ソフトバンクホークス周東佑京13試合連続盗塁の秘訣と走塁面における課題

Last Updated on 2020年11月8日 by wpmaster

ソフトバンク周東は、日付けをすると2020年10月30日のロッテ戦で13試合連続盗塁に成功し、世界記録を更新しました。
その秘訣はどこにあるのでしょう。更にどこを改造すれば、更に走塁をレベルアップできrのでしょうか。

周東の走塁の動きとチェックポイント

周東は、前肩をややオープンにし、後ろ足のスパイクの内側でエッジをかけてセットアップします。周東は、他の日本人選手と同じく前足で地面を蹴ってから後ろの股関節を外旋しています。
投手が前膝を落とし、前膝がら下を二塁ベース方向、又は背骨の方に引いたときに後ろの股関節を外旋し、つま先を一塁方向に向けます。


前足で地面を蹴って始動しないことが走塁のスタートのポイントです。
セットアップのとき、後ろの肩が前肩より下がり後足にウェイトをかけると前足で地面を蹴る間ができ、前肩、前足が背骨の方に入ってしまいます。前肩を背骨の方に入れると後ろ足にウェイトがかかる。踵体重、→小指球体重になる。
周東は、前足を右中間に引いてから(オープンにしてから)始動していることがあります。
前足で地面を蹴って始動をすると後ろの股関節を外旋する間ができず、スパイクの内側でエッジをかけてしまう。周東も後ろ足のスパイクの内側でエッジをかけてしまい、ストライドが広がってしまうことがあります。
後ろ足のウェイトが残ると、後ろ足の前脛骨筋、後ろの股関節、後足のスパイクの外側をしならせて前足を軸に後足をスイングする準備ができない。後ろ足を軸に両股関節をぶつけ骨盤を回転してしまう。後ろ足がドアスイングになって加速しない。

両股関節を跨いでしまうので、後ろの膝を外に逃がさない(ガニ股にしない)ことがポイントである。小指球にウェイトをかけないこと。両股関節を跨ぐと後ろの膝が飛び出す。骨盤の後方が浮き上がってしまう。

ここで前膝で地面を蹴ることがポイントです。前の股関節が引っ込みます。
その上で骨盤を前傾して後ろの骨盤で地面を押しつぶすように、骨盤と両肩をダウンスイングにすることがポイントです。後ろの胸を前の股関節の前に出した直後は、後ろの股関節の外旋を未だ解きません。
それをすることで後ろの胸が両股関節の前に出て頭が上がらない。前の骨盤が浮かない。
骨盤をレベルスイングにすると後ろの足が両股関節を跨いでしまいます。骨盤の後ろが浮き上がってしまいます。

結論

周東は、前膝で地面を蹴り、前足首を背屈してスライディングをします。よって、後ろの腹横筋、後ろ足、後ろの手の指先の加速距離が長くなります。
打撃も投球も走塁も基本は同じです。
周東はスタートに課題を残し、スライディングの巧さで補っています。投手で言うと、急ピッチで投球肩関節を外転、上腕部を外旋し、前膝で地面を蹴って、指先のしなりを作っている投手に相当します。
相手投手は、後ろの股関節の外旋で始動し横、前後の動きを抑えて本塁に投げる。捕手は投手にワンバウンドを要求せず、捕手も膝を付かずに半身で捕球し、投手と同じ投げ方で二塁又は三塁に投げる。そのようにすることで十分に盗塁を刺すことが可能です。