Last Updated on 2025年9月26日 by wpmaster
日本ハム対西武24回戦(ベルーナドーム)
先発は、北山亘基と今井達也
試合は、4-5で日本ハムの敗戦
前進守備シフトは、百害生じて一利も産み出さない
守備の基本は、最前位を走る走者を殺すことである。
内野手がエラーをして最も後位を走る打者走者を一塁に出塁させることは、ミスとしては大したことではない。打者走者は、二塁まで進塁させて構わない。しかし、最前位を走る走者が三塁に達した後を除き三塁に進塁させてはならない。内野ゴロで得点できてしまうからである。
7回裏二死走者無し、スコアは、4-0で日本ハムがリード打者西川愛也に対して、二塁手山縣は、内野と外外野芝の切れ目の後ろで守る。
外野芝の切れ目に当たってもバウンドが変わるが、外野芝の切れ目の前に守っていてもランニングの集積により生じた地面の窪みに当たれば、バウンドは変わる。
内野手も外野手も深く守れば守るほど背走せずに打球の落下点の後ろに入り、打球に触れることができるので肩関節、股関節が前後左右に伸展せず、縦に伸展する。左腕前腕部の回内、右腕前腕部の回内運動の回転半径を短く加速距離を長くできる。左腕前腕部、右腕前腕部の回外運動の回転半径を短く投球肘のアクセレーションの加速距離を長くできる。打球の落下点の後ろ、グラブを持つ手の前腕部の入射位置が本塁寄りであろうと外野塀寄りであろうと、シフトを深くしてセットアップした方が前進守備シフトを敷いた場合よりもボールのリリースポイント(投球腕前腕部の回内)を前にできる。
山縣の守備位置は正しい。
敗因は、西川愛也が産み出した打球に関する山縣のエラーではない。
筆者は、登板しない試合では、右翼手を務め、外野の塀際にシフトを敷いたが、上方への加速距離の長いシャッフルを1往復した後、チャージをかけた場合、一二塁手の直後から減速し、一二塁手と右翼定位置の間に落下し得る飛球に対し、ダイヴせずに落下点の後ろに入ることができた。打球が地面に落ちる間際に左腕前腕部を回外し、ノーバウンドで打球に触れ、左腕前腕部を回内しボールを浮き上がらせ地面に落さず右肘をヒッチ、コックアップ、右腕前腕部を回外して送球のトップを作ることができた。
右投げの野手の場合、左股関節を縦に伸展、左足親指IP関節を底屈、左足首を背屈、右股関節を屈曲、右足親指IP関節を底屈、右股関節を縦に伸展、右足親指IP関節を底屈、右足首を背屈した後、左股関節を屈曲、左腕前腕部を回内してダイヴすれば左腕前腕部の回内運動の回転半径が短く加速距離が長くなる。左肘が跳ね上がる。ノーバウンドで打球に触れることができる。左股関節を縦に伸展、左足親指IP関節を底屈、左足首を背屈した後、左腕前腕部を回外すれば、左腕前腕部の回外運動の回転半径が短く加速距離が長くなる。左肘がヒッチし、畳まれる。左腕上腕部の棘下筋が弛緩する。左腕前腕部の回内運動の回転半径が短く加速距離が長くなる。左肘が浮き上がり、左手親指基節骨でボールを叩いた後、ボールが浮き上がる。右腕前腕部を回外して送球のトップを作ることができる。
前進守備シフトを敷かなくてもフライヒットは防げるのだ。
二死を取られた後は、飛球を地面に落さずに触れ、トップを作ればボールをリリースしなくても攻撃が終了する。
前進守備シフトを敷かれると投手は、ギアを下げて甘いコースに投球することができなくなる。
二死を取られた後、前進守備を敷きポテンヒットを防ぎ、後位を走る走者による得点を防げというセオリーに洗脳されてきた奴が前進守備を批判すれば結果論であるが、私は、サイト創設後、一貫して当該セオリーに洗脳されてきた奴等に
人権を生じさせず、人権を付与せず、
当該セオリー及び当該セオリーに洗脳された奴等を
“全否定”
してきた。
右投げ左打ちが産み出すメリット
右投げ左打ちは、投球で用いている右腕前腕部の方が回内、回外運動の回転半径が短く加速距離が長い。
左腕前腕部を回内(スイング)の加速距離が短くなり左手人差し指の付け根がグリップに入射していっても左手人差し指の付け根がグリップに及ばない。左手首が右手首を乗り越えない(=手首を返さないという解釈が付与される。右腕前腕部の回内して左肩関節が外旋、ヘッドを残すことができる。右腕前腕部を回外後、右手首が背屈、ヘッドが立つ。右腕前腕部を回内し、バックスピンが生ずる。
