Last Updated on 2025年11月26日 by wpmaster
今オフ、契約選手への戦力外通告、ドラフトによりアマチュア選手の交渉権獲得が確定し、選手の入れ替えが日本ハムでも進んでいる。
そこで、ここまでの選手の入れ替えに関して、今後の補強と併せて当方の見解について述べてみたいと思う。
伏見寅威⇔島本浩也
伏見は、FA権を行使し、日本ハムと契約した。日本ハムでの貢献はゼロであるとは言わないが、弱いチームの選手がするミスも少なくはない。オリックスでのパリーグ連覇に貢献したに相応したプレーを日本ハムでもしてくれたかと言うと必ずしもそうとは言えない。
日本ハムの若手は、ベテランの力を借りずにリーグ優勝を実現し、個々が自立した選手となっていかなければならない。日本ハムの捕手は、田宮、進藤が中心となって回っていかなければならない。
よって、伏見を阪神にトレードに出したことに関しては、当方は、反対はしない。
日本ハムに入団してくる島本浩也は、どうか
島本は、左肘側副靭帯の再建手術前も後も、左腕前腕部の回内の加速距離が長い投げ方、すなわち、バックスピン加速距離が長くなる投げ方をしておらず、失速も早い。
広島カープの記事を書いていたときに、何度も島本を対戦相手として見ているが、私が付す評価は、敗戦処理で出てきて火に油を注ぐ投手である。
日本ハムが獲得するメリットとしては、敗戦処理を中心に投げている山本拓実と生田目翼の肉体上の負担を軽減することのみである。
当方は、北浦に付した評価は高く、一度も自由契約にしろと言ったことはないが、日本ハムとの育成契約を経て巨人と支配下選手契約をした。
北浦を巨人に獲られた損失と島本浩也の獲得を天秤にかけると北浦を巨人に獲られたことの損失の方が大きい。
松本剛のFA権行使による巨人との契約
松本剛は、吉田正尚との争いを制し首位打者を獲得したことがある。日本ハムでは選手会長も務めた。
しかし、他の選手をアシストし、チームの勝利を産み出すプレーきたかというと必ずしもできていなかった。チームを長く低迷させた原因の一人とみることができ、チームに勝ちを産み出すという面では、若手の手本となり得るかというとそうとは言えない。
外野守備では、スローイングの加速距離が短い。
よって、FA権を行使して巨人と契約したことに関しては、反対しない。
巨人の投手は、テイクバックが小さくストライドが狭くしてオーバーハンドから加速距離の長いファストボールを投げる投手がいない。
巨人の野手は、スローイングの加速距離が長い右投げ右打ちの長距離打者の若手がおらず、若手は、右投げ左打ちの小粒な選手が多い。
FAは、選手の側が申告する自由契約制度である。松本剛のFA権行使により、日本ハムは、巨人が作成した「獲れる」リストの中から人的補償を得ることができるが、敢えて巨人から選手を獲得する必要はないと思う。
石井一成のFA権行使
打撃では、スクエアスタンスを試したり試行錯誤を続けて進歩の跡が全くないわけではない。
新庄が監督に就任した直後は、チームで最も二塁守備が上手かったが、開幕直後にフットワーク面で山縣に抜き去られた。状況に応じた守備ができていないことは現在も変わっていない。
当方の構想では、二塁手山縣、遊撃手水野で二遊間を固めたい。山縣、水野の二遊間は、12球団一の二遊間となるだろう。
よって、石井のFA権行使には反対しない。
総合
日本ハムは、特に、リリーフ投手の層が薄い。
齋藤友貴哉、戦力外となったザバラは、最速160km/h超の評価が付されるが、スリークォーターである。
最速159km/hの柳川、杉浦もスリークォーターである。
下記の要件を充たす右投手の補強が急務である。
テイクバックが小さい
ストライドが狭い
スタンダードW
オーバーハンド
Max160km/h以上、平均153km/h以上
メジャー昇格歴が皆無でないこと
労働実績が少ない20代の選手
NPBの他球団ではおらず、外国人選手から獲得していかねばらならないだろう。