Last Updated on 2020年9月5日 by wpmaster
静止の状態も肉体を稼働させて労働力を再生産しないと維持できないが、肉体の損耗の進行は、既往の労働量によって決まる。
カープファンは、前回のクリスジョンスンの投球について、良くなりつつあると解しているが、筆者は、クリスジョンスンは、肉体を試合で投げられるレベルにまで回復することができていないことは、既に書いてきた。
クリスジョンスンのピッチング
クリスジョンスンは、始動が遅く後足にウェイトが残る手投げの投球
中日の打者は、ドアスイングの打者が多かったが、ガイドハンドの親指でグリップを押し込む前に、前膝で地面を蹴る間を作られている。
既に、終わっているクリスジョンスンをローテーションに入れて投げさせていることも広島が最下位争いをしていることの原因の一つである。クリスジョンスンには、もう今季は一軍で投げさせることなく、一生遊んで暮らせるだけのカネを払って今オフ自由契約でいいだろう。
福谷浩司のピッチングvs広島打線
五番松山、八番遊撃田中広輔というオーダーは未来が明るいと感じさせない。坂倉をスタメンで起用して正捕手として育てることは賛成だが、あのドアスイングは、クリーンアップとしては弱すぎる。
鈴木誠也は、他の打者のようにワンバウンドを振らない分、前肩が背骨の方に入る→ドアスイングが顕著ではなく、相対的には益しであるが、始動できないか、遅れて割れができない(=前膝の下ろしと同期して後ろの股関節の外旋が解ける。)。故に真ん中の緩い変化球が振れない。絶対的には最悪の状態にある。
このチームは、鈴木誠也の肉体の稼働の源となるフィジカルの再生産ができず肉体の動きの誤差が生じると、ピレラ以外は何もできない。鈴木誠也、ピレラ、小園以外は、佐々岡、高、朝山の采配以前に、振る力が弱い、すなわち、始動が遅い、横の動きが加わる、脱力できていない、打撃の基礎ができていない。
松山は、インサイドアウトスイングでボールを擦ってスライス回転がかかっているのではなく、ボールの内側を撫でて擦ってスライス回転がかかり飛球を打っている。
田中広輔は、ストライドの広がり方が尋常でなく、ヘッドアップして中前安打を打っている。左腕前腕部を回内する間ができなかったことで安打になっただけであり、次の試合からマルチ安打を打てるような打ち方ではない。
福谷は、左足のスパイクの内側で地面を蹴ってから右足踵で地面を蹴っている、すなわち、右股関節を外旋しているので、始動が遅い。短いスパンで右肘を推進する前の準備を行わないといけないので、右腕上腕部に負荷がかかる、右の股関節を外旋する間ができないので、右足前脛骨筋を回外(内反)してブレーキをかける。右腕上腕部の2回目の回内(リリース)のときに後足踵で地面を蹴る(シャッフルする)まで、後足にウェイトが残っている。故に前膝が屈曲して前膝の壁が崩れたまま、右足をターンさせている。
柳のときと大瀬良のときにも書いたが脱水症状で痙攣したのではない。福谷は、この試合で6球ワンバウンド投球をしているが、その内、5球が40球目以降である。右腕上腕部棘下筋の損傷が主たる降板の原因である。
今季は、CSが行われない。カープファンは、「2位か3位になってCSで下剋上だ」という低脳白痴な肥を上げることができないから、バカープファンをいじめることもできない。正直に言おう。今季は、100%リーグ優勝は無理だ。
ピレラは広島ファンから価値を低く付けられている。
ピレラは、上っ面の成績は上がっていないが、実際の打撃のレベルは、鈴木誠也と同じか鈴木誠也以上である。ピレラに、メジャー球団の資本に松田元以上に年俸を出す球団があるのであれば、メジャー復帰を祝福するが、そうでなければ、残留を要請することを推奨する。
カープファンは、一番中堅に大盛を起用したことに救いを求める。しかし、今から一から労働力を再生産しながらパーフェクトインサイドアウトスイングの練習を作っていっても、小園のレベルに達する遥か手前で労働力が再生産できなくなる。このレベルの選手がレギュラーを獲るようでは、下位に低迷し続けるだろう。広島の二軍は、このような選手ばかりなのである。
守備も、打撃の動きと同じく、捕球→送球の一連の動作がドアスイングで上手くない。現在の二軍で、肉体の稼働がピークのときの田中広輔のレベルを軽く凌駕しているのが小園だけ。
二軍にいる選手の層が薄いことが、現在のスターティングメンバー以上に未来が明るくないと感じさせるのだ。
権限の一部が委託されたスカウトは、始動を遅らせ、横の動きを削らずに、肉体に負荷をかけ肉体を損耗させる。損耗の進行が進む前に、始動を早め、横の動きを削ることをせずに肉体の損傷を進め、労働力を再生産できず、練習で動作を改善することができない選手を獲り続けているのだ。石原慶幸は今季限りで引退
