30/04/2021広島2-4阪神、秋山の攻略手段はカーブに合わせて振ること

Last Updated on 2022年3月31日 by wpmaster

阪神矢野は、先発ローテーションを崩し、秋山を後ろ倒しで広島打線にぶつけてきました。広島打線は、ユダヤ人がした日付で言うと、2019年5月19日に秋山に勝った後、9試合続けて勝てずに、7連敗を記録員によって計上されました。秋山は打てなくても止むを得ないかというとそうではありません。岩崎もリリースの瞬間に右膝が屈曲しますので打てない打者のレベルが低いのです。
得点差を広げることができる投手と対戦する場合、相手の野手は、深く守ります。失点を防ぐよりもアウトカウントを稼ぐことを優先します。実際には深く守る方が失点を防げます。得点が取れなくても、ロースコアの接戦を作れます。ロースコアを勝つ唯一の手段は「振る力」なんです。
試合は、選手点を取られ、ロースコアの接戦に持ち込めなかった段階で負けです。
審判は投球数を増加させればエサ代に付ける価値を下げられます。肉体の稼動面におけるコーナーピッチングの弊害は書いたばかりです。九里は、骨盤が横回転し、その横回転がフォロースルー期の投球腕前腕部の回外に先行しており、きわどいボールの軌道にボールという価値が付されての四球よりも明らかなボール球が多かった。

先取点、追加点を抑止するのであれば、野手は深めに守れ

守備位置のシフトを浅くすると、ストライドを広げた状態で打席に立つのと同じになります。右足を軸にヘッドステイバックをする間ができないので、背骨の左側で捕球することとなります。
広島打線は、1点取られた後の、打者糸原のケースでは、外野は前進守備を敷き、追加点の阻止を試みます。糸原は、人差し指の付け根でグリップを押して打球方向をコントロールします。鈴木誠也は、右手のトップを入れ替えて左足を軸にヘッドステイバックして背骨の左側でグラブを出します。左手小指を背骨の右側にスイングするのではなく左手首を背骨の方に引きます。左肩を背骨の方に入れて、トップポジションに入ります。左肩を開いてから右手のトップを入れ替えます。捕球動作、送球動作にロスが大きいのです。近本だけでなく鈍足の走者でも、一塁走者は二塁ベースを蹴って三塁に進みます。
佐藤輝明も人差し指の付け根でグリップを押して打球方向をコントロールします。左手小指の下に左手首が来て左手首をコックします(ヘッドアップ)。広島の野手は、中間守備で二遊間を狭めていましたので、打球は右翼に達します。鈴木誠也は、同じ捕球動作、送球動作でどこにも投げられません。
梅野は、トップポジションに到達する前に前肩が背骨の方に入る。後ろの脇が締まってしまう。左肘でボールを掃うとヘッドが立つ。人差し指の付け根でグリップを押すと後の脇が空く。泳がされるが、トップハンドの小指がトップハンドの手首の下に入った分、中前に打球が落ちる。
中堅羽月は、後ろから回り込まずに走路を外側に膨らせることなく落下点に入ります(これまでは後ろに回り込んでいました)。ここは大きな進歩です。これまでより背骨より左でもこれまでより背骨寄りでグラブを出しています。しかし、左手小指を背骨の右側までスイングできていないので、右手にボールを持ち変える前に左手首を背骨の方に引きます。左肩を背骨の方に入れ、左肩を開いてからトップを入れ替えます。
広島の選手は、ロースコアの接戦に持ち込むことができません。

