Last Updated on 2024年11月1日 by wpmaster
日本ハムが交渉権を獲得した選手は、下記のとおりである。
私が推した選手の中で交渉権獲得に成功した投手は、藤田琉生のみである。
では、早速、総評させていただく。
ドラフト1位柴田獅子(福岡大大濠高)
右投げ左打ち
投手、一塁手、外野手
186cm 85kg
新庄は、この選手に魅力を感じていたようだが、筆者は、この選手に魅力を感じていなかった。
ソフトバンクが交渉権を落札してくれることを望んだが、日本ハムが交渉権を落札した。
右腕前腕部を回内後、右肘が伸展せず、右腕前腕部が背面から出ないので、テイクバックが小さくできている。
右腕前腕部を回外して右肘をコックした後も右腕前腕部が背面から出ない。
ここまでは、良い。
しかし、右腕前腕部を回内して右肘が上げ始めた後、右足親指IP関節を底屈できていないので、右股関節の内旋にブレーキをかけることができていない。
故に、両肩を結ぶラインがインバートW(すなわちM字)になってしまっている。
肩峰、関節唇とローテカフ(棘上筋、棘下筋、肩甲下筋)と衝突する(インピジメント)。上腕部の腱板の損傷、ルーズショルダーの原因ともなる。
先ずは、、故障しない投げ方に修正することを要する。
打撃の方は、オープンスタンスでセットアップし、ヘッドの角度は、75°前後
右足拇指球で地面を蹴ってしまうので、右腕上腕部の腱板が左肩の方に捻転してしまう。
ドラフト2位:藤田琉生(東海大相模高
左投げ左打ち
投手
198cm 96kg
この投手は、筆者が球団関係者に交渉権獲得を要望していた選手である。
ドラフト3位:浅利太門(明大)
右投げ右打ち
投手
186cm 89kg
この投手は、「投手が不作である」という評価が付されるドラフトにおいては、1位指名され得る投手である。
研究とトライ&エラーを重ねた結果、作り上げられた体の使い方をしており、プロ志望届を出した段階での比較であれば、伊藤大海よりも完成度が高い。
SNSやライターは、「素材型」という評価を付けているが、球団関係者は、「即戦力」として獲得している。
但し、投球動作のプロセスで一箇所、引っ掛かる部分、それも投球動作に変動を及ぼし得る動きなので、球団関係者には、獲得を推さなかった。
入射する方の足をニーアップするときのタップ、ニーアップを止めた後の親指IP関節の背屈である。
そこを修正しないと両股関節を弛緩させることいよって、内旋、外旋にブレーキをかけることができないので、コンスタントに試合を作ることができないだろう。
ドラフト4位:清水大暉(前橋商高)
右投げ右打ち
投手
193cm 93kg
この投手もコックアップ後に入射する足である左足のニーアップ開始のしかたに修正ポイントが生じている。
詳細は、前出の藤田琉生に関する記事
ドラフト5位:山縣秀(早大)
右投げ右打ち
遊撃手、二塁手
176cm 80kg
ヘッドの角度は、70°~80°
スクエアスタンス若しくは右足親指の付け根から右足親指の爪先までの半分程度、オープンスタンス。
予備動作で右手首をコックするので、右肘を上げた後、左腕上腕部の腱板、左体幹筋が右肩の方に捻転する。
右肘を上げた後、右足拇指球で地面を蹴ってしまう。
現段階では、ドアスイングのアヘ単なので、たとえ小技要員としての獲得であったとしても、インサイドアウウトスイングの水準を上げないと、すぐにクビになるだろう。
守備では、両足親指IP関節を底屈してシャッフルしながら打球の軌道の後ろに左腕前腕部を入射するところまではできているが、右肘を上げた後、右足親指IP関節を底屈することができておらず、右足拇指球で地面を蹴ってしまう。
右腕前腕部の回外運動の回転半径が長く、加速距離が短い、すなわち、肩は強くない。
ドラフト6位:山城航太郎(法大)
右投げ右打ち
投手
180cm 80kg
浅利同様、不作と評価が付される年度であれば、ドラフト1位で指名され得る投手である。
球団が付した評価も私が付した評価も即戦力で一致
しかし、私は、浅利同様、左足親指で地面をタップする動作に問題が生じていたので、球団関係者には獲得を推さなかった。
育成1位:川勝空人(生光学園高)
右投げ右打ち
投手
181cn 84kg
Max 153km/h
スプリット、フォーク、スライダー、カーブを投げる。
軟式野球を始めたのが小学二年、硬式野球を始めたのが中学入学前
プレートの三塁側に右足のスパイクの外側を沿わせる。
左足親指の爪先でタップした後、左足親指IP関節が背屈してしまう。故に、左股関節の内旋にブレーキをあけることができない。
セットを解いた後、右肘が伸展せず、右腕前腕部が背面から出ない。
テイクバックしないのも高評価を付けることができる。
右腕前腕部を回外して右肘を畳み、右腕前腕部を再度回内した後の両腕を結ぶラインもスタンダードWにできている。
但し、左足親指よるタップのしかたとの関係から、右股関節の内旋後、右足内踝を地面に噛ませるところまではできているが、「右足親指IP関節を底屈して右股関節の伸張にブレーキをかける」という動作ができていない。
よって、左足外踝から左足を入射した後、左股関節が左足外踝の外側に張り出してしまう。
育成2位:澁谷純希(帯広農高)
左投げ左打ち
投手
181cm 88kg
Max 147km/h
チェンジアップ、スライダーを投げる。
プレートの一塁側に左足のスパイクの外側を沿わせる。
右足親指IP関節を底屈して地面をタップできている。
セットを解いた後、左肘が伸展せず、左腕前腕部が背面から出ない。
テイクバックしないのも高評価を付けることができる。
左腕前腕部を回外して左肘を畳み、左腕前腕部を再度回内した後の両腕を結ぶラインもスタンダードWにできている。
但し、踵体重になってしまったこととの関係から、左足内踝を地面に噛ませるところまではできているが、「左足親指IP関節を底屈して左股関節の内旋する」という動作ができていない。
左肘のアクセレーション後、インンステップすることなく右足を推進し、アウトステップできているが、右
股関節が右足外踝の外側に張り出してしまう。
その分、左腕前腕部の回転半径が長く加速距離が短くなってしまっている。
footnote
用語の意味に関しては、下記記事参照