[選手名鑑]メジャー通算23勝ルイスペルドモ#55

Last Updated on 2024年4月2日 by wpmaster

ロッテ資本は、ブルワーズからFAとなっていた右腕ルイスペルドモ投手の入団が決まったと発表した2023年1月20日)。
労働力商品の再生産として支給された勝因に現実に付けられた価値とは、必ずしも一致しないが、米スポーツ局「ESPN」の野球部門に情報を提供しているカイリーマクダニエルによると、1年契約で年俸130万ドル(約1億6600万円)。出来に応じて付けられる評価を含めると、最大180万ドル(約2億3000万円)になるという。

プロフィール

右投げ右打ち
生年月日 1993年5月9日

サンディエゴパドレス(2016-2020)-Gigantes del Cibao(2021)-ミルウォーキーブルワーズ(2022)

公称サイズ 188cm 83kg

球種

フォーシーム(平均 151kmh Max 155km/h)
シンキンファストボール
ツーシーム
スプリット
スライダー

故障歴

過去に右肘内側側副靭帯の再生手術を受けている(2020年10月)。オフにDFA (Designated For Assignment)となる。

投球動作

打者を出塁させる前

ペルドモは、右足のスパイクの外側をプレートの三塁側に45°の角度で交わらせる。左足はスパイクの内側でエッジをかける。
グラブは、背骨の前、ベルトの高さにセットする。左足内転筋を内転したまま、左足を一塁ベース方向に引く。
右足小指球で地面を踏む。右手親指基節骨でボールを押して右手首をコックし、グラブをヘソの高さに上げる。

左足拇指球で地面を蹴る。首を左打席の中心線に向ける。左膝のレッグアップに関しては、左膝は肋骨下部の高さでインサイドの角度に屈曲し、左足首が底屈する。右足踵にウェイトがかかる。骨盤が後傾する。

右腕前腕部を回外してセットを解く。

左腕前腕部、右腕前腕部を回内する。

両股関節を結ぶラインを通過する前に右腕前腕部を回外する。右手掌側が骨盤の右側に向く。左足前傾骨筋が回内(外反)し、左足の裏が立つ。
右股関節を外旋し、右腕上腕部を内旋したまま、右手首に両股関節を結ぶラインを通過させ、右手首が背中から出る。右足首は底屈するが、右足踵で地面を荷重する。左肩関節が左打席の内側のラインの捕手寄りのコーナーに向く。

右手親指基節骨でボールを叩く。右足小指球にウェイトがかかり、右足踵が地面から離れ、Cアーチが崩れる。左腕前腕部は回外する。左足は、スパイクの内側の踵寄りから入射する。

右肘のアクセレーション前に右足拇指球にウェイトが移り、左股関節が外旋する。頸反射はしていない。

リリース直前の右手小指基節骨の入射角は、45°である。左膝の屈曲の角度は150°である。

リリース直後の背骨と右腕の交わる角度は、オーバーハンド、右肘の高さがオーバーハンドに近いスリークォーター、右肘のレイトコッキングの角度がスリークォーターである。
両股関節をぶつけた後、左股関節から下がO脚になる。右股関節は屈曲する。

右足の拇指球で地面を蹴り、右足を一塁側にターンさせ、両足をクロスさせる。一塁側へのタンブルは大きくない。

打者を出塁させた後のケース

右足のスパイクの外側をプレートの三塁側に沿わせる。首を走者の方に向けた後、左足で地面を蹴らずに、セットを解かずに、首の向きを左打席の内側のラインの捕手寄りのコーナーに向きに戻してセットし直す。右手親指PIP関節を屈曲し、右手親指の爪の裏でボールを押す。右手中指の付け根にボールを嵌め、右手人差し指と中指をくっ付けない。グラブは背骨の右側で鎖骨の高さにセットする。左足拇指球、右足拇指球でエッジをかけ、左足の踵を右足踵からはみ出す。

