[選手名鑑]メジャー28発ルイスブリンスン#42

Last Updated on 2024年4月2日 by wpmaster

読売巨人資本は、米大リーグのサンフランシスコジャイアンツからFAとなっていたルイスブリンスン(Lewis Lamont Brinson)外野手と経済関係上、契約が成立したと、広報担当者を使い、メディア上にリリースした(2023年1月12日)。

ブリンスンは、12年にドラフト1巡目(全体29位)でレンジャーズに入団。キャリアハイは、109試合に出場して打率1割9分9厘、11本塁打、42打点を記録した2018年である。今季はジャイアンツで16試合に出場し、打率1割6分7厘、3本塁打でFAとなっていた(2022年10月6日。AAAに相当するシュガーランドスペースカウボーイズででは87試合で打率2割9分8厘、22本塁打、63打点の成績を産み出した。

プロフィール

生年月日 1994年5月8日
右投げ右打ち
公称サイズ 196cm 96kg

アリゾナリーグレンジャーズ、ヒッコリークロウダッズ、マートルビーチペリカンズ、ハイデザートマーヴェリックス、フリスコライダーズ、ラウンドロックエクスプレス(レンジャーズA~AAA、2013~2016)-ミルウォーキーブルワーズ(2017)-マイアミマーリンズ(2018-2021)ーサンフランシスコジャイアンツ(2022)

打撃

ブリンスンは、右手首を側頭部の高さにセットする。右手中指の付け根にグリップを嵌める。右手親指第一関節を屈曲し、右手親指の爪の裏でグリップを押す。ヘッドの角度を35°にしてバットを掲げている。右足の拇指球、左足の拇指球でエッジをかけ、オープンスタンスでセットアップする。右足の拇指球から爪先までが、左足の爪先からはみ出ている。頸反射はしている。

右腕前腕部を回外して右肘を右脇の下の高さまでヒッチする。すなわち、ヒッチの幅は小さい。

投手がセットを解いて投球腕を回内後、左足拇指球で地面を蹴る。左膝のレッグアップは、Maxが右股関節の高さで、115°の角度で屈曲し、左足首は背屈している。右足外踝から踵の間で地面を荷重する。

ブリンスンは、右手親指基節骨でグリップを押した後、ヘッドの角度が45°になる。右足拇指球にウェイトが移る。
左足首を底屈し、左足はスパイクの外側から入射する。

コース、高低、緩急問わず、右肘のフライングエルボーの後も、右腕前腕部の回外(右肘のアクセレーション)後も首が右肩の方に捩じれない。

右手親指基節骨でグリップを叩いた後、両肘が屈曲し、前腕部の深層屈筋が緩む。

アウトハイの投球以外は、右腕前腕部を回外(フォロースルー)後、ヘッドを縦に擦り、投球の軌道の下に入れることができる。

アウトローの投球に対しては、左足の入射前に左手親指の付け根から爪先分、インステップする。アウトローの投球も引っ張ってフライボールを産むことができるが、打球の角度は45°前後である。

テイクバックが大きいがスタンダードWで投球肘を上げる投手が投じたアウトローに対しては、右手小指の付け根が投球の軌道に入射する。ゴロヒットを産む。

インローの投球に対しては、左膝は右膝上までしか上げず、ノーステップに近い。フライングエルボーの後、インステップせずにアウトステップする。右腕前腕部の回外をフルに行い、右手小指基節骨が投球の軌道に入射する。産み出したフライボールの角度は、アウトローを打った場合よりも垂直に近付く。

インハイ、真ん中高めの投球に対しては、左膝は右股関節と右膝の中間点まで上げる。骨盤の高さまで前膝を上げ、テイクバックが大きく、投球腕の前腕部の回外を行わず、上腕部を内旋のみをして投球肘を上げる投手(インバートW)に対しては、ブリンスン自身がフライングエルボー後、インステップせず、引っ張ってフライボールを産むことができる。

ブリンスンは、アウトハイの投球に対しては、左膝は右股関節の高さまで屈曲する。左足首は背屈する。オープンスタンスからレッグアップした分、右足がヒールアップする。フライングエルボー後、両肩を結ぶラインをクローズドスタンスにする。右肩と骨盤の間隔が広がり、ニュートラルポジションが崩れる。フライングエルボー後、左肘は右肩の方に入るが、左肩は入らない。

前足首を背屈し、レッグアップを丹田の高さに留め、且つ、両股関節を結ぶラインを通過する前に投球腕の前腕部を回外して投球肘を上げる投手の場合、ブリンスンは、右肘をヒッチする間が短く右腕上腕部の内旋運動の加速距離が短くなる。右足拇指球で地面を蹴る。フライングエルボーする間が短くなる。故に、インステップする。

ブリンスンは、右腕前腕部を回外して右肘のアクセレーションを開始し、左足をアウトステップした後、左股間関節が引っ込まない。右腕前腕部を回外して大根切りをする。右手小指球を投球の軌道に入射させるが、右側頭部と右手小指基節骨の距離が離れる。