秋山の攻略手段は、カーブの軌道に合わせて振れ

歴代の野球指導者は、「初球からストライクゾーン内のボールが来たら引き付けてフルスイングして引っ張れ、2ストライクを取られたら引き付けてコンパクトに逆方向に打て」と言います。
野球指導者は、緩い変化球を投げさせてロングティー、フリー打撃をさせます。トップハンドの前腕部を回内し、前足親指を一歩踏み込ませ(前足首が底屈)、前足首の親指を底屈させたまま、前足親指を背骨の方に引かせたとき一歩ボトムハンドの前腕部の回内によって割れ(上半身と下半身の捻転差)を作ることでトップハンドの小指の加速をさせたり止めたりさせていました(例、田中広輔、菊池涼介、丸、現在の阪神打線スタメン全員)。
落合もトップを入れ替えずにコックやヒッチすることで前肩は背骨の方に入れるなとは言います。オールドファンがディスるフルスイングは、後ろ足を軸に前肩を閉開するスイングです。実際には、フルスイングではなくドアスイングです。しかし、手首をコックすると後ろ足に回転軸ができ、前肩は背骨の方に入ります。また、前肘を突っ張らせるまでトップを深くすることは否定しません。ボトムハンドの前腕部を回内していると、ボトムハンドの前腕部で弧を描くか、前肘を抜くか、ボトムハンドの前腕部を回外するかしないとトップを入れ替えることができません。トップを入れ替える間が短くなるので、ヘッドステイバックも小さくなります。トップハンドの加速距離が短くなるので、これをコンパクトに振るという価値属性を付けていました。落合博満は、「加速距離は長い方がいい、真似しちゃいけないのは俺の打ち方」と言っていますが、実際には、落合のスイングは、トップは1回しか入れ替えず、加速距離が短く、少年野球の手本とされてきました。この打ち方は、銛を投げる(ヘッドを加速させる)よりも、ヘッドをボールにジャストミートさせる(ボールを受ける)ことを優先します。軟式野球ではこの打ち方が最も打球が遠くに飛びます。引手で割れを作ると前肘のロックを解いたり、前肩を開かないとトップを入れ替えられません。前肩を開いたり、前肘のロックを解いた段階では、トップハンドの小指は前の股関節の前を通過していません。前肩を開けば開くほど、前肘のロックを解けば解くほど、ベース上を通過するボールの軌道から頭が離れていきます。トップを入れ替えてもヘッドがアウトローにもアウトハイにも届きません。ヘッドが加速しませんので差されると合せただけの(ボールが壁にぶつかって跳ね返っただけの)外野飛球になります。グリップがトップハンドの小指の下に入ります。手首を返さないと、バックネット方向に打球が飛ぶの本塁打と紙一重のスイングのように見えます。しかし後ろ肩とトップハンドの手首の距離、トップハンドの小指の位置が全く違います。親指の基節骨でグリップを叩くと人差し指の付け根がボールの上っ面に当たります。上っ面に当たるとゴロになります。ゴロを打ったり、何本ファウルを打っても、ボールを縦に擦ってヘッドをボールの下に潜らせることができません。
羽月の一塁線のバントを秋山は、背骨の左側で捕球し、左手首を背骨の方に引いたので、トップポジョションに入る間ができずにジャッグルして内野安打となりました。
バントは、トップハンドはバットの背骨から離れたところを握るのでトップハンドの小指の回転半径が長くなります。バントの構えをするしないに関わらず、セットアップを解いてからは、トップハンドの人差し指の付け根でグリップを握りますので、後ろ肩を残さずに人差し指の付け根でグリップを押し運びます。この段階で打球が速くならないことが確定します。打者は、トップハンドの親指の基節骨でグリップを叩く瞬間、トップハンドの親指~前腕部の伸筋、屈筋が突っ張ります。トップを入れ替えてトップハンドの小指を加速させることができません。右投手は、打者がセットアップを解いた段階で投球肘をヒッチして素手で背骨の右側で捕球できます(右手捕球の場合は、捕球、送球の軸足は左足)。ボトムハンドの前腕部を回内しないとヒッティングにおけるトップポジションに入れませんので、バントやバスターでは秋山は崩せません。後ろ肩とトップハンドの手首が離れた段階で、グラブを持つ手の肘をヒッチできます。ゴロになろうが飛球になろうが、打球は加速も失速もしません。トップを入れ替えヘッドステイバックして背骨の右側で捕球できます。打者走者は、前膝の壁が崩れているので、ラインの内側に向かって真っすぐに走れません。
一方、試合中、”打席内では、ファストボール(フォーシーム、カットボール、ツーシーム)に合わせて、どの球種にも対応できるようにしろ、抜いた変化球も同じに振れ、抜いた変化球を泳ぐのが正解”と現役の打者もOBの打者、投手も答えます。
しかし、私から見たパーフェクトインサイドアウトスイングに近いスイングをしている打者に関して言えば、試合の打席中では、実際は、違います。カウントに関係なく、”最もゆったりとした”抜いたカーブに合わせて”ゆったりとフルスイングする間を作って”ファストボール”をフルスイングしています。
このような打者は、抜いた変化球にも泳ぎません。このような打者は、グリップをトップアハンドの中指の基節骨で握ります。トップを固めろ(静止しろ)と言われますが、最低1回は、トップハンドの小指を加速させてトップハンドの前腕部を回外し、トップを入れ替えないとスイングできません。私から見たパーフェクトインサイドアウトに近い打者は、トップポジションの状態でセットアップしても、5回トップを入れ替えています(トップハンドの前腕部の回外→回内→回外→回内→回外)トップハンドの親指の基節骨でグリップを叩くとトップハンドの前腕部が回内できます。トップハンドの前腕部を回内すると前足は必ず、親指から触地します。前足首は底屈しています。鈴木誠也や小園は、前足の着地位置を探ったり、前足を一歩踏み込んだりしないので、足を上げていても、プロ入り以降一貫してノーステップ打法です。角中は、前足親指を踏み込んだ状態でセットアップしていので、ノーステップ打法ではありません。
