各駅停車の走塁が無得点の原因[F-BWⅦ]

Last Updated on 2025年5月6日 by wpmaster

日本ハム対オリックス7回戦
先発は、北山亘基と九里亜蓮
試合は、0-1で日本ハムの敗戦

九里亜蓮は攻略が難しい投手ではない

カープファンは、野球を知らないから、九里は、丈夫であるから球数が嵩んでも壊れないとするが、2023シーズンまでの九里は、肩肘が壊れやすい投げ方をしていた。

カープファンは、カープ打線が山本由伸と同じくらい上沢をからっきし打てなかったことを棚に上げて「九里の方が上沢よりも実力が若干上である」「上沢よりはメジャーで通用する」とする。

しかし、筆者は、両者の投球動作を長く見てきたが、上沢(スタンダードW)の方が九里よりも実力は上である。

九里は、右腕前腕部を回外、右手親指PIP関節を背屈できているが、左手首が掌屈してしまっている。、
プレートの一塁側に右足のスパイクの外側を沿え、スクエアスタンスでセットアップする。
グラブは、背骨の右側ベルトの高さにセットしている。

両股関節を内旋し、左足を一塁線方向にスライドする。

左足首を底屈、左足親指IP関節を底屈して地面をタップする。
左股関節を外旋して肋骨下部でレッグアップを止めた後、左足首を底屈、左足親指IP関節を底屈している。

右腕前腕部を回外してセットを解く。
右腕前腕部が右股関節を通過する前に右腕前腕部を回内して右肘をコックアップする。
左足前脛骨筋が外反(回内)する。

プロ入り前から2023シーズンまでは、両肩を結ぶラインがインバートWになっていたが、昨シーズンから引き続き、スタンダードWにできている。

但し、左首を背屈してから左足親指IP関節を底屈すると右腕前腕部の回内する間ができずに、右腕前腕部を回外してトップを作るので右肘のコックアップ後にインバートWが生ずる。インバートWは、激減したが、完全に消滅したわけではない。

左足首を底屈して入射、右腕前腕部を回外して右肘のアクセレーションを開始した直後のストライドは5.5足と外国人投手並みに狭い。

しかし、右股関節の内旋の加速距離が短いから右股関節が弛緩、屈曲せず、右足親指の付け根から右足親指の内側で地面を荷重している。
右足親指IP関節が底屈しておらず、右股関節の内旋に対するブレーキが弱い。
右股関節が伸展しないから、右膝の屈曲が垂直にならず105°になる。右膝が右股関節の真下に落ちない。三足の長趾伸筋が屈曲しない。
左股関節が屈曲せずに本塁方向に伸展してしまう。
左股関節を一塁線方向に伸展するのではなく二塁ベース方向に伸展する。
左足首、左足親指IP関節を一塁線方向に底屈した上で左膝を二塁方向に半張するのではなく、左足首を二塁ベース方向に背屈する。
その上で左膝に半張してストライドを狭めている。

右肘のアクセレーションが進むにつれ、右腕前腕部の回内前に右手首が垂直に背屈する。
右手首の煽りがボコられたときの上沢(現ソフトバンク)や2022シーズンまでの島内(広島)よりも大きい。
右腕前腕部を回内後、右腕上腕部が反張する。

フォオロースルー期(右腕前腕部の回外)における右手小指の入射角は、55°未満であるが、平良(西武)よりは大きい。

九里は、煽り投げをしているので、右腕前腕部の回内運動の回転半径が長く、加速距離が短いのでポップ回転が短く、初速と終速間に生ずる失速が大きい。

以下、九里亜蓮の攻略法

打者は、トップハンドの親指PIP関節を背屈してグリップを叩き、トップハンドの中指第二関節にグリップを嵌めていく。
ヘッドの角度は、45°未満にする。
九里は、テイクバックしない投げ方なので、九里がセットを解く前にトップハンドの肘をヒッチすること・・・①
前足の親指を底屈して地面をタップすること・・・②

九里が右肘をコックアップする前までに各打者は、ガイドハンド(トップハンド)のコックアップを済ませること・・・③

前述のように九里は、右腕前腕部の回外運動、回内運動の回転半径が長く、加速距離の短い煽り投げをするので、ガイドハンドをアクセレーションし、トップを作る間が長く取れる。
打者は、ファストボールをカーブの軌道に合わせてトップ(トップハンドの上腕部の”外旋”)を作る。

九里は、右打者のインコースのベルトから下のファストボールの加速距離が落ちる。

右打者にとっては、インローのツーシームは、ホームランボールで打ち損じないこと
左打者は、フォロースルーでヘッドを投球の軌道の外側に入れて右方向に引っ張ること

神主打法は、トップハンドの手首をコックしないとコックアップできない,、しかも前肩が捻転するからから厳禁!!

カット打ち、四球乞食をすると、前肩が捻転、前肘が伸展し、ストライドが広がるのでトップを作るのが遅れるから四球乞食、カット打ちは、厳禁!!

試合前に連続ティーをたっぷり行えば③までの動作が再現できるようになる。

ポイント2: 2回表二死一塁

打者万波(右投げ右打ち)
投手九里(右投げ)
一塁走者吉田賢吾
スコアは、0-0の同点

九里は、カウント3-0、右肘のコックアップ後、両肩を結ぶラインがインバートWになる。

一塁走者吉田は、遊撃手を通過する直前で打球の角度が垂直に近付いた後、スタートを切る。
一二塁を結ぶラインの内側に入る。

しかし、二三塁間でもラインの内側に入る。これでは、三本間でラインの内側に入ることができない。
打球は左翼棒際の塀の中位に当たる。

左翼手西川は、ウォーニングトラックの前(芝のエリア)でクッションボールが2バウンド(ハーフバウンド)した後、ベアハンドで打球に触れる。

吉田は、三塁ベースをオーバーランした後、三塁に帰塁してしまう。
万波のオーバーランも二塁ベースのアンツーカーから出ていない。

ポイント2: 4回表二死一塁

打者吉田賢吾(右投げ右打ち)
投手九里(右投げ)
一塁走者野村
スコアは、0-0の同点

九里は、右肘をコックアップした後、両肩を結ぶラインがインバートWになる。

一塁走者野村佑希は、打球が内野でバウンドし三遊間を通過する直前にスタートを切る。

打球は、左翼線で再び落ちる。

野村は、三塁ベース手前で減速する。
打者走者吉田も二塁ベース手前で減速し、オーバーランしない。

footnote

用語の意味に関しては、下記記事参照

[知って得する]頻出野球用語集[完全保存版]

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