オフの補強
リーグ優勝は、事実上なくなったので、オフの補強の話をしよう。これからは、打撃、守備、走塁のどれか一つでもレベルの低いものがあったらスタメンで起用しない。.270 12本 55打点の金太郎飴打線を解体することである。三連打を待つ野球をするなと言うことは、ボテボテのゴロ、セーフティやカット打法で球数を投げさせて四球で出塁しろということではない。ワンバウンドを振って振り逃げで出塁しろということではない。他球団の打者は、広島のパワーピッチャーを打てないからセーフティや走り打ちをする。広島の野手は、「男子トイレとゴロは一歩前」の達川式プラス菊池涼介が一塁ベースカバーに入ラないので、セーフティーを決められる。前足で地面を蹴ってから後ろの股間節を蹴って前に出る。前足の着地位置を探る。前肩が背骨の方に入る。後足が背中の方に滑り骨盤が浮く。後足の拇指球にウェイトが移る。前肩を開いて(引手主導)押手の肘をつまみ上げる。骨盤が浮かない。前足を投球肘が追いかける。投手のフィールディングや内野手がゴロを捕球するときだけでなく、冒頭の大盛も、守備でこの動きをしている。中飛が二本続けて犠飛となっている。ハーフバウンドや飛球を後逸する。押手主導で投げられない。しゃしゃる乞食は貰い(アウトの数)が少ないのである。
しかし走り打ちやセーフティは、野手が待って捕り押手主導で投げれば、アウトを稼がれる。巨人岡本や外国人の野手はバントやボテボテのゴロは、待って(=後ろの股関節を外旋)逆手又は素手で捕る。
それがわからないから、オールドカープファンは、「何故、カープの選手はセーフティをやらないんだ、転がさないんだ」と怒る。
何度も言うが、フライを打つよりドアスイングで振らないとゴロが打てないのは、ドアスイングで投げると投球がワンバウンドするのと同じである。実際に菊池涼介は逆方向に打って走者を還すことはあったが、走者一塁のケースでは、ヘッドをボールの外側に入れて内野の頭を越える打球を打つのではなく、ヘッドアップさせてハーフバウンドのニゴロを打っている。一塁走者を二塁に進められず、併殺崩れで得点し、打者走者が一塁に残り、カープファンは、大資本メディアの使用人に誘導されるまま、「つなぐ野球、石井琢朗の指導のおかげ」だと喜んでいる。菊池涼介は、三連覇中から前膝を上げてから後ろの股関節を外旋するドアスイングであったが、右股関節の酷使による損傷が進んでからは、より前肩が背骨の方に入るようになった。広島は、タナキクのフィジカルが劣化したのが弱体化した主たる原因ではなく、タナキクは三連覇のときからケースバッティングなんかできていないのである。だからバントで走者を進めさせるのである。私は広島が弱くなったからタナキクを批判しているのではない。このブログでは三連覇のときから、田中広輔、菊池涼介のバッティングに高い価値を付けていない。特に、田中広輔は、ライバルを押しのけて143試合フルイニング出場できるほど、ライバルを圧倒していない。だから、広島は、丸、エルドレッド、新井、バティスタがいなくなるとチームは弱体化したのだ。CSに負けたのは、ラミレスの継投ではなく、鈴木誠也、安部、エルドレッドが故障で戦線離脱したからである。
バントは、前肩を開いてからガイドハンドの肘を出すドアスイングで行う。
投手は、後ろの股関節を外旋してから前足のスパイクの外側の踵で地面を蹴らないと、インサイドアウトスイングでホップ成分を産み出すことができない。打者は、高めのボールに対し、後ろの股関節で外旋をしてから前足のスパイクの外側踵寄りでで地面を蹴らないと回転半径を狭く、インサイドアウトスイングで振れない。
ビシエドやピレラのようにインサイドアウウトスイングで差されてファウルを連発してしまったのであれば、ファウルを打つ毎に、ボールの軌道を後ろの股関節とガイドハンドの手首で誤差を縮小して捕まえることができるが、ストライドを広げて腰を落としてボールの内側を撫でてカットする奴は、永遠にボールの軌道を捕まえることができない。ワンバウンドを振る。ど真ん中の変化球を振れない。
投手は、ビシエド、ピレラ、ソトに10球投げるのと、植田、小幡、川瀬、中島卓也、田中広輔に10球投げるのとでは、どちらが労力を要し、肉体を損耗するか、オールドファンはこんな簡単な問いにも答えられないのか。一番打者も、ストライドを狭めて押手主導のインサイドアウウトスイングでフルスイングしないと四球を取れないのだ。チームで最も四球を取れる打者は、最もパーフェクトインサイドアウトスイングに近く振れるので、一番打者に置くのは愚策であるから、一番打者は、4番打者より四球が取れるわけがないのだ。一番打者は、内野安打でない、内野の頭を越える安打が打てないとダメなのだ。
