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12/04/2017 広島9-5巨人 東京ドーム
広島対巨人2回戦
先発は新人床田とベテラン内海。
内海は、骨盤より下まで真下に下し、ストレートに本塁方向にステップ。肘が上がり上から投げ下ろす。
1回表、田中がインハイボール球の137キロを空振り三振
菊池がツーシームの握りで投げるインコースベルトの高さのカットボールを遊ゴロ。
丸がインコースベルトの高さの133キロシュート系をヘッドを下げて遊前ゴロ。
1回裏、床田は、肘は上がっているが、右足を上げて下したあと、膝を一塁方向に伸ばし、やや弧を描いて投げる。
中井が外ベルトの高さの132キロスライダーをセンター前へ。
立岡がアウトローの129キロスライダーを一ゴロ。
坂本は、真ん中低めのフォークで遊ゴロ。
阿部が初球、アウトローの131キロスライダーを腰を前にツイストして膝を後ろに戻してポイントを前で本塁打打った。
床田が球速の割に球がキレでいないので、
會澤は、マギーには、最も対応を速くしなければならないインハイに投げさせて空振り三振。
2回表
新井がインローのカットボールをヘッドを残してレフトスタンドに本塁打を打つ。
鈴木は117キロ真ん中高めのスライダーを待ちきれず遊ゴロ。
アウトハイは、ボールの軌道とバットを水平にぶつけて引っ張ったり流すのが難しいコース。
エルドレッドがヘッドをテイクバックのときに下げずに、アウトハイのスライダーを内から外に出し、
膝を曲げ、膝の開きを抑えて左中間に本塁打。
広島2-2巨人。同点に追いつく。
2回裏、長野のところから、床田は、右膝下をテイクバックすることで右足が弧を描かなくなった。
長野もテイクバックのときに右足がルーズに曲がり待ち方はよくなりつつある。
床田は、インコースを使いながら、真ん中低めの131キロフォークで長野を三振。
床田はフォークとスプリットを投げ分ける。
岡本をインローのスライダーで三振。
小林をインロー138キロのカット系の球で三振。
3表
田中は、真ん中低めのチェンジアップを打って一ゴロ
菊池は、このところ、足を上げてテイクバックのときに膝が柔らかく曲がって微動もしない。
十分テイクバックを取って、真ん中低めのスライダーを打ち、センター頭上を越える。
内海は、丸のところで、長く持ちすぎてチェンジアップを投げるとき、
手のひらを内から前に出し、手首が寝てボールに指を引っかけた。
菊池三塁へ。
丸にはアウトハイに外れて四球。
新井には、カットボールがインコースに構えたところ、中に入る。新井内から外にバットを出し2打席連続本塁打。
広島5-2巨人
鈴木は、インコースベルトに入る129キロカットボールをハーフスイング。空振り三振。
エルドレッド テイクバック 体重を後ろに残して134キロアウトハイを2打席連続本塁打。
広島6-2巨人。
小窪 真ん中低めチェンジアップをセンター前に落とす。
内海は、3回 66球 7安打 被本塁打4 3奪三振 1四球 6失点(自責同じ)。
3回裏、中井がインコースベルトの真っすぐ143キロを膝を開いてヘッドを下げて走り打ち。
バウンドが弾みながら右方向に切れる打球を菊池が回り込んで捕球。
回転しながら、一塁の位置を確認しながら、送球。余裕があります。
4回表
この回からファームで完封を含む2試合15回無失点の宮國が登板。
左足を真下に落とし、テイクバックのときに右肘下を真下に向け、手首で二塁方向にかく。
左足首を使って二塁側に蹴り、少し蹴り戻し、本塁方向にまっすぐステップ。
肩を上げることで、三角筋を後ろに引っ張ることで、肘も上がり、しなりもできる。
宮國は。先発をやっていた頃と中継ぎに転向してからは投げ方が違います。
田中をインコースのベルトの高さのスライダー、菊池をインローの144キロシュート系で三者凡退。
4回裏
坂本をアウトハイ142キロのカット系の球で三振に取る。
阿部をアウトローのフォークで二ゴロ。
マギーを真ん中スライダーでセンターフライ。
5回表
丸が宮國の真ん中低めのフォークをレフト前。