トップハンドの小指の第二関節を加速させるとトップが入れ替わります。トップが入れ替わると前足首が背屈します。前足の親指を背骨の方に引かずに、前足首の背屈によってトップハンドの小指の加速を止めます。トップハンドの小指が立って小指の外側の面が投手の方を向き、トップが入れ替わります。ファストボールに入られても、後ろの肩が残るので、トップハンドの手首と後の肩の距離が狭くなります。トップハンドの中指の基節骨でグリップを握るとヘッドの軌道が波を打ちません。トップを入れ替える、すなわち、トップハンドの前腕部を回外するとトップハンドの肘は下がります。後ろの肩も下がります。ヘッドステイバックします。トップハンドの小指がトップハンドの肘の後ろに来ます。アッパースイングのように見えるスイング、分かり易く言うと、ノックで、ボールがインローの高さに落ちてきたところをポイントにして捕飛を打つときのスイングがパーフェクトインサイドアウトスイングなのです。実際には、背骨と平行にスイングしているのでアッパースイングではありません。トップハンドの小指が立ってその外側が投手の方に向くとトップハンドの親指がしなります。ヘッドがしなるので(残る)のでインコースを打つときはバットが短く、アウトコースを打つときは、バットが長いと錯覚します。トップを入れ替えると後の股関節が前の股関節に接近していきます。トップハンドの親指の基節骨でボールの自分の背骨寄りを叩くと前足首が再び底屈します。トップハンドの中指、小指が立ってしなります。後の股関節と前の股関節が剥がれます。トップハンドの前腕部の回内に応じてトップハンドの肘が上がり前足首が背屈します。背骨の前でヘッドがボールの下に入ります。ヘッドを下げるなと言われますが、ヘッドは下がっても構いません。トップハンドの小指の下にトップハンドの手首が来てはいけないのです。ボールの上っ面に当たってボールを上から押しつぶして擦り下ろし、ヘッドをボールの下に潜らせることができます。何れも、ジャストミートなんかしてません。差されても飛球やライナーが内野の頭を越えます。後ろ肩とトップハンドの手首が離れていなければ、速いゴロに合わせてチャージします。ヘッドは加速します。芯とボールの内側がぶつかって芯を投球が浸食しても、野手は、打球を背骨の左側で捕球してくれます。打者走者は、前足首が背屈していますので、走路を膨らませずに一塁に走れます。
後ろ足に軸を作らず、前足を軸にトップハンドの小指を縦に外から内へと擦り下ろすと再度両股関節がぶつかります。後ろの膝が地面方向に落ちます。これをしないと打球が逆方向に飛びますが、一度両股関節をぶつけて剥がしていますので、打球は加速します。アンダーハンドでも、サイドハンドでも、オーバーハンドでも、リリース瞬間は投球腕の前腕部を回内します。トップハンドの前腕部を回内してホップ回転を産み出してもトップスピンかかります。どんな投球をしても必ずボールは垂れます。だから、上記のスイングが投球の軌道に対してレベルスイングなんです。
カーブは、トップハンドの親指をしならせて親指の基節骨でボールを叩いて投球肘を高くしないと、トップハンドの小指を縦に擦ってホップ成分を産み出せません。フォークをワンバウンドさせているときは、後ろ足に回転軸ができ、後ろ肩が残らず、投球肘が上がっていません。人差し指の付け根がボールの上っ面に当たり、投球腕の上腕部が凹み、ボールを引っ掛けているのですから、ワンバウンドさせたフォークに「キレている」という価値を付すことは、労働力を再生産して肉体を稼動させることによってサービスを産み出すという実体に乖離しています。
カーブは、一旦、背骨の近くに浮き上がってきます。ヘッドステイバックを大きくしないとトップハンドの小指の加速距離が長くできません。投球肘も高く上がりますので、他の球種を投げるときよりもシュート成分が大きくなりますので、インローに落ちてきます。
カーブに合わせて高目のボール球のファストボールを振るとパーフェクトインサイドアウトスイングが完成に近付きます。予備動作の始動の前倒しを更に進めていきながらファウルを打ち続けると、ヘッドがボールの軌道の下に潜らせることができてきます。
ファストボールをカーブに合わせてゆったりとスイングする手段は、グリップやボールを中指の基節骨で握ること、予備動作の始動を早めることと横の動きを削ることです。それにより、トップハンドの親指の基節骨の加速距離を長くすること(波動)を作ることができます。
前田智徳は、予備動作については、「打者によって手首をコックしたり、シンクロステップを用いたりしているが、自分の場合は、自然に任せていたので覚えていない」と知らばっくれています。しかし、前田智徳は、投手がセットアップを解く前から、落合や丸の比にならない位、ゆっくりと大きくトップハンドの肘をヒッチしています。野球教室で「ヒッチをするな」と教え続けてきた熊工の大先輩川上哲治に真っ向から逆らっています。
小園、鈴木誠也、ピレラは、トッップを入れ替えないと1回目のヘッドステイバックも2回目のヘッドステイバックを大きくできないだろうと言う仮説を立ててから動作解析していますが、前田智徳と同じく、トップを入れ替えて投球肘をヒッチしています。ヒッチのスピードは前田智徳ほどゆったり大きくではありませんが、落合や丸よりもゆったり、大きくヒッチしています。
前田智徳の現役生活における上司には、山本浩二、大下剛史、水谷実雄がいます。問答無用で手が出る、足が出る上司ですが、この人、2ストライク取られてからも逆方向になんか打ちませんからね。ケース打撃なんかお構いなしですからね。
それどころか、大下なんかメジャーリーガーの打ち方に近い前田智徳の打撃を褒めてますからね。で、マーティブラウンのケース打撃をディスってる。田中広輔派に見えて小園が使われ始める前から小園派ですからね。
落合は、自分の打撃を真似してはいけないと言いつつ、中日の選手には、口答えをさせることを認めず、「俺よりも実績を残してから俺に反論しろ」と言ってきました。
前田智徳は、生涯打率、本塁打、安打数、打点何れも落合を下回っていますが、落合の「トップハンドの人差指に付け根でグリップを押し込んでいく打撃」を露骨に批判しています。
世界中のオンライン上のコンテンツで落合の打撃を批判しているのは、前田智徳のYoutubeと私のブログだけです。
前田智徳、小園、鈴木誠也の打撃を解説できるのも、世界中でこのブログだけです。彼等に共通するのは、どんなに予備動作の始動が投手のセットアップの解除に遅れても、足の高さ、前足拇指球の使い方とか細部は修正して複数のスイングを行っていても根幹となるスイング(特にトップの入れ替え)の手順は変えないところです。スタッツ(スタッツもサービスに価値を付けたものですが)だけでは、選手の振る力に価値を付けることは妥当ではありません。

