Last Updated on 2018年7月24日 by wpmaster
今回の巨人との3連戦で3連勝。
今シーズン対巨人12勝4敗。
昨シーズンが18勝7敗。
ベイスターズとスワローズは既に巨人戦通算1,000敗を喫していますが、カープは、巨人戦1,000敗目に達することを遅らせることに成功しています。
今シーズン3連覇を達成すれば、通算9回目のリーグ優勝ということで、中日、阪神と並びます。
さて、ソフトバンクとの間に、美間優槻と曽根海成とのトレードが事実上成立しました。
主力同士のトレードではありませんので、それによってカープ、ソフトバンクの順位を変動させる要因にもならなければ、セリーグ、パリーグのペナントレースを動かす要因にもなりえません。
美間の場合、西川よりは守備が上手いですが、美間が突出しているわけではなく、西川が下手すぎるだけです。
安部も守備は下手ではありません。
美間は、ファームでは数字を上げており、ファンからは期待されていましたが、彼には、大きな欠点があるので、私は、一軍では打てないと見ていました。
実際に、今季になっても、美間のバッティングは、安部、西川のライバルにすらなれていません。
美間は、今シーズンが6年目の24歳。
来季結果が出せないと自由契約になるところだったでしょう。
カープとホークスは、ウェスタンリーグで対戦があります。
今回のトレードは、二遊間のバックアップがいないカープの方から打診したのではないかと見ています。
カープのプロテクト枠から漏れた選手の中から、美間をよこせとなったのではないのでしょうか。
松田は、2015年には、.287 35本 94打点
今季は、.231と低打率ですが、18本塁打を打っている。
昨シーズンまで5年連続でゴールデングラブ賞を獲り(合計6回)、安部、西川を大きく上回る実績があります。
美間とソフトバンクのサードのレギュラーの松田とは、全ての面で雲泥の差があります。
総合的に美間を評価としてポイントとなったのは、内野であればどこでも守れるということでしょう。
しかし、必要としてくれる球団があったということは、美間がそれなりに使えると評価されているということです。
6年間、努力して成長を見せてきたということです。
庄司、堂林、土生、髙橋大樹は、他球団からは、必要とされていない、評価されていないわけですから。
達川は、入団当初は、鈴木誠也よりもパンチ力があったといっていますが、この人は、ロクに見ないでものをいうのでアテになりません。
鈴木誠也、髙橋大樹、美間優槻の3人を入団前から見ていますが、鈴木誠也が全ての面において大きくリードしていました。
巷間、ソフトバンクでは、松田の後釜であると言われていますが、美間は高卒6年目です。
来シーズンもダメなら、ソフトバンクからも自由契約にされます。
厳しい立場であることには変わりません。
美間の課題は、バッティングです。
美間は、ステイバックする過程で、左肩が内に入ります。
上体がベースに覆いかぶさるので、近めの速い球に遅れます。
美間は、センターから右にしか打球が飛びません。
グリップが先行するヘッドを残す打ち方は、ヘッドが遅れます。
左肩が内に入ると、バットとボールの軌道との距離が取れないので、低目のボール球にヘッドが止まりません。
ヒットを打ったときには、ヒッチすることにより、左肩が内に入らずに、スイングできるのですが、それが続きません。
ソフトバンクには、内川という右打者のお手本がいます。
内川は、逆方向に打つ時も、引っ張るときも、ヘッドをボールの内側にいれて、インパクトの瞬間、フォロースルーと手首が下がりません。
ヘッドの下がりを抑えています。
内川から学んだからといって必ずしも打てるとは限りません。
後は、本人の練習次第です。
一方の曽根の方はどうか。
公称は、175cmですが、実際は、169cm~170cmでしょう。
短足な選手は、俊敏に動けるので内野手として成功します。
坂本は180ジャストぐらいありますが、胴長短足です。
曽根のショートの守備は、切れていく打球には無駄に回り込んだりせずに打球に追いつき、トップの位置がすぐに作れる態勢で捕球します。
曽根の守備は、圧倒的に画が少ないので、今宮と比べてどうかとは言えません。
庄司は、今宮と高校時代にライバル関係にありましたが、プロとしてはやっていくのはキツいなと見ていました。
現在でもプロのステージに上がる選手ではないと見ています。
曽根を獲得したことで庄司が完全に見切られたということでしょう。
曽根も試合に多く出るようになって西川のようにメッキがはがれるかもしれません。
しかし、現段階では、曽根のショートの守備は、結構上手いと思います。
二塁守備の方は、正面に入って取るクソマジメな守備で、これだと右手がロックされるので臨機応変な守備が難しいので並みだと思います。
走塁の方は、スタートは遅いですが、ベースを曲がるときにほとんどスピードが落ちません。
バッティングは、ヒッチの内の、グリップを上げて、右足の着地位置を探るに移るのが遅く、探りも遠回りします。
ステップ幅も広いので、現段階では、一軍投手のインコースベルトの高さより上の球にはついていけないでしょう。
しかし、ステップ幅を狭めるだけで、大分変ってくるようには思います。
個人的に見ても、庄司よりは上。
上本といいとこ勝負ではないでしょうか。
曽根が使えるようになれば、上本が二塁を専門とすることができるというメリットがあるでしょう。
カープの一軍選手に求められるのは、足の速い遅いに関係なく、走り打ちやセーフティをする選手やファウルを連発して球数を投げさせるというレベルの低い選手ではありません。
ファウルを連発させれば相手にも材料を与えます。
これらが成功しても、マックスシングルヒットです。
ファウルを連発するのは、女子供がネコパンチを連打するようなものです。
投手の立場から言うと、ちっとも嫌ではありません。
最もハードなのは、フルスイングする打者です。
左打者であれば、打ちも直さずに、ヘッドをボールの外側に入れて、ライト線を破るヒットが打てるところをアピールしなければ、カープでは一軍の試合に出れません。
曽根も美間も新しい球団では、即一軍登録はなく、共にウエスタンからのスタートになるでしょう。