新井はアウトローが外れ四球。
鈴木 3-0から真ん中寄り外のスライダーを打つ。
三ゴロ併殺になったが、股関節、膝をゆっくり回し、打ち方は悪くない。
エルドレッド インハイゾーン内の143キロ真っすぐ系を、
テイクバックのとき、ヘッドを立てて窮屈に右肘をたたんで、
グリップ近くをボールの真正面に当ててセンター前に落とす。
広島7-2巨人。
5回裏。
長野 インハイ142キロ真っすぐをヘッドが出るのが遅れているが、内から外にバットを出してセンター前に落ちる。
岡本は、骨盤の上に頭を乗せ、オープンスタンドに立つ。本塁打を量産する構えではない。
ボールの軌道と水平にバットの面を当てることが難しいアウトハイの真っすぐをヘッドを残して右中間に落とす。
4連続三振の後も床田は右足が弧を描くことはあったが、小林のところで床田は右足を伸ばしたまま腰を落とし、右足が弧を描かなくなった。
小林は、アウトコースベルトの高さのカット系の球を一ゴロ。進塁打。タッチプレーが要求される一死二、三塁。
代打村田は、スクエアに近いオープンスタンスに変えた。
村田は、足を上げてテイクバックのときにルーズに膝を曲げて軸がブレない。状態はいいから、インコースを見送る。
床田は、右足で弧を描いてど真ん中に投げる。
村田は、すっぽ抜けないフォークをストローク短く、壁を投手寄りに作り、ボールの軌道と水平に当て本塁打。
広島7-5。
6裏
坂本をインローのスライダーで三ゴロ。
阿部に対し床田は、右足が弧を描かない。
インローの136キロカットボールで空振り三振。
マギー アウトローのまっすぐ外れて四球。
長野 ボールの軌道と水平にバットを当てて引っ張ったり、流したりするのが難しい真ん中高めを投げ一ゴロ。
7回裏
脇谷をアウトロースライダーで三振
小林をインローのカットボールで二ゴロ。
村田を138キロアウトローのバックドアのカットボールで二ゴロ。
床田は、7回97球 5安打 2本塁打 8奪三振 1四球 5失点(自責同じ)
8回表 巨人は、左の池田から谷岡に交代。
鈴木はアウトハイのまっすぐ系をライト前
エルドレッドのカウント3-0から鈴木は盗塁
野村謙二郎氏曰く、エルドレッドのときは状況に応じてフリーに走っていいとのこと。
エルドレッドは四球。代走天谷
谷岡は、小窪のカウント1-0から牽制を入れてくる。
小窪がバントで送る。
タッチプレーが要求される一死二、三塁。
會澤の代打松山。投手山口鉄也。
代打の代打堂林 アウトハイの133キロのシュート系を股関節を使って下をねじり、ヘッドを残して打ち、レフトの頭上を越える。
膝を曲げて開きながら打った。
足を上げてテイクバックのときも、まだ右膝が少し固いものの、右膝が曲がって軸がブレなくなった。
広島9-5巨人。
8回裏 捕手は石原に代わる。
Jackson 膝下をテイクバックし、まっすぐステップ。 肘も上がる。
中井をアウトコースベルトの高さ154キロで三振。
立岡 真ん中低め152キロ真っすぐでセンターフライ。
坂本をアウトローの134キロ縦のスライダーで一邪飛。
Jacksonは、1回 10球 1奪三振 無失点
9回裏
藪田 ストレートに足を踏み出し、三角筋を使い、肘が上がる。
0ポジションもできている。
腕のトップを作るまでは手の平は外向きで、リリースのときに、前に向けて手首を立てているので
バックスピンがかかっている。
阿部 真ん中低めの真っすぐで遊ゴロ。
マギーをアウトコースベルトの高さのカット系146キロで一ゴロ。
長野 アウトコースベルトの高さのカーブをライトにフライヒット。
代打亀井をインコースベルトの高さの真っすぐ153キロで一飛。
藪田は、1回 12球 1安打 無失点
試合は、9-5で広島の勝利
床田が巨人からプロ初勝利(1勝0敗)。
敗戦投手は、内海で、1勝1敗
対戦成績は、広島の2勝0敗
まとめ
床田は、ゾーン内外で勝負し、少ない球数でイニングを食うことができたところは評価できます。
ボールにコンスタントに瞬発力を与えることができる投げ方ができれば、
真っすぐ系も変化球ももっと良くなると思います。
これで今カード勝ち越し。