オールドカープファンが提唱する野球は、ゴキブリ野球、ヤギさん野球、蜘蛛に捕食される、虎どころか犬にも捕食される。オールドカープファンが提唱する野球では、1-0、2-1、3-2では勝てない。
オールドカープファンが提唱する野球は、0-3、1-3で負ける野球である。
オールドカープファンは、大砲を揃えることを頑なに否定する。ホームラン打者を補強しろと言うと、巨人を応援しろと言う。しかし、小園が二軍の現在、広島は、鈴木誠也、ピレラで、坂本、丸、岡本、ウィーラーの巨人、ソト、宮﨑、佐野、ロペスのDeNAと戦っており、村上一人のヤクルトにしか勝てていない。始動(後ろの股関節を外旋)を早めて横の動きを削って脱力して指先をしならせても、ガイドハンドの親指でグリップを押し込む瞬間、後ろの膝が地面に付くまで、後足の踵で地面を蹴ってフルスイングすれば後ろの股関節を損耗する。他の打者が長打を打って3点入っていれば、手抜きやヘッドの残す動作のメンテナンスをして打席を捨てることができるが、プロ野球選手は、経済関係上、労働しても値段が付けられず、労働力を再生産して複数回労働を反復するまで商品が支給されない。債務を捏造されて負荷されて労働が法律上義務付けられているから、意思は生じない。先に3点入っていなければ、毎打席、マン振りせざるを得ない。一人でホームラン打者二人分、三人分の股関節の外旋→内旋運動をしているのである。股関節の酷使による損耗で始動が遅れるのである。プレッシャーとかメンタルで打てなくなるのではないのである。
三連覇中は、丸、鈴木誠也、新井、エルドレッド、バティスタで、坂本、岡本、ゲレーロの巨人に打ち勝ったのである。
確かに、確かに、三連打を実現するのは難しいが、相手投手は、広島と対戦するときは、鈴木誠也を歩かせれば、ピレラ以外と対戦するときは、ギアを上げることなく、スイスイ投げられるが、巨人、DeNAと対するときは、三人~四人続けてギアを上げて投げざるを得ない。投手は、肩だけでなく股関節、内転筋も損耗して、指先がしならず、ボールを引っ掛け、インローに垂れたフォーシーム、カットボール、スライダー、すっぽ抜けないフォーク、チェンジアップを投げる。
一生遊んで暮らせるだけのカネを払って、クリスジョンスン、DJ,スコット、メヒア、モンティージャ、長野、松山、小窪は自由契約。會澤を交換要員に福田永将をトレードで獲得、代打の切り札にする。福田は、後ろの股関節を外旋して始動する投手には、ドアスイング。會澤は、それ以外の投手に対してもドアスイング。福田永将と會澤は、数値は変わらないが、福田永将の方が後ろの股関節の外旋が早くストライドが狭い。會澤は、右肘がヘッドの内側に入るが、福田永将は、右肘がヘッドの外側に張り出す。
鈴木将平は、後ろの股関節を外旋、手首を落としてから右足のスパイクの外側で地面を蹴る。前膝を真下に落とす左投げ左打ちの選手
磯村を交換要員に鈴木将平を獲得し、ピレラと新外国人選手の控えで二番を打たせる。磯村でトレードに応じてもらえなければ、野間を放出する。石原貴規と坂倉に正捕手争いをさせる。木下、持丸、藤井黎來を支配下登録する。
田中広輔にFA権を行使させ、巨人に行ってもらう。人的補償で堀岡を獲る。
アダムジョーンズは、上っ面の成績は上がっていないが、パーフェクトインサイドアウトスイングの8要件を満たす。しかし、守備では、前肩を開かなければ押手主導で投げられるが、前肩を開いて捕球するとアウトローに送球をワンバウンドさせる。
アダムジョーンズではなく、アダムジョーンズの打撃ができる右投げ右打ちで中堅を守れる守備固めの要らない外国人選手を獲り、三番打者にする。一番三塁上本、四番鈴木誠也、五番ピレラ、小園は、バントをしない二番又は三番遊撃。西川は左の代打の切り札にする。六番一塁堂林又は二塁安部、七番一塁堂林又は二塁菊池涼介
大資本メディアの使用人は、人的補償で長野の広島入団が決まったとき、丸と長野のトレードだと言った。
私は、長野に関しては、広島への入団が決まったときから、打撃面で、新井の穴は埋めることはできても、丸の穴は埋められないとしてきた。
松山、長野は、阪神の控えである陽川、中谷、原口に実数や指標、セイバーの面からは勝っているかもしれないが、打撃の動きそのものは、阪神の控えである陽川、中谷、原口にも劣り、クリーンアップを打つ選手ではない。
ここまでやって、やっと阪神打線をわずかに上回るのが、今の広島打線である。