打球の軌道に泳いだとしても左手首を返さないから打球が地面に落ちずに済む。前進守備シフトを敷いた場合、外野手の頭上を越える。
チビは、チビより身長が高い奴より歩幅が狭い、すなわち、肩関節、股関節の外旋、内旋の回転半径が狭いので、加速距離が長い。ファストボールを引っ張ることができる。
ケーススタディ
外野手は、ウォーニングトラック内にシフトを敷く。
一塁手、二塁手は、ファウルゾーンに出て送球カットに入る。
捕手は、左打席の内側のラインにスクエアスタンスで立つ。
7回裏
二死一二塁
打者滝澤(右投げ左打ち)
投手北山(右投げ)
スコアは、4-0で日本ハムがリード
北山は、右腕前腕部を回内してボールをリリースした後、右股関節を屈曲、右腕前腕部を回外してフォロースルーを開始、右股関節を縦に伸展、右足親指IP関節が底屈、右腕前腕部を回内して初球のフォロースルーを完結、右股関節を屈曲、右膝が左足とクロスする。右足親指IP関節が底屈、左足首が背屈、左足親指IP関節が底屈する。上体を一塁方向に流すことができている。右股関節を縦に伸展、右足親指IP関節を底屈する。右足親指IP関節を背屈、右足親指IP関節で地面を荷重、右膝を伸展、右足首を背屈して底屈する。
矢澤に守備位置を指示した奴は、滝澤は右投げ左打ちでチビだから、北山のファウトボールを引っ張ってファーストボールが打てないだろうと考えたのだろう。
矢澤は、右翼線を空け、中堅寄りに前進守備シフトを敷く。
北山は、右腕前腕部を回内してボールをリリースした後(2球目)、右股関節を屈曲、右腕前腕部を回外してフォロースルーを開始、右股関節を縦に伸展、右足親指IP関節が底屈する。しかし、右足内踝を内転させ、右足親指拇指球で地面を荷重して右肩関節から左股関節のラインを二塁ベースの一塁寄りのライン方向に外してしまう。右足内踝を右肩の外側に入射させフォロースルーを停止してしまう。
ギアを下げて投げることは肯定するが、右肘側副靭帯の前束、右腕前腕部の深層屈筋、右腕上腕部の棘上筋の損傷を進行させるギアの下げ方をしてしまっている。
右肘側副靭帯の前束、右腕前腕部の深層屈筋の損傷の進行を遅らせるギアの下げ方は下記記事参照
滝澤は、アウトコース(左打者のインコース)高めの投球を引っ張り右翼線にライナーを打つ。
矢澤は、右翼塀に当たって跳ね返った打球をウォーニングトラック内で右腕前腕部を回内して打球に触れる。
矢澤は、左打席方向にボールをリリースする。
しかし、二塁手山縣は、右翼線の内側、フェアゾーンで送球のカットに入ってしまう。
矢澤がした左打席への送球の軌道と山縣が重なってしまう。
更に、一塁手の清宮幸太郎は、一塁線の内側、フェアゾーン内、一塁ベースの本塁寄りのラインの延長線に腹側を右翼方向に向けて立つ。
矢澤がした左打席への送球の軌道と山縣が重なってしまう。
但し、山縣は、腹側を左翼方向に向け、半身で首を左肩の方に捻転せずに左肩関節を回外し送球に触れた後に右肘をヒッチ、左足親指IP関節を底屈して頸反射し、右肘をコックアップ、右腕前腕部を回外しトップを作り、右腕前腕部を回内してボールをリリースする。
左打席の内側のラインのマウンド寄りのコーナーを通過させている。高低関係では、田宮の首の高さに送球を通過させる。
しかし、捕手田宮は、左打席のマウンド寄りのラインに左足親指IP関節を底屈、右足親指MP関節を入射させて立つ、
田宮は、左打席にオープンスタンスで立ってしまっている。
田宮は、左腕前腕部を回外して送球に触れ、左腕前腕部を回内するが、加速距離が短く本塁にヘッドスライディングしてきた一塁走者西川愛也に及ばない。
田宮は、左腕前腕部を回外して西川愛也の左腕上腕部にタッグを入射する。
追いタッグになってしまう。
田宮のグラブが左腕上腕部に触れる前に西川愛也の左手親指基節骨がホームプレートの三塁寄りのラインのマウンド寄りのコーナーを通過する。
footnote
用語に付与する意味(解釈)に関しては、下記記事参照