6点は取れるんです。

日本ハムの走者は、総じてゴロゴーが下手

ランエンドヒットの場合、打者は資本、走者は義務が課された奴隷です。

トップハンドの肘をヒッチした後も、トップハンドの肘を上げた後も、トップハンドの肘をアクセレーションした後も、入射する足の股関節を内旋せずに外旋するのが打撃の基本です。

入射する足の膝をニーアップすると入射する足の股関節が内旋てしまいます。トップハンドの肘をアクセレーションした後にトップハンド側の股関節が内旋してしまいます。入射する足の膝は上げないのが望ましい。

トップハンドの肘を上げた後、水平に捻転差を作らずに、すなわち、トップハンド側の肩甲筋を張らずに、トップハンドの肘をアクセレーションした後に縦に捻転差を作り、引っ張ってフライボールを打つのが打撃の基本です。
逆方向に打つ練習、センター返しの練習、ゴロをつ練習をすると、ワンバウンドを振ります。
ストライクゾーンの投球を振れません。

逆方向に打つこと、センター返しは打撃の基本ではありません。
ゴロを打つ練習は要りません。
ランナーがスタートを切った後、順方向に本塁打を打つのは全然oKです。

守備の基本

前進守備を採らない(

フォアハンドシングルで打球を叩くのが基本

走者の進行方向と逆の塁に送球しない

日本式野手の作り方

日本で育てられた野球選手は、打球を叩くよりも打球をつまむ、打球を包むことを優先します。
送球肘を上げた後、引手の肘を送球肩の方に入れます。

一塁手は、右足で一塁ベースのマウンド寄りのコーナーを蹴りながら、右足、左肘を伸ばしてバックハンドシングル捕球します。打者走者が一塁ベースを蹴る前にボールを捕球できるからであると教えられます。

一塁手は右足ベースを蹴ったら、右足をベースから離します。

左肘を伸ばしてバックハンドシングルで捕球すれば、左腕前腕部を回外し、右手親指の爪の裏でボールを押さないとグラブからボールを抜き取ることができません。

左肘が右肩の方に入ります。
左腕上腕部の内旋運動、左腕前腕部の回外運動の回転半径が長く加速距離が短くなります。

一死三塁における走塁

打者走者は一塁ベースの一塁線と交わるコーナーを左股関節を外旋、右股関節を内旋してオーバーランする。

三塁走者は、ファウルゾーンで一次リードを取り始める(注1)。

右投手にボークを犯させる(フォースボーク)

ラインの内側に向かって一次リード、更には二次リードを取る。

三塁手がアンツーカーと芝の境目まで前に出たら三塁走者は、三塁手よりも前に出ない(投手がセットを解く前又は解いた直後にスタートが切れるから)

左投手の場合、セットを解いた後、三塁走者は左腕前腕部を回外し、右股関節を外旋して引っ込める。

セットを解く前に打者寄りの足を上げる投手は、打者寄りの足で地面をタップした後にスタートを切る。

投手が右投手、打者が右打者の場合、投手がセットを解いたら二次リードを取る(左打者の場合は、捕手が三塁に投げやすい)。

右投手の場合、打者がトップハンドの肘をヒッチするか投手寄りの足で地面をタップした後に腕前腕部を回外し、右股関節を外旋して引っ込める。

打者がフライングエルボーした後、トップハンドの肘がトップハンドの肩より上がり(ヘッドよりバックネット方向にトップハンドの肘が張り出す)、引手の肘が落ち、天井に付き得る角度で打球が上がったら帰塁する。

三塁ベースは、右足で蹴ります。三塁側席に腹側、一塁側席に背側を向けます。首が帰塁方向に頸反射すれば、進塁方向と逆の方に首が捩じれてしまいます。三塁側に腹側を向ければ、三遊間方向に首を捩じることを防止できます。

三塁走者は、左股関節を内旋、左腕前腕部を回外、右股関節を外旋して引っ込めます。

野手が飛球に触れた後、右股関節を内旋、左足内踝を右足内踝にぶつけスタートを切ります。

左膝をニーアップして加速します。

打者がスイング(トップハンドの前腕部を回内)した後、トップハンドの前腕部を回外、トップハンドの手首をコック(背屈)してヘッドアップしたら、スタートを切る。

地を這うゴロの場合、打球に触れた野手が送球肘を上げ、引手の肩を先行する走者の進路と逆方向に向けた後、本塁に走る。

ライナーバックの失敗は、OK

(注1)

二塁走者は、二三塁間ハーフウェイで走路を膨らませることによって、左足をインステップすることなく、左股関節を外旋、右股関節を内旋して三塁ベースのマウンド寄りのコーナーを蹴れます。ストライドが広がりません。