明日は、大瀬良と吉川の先発。
明日は5打点ぐらい挙げて大瀬良に楽させてやれよな。
誰のこと言っているかわかるよな。
[追記]
ステップする足で弧を描くことによって、低めの内外角のコーナーを使った投球がしやすくなります。
スライダーやシュートも大きく曲がります。
しかし、投手の踏み出す足が弧を描いてしまうと次のようにことが生じます。
1. ステップのときに、股関節や後ろの腰の中臀筋を使って反動をつけて、後ろの足から前の足に体重移動をさせます。
踏み出す足が遠回りすることによって、力が逃げてしまいます。
2.テイクバックのとき、後ろの足の膝をルーズに曲げて、ステップしたときに後ろの足の膝を伸ばして前の足に体重を移しますが、そのときに伝えた力が逃げてしまいます。
3.ステップする過程で、体のラインを「く」の字から、上体を伸ばしますが、そのときに伝えた力が逃げてしまいます。
4. 肩には、三角筋という筋肉があって、三角筋を使って肩を後方に回して胸を張って、反動をつけて肩甲骨周辺の筋肉を使って、腕をしならせるのですが、指先に伝えた力が、踏み出す足が弧を描くことによって逃げてしまいます。
球が打者の手元で失速します。
5.ステップする足が弧を描くことによって、ステップした足の膝が開きます。
肘、腕の先(トップ)が下がり、腕が横振りになります。
打者には視野が横長に感じられます。球が遅く見えます。
打者は迅速な対応を要しないので、縦の変化よりも横の変化にはついていけます。
打者は横の変化の方がバットをボールの下にくぐらせやすい。すなわち、本塁打を打たれやすくなります。
低めの球は打者の目から遠いところにあるので、始動が遅くてもよく、ボールが見極め易くなります。
横から腕が出てくるので、球の出所も見やすくなります。
6.骨盤が後ろに傾き、背筋を消耗するので、球数を放ると初速と終速の差が大きいキレのない球になります。
一方、ステップする足が弧を描かないことによって次のような利点が産み出されます。
ステップする足を弧を描かずに真っすぐ、本塁側にステップすることによって、着地したときに膝が曲がります(但し、つま先より前に出ると高めに外れますが、顔の近くで対応を速くしなければなりませんので、振ってくれることがあります。ストライクゾーン以上の高さは、内外角問わず、バットをボールの軌道と水平に、又はボールの下にくぐらせてバットコントロールしにくいので一概に悪いとは言えません)。
力が逃げません。
肘が上がり、体が前に傾き、反動をつけることによって注いだ力がボールに伝わります。
リリースが前なので打者の手元で失速しません。
肘が上がることによって、腕を真下にねじることができます。
肘を上げることによって、手のひらが外向きから前向きに出てきますので、手首が寝ません。
高めに投げても低めに投げても打者の手元でボールがホップします(これをバックスピンといいます。厳密には、ホップしませんが初速と終速の差が小さくなります)。
打者はヘッドの出が遅くなります(いわゆる振り遅れです)。
オープンスタンスの打者は、インパクトのときに前膝が伸びてボールに差されます。
スライダーを投げるときは、リリースの直前で小指と手首のラインからチョップさせますで、打者の手元で曲がり伸びます(厳密にいうと初速と終速の差が小さい)。
スプリット、シュートも横振りの投手に比べ失速しません。
肘が上がって胸の張りができ、前傾すれば、その分一塁側に体が傾きます。
しかし、投げ終わった後、前の足の膝が伸びるので、ボールに力が乗ります。
縦のスライダー、フォーク、チェンジアップもよく落ちます。
つま先は本塁側に真っすぐ着地しているので体がX軸になって、投げ終わった後、一塁側に流れることがあります。
保守的な指導者の中にこれを嫌う人がいますが、嫌わなければならないのは、ステップする足が弧を描いて膝が割れた(開いた)が故に一塁側に流れた場合です。
そうでなければ、一概に悪いとは言えません。
各球団のエース級の投手は、ほぼ例外なくステップする足が弧を描きません。
防御率ランキングの下位の常連の投手はテップする足が弧を描いている投手が多いです。