[選手名鑑]メジャー通算130発マイケルフランコ

Last Updated on 2023年4月1日 by wpmaster

来季以降も同一リーグで日本ハムファーターズの選手と対戦することとなる楽天イーグルスの資本は、ナショナルズからFAとなっていたマイケルフランコ(Maikel Antonio Franco:マイコーアントニオフランコ)内野手との入団契約が内定したことを発表した(2022年12月1日)。

フランコはフィリーズでメジャーデビューしたのが2014年、3年連続で20本塁打を産み出したのが2016-2018シーズンである。ロイヤルズ、オリオールズを経て、今季はナショナルズで103試合で打率・229、9本塁打、39打点の成績を産み出している。

記録員がホークアイを稼動して産み出したデータやセイバー指標を見てこの打者はインサイドが弱いとか、この投手は、平均よりも回転数が多いといったことは、野球をしたことがない大学の学部生でも言える。

例えば、ドアスイングの投手に対し、インコースベルトの高さより上の投球の軌道を追っ付て逆方向に打って打率を稼いだのと、腕の振りがインサイドアウトの投手に対し、トップハンドの小指を投球の軌道に入射し、順方向に引っ張って飛球アウトを産んだ場合、私は、後者の方をインハイの投球に強いという価値を付する。

いかに労働力商品を再生産し、いかなる肉体の稼働を土台にしてサービスを産み出すかに至ったかの過程を説明できなければ、その選手に付した評価は現実と乖離したものとなる。

セイバー野郎が、冷房の入って受験勉強をしていた間に、屋外で石ころのように硬い硬球を追っていた者にしか書けないコンテンツを産み出していきたい。

このコンテンツは、他の選手の選手名鑑と同じく、NPBのリーグ戦が開幕した後も追加更新を続けていく。

プロフィール

右投げ右打ち
生年月日 1992年8月26日
185cm 97kg

フィラデルフィアフィリーズ(2014)-カンザスシティロイヤルズ(2020)-ボルティモアオリオールズ(2021)ーワシントンナショナルズ(2022)

一塁手、二塁手、三塁手

打撃

右手親指基節骨をグリップに当て、右手親指の外側をグリップの外側に反らしている。
右手中指基節骨にグリップを嵌めて握る。
ヘッドは、75°の角度に立てる。

左肩がプレートの一塁側の端に向く。
グリップは右脇の高さにセットする。
左腕前腕部を回外し、右肘よりも左肘が落ちている。
両肩を結ぶラインが骨盤と平行になっている(ニュートラルポジションができている)。
頸反射している。

右足のスパイクの内側、左足のスパイクの内側でエッジをかけ、スクエアスタンスで立つ。
両股関節の間隔が両肩の間隔と同じである。

投手が前足のスパイクの内側で地面を蹴った後、投手がセットを解く前に、右腕前腕部を回外し、右肘がヒッチする。左肘が上がる。

左足のスパイクの外側が地面から浮き上がり、左膝の屈曲の高さは、右膝頭の上に留まる。
右股関節が外旋し、左膝の屈曲の角度は、アウトサイドでヘッドステイバックする。ほぼノーステップである。

右手親指基節骨でグリップを叩くと、右肘がフライングエルボーする。
フライングエルボー後も頸反射している。

左足はスパイクの外側から真下に入射する(=ストライドが尋常でなく狭い)。左股関節が内旋し丹田の下にある。

左腕上腕部が内旋しておらず、ニュートラルポジションを維持している。

右腕前腕部を回外し、トップポジションを作った後も首が捕手方向に捩じれず、頸反射している。
右腕前腕部を回外した後、右腕上腕部を内旋して右手親指のしなりを解く前に、右股関節が内旋し始める。

右手親指基節骨でグリップを叩いて右腕上腕部を内旋後、両肘が屈曲し、右腕前腕部の深層屈筋、右腕側副靭帯の前束が緩む。

右腕前腕部の回外後(フォロースルー)の後、左足踵にウェイトがかかり、左膝が突っ張る。

守備走塁

一塁守備、二塁守備、三塁守備の何れにおいても、右股関節のバックステップができる。

右肘のフライングエルボーの前と後、左肘は突っ張らない。
右手親指基節骨でボールを叩き、右肘を上げるスタンダンダードWで右肘を上げ、トップを作り、スローイングができる。

右肘をフライングエルボーをした後左足はスパイクの外側から入射する。

緩い打球に対しては、背骨の右側でベアハンドキャッチがこなせる。

右肘のフライングエルボー前に左腕前腕部の回外運動を行う間が作れないと、逆シングルで捕球する。

背骨よりも左側の打球に対しては、右腕前腕部の回外運動の前に左膝を地面に着くことがある。

無死一二塁の場面では、三塁ベースを踏んでから二塁に送球し、併殺を完成させている。

走塁は、本塁ー一塁間の走路の膨らみが小さいが、一二塁間ハーフウェイでのラインの内側に入る前の走路の膨らみが大きい。

総合

前膝を上げてからセットを解く投手からは、インハイ以外は、左中間に本塁打を打てる。

セットを解いた後に前膝を骨盤の高さで屈曲する投手に対すると、フライングエルボーの前に右肘をヒッチする間が十分に作れない。右肘のフライングエルボーを行うと、右腕前腕部の回外運動を完結する間が作れず、インロー以外は打球が右中間に飛ぶ。

インローの投球に対しては、インステップせず、右腕前腕部の回外運動を行えるので、左中間に本塁打が打てる。

ホームベースに前肩が被さらないのでワンバウンドの投球を振って三振することは少ないであろう。

ストライドが広がらないので、ストライクをスイングできずに三振するということも少ないであろう。

追っ付けず、振り抜いた結果、逆方向に飛んでいるので、合せただけの飛球アウトも少ないであろう。

しかし、セットを解いてから前膝を上げる投手に対しては、右手親指基節骨でグリップを叩いた後にヘッドが下がる逆波のスイングをしてヘッドアップし、三遊間へのゴロアウトを量産するであろう。

インサイドアウトスイングの完成度は、DeNAのオースティンと同レベルである。

背骨よりも右側の打球に対しては、走者の進行方向に送球ができるが、背骨の左側の打球に対しては走者の進行方向に送球できない。尤も、殆どの日本の野手は、背骨よりも右側の打球であっても、背骨の左側で捕球するので、走者の進行方向に送球ができない。

追加更新情報

(2023)

日本ハム1回戦

年度別通算成績

MLB

NPB