09/04/2021巨人0-2広島,連打が出ないと点が取れない広島野球

Last Updated on 2022年7月19日 by wpmaster

広島の主力選手で菅野から本塁打を打ったことがあるのは、菊池涼介、會澤、長野、田中広輔、西川、安部。
野間、天谷ですら菅野から本塁打を打ったことがあるのに、鈴木誠也は、過去、レフトポール際の左に2本ファウルを打ったことがあるものの、菅野から本塁打を打ったことがない(他に、菅野が入団して以降の広島の主力打者で菅野から本塁打を打ったことがないのは、新井、松山、エルドレッド)。

菅野智之Vs鈴木誠也の対戦履歴

菅野は、鈴木誠也に対し、コーナーピッチングをすることがあります。コーナーギリギリを振れずに三振をするのは何故かについて、読みが外れたから振れないと言う人はしたことがない人です。読みが外れたから振れないなんて言うのは、後付の言い訳です。ストレートのタイミングで変化球にも対応すると言う言う人が解説者の中にいますが、実際には、カーブを引き付けてスイングするのと同じようにトップハンドで投球を引き付けてトップを入れ替えます。前足の親指を底屈したとき、ボトムハンドで割れを作らない選手でもトップハンドのしなりが解ければ、わずかにストライドが広がります。フルスイングができなくなります。
菅野は、鈴木誠也に対し、コーナーギリギリばかり投げていたかというとそうではありません。ストライクゾーン内の甘いコースに結構投げていますが、菅野は、パーフェクトインサイドアウトスイングでストライクゾーンに投げ込んできたのかというとそうではありません。
鈴木誠也は、引手で割れを作らないから菅野の投球を捕らえることができなかったのです。引手で割れを作るスイングの弊害は、これまで述べてきたので、引手で割れを作るスイングに改造する必要もありません。現在も引手で割れを作るスイングには変えていません。

菅野は、セットアップのときは、前肩をオープンにする。右足小指球にウェイトをかけてヒールアップ、左足スパイクの内側にウェイトをかける。ボールは、右手中指基節骨、薬指、小指の付け根で握る。右足小指球、左足小指球の順に地面を蹴る。右足踵にウェイトが移る。トップを入れ替えて(右腕前腕部を回外して)セットアップを解く。左膝を下し始めたときに左膝の後ろで右腕前腕部を回内し、右足小指球にウェイトが移る。右肘をつまみ上げたとき(右腕上腕部の外旋)に左腕前腕部を回外する(打者菊池涼介のところでは、右腕前腕部を回内して右肘が逆Lになったときに左腕前腕部を回外)。左足親指の加速は抑えられる。トップを入れ替えた後、右股関節を左股関節から剥がせない。右手親指のしなりが解ける。右肘前腕部を回内したとき、左膝が突っ張るがボールを引っ掛ける。
鈴木誠也は、インローのカットボールに対し、トップを入れ替えてヘッドステイバック、右手小指が加速し、右股関節を剥がす。ヘッドがボールの下に入る。菅野が投じた失投で、最も簡単なコースで、最も飛ぶコースのホームランボール、そりゃ、完璧にスイングするわな。

菅野は、左腕前腕部の回外で左足親指の加速を止め、ストライドが昨季までより狭くなった分、右腕前腕部が骨盤を越えなくなった、それにより左膝でブロッキングが昨季までよりできるようになった。クイックモーションでもそうでないときでも、シュート回転を抑えることができるようになった。しかし、クイックでもそうでないときも、左膝を落としてから、右足の小指球で地面を後ろに蹴っているので、クイックのときは、ヘッドステイバックせず、クイックであるか否かを問わず、右腕上腕部が凹み、ワンバンドも投球が多かった。
田中広輔は、ワンバウンドの投球を振って菅野を助けていた。後ろ足で地面を後ろに蹴ること、ヘッドステイバックしないことは、シュート回転の更なる抑制を停滞させる原因にもなっている。
広島打線は、2回以降は、散発2安打(安部、西川の単打)得点は、鈴木誠也、菊池涼介の2本のソロ本塁打のみ。
3回裏、鈴木誠也は、トップポジションの過程で、親指と小指の間一つ分前に左足親指を底屈。トップを入れ替えることができず、左足首の背屈も止まる。スイングできずに三振