左股関節を外旋、右股関節を内旋して三塁ベースのマウンド寄りのコーナーを蹴れれば、右足がファウルゾーンでオーバーランします。

右股関節を内旋した後、インステップせずに、ラインの内側に左足が入ります。

ラインの内側に左足内踝と右足内踝をぶつけシャッフルします。

左足拇指球で地面を後方に蹴らないので、右足をインステップせず、ストライドを短くして本塁に走れます。

右足拇指球で地面を後方に蹴らないので、左足をインステップせず、ストライドを短くして三塁に帰塁できます。

1回裏一死三塁、投手は、右投手の荘司、打者は右打者の松本剛、三塁走者は、右投げ左打ちの加藤豪将です。

三塁手伊藤裕季哉は、アンツーカー内、三塁ベース寄り、二三塁間の走者が通るであろう走路より前に守ります。

遊撃手山﨑剛、二塁手浅村は、走者が通過する走路よりも前、アンツーカーと芝の境目まで前進し、二塁ベースとの距離を詰めます。

一塁手鈴木大地(右投げ左打ち)は、一塁ベース寄りラインより前に出て守ります。

左翼手小深田は、三塁線との間を広く開け、中堅手辰己、右翼手島内と共に右翼線方向に平行移動します。

外野は、何れも定位置よりも前に守ります。

加藤豪将は、ファウルゾーンから一次リードを取り、左足を、ファウルゾーンの三塁ベースを囲むアンツーカーと芝の境目まで進めます。

そこから、ラインの内側に向かって一次リードを進めます。

荘司がセットを解いた後、シャッフルして二次リードを取ります。

加藤豪将は、左腕前腕部を回外し、右股関節を引っ込めます。

松本剛が右肘を上げます。
松本剛は、ヘッドの外側(バックネット方向)に張り出しません。
右肘も右肩より上に上がりますが、オーバーハンドの高さではありません。
左肘の落差も小さい。

右腕前腕部の回外を完結する間ができません。

スイング(右腕前腕部の回内)の後、ヘッドが下がります。

松本剛は、左腕前腕部を回内することによって右腕前腕部を回外、右手首を背屈してヘッドを立てます。ヘッドアップします。

松本剛は、右手をグリップから離します。
左腕前腕部を回外して投球を掃います。

右投げ右打ちの選手は、引手が投球腕ではありません。右腕前腕部の回外に失敗すれば、引手が投球腕である右投げ左打ちの打者のように引き手の肘を上げて内野手の頭上を越える飛球を産み出すことが難しい。

松本剛が産み出した打球は、ハーフバウンドとショートバウンドの中間の打球となります。

遊撃手山﨑剛は、両腕前腕部を回外して両手首を背骨の方に引いて捕球します。

ボールを右手親指の爪の裏で押してグラブから抜き取ります。

左肘が右肩の方に入ります。

左腕上腕部の内旋運動、右腕前腕部の回外運動の回転半径が長くなり、加速距離が短くなります。

加藤豪将は、2歩、三塁方向にシャッフルして三塁ベース方向に戻ります。

“これが余計なんです”

左腕前腕部を回外する間が作れず、右股関節が引っ込みません。

遊撃手山﨑剛が右肘を上げ、左肩を一塁ベースの方に向けた後、加藤豪将は、左股関節を内旋します。

加藤豪将は、左足拇指球で地面を蹴ってしまいます。右膝が屈曲して右足のスパイクの外側より前に出てしまいます。スタートを切ることができません。

後続の打者の安打、四球を待つ「つなぐ野球」を標榜する指導者、及びそれを支持する野球ファンからすれば、加藤豪将の停止の仕方は妥当であると考えるでしょう。

しかし、捻転差を作らず、オーバーハンドの位置まで投球肘を上げられる投手からは、安打、四球でつなぐことはできないので、「つなぐ野球」は、弱い投手から大量点を取る野球でしか勝てません。

よって、一塁手は、本塁に転送後、三塁走者を刺すことが難しい。

しかし、前述のように、日本ハム打線は、一死三塁から得点することができません。

11回表一死一塁、打者加藤豪将、一塁走者江越

カウント2-2から、ラインの内側に入り、左股関節を外旋、左膝を伸展、右股関節を内旋、右膝を屈曲してスライディング

加藤豪将がボール球をスイングしていないので、二盗失敗という結果となった。

アプローチとしてはOKである。

守備面の検証

9回裏一死二塁、フランコは、辛うじてヘッドを残して中前にライナー寄りの飛球を打つ。

江越は、2バウントした後、フォアハンドシングルでグラブを出し、左手親指と人差指でボールをつまむ。
左手親指の爪の裏でボールを押し、グラブからボールを抜き取る。

左肘が右肩の方に入る。
左腕上腕部の内旋運動、右腕前腕部の回外運動の回転半径が長く加速距離が短くなる。

本塁送球は、カットに入った一塁手が左腕前腕部を回内するがカットできず、本塁ベースアンツーカーの前(一塁ベース方向)の一塁線でバウンドする。伏見がファウルゾーンで前に弾き、右手で拾う。

三塁走者の山﨑剛は、ハーフウェイに達する前に右股関節を外旋して停止し、三塁に帰塁する。

一死満塁、小郷が引手主導で中飛を打つ。打球にスライス回転がかかる。角度は45°以上であるから、三塁走者は帰塁する間が生ずる。

江越は、頭上でフォアハンドシングルで打球に触れる。

三塁走者の山﨑剛がスタートを切る。

伏見は、三塁線を跨がず、本塁ベースのバックネット寄りのコーナーの後ろに立つ。

送球は、本塁ベースアンツーカーと芝の境目に当たり、三塁線方向にハーフバウンドする。

伏見は、バックハンドシングルでグラブを出した後、フォアハンドシングルで捕球する。
左腕前腕部を回外して真上からヘッドスライディングした山﨑剛の右腕上腕部にタッグする。

審判がこのプレーに付けた評価はセーフとなった。

12回裏一死二三塁、投手ロドリゲス
左翼手松本剛は、左翼線を開け、前進守備を採る。

岡島は、ヘッドを45°、オープンスタンスから左肘をヒッチ、左翼塀上部直撃の飛球を打つ。
打球にスライス回転がかかる。
打球が外野塀沿いのアンツーカーに落ちる。

楽天のサヨナラ勝ちとなった。

脚注

用語の意味に関しては、下記記事参照

[知って得する]頻出野球用語集[完全保存版]