安部は、トップポジションにおいて前肩が背骨の方に入りません。しかし、トップを入れ替えたとき、前肘が背骨の方に入ります。トップハンドの小指の加速が停滞してから前肘を掃ってから(ボトムハンドの前腕部を回外する)再度トップハンドの小指を加速させています。トップハンドの親指、小指のしなりが解けてトップハンドの手首と後の肩が離れます(右飛)。
鈴木誠也は、秋山の右腕上腕部が骨盤を通過するところで、右肘をヒッチし始めます。トップハンドの親指のしなりが解けてしまいます。トップハンドの小指のしなりが解け、左肘が落ちずに、左肘が左足親指と共に併進します。親指の基節骨でグリップを叩くとヘッドをボールの外側に引っ掛けていますが、トップハンドの小指のしなりが解けて縦に擦れません。打球にジャイロ回転がかかります(遊併打)。小園は、前肘が前足親指と併進するところまでは、鈴木誠也と同じですが、小園の方がわずかにトップハンドのしなりが残り、両股関節が剥がすことができた分、ヘッドを再度しならせることができています(左飛)。鈴木誠也、小園は、相手投手がセットアップを解く前にヒッチさえすれば済む話。
田中広輔の2安打は、レベル上は、梅野と同レベル、小園の凡打の方が内容が上。次の試合も小園がスタメンフルイニング出場させろ。