6回裏無死一塁、打者西川龍馬

6回裏、先頭の安部がヘッドを残して人差し指の付け根でグリップを叩き三遊間の安打。
打者西川、カウント2-2、遊撃坂本は、アンツーカーと芝の境目まで深めに守る。二塁手吉川尚輝は、中間守備、二遊間は若干狭めている。外野は、左翼線を空け、右中間を詰めている。左打者は、左中間に打つ場合、ヘッドステイバックしてトップハンドの肘の後ろにトップハンドの手首を持ってくる。左手小指を加速させ、ポイントを背骨の前にして、一旦両股関節をぶつけて一二塁間に引っ張ってから両股関節を剥がして強いライナーを打つことが要求される。西川は、今季は、その打ち方で左翼席に本塁打を打っている。
佐々岡、河田は、エンドランを仕掛けるが、西川は、前肩で割れを作る。ヘッドがしならず、浅い左飛、坂本、吉川尚輝の二人がカットに入る。代走曽根は二塁ベース直前まで達していたが帰塁。
大資本メディアの使用人は、西川のバットコントロールを賞賛する。
西川は、引手で割れを作っているから、投手にストライドを狭くして投げられると(投手は、トップハンドの親指をしならせ、トップを入れ替える間ができる)、両股関節を剥がすことができない。左前脛骨筋の内反(回外)と左手首のコックでバットコントロールをしてきたので、ケース打撃の失敗が多い。実際には、西川は、バットコントロールの面では、両股関節を剥がしてバットコントロールする鈴木誠也より数段劣る。
打者鈴木誠也、カウント1-2。四番打者は、単独スチールをかけるにしろ、かけないにしろ、ヘッドステイバックしてトップハンドの肘の後ろにトップハンドの手首を持ってくる。左手小指を加速させ、ポイントを背骨の前にして、一旦両股関節をぶつけて引っ張る、逆方向に打つ場合には、両股関節を剥がす、順方向に打つ場合には、両股関節を剥がさないことが要求され、結果本塁打OKという面で、役割は変わらない。ロースコアの接戦で、単独スチールをかけるのは私的には有り。
菅野のクイックは、昨季までより若干益しになった。しかし、菅野は、リリースの瞬間、右腕上腕部が凹み、投球がインローでワンバウンドする。これば、盗塁のサインが出ていなくても、走らないとダメだ。炭谷は、背骨の左側で捕球、曽根は、走路を全く膨らませず、ラインの外側に向かって走り、二盗に成功。送球が二塁ベースの右に逸れ、吉川尚輝が送球を三遊間に弾く、曽根は、間髪入れず即、立ち上がり三塁に向かってスタートを切る。アンツーカー内でボールが止まり、坂本が拾ったところで、曽根は帰塁。鈴木誠也は、トップを入れ替えて左足首を背屈、トップハンドの肘をヒッチ、トップポジションを経て再度、トップを入れ替えて左足首を背屈するのが遅れる、投球に入り込まれてから右股関節を剥がしてヘッドステイバック。ヘッドが右肘の前に出ていないから記録員によって見逃し三振という価値属性が付けられたが、実際にはスイングアウトの三振

大瀬良は、左腕前腕部の回外で左足親指の加速を止め左膝でブロッキングができていたが、右足の小指球で地面を後ろに蹴っているので、右手親指のしなりが解け、右腕上腕部が凹み、ワンバウンドの投球が多かった。

7回裏、無死二塁で採用する手段

私が広島の選手の走塁をランク付けをすると次のようになる。ランク付けの基準は、記録員が器具のスイッチを稼動、併進させて、当該器具に付けた価値ではなく、走者の動作のロスの大きさである。ロスが小さいほど、上位にランク付けしている。
1位 上本

2位 羽月

3位 大盛

4位 中村奨成

5位 曽根
3~5位は、ほとんど差がない。野手のカバーリング、タッチ、地面のコンディション(人間が整地し、選手が動くことによって掘れる)、走者の労働力の再生産によって走り方が変わるので、順位は変わり得る。

レギュラーでは、菊池涼介(大盛と同レベル)、鈴木誠也(曽根と同レベル)、小園(曽根と同レベル)、安部、堂林は、走路を外側に膨らませることなくラインの内側に向かって走れる。走路が膨らまない選手は、前方の足を背屈してから、後方の足は、踵で前に蹴るから両股関節を剥がせる。帰塁も速い。リードが大きく取れる。
レギュラーの田中広輔、西川、松山、控えのメヒア、矢野は、走路が外側に膨らむ。
私の中では、田中広輔のスタメンはないので、無死走者二塁の場面では、私は、盗塁又はエンドランをかける。エンドラン=フライ厳禁ではない。打者は、右方向にライナーを打つ。
投手も、野手も後ろ足で地面を後ろに蹴る右投げの選手は、背骨の左側で捕球する。先の塁に送球できない。走路が膨らまない選手にリードを大きく取られ、且つ先の塁で刺せない。
走者を動かす根拠は、走者を動かすと投手
走者を動かす根拠は、走者を動かすと投手が、投球肘のヒッチが遅れ、後ろ足の拇指球で地面を後ろに蹴るからである。牽制球を投げるにしても打者に投げるにしても後ろ足の拇指球で地面を後ろに蹴るとストライドが広がる。ストライドが広がると、トップハンドの親指のしなりが解ける、中指、小指が加速しない、ボールを引っ掛ける、投球の失速が大きくなるからです。投手のメンタルを崩せて制球が甘くなったり、制球を乱すというのは、野球をやってことがない人です。