[選手名鑑]ヤクルトの先発候補ディロンピーターズ#63

Last Updated on 2024年4月2日 by wpmaster

ヤクルト資本は、広報担当者を使い、前パイレーツのディロンピーターズ投手と契約を締結したと昨オフに発表した(2022年12月20日)。
試合で投げられる水準まで肉体を再生させるのに現実に要した架空商品に付した価値と必ずしも一致しないが、1年契約で年俸は75万ドル(ドルと円を交換後、円に付けられた値段は1億500万円)プラス出来高払いである。

プロフィール

生年月日 1992年8月31日
左投げ左打ち
公称サイズ 180cm 86kg

2014年 MLBドラフト10巡目ーマイアミマーリンズ(2017-2018)ーロスアンジェルスエンジェルス(2019-2020)-ピッツバーグパイレーツ(2021-2022)

故障歴

過去、左肘側副靭帯の再生手術を受けている(2014年)。

球種

  • フォーシーム                                   145~152km/h
  • シンキンファストボール(ツーシーム)  Max 149km/h
  • チェンジアップ                                     Max 136km/h
  • カーブ                                            Max 124km/h
  • スライダー                                          Max 136km/h

投球動作

走者を出す前

左足の踵の外側をプレートの一塁側に沿わせる。アンツーカーと芝の境目が一塁線と交わるポイントに首と背骨を向ける。右足の外踝をアンツーカーと芝の境目が三塁線と交わるポイントに向ける。グラブを頭上に上げる。右足拇指球で地面を蹴る。左足小指球で地面を荷重する。左足踵で地面を荷重する。右足拇指球で地面を蹴る。首を左打席の外側のラインのバックネット寄りのコーナーに向ける。

右膝のレッグアップに関しては、右膝を胸の高さでインサイドの角度で屈曲する。右足首は、背屈している。左足がヒールアップする。

テイクバック後、左手首が背中から出てから左腕前腕部を回外する。左肘をアクセレーションする前に左足拇指球にウェイトが移る。

セットポジションで投げた場合よりもリリース直前に右股関節から下がX脚になる。
左腕と背骨の交わる角度、左肘のレイトコッキングの角度は、オーバーハンド、左肘の高さは、オーバーハンドに近いスリークォーターである。右足をアウトステップした後、左股関節の内旋運動の回転半径、加速距離が短くなる。

走者を出した後

左足のスパイクの外側をプレートの一塁側に沿わせる。左足の拇指球から爪先が右足の爪先から出ている。首は、左打席の外側のラインと一塁線が交わるポイントからボール3個分一塁方向に進んだところに向ける。グラブは、背骨の左側でヘソの高さにセットする。
右膝のレッグアップに関しては、右膝は、肋骨下部の高さでインサイドの角度で屈曲する。右足首は背屈する。左足がヒールアップする。

左腕前腕部を回内してセットを解く。右足拇指球から爪先分インステップする。
左手首が両股関節を結ぶラインを越え、背中から出た後、左腕前腕部を回外する。左足小指球にウェイトが移り、左足踵が地面から浮く。左肘の屈曲の角度がアウトサイド135°になる。左肘の屈曲の角度がアウトサイド110°になった後、右足前脛骨筋が回内(外反)する。

左手親指基節骨でボールを叩いた後、左足拇指球にウェイトが移る。右腕前腕部が回外する。
右足のスパイクの内側の踵から入射する。

左肘のアクセレーション前に右股関節が外旋している。頸反射していない。
リリース直前に右股関節から下がX脚になる。左手小指基節骨の入射角は55°である。右膝の屈曲の角度は150°である。

左腕と背骨の交わる角度、左肘のレイトコッキングの角度は、オーバーハンド、左肘の高さは、オーバーハンドに近いスリークォーターである。
左足を三塁側にターンさせ、両足をクロスさせる。

チェンジアップを投じた場合、フォーシームを投げた場合よりも左腕前腕部を回内後、背中から左手首が出る(テイクバックが大きい)。右腕上腕部の棘下筋が突っ張る。

スライダーを投じた場合、右足の爪先から踵分インステップする。左腕前腕部を回外してから左腕上腕部を内旋して左肘を摘み上げるが、右肘~右肩関節~左肩関節~左肘のラインがM字になる(過程スタンダードW、結果インバートW)。右肘の側副靭帯、深層屈筋、上腕部の棘下筋の損傷が、結果としてインバートWにならない投手に比べると進行する。

右股関節を他の球種を投じる場合よりも引っ込めて左腕前腕部を回外する間を作る。左肘の高さが他の球種を投じた場合よりも高い。両股関節をぶつけた後、右膝が右足つま先の前に出る。

総合

どの球種を投げた場合もリリースポイントが前であるが、投球肘の加速距離が長いからではなく、右足のストライドが長いが故に前でリリースしている。すなわち、投球肘の加速距離は短い。バックスピン、トップスピンともロスが大きい。左打者のインコースに投じたファストボールはアウトコースに投げた場合よりも弱い。特にワインドアップで投げた場合、このことが顕著となる。

ヒールアップしてから後ろ足の踵で地面を荷重すること、テイクバック後の捻転差が大きいことから、打者は、フライングエルボーをする間が作れる。走者は二次リードを広げる間が作れる。

ディロンピーターズは、右股関節を引っ込めて左腕前腕部を回外する間を作り、バックスピンを産み出しているので、打者は、トップを作る間が作れる。
フライングエルボーをした後、捻転差を作る打者であっても、トップを作り、トップハンドの上腕部を内旋すること間が作れるので、安打を打って出塁することが、テイクバックの小さい投手に比べると難しくない。

年度別通算成績

MLB

NPB