Last Updated on 2025年6月6日 by wpmaster
日本ハム対阪神3回戦(エスコンフィールド)
先発は、細野晴希とジョンクリストファードゥプランティエ
試合は、1-7で日本ハムの敗戦
今回登板における細野晴希の投球
細野は、プレートの三塁側に左足のスパイクの外側を触れさせる。
左手首を背屈、左手親指PIP関節を背屈してボールを握る。
右足の拇指球で地面を蹴って右足首を伸展し、スライドステップする。
右股関節の内旋運動の回転半径が長く加速距離が短くなる。
右股関節が弛緩、屈曲しないから右足親指のIP関節が底屈しない。
右股関節の内旋が徐行し、左股関節が停止しない。
右股関節の外旋運動(入射)の回転半径が長く加速距離が短くなってしまう。
左腕前腕部の回内運動(左肘のコックアップ)の回転半径が長く加速距離が短くなってしまう。
左肘側副靭帯が弛まない。
左肘をコックアップをした後、両肩を結ぶラインがインバートWになる。
左腕前腕部の回外運動(左肘のアクセレーション~トップポジション)の回転半径が長く加速距離が短くなる。
左腕上腕部のローテカフが弛まず、反張する。
細野は、ツーシームをワンバウンドさせてしまう。
細野は、上記投球(この試合の通算17球目)の後、62(3回表)、66(4回表)、77、78(5回表)と89球中合計5投球をワンバウンドさせる。
細野は、クイックでの右足親指IP関節を底屈して地面をタップする動作及び右足親指IP関節を底屈して右足首を伸展(スライドステップ)する動作を再現できるようにならないと、左肘属副靭帯の前束、左腕上腕部の損傷を進行させてしまう。インピジメント、ルーズショルダーを生じさせてしまう。
投球動作改善への提言
細野は、左手親指PIP関節を背屈してのハンマリング→左手中指第二関節を縫い目に嵌める→左手人差は左手中指の大二関節を曲げ第二関節で縫い目以外の部分に浅く嵌める(ワンシームに近い握り)いう手順を再現する動作を連続して行うトレーニングをすれば、右股間悦が弛緩し、右足親指PIP関節が底屈し、右足の親指の爪先で地面をタップできるようになります。
更に、ネットを投手板からホームプレートまでより短く設置すれば、投球腕の前腕部の回外運動の加速距離を高めて投球肘を下げて(投球腕上腕部が弛緩)セットを解かないとホームプレートまでの距離ができないから、投球腕の中指第二関節が縫い目に嵌る。
ウォーイングアップ’(投球肘側副靭帯の前束、投球腕上腕部の弛緩:試運転)は、ネットを投手板からホームプレートまでより短く設置したネットスローで行う。
投球腕の回外運動(セットの解除)の回転半径が短く加速距離が長くなるから投球腕の上腕部が弛む。
投球腕の前腕部の回内運動の回転半径が短く加速距離が長くなる。投球腕前腕部側副靭帯の前束が弛み、投球肘が屈曲するから投球肘が畳まれる。
細野は、現在でもテイクバックは小さいが更にテイクバックを小さくできる。
投球腕の回外運動(セットの解除)の回転半径が短く加速距離が長くなるから投球腕の上腕部が弛む。投球する手首が背屈する。
投球腕の前腕部の回内運動の回転半径が短く加速距離が長くなる。投球腕前腕部側副靭帯の前束が弛み、投球肘が屈曲するから投球肘が畳まれる。
インバートWも修正できる。
入射した足の外側広筋が弛むから打者側の股関節の内旋運動の回転半径が短く加速距離が長くなる。投球肘をアクセレーション後、入射した足の親指のIP関節が底屈する。
ストライドが狭くなる。
打者側の股関節が左投手の場合、三塁方向に伸展して引っ込む。
左腕前腕部を回内、左手親指基節骨でボールを叩いた後、左手親指の付け根がボールに被さらない、即ち、右手中指第二関節から縫い目が離れる。よってワンバウンド投球だけでなくインハイに外れる投球も減らせる。
投球腕前腕部の回内開始直後、打者側の膝が三塁側に反張する。投球腕前腕部の回転半径が短く加速距離が長くなる。
投球腕側の股関節の内旋運動の回転半径が短く加速距離が長くなるから投球腕側の股関節が弛緩、屈曲、投球腕側の足の親指IP関節が底屈。
ストライドが狭くできる。
投球腕側の股関節が伸展し、投球腕側の足の外側広筋が弛み、投球腕側の膝が屈曲して地面に落ちる。
投球腕を回外(フォロースルー)後、投球腕側の股関節が弛み、屈曲、膝が上がる。
投球腕側の股関節及び膝が打者側に入射した足を通過する。
右投手は一塁側に、左投手は三塁側に上体を流すことができる。
投球する側の肩甲骨が下がりタンブルする。
投球腕前腕部を回内し、親指基節骨でボールを叩くと投球肘が頭の位置に上がる。
投球腕側の股関節、膝が伸展する。
捕手が協力できること
野村克也は、投手の目線がブレるという理由から捕手がミットを上下させることを否定する。
投手は、投球腕の前腕部の回外、回内に応じて頭の位置は上下する(回外すれば頭が下がり、回内すると頭の位置が上がる)。
現実には、投手は、捕手のミットを見ずに投げている。
テイクバックとストライド(歩幅)を大きくすれば頭の頭上変動を小さくできるが、投球が垂れる。
敷衍すると、下記のとおり。
岡田彰布氏のように捕手は、アウトロー(右打者はインロー)にミットを構えると、投球腕側の股関節を内旋してセットアップした後、内旋運動の回転半径が長く加速距離が短くなるから投球腕側の股関節が伸展してしまう。
打者寄りの股関節の内旋運動の回転半径が長く加速距離が短くなってしまうから、左腕前腕部を回外してセットを解いた後、打者寄りの足の拇指球で地面を蹴ってしまう。
打者寄りの体幹筋(細野の場合は右体幹筋)が投球肩方向に捻転する。投球腕前腕部の回内運動の回転半径が長く、加速距離が短くなるからストライドが広がる。
投球肘をアクセレーションした後(トップポジション)、左手人差し指の付け根でボールを追っ付る動作の再現に拍車をかけてしまう。
投球腕前腕部の回内運動の回転半径が長く加速距離が短くなるから投球肘が上がらない。投球肘の側副靭帯の前束が弛まない。バックスピン(ホップ回転)の加速距離が短くなる。投球する手首が掌屈する。
投球する手首をコック(背屈)してボールを置けば、ノーバウンドでコーナーに制球できるが、バックスピンが減じる。投球が垂れる。投球肩と入射足の股関節を結ぶラインが外れればワンバウンドの投球も増える。
進藤のようにミットをど真ん中に構える方がまだ益しなのである。
バックスピンを犠牲にせず制球する手段として筆者がベストであると考えるのは下記のとおりである。
捕手は、投手がセットアップする前にミットを持つ手の前腕部を回内してミットを上げる。捕手は、ミットを止めずに投手がセットを解く(投球腕前腕部を回外)する前にミットを持つ手の前腕部を回外してミットを下げる。
投手が投球腕前腕部を回内(投球肘のコックアップ。スロー後であれば尚更良い。)した後、ミットを持つ手の前腕部を回内してミットを上げる。
ワンシームを連続して握る練習をすればよいので一軍で登板しながらトレーニングできます。
投げ込みは不要、二軍に落す必要は生じません。
ftootnote
用語の意味に関しては、下記記事参照