両股関節をぶつけた後、右膝が屈曲して地面に着いているが、既にフライングエルボー後の段階で右足拇指球で地面をバックネット方向に蹴っているので、振る力(右腕上腕部の内旋運動、右股関節の内旋運動の加速距離が長いこと)が高いのではない。
引っ張ってフライボールを産むことができるが、インロー、インハイを打った場合よりも弾道が低い。

前足首を底屈して後ろ足がヒールアップするまで前膝を上げる投手の場合、ブリンスンは、右肘をヒッチする間が作れる。右肘が右胸郭の下までヒッチする。右腕上腕部の外旋が加速する分、右肘が上がる。

よって、当該投手が両股関節を結ぶラインを通過する前に投球腕前腕部を回外して投球肘を上げた(スタンダードW)としても、アウトハイの投球に対し、インステップしない。

ストライドが短い分、フライングエルボー後と右手親指基節骨でボールを叩いた後、右腕前腕部を回外を完結する間が作れる。ヘッドの外側を縦に擦ることができる。引っ張ることができる。

両股関節をぶつけた後、右膝が屈曲して地面で蹴っているが、既にフライングエルボー後の段階で拇指球で地面をバックネット方向に蹴っているので、振る力が高いのではない。

しかし、当該投手がスタンダードWで投球肘を上げた分、投球腕上腕部の内旋運動の加速距離が長く、それにより、投球腕前腕部の回外運動の加速距離も長くなるから。ブリンスンが産み出した打球にスライス回転が生じ、逆方向にフライボールが飛ぶ。

レッグアップが大きいが、テイクバックが小さく、スタンダードWで投球肘を上げる投手が投じたアウトハイのファストボールに対しては、インステップせず、ヘッドの外側を縦に擦ることができる。引っ張った(Oライン)後、右股関節を剥がして(Nライン)に打つ。

オープンスタンスからレッグアップする分、フライングエルボーの間が短く、ヘッドの外側の右肘の張り出しは大きくない。真ん中低め、アウトローの落ちる投球には泳ぐ。

走塁守備

ベースランニングは、本塁一塁間での走路膨らみを狭める分、一二塁間ハーフウェイで走路が膨らむ。

中継プレーで三塁手がベースに張りついている場合に限らず、三塁ベースに三塁手が入っていなくても、外野手の頭上を打球が越えない限りはオーバーランをしない。すなわち、ポップアップスタンディングでないスライディンングをして左足のスパイクの外側で二塁ベースの一塁ベース寄りのラインを蹴って停止する。

中堅守備では、フライボールに対しては、両足の内踝をぶつけながら落下点の後ろに走る。走路が膨らまない。左腕前腕部を回内することによって、右腕前腕部を回外させる。左手小指側(網側ではなくバナナの方)を打球に入射させるが、左腕前腕部の回外運動の加速距離は短い。左腕前腕部を回外した後、左手小指基節骨で打球を叩くのではなく左手小指の付け根と基節骨でボールをつまんでいる。ボールをつまんだ後は、左手小指の甲側を左胸に付けている。

左肘又は左肩を入れて、右手親指の爪の裏でボールを押してグラブからボールを抜き取る。但し、右腕前腕部を回外してから右手基節骨でボールを叩いて右肘を上げるスタンダードWはできる。

左中間のゴロ、ライナーは、走路を膨らませて打球の後ろに回り込む。背骨の左側で捕球する。左中間を破らなくても、二塁走者及び一塁走者は本塁に還ることができる。

左翼守備は、走路を膨らませず、打球の落下点の後ろに走るが、背骨の左側で捕球する。

総合

レッグアップが大きく、上半身と下半身の捻転差が大きく、インバートWで投球肘を上げる投手に対した場合、インコースに関しては、ベルトの上下に関係なく、引っ張って順方向にフライボールを産むことができる。

レッグアップが小さいこと、テイクバックが小さいこと、スタンダードWで投球肘を上げられることの内の1つでもできる投手に対しては、ファストボールに差され勝つことができずに、ジャイロ回転を産む。カッター、フォーシームより落差が大きい変化球には泳ぐ。

泳ぐということは、フライングエルボーの後、右腕上腕部の肩甲下筋が突っ張った状態で右腕上腕部が内旋するということである。ワンバウンドの投球に対しては、審判からスイングしたという評価が付けられ、ベルトの高さのファストボール又はカーブに対してはスイングできなかったとしてストライクが宣告される。

レッグアップが大きい、捻転差が大きい、インバートWで投球肘を上げるの何れにも該当する投手がパリーグよりも多いセリーグにおいては、MLBのときよりも本塁打を量産するペースが速まり、よって打率も上がるが、パリーグの球団と契約していたら、MLBと同じペースで本塁打を量産し、打率1割台ということもあり得る。

ベースランニングによって、右前二塁打、中前二塁打、左前二塁打を産み出すことはできないが、相手チームの打者走者には、中前二塁打、左前二塁打はやられ得る。

年度別通算成績

MLB

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