20/04/2021ヤクルト2-1広島

Last Updated on 2021年4月22日 by wpmaster

「ボールは、背中の左側(左胸の前)で捕りなさい」「グラブは胸元に引きなさい」私は、子供の頃、監督、コーチから言われました。しかし、いざ体を動かすと、前にボールをこぼし、送球が間に合いません。強いスローイングができません。これは、ダイブしたときも同じです。ボールを引き付けるのは、ボトムハンドではなく、トップハンドです。何故、このような間違った体の動き方を強いてしまうのか。それは、ボールを引き付ける前のヒッチという上下の動きの説明が欠けているからです。ボールの握り方、ブリップの握り方というスタードの段階、走塁、捕球、スローイング、打撃のセットアップの解き方の説明が欠けているのです。このように、野球指導においては、間違った体の動かし方に改造している例はいくらでもあります。間違った体の使い方をしたまま、試合をこなしてプロに入ってきてしまうのです。解説者になってから体を使って野球の動きをしないと、自分が子供のときにされてきたことを子供たちにしてしまいます。監督、コーチ自身が学べなくなっているのです。
投手は、投球の反復の中で作り上げてきた間合いというものがある。走者を出しただけで、内野手に投球動作を止められることは、打者に打席を外されることと同じくらいムカつきます。投球動作を途中で止められると投手は怪我をするんですよ。私は肥えを掛けてきて歩みよってきた遊撃に実際に口に出して”テメえー”と言ったことがあります。内野手による肥掛けは、いかに自分が仕事をしているかのマスターベーションでしかありません。御用指導者が常識化させてきたことを否定していきたいというのも、ブログを書き始めた原因の一つです。

一軍の練習に合流した小園が由宇に強制送還された根底にあるもの

人間は、一回肉体を動かす毎に、肉体が損耗し、休養、食事、リハビリを行って労働力を再生産する。野球において、肉体の稼動を反復していれば、労働力である肉体が損耗が進む。体の動きは、全てつながっていますので、一か所、故障すればその他も故障します。野球選手で肉体が損耗していない選手はいない。予備動作の始動(縦の動き)を早めてゆっくりと(=労働力を再生産しながら)体を動かす。肉体の労働量を減らして労役を産み出し、肉体の損耗を停滞させる。田中広輔は、走塁、捕球、打撃は右足が軸で、スローイングだけが左足が軸足である。田中広輔は、走塁、捕球、スローイング、打撃のいずれにおいても骨盤の両側が浮き上がります。ゆっくりと体を動かす、横の動きを削るという体の使い方ができていないから、実力がないという価値が付けられる。これらは、田中広輔が左膝を手術する前、三連覇の最中にも書いています。小園も、走塁、捕球においては、ゆっくりと動かす、横の動きを削ることが完全に出来ているかというとできていない。しかし、プロ一シーズン目のスプリングキャンプの段階で小園の野球の動きは学徒ではない。プロ一シーズン目のレギュラーシーズン中盤から、スローイング、打撃に関しては、ゆっくりと動かすこと、横の動きを削ることが全盛期の田中広輔とは比べものにならないぐらいできている、田中広輔が全力で追いかけても更に差を広げられることは、一振りでわかる。トレーナーもそれを認識している。田中広輔に両膝の状態を含むフィジカル面及び体を動かすことを聴聞したときの、彼の返答に関係なく、他人資本、ハジメ、河田、朝山がいかなることを述べようが、佐々岡は、田中広輔を二軍で干す主導権を行使することが要求されるのだ。
小園の野球の動きについて、記者に対し、「見ていない」と答えた河田のしていることは職務の放棄である。朝山に任せっ切りにして小園の練習を見ずに小園を由宇に返した佐々岡の態度も職務の放棄である。この根底には、小園を使うと、労働力の再生産に与える架空資産に付ける価値を抑える後付けの方便に困るから他人資本に利潤を産み出せないという経済関係があるのだ。

敗因は、森下の投球ではない

どのような、投げ方をしても投球はシュート回転する。森下はスライダーを投げ始めたことで腕が横振りになりかかると言われることがあるが、大瀬良、九里が上半身、下半身共にオーバーハンドに近い体の使い方をしたときに比べても、体の使い方の横回転の程度は、大したことはない。森下の体の使い方のみを捉えて、森下にしては体の使い方が横に近付いているということである。よって、森下は良くないながらも試合が作れる。今回の試合の敗因は森下ではなく打線、特にクリーンアップである。
坂倉のキャッチングは、OBから前に落せと言われるが、後ろに逸らすから投手にワンバウンドを投げさせられないと言うバカがいるが、投手は、フィジカル面から、ワンバウンドは投げさせてはいけない。投球がワンバウンドになるのは、メンタルによるものではない。労働力の再生産、体の使い方によりワンバウンドになるのだ(詳しくは、選手名鑑の森下、一連のケース打撃の記事を含むほぼ全ての記事で書いています)。解説者は、投手の体、体の動かし方を指摘しないといけないのだ。捕手の体の使い方としては、後ろに逸らす方が正しい。