最前位の走者を殺すことにより投手は手抜きの投球ができる

Last Updated on 2025年9月14日 by wpmaster

日本ハム対西武21回戦(es con field hokkaido)

先発は、加藤貴之と渡邉勇太朗
試合は、9回裏終了の段階で勝敗を確定させることができず、延長戦を戦うことを余儀なくされる。延長11回2死まで戦い、日本ハムが5-4で勝利

セットアップする前に相手チームの投手の投球腕前腕部の回外、回内運動の加速距離と比較衡量し、”あの投手からは、ウチの打線であれば、4点取れる”として投球肘のアクセレーションを調整し、3点以内に収める投球を開始したとする。

しかし、4点取れるであろうというのは、実体の生じない観念である。
野手の仕事をしなければならない投手自身及びバックを守る野手が内野ゴロが生じた場合、最前位を走る走者を進塁させない守備、得点させない守備をし、相手チームに4安打しないと得点できない攻撃をさせなければならない。
それにより、先発投手は、手抜きの投球をしながら、最少失点に抑え、一つでも多くのアウトを積み重ねていかなければならない。
即ち、自身の属副靭帯、上腕部の棘下筋、棘上筋、前腕部の深層屈筋、股関節の再生産がどの水準までできているかという絶対的な面から投球肘のアクセレーションを調整し、手抜きの投球をしていかなかなければならない。

6回裏
打者滝澤(右投げ左打ち)
投手加藤貴之(左投げ)

遊撃水野は、外野芝の切れ目の直前で守る。
滝澤は、ヘッドアップしてしまう。
打球が加藤貴之の身長より高く跳ねる。

水野は、二三塁間を結ぶラインの前、内野芝の切れ目の後ろまで前進し、煎餅捕りする。

動態的、絶対的に見て打者走者、三塁走者より先に送球の先の塁周辺にボールを到達させることは難しい位置関係である。

左股関節を40°内旋した後、右股関節を内旋すれば、右肘をコックアップし、右腕前腕部を回外しトップを作り、右腕前腕部を回内して左打席の内側のライン上に送球できる。

上方への加速距離が長いシャッフルをすることにより、Max左股関節の内旋を180°することができる。

相対的に見れば、先日、二塁走者の宗を三塁手前でアウトにしたプレーに比べると、三塁走者を本塁でアウトにすることは容易である。

しかし、水野は、一塁に送球し、打者走者と競争してしまう。

9回表一死満塁
打者山村(右投げ左打ち)
投手上原(左投げ)
二塁手石井は、外野芝の切れ目の直前で守る。

山村は、地を這う打球を産む。
一二塁間、アンツーカー内で、打球がランニングの集積によって地面に生じた窪みに当たり跳ねる。
二塁手石井は、シャッフルを1往復して右肩関節の下で打球に触れる。
左股関節の内旋を40°行えば、右肘をコックアップ、右股関節を内旋して左打席の内側のラインにボールをリリースすることができる。
上方への加速距離が長いシャッフルをすることにより、Max左股関節の内旋を180°することができる。

しかし、石井は、二塁にトスしてしまい、後位を走る一塁走者と競争してしまった。

1回裏二死一二塁
打者野村佑希(右投げ右打ち)
投手渡邉勇太朗(右投げ)

一塁走者清宮幸太郎は、渡邉勇太朗が投球腕前腕部を回内(右肘コック前)後、左股関節を屈曲して二次リードを開始する。二死を取られた後にもかかわらず、渡邉勇太朗が投球をリリースした後ではなく、ファーストバウンドが生じた後にスタートを切る。

三塁手の平沼は、打球に触れた後、二塁には送球せず、三塁ベースを蹴る。最前位を走る走者と競争する。
清宮幸太郎は、二三塁間で挟まれることにより二塁走者の本塁生還をアシストするということができなかった。

11回裏一死一二塁
打者レイエス(右投げ右打ち)
投手山田陽翔(右投げ)

二塁走者矢澤は、山田陽翔がボールをリリースした後ではなく、レイエスが産み出した打球がファーストバウンドした後、右股関節を屈曲してスタートを切る。左前安打で本塁に還ることができない。

この後、清宮幸太郎にヒットが生じたではないかと反論することは、結果論でしかない。

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