他の左打者、右打者は、トップハンドでボールを引き付けらず、前肩を開いたり、前肘を抜いたり、ボトムハンドの前腕部を回内したまま弧を描いてからトップを入れ替えており、論外です。

総括

広島打線が秋山から大量点を奪えないのは、一部の例外を除き、①引手でボールを引き付けているから、②ファストボールの軌道に合わせて全ての球種を振っているからです。
長々と書きましたが秋山を攻略するポイント、秋山に留まらず全投手を攻略するポイントは、2つ。

投手がセットアップを解く前に打者は、トップを入れ替えてトップハンドのヒッチをすること
球種問わず、カーブの軌道に合わせて、ポイントをインローにして捕飛を打つこと。高目のボールを空振りしても、ヘッドがボールの軌道の下に入っているからOKです。それだけ前足(トップハンドの対角線上にある方の足)を軸に振っているからです。これは守備においても当てはまります。

それによりヘッドがしなりヘッドは加速してポイントを背骨の前にして打つことができます。
打球方向は、人差し指の付け根ではなく後の股関節によってコントロールしますが、スイングの土台は、カウントやケースによって変える必要はありません。ワンバウンド以外のボールを初球やカウント3-0から振っていくことは、間違いではありません。早打ちを批判するのは結果論。きわどいボールを振らないというのは、前足、前肩が加速してストライドが広がっており、「振れない」という価値を私は付けます。
このように書くと、毎打席本塁打を打てと言うのかと言われそうですがそうではありません。私が言いたいのは、意識ではなく、体を動かしてパーフェクトインサイドアウトスイングを究めろということです。
先頭打者は、4番打者に準ずるレベルで、パーフェクトインサイドアウトに近いスイングで飛球やフライが打てなくても、パーフェクトインサイドアウトに近いスイングでゴロを打つか四球を取らなければいけません。ワンバウンドを振って振り逃げをする奴は、ラインの内側に向かって一塁に真っすぐに走れません。
上のポイント2つの前提”要件”としてラインの内側に向かって真っすぐに走れることが挙げられます。この要件をクリアできれば、素振りの量をこなしていくとパーフェクトインサイドアウトに近付きます。この要件を満たしていないことが田中広輔、松山、野間、林、メヒア、會澤、矢野をスタメンで使うな、代打でも使うなと言い続けてきた根拠です。遠藤とのトレードで鈴木翔平を獲れと言った根拠でもあります。西川が(上のメンバーより少しは益しに走れます)もスタメンではなく代打に回せるようになると、チームは強くなります。右の代打の切り札が上本、左の代打の切り札が西川。
一塁走者を動かせますので、一二塁間、三遊間のいずれかが空きます。後続の打者は、上記2つのポイントを充たしていれば、ゴロでもフライでも構いません。内野フライでも外野フライでも背骨の左側で捕球してくれるので、タッグアップで二塁に進塁できます。背骨の左側にグラブを出し、ワンバウンド以上で捕球すると、3-4-3、4-5-4、4-6-4、4-6-5、5-6-5-ができません。一塁走者を2つ以上進塁させることができます。アウトを2つ与えずに三塁に進塁させることができます。打者は、スイングさえすれば、投ゴロを打ったとき、内野手が飛球を背骨の右側で捕球したとき以外は、点が入ります。外野手が背骨の左側でワンバウンドで捕球してくれれば、一塁走者は本塁に還ることもできます。
捕逸の多い捕手は、上手い捕手、トンネルの多い野手は、上手い野手。前に弾く捕手、野手は、下手な選手です。