内野ゴロで進塁される守りとつなぐ野球は投手の肉体の損耗を進める

Last Updated on 2025年5月10日 by wpmaster

日本ハム対楽天6回戦(エスコンフィールド)
先発は、金村尚真と瀧中瞭太
試合は、2-1で日本ハムが勝利

四球乞食、3-0から1球待つ、カット打ち、シングルヒットでつなぐ野球は、最も点が取れない野球である。

それは、広島東洋カープの野球が実証しているところでもある。

後位の走者をアウトにして最前位の走者に進塁される守りをすると内野ゴロで得点され、僅差の試合が増える。それは、広島東洋カープの野球が実証しているところでもある。

ロースコアの接戦が続けば、投手は、ギアを上げて投げる投球が増えるので、上腕部の腱板、特に側副靭帯の前束の損耗を加速させる。

この試合は、9回表を終了した段階で勝敗を確定することができ、延長戦に突入せずに済んだが、延長戦を戦うことを余儀なくさせられれば、登板する投手の数が増える。9回で勝敗を確定させた場合よりもより多くの投手の肉体を損耗させる。

最前位を走る走者を進塁させないのが本当の守り勝つ野球だ!

8回表

一死二三塁

[個別通達]一死二三塁における守備体系

打者小郷(右投げ左打ち)
投手金村尚真(右投げ)
二塁走者堀内、三塁走者中島大輔

スコアは、2-0で日本ハムが2点リード

二塁手石井は、一二塁間ハーフウェイより二塁ベース寄り、一二塁を結ぶラインの後ろ、外野芝の切れ目の前で守る。

しかし、石井は、構えたとき及び打球に触れた後のストライドが広い。石井は、構えでいる位置で打球に触れるが、インサイドムーヴしないと本塁に投げられない

石井は、本塁でなく一塁に送球してしまう。
三塁走者の中島大輔が本塁を蹴り、1点差とされてしまう。

9回表

一死一塁

一死一塁における守備体系

打者フランコ(右投げ右打ち)

投手金村尚真(右投げ)
スプリットを投げる場合、右腕前腕部を回内した後、カットボールを投げる場合よりも右足拇指球が荷重され易くなる。金村は、プロ入り後、初めて右肘をコックアップした後、両肩を結ぶラインがインバートWになる。投球をアウトローにワンバウンドさせてしまう。

その後は、スタンダードWで投球できている。

フランコは、二三塁間のラインのハーフウェイより二塁ベース寄りを通過するライナーを打つ。

遊撃山縣は、ジャンプするがグラブの先に当てて外野に飛ぶ。
左翼を守る細川が回り込ん打球の後ろ、中堅五十幡の前を通過して打球に触れている。シャッフルする間ができなかったので右股関節の内旋にブレーキをかけることができず左膝が左足の爪先の前に出てしまう。

細川は、インサイドムーブしないとど二塁、三塁に送球できない体勢になる。打者走者フランコが二塁に足る。

しかし、後位の走者が走る二塁に送球してしまうと最前位の走者に本塁に還られてしまうから、打球に触れた野手は、二塁に投げるのは厳禁

打球及び送球に触れた野手は、三塁及び本塁に投げて最前位の走者をアウトにするのが野球の基本要件

最も後位の走者である打者走者に二塁に進塁されるのはOK

但し、前述の捕球体勢により、三塁への送球が2バウンドしてしまっている。細川の右腕上腕部の腱板が損耗することに加え、走者が走ることによって生じた地面の窪みに送球が当たれば送球の方向が変わり、三塁を蹴った最前位の走手に本塁に還られてしまう。

打球が抜けたらゴー、落ちたらゴーは、安打が生ずるのを待つ「つなぐ野球」

2回裏
二死一塁

打者山縣(右投げ右打ち)
投手瀧中(右投げ)
一塁走者清宮幸太郎

清宮幸太郎は、打球が内野芝の切れ目で打球がバウンドした後にスタートを切っている。

右翼手が打球が切れていく方向と逆の方向に左股関節を内旋しているにもかかわらず、清宮幸太郎は、二塁ベースを切った後、三塁に走っていない。

打者走者の山縣は、二死を取られた後にも関わらず、一塁ベースを蹴った後、一塁ベースのアンツーカーを出ることなく帰塁してしまう。

打球及び送球に触れた野手に一塁送球させることによって最前位の走者の進塁をアシストさせるということをしていない。

3回裏一死二塁
打者清宮幸太郎(右投げ左打ち)
投手瀧中(右投げ)
二塁走者野村佑希

二塁走者の野村佑希は、打球がリリースされた後、スタートを切る。野村は、三塁ベースをオーバーラン後、右股関節が右足の爪先の前に出てしまい、左股関節の加速距離(本塁への加速距離)が短くなってしまう。三塁に帰塁してしまう。

山縣秀のバント

5回裏一死一三塁

打者山縣(右投げ右打ち)投手今野龍太(右投げ)

一塁走者田宮、三塁走者淺間

山縣は、予備動作でヘッドをホームプレーの方に倒し、右手首をコックした後、右肘をコックアップする。

右手中指の第二関節ではなく右手人差し指の付け根にグリップを嵌めているので、右腕前腕部を回外してトバントのトップを作った後、ヘッドが寝る。両肘を畳んで短軸と長軸を交わる角度を90°にするということができていない。

右腕前腕部の回内運動(プッシュバント)の回転半径が長く、加速距離が短くなる。右方向におっつけてしまう。

一塁側へのファウル、バックネット方向へのスライス回転のファウル、一塁方向へのファウルで3バント失敗してしまう。

打者走者を含め犠走ができていない

8回裏二死二塁

二死二塁におけるケース打撃

打者今川(右投げ右打ち)
投手則本(右投げ)二塁走者石井

カウント3-1から則本の投球がアウトローのボールゾーンに外れる。捕手は、左腕前腕部を回内してノーバウンドで捕球する。

今川は、ホームプレートを歩いて横断した後、一塁に向かって加速せずに歩いている。捕手に位置塁若しくは二塁に送球させることに成功していない。

二塁走者の三塁進塁及び本塁生還をアシストしていない。

8回裏二死一二塁
打者レイエス(右投げ右打ち)
投手則本(右投げ)
一塁走者細川、二塁走者石井

三塁手が二塁走者が走っている軌道より前で三遊間のゴロを追いかけ、三塁ベースが無人になっていることに加え、遊撃手がチンタラ三塁に走っているにもかかわらず、一塁走者は、二塁ベースのアンツーカーを出てすぐのところでシャッフルして二塁に逆走してしまう。

二塁走者の本塁生還のアシストをしていない。

footnote

用語の意味に関しては、下記記事参照

[知って得する]頻出野球用語集[完全保存版]

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