左足拇指球で地面を蹴る。左膝のレッグアップに関しては、左膝はヘソの高さで垂直に近いインサイドの角度で屈曲し、左足首が背屈する。右足踵にウェイトがかかる。

右腕前腕部を回外してセットを解く。グラブは背骨の右側に入らない。

左腕前腕部、右腕前腕部を回内する。両股関節を結ぶラインを通過する前に右腕前腕部を回外する。右手掌側が骨盤の右側に向く。

右股関節を外旋し、右腕上腕部を内旋したまま、右手首が両股関節を結ぶラインを通過させ、右手首が背中から出る。左足前傾骨筋が回内(外反)し、左足の裏が立つ。右足外踝で地面を荷重し、Cアーチが出来ている。

右手親指基節骨でボールを叩いた後、右足踵が地面を離れ、右足小指球にウェイトが移る。右足首の底屈が深くなり、右膝の屈曲が鈍角のアウトサイドから垂直に近づく。左腕前腕部が回外する。

右手親指基節骨でボールを叩いた後、両肘を結ぶラインがM字になることがある。右腕上腕部を内旋したまま右腕前腕部を回外していたので、右腕前腕部を回外しない投手ほどではないが、

スライダーを投げた場合もスライダー以外の球種を投げた場合も左足はスパイクの内側の踵寄りから入射する。

右肘のアクセレーション前に右足拇指球にウェイトが移り、左股関節が外旋する。頸反射はしていない。

スライダーを投じる場合には、右肘のアクセレーション前に頸反射し、左腕上腕部の内旋にブレーキをかけ、左肩が地面に被さるのを抑止している。

リリース直前の右手小指基節骨の入射角は、50°、左膝の屈曲は155°である。スライダーを投げた場合、リリース直前の右手親指基節骨の入射角は、55°である。

リリース直後の右腕と背骨交わる角度はスリークォーター、右肘の高さ、右肘のレイトコッキングの角度がオーバーハンドに近いスリークォーターである。スライダーを投げた場合、両股関節をぶつけた後、左膝から下がO脚になる。

総合

走者を出す前は、走者を出した後に比べ、左足で地面を蹴った後の捻転差及びリリース直前の屈曲が深く、右腕前腕部の回外運動、右腕上腕部の内旋運動の回転半径、加速距離が短い。打者は、首を捕手方向に入れず、ストライドを広げなければ、フライングエルボー、トップを作る間、スイングを開始する間が作れる。

よって、アウトカウントを問わず、無走者の関係から出塁するのは難しくはない。

打者走者を出塁させてからは、左足拇指球で地面を蹴った後若しくはセットを解いた後に首の位置を戻すのではなく、首の位置を戻してセットし直してから左足拇指球で地面を蹴りセットを解くので、グラブが背骨の方に入らない。セットを解いた後の段階では、右腕前腕部の回外運動、右腕上腕部の内旋運動の回転半径は延長せず、加速距離が短くならない。

しかし、右腕前腕部を再度、回外した後の捻転差が大きいので、右肘のアクセレーション(右腕前腕部の回外)及び右腕上腕部の内旋運動(リリース)の回転半径が延長し、加速距離が短い原因となる。

打者は、フライングエルボーをする間が作れるので、ストライドを狭めることができる。トップを作る間ができる。スイングを開始する間が作れるので、ランエンドヒットで進塁を助けることができる。全球種の中で、スライダーを投げた場合、腕の振りが最もインサイドアウトで縦回転になる。スライダーを投げた場合、トップを作る間が他の球種よりも短くなる。

走者は、左膝を日本の投手よりも高く上げるので、二次リードに入るまでに左腕前腕部を回外して左股関節をバックステップして右股関節を引っ込める間が作れる。

ペルドモは、右手親指基節骨でボールを叩いた後、右肩甲下筋が突っ張って右肘のフライングエルボーの加速距離が短くなる。走者は、二次リード後、左腕前腕部を回外して左股関節をバックステップして右股関節を引っ込める間が作れる。左足が踵体重にならず、左足拇指球で地面を後ろに蹴らず、両足内踝をぶつけてスタートが切れるので、左股関節の内旋運動の加速距離が長くなる。ディレードスチールを成功するのは難しくない。

年度別通算成績

MLB