Last Updated on 2020年7月12日 by wpmaster
先発投手は、次回登板までの、日付で言うと6日間に1回、又は2回ブルペンで投球を行う。
次回先発までに2回ブルペンに入る先発投手でも、日付で言うと前日は、ブルペンに入らずに、当日の試合前にブルペン投球を行い、当日の試合のマウンドに立つ。
私は、このブログで、従来からスライド登板については反対してきた。従前から、試合中止により投げられなかった投手をスライド登板させるなら、中止後の次の試合は、予定どおり先発ローテーションの次の投手が先発し、そのまた次の試合に投げさせた方がいいと書いてきた。
また、試合当日の調整については、ブルペンで投球を行わず、遠投で前肩より投球肩を下げる動作、ステップ幅を確認する程度で十分であると考えている。
Contents
スライド登板大瀬良大地のピッチング
硬式野球をしたことのある人なら、大瀬良のリリースの瞬間の右腕上腕部の凹み方を見れば、大瀬良のサービスの土台である投球動作の源の一つであるローテカフが、1試合に肉体を再生産させて投球する過程を100回に達するまで繰り返すことができるレベルにないことは容易にわかるであろう。大瀬良は、現実のフィクションされた経済関係に基づいて肉体を削って投げているのだ。
私は、「大瀬良が完投能力がある」と言ってキャッキャッキャッキャッとはしゃぐカープファンを見る度に、毎回、「コイツらバカだな」と冷ややかに見ている。
前の試合で中止が決定したのは、スタメンが発表された後である。ユダヤ金融の主人の代理人である興行主が、メディアの使用人を使ってファンに中止を発表する前に、大瀬良に試合中止を伝えない限りは、大瀬良は、ブルペンで投球しているだろう。
大瀬良は、4球目、右足踵に体重をかけて左膝を上げていく。投球肩が前肩より下がる。2回目に前膝を下すと右足小指球に体重が移る。何度も言うように、この投げ方であると、投球肩のローテカフ(上腕部の複数の筋肉)に負荷をかけないと右肩を担げない。
よって、リリースの瞬間、右腕上腕部が凹む。
岩貞祐太のピッチング
岩貞は、立ち上がりからワンバウンドの投球の割合が高く、この試合に関して言えば、5イニングは食えないだろう。
岩貞の出来から言って、大瀬良の失点が5イニングスに入るまでに、大瀬良の取られた点が7点未満であれば、広島打線は、追いつけない試合ではないだろう。
5番に入った堂林は、、2回裏、手首がトップポジションに達するまでにおいて、前肩が背骨の方に入り、背中の文字のYAまで投手に向ける。前肘が捕手方向に突っ張り、手首が捕手方向に押しやられる。堂林は、このとき、右足のスパイクの内側でエッジをかけている。故に、ストライドが広がりすぎる。インパクトの瞬間に左手首でグリップを押してヘッドを残す。ヘッドに手首のラインを越えさせる。前肘を抜かなかったとこで中前安打となったが、インパクトの直前までの打撃は、0点だ。
會澤も左足の着地位置の探りが遠回りする。半速球の軌道に対し、ヘッドをボールの外側に入れた分、ヘッドに手首のラインを越えさせることができたが、内容は良くない。
ファストボールい差されて飛球になるのは、インサイドアウトでスイングできているので差し支えありません。後ろ足に体重を残さず、前足を軸にインサイドアウトでスイングすれば、ポテンヒットになります。
メヒアは、プレシーズンで本塁打を打ったときのは、1本を除き、前肩が開き、それと同期して後ろの股関節の外旋が解けます。押手の前腕部が回内できません(=ヘッドが寝る)。押手の手首が背屈できません。指先がしなりません。
骨盤、前肩の稼働域が広く、ヘッドの稼働しない距離が長く、ヘッドが稼働する距離が小さい。すなわち、加速距離が短い。振る力が弱いので、後ろの股関節で二塁ベース方向に地面を蹴れる投手と対戦すると、前膝のレッグアップを先に手首を下げるので、後ろの股関節を外旋する間が作れません。前肩が背骨の方に入ります。前肩を開いてからでないと押手の肘を推進できません。インサイドアウトでスイングできないので、ヘッドでボールの内側を撫でて合わせただけの飛球やボテボテのゴロを打ちます。初見からここまで、私は、メヒアに対し、野球選手としての魅力を全く感じません。
「メヒアは、覚醒した、確変した、ピレラを追い抜いた」と騒ぐカープファンを「コイツら馬鹿だな」と冷ややかに見ていました。このことは開幕前から文章にしています。
V字スイングは、ゴロを打つよりもパーフェクトなインサイドアウトスイングで振らないと産みさせません。石井琢朗がやらせていたゴロを打つ練習は野球が下手くそになります。
岩貞は、23球目、左足小指球で地面を蹴ってから、右足小指球を三塁側に引いてから地面を蹴る。その間に左足踵に体重が移る。投球肩が僅かに前肩より下がる。前膝を上げていくにつれ左足小指球に体重が移る。投球肩が前肩より上がる。前膝を背骨の方に振ると、左足踵に体重が移り、投球肩が下がる。逆「く」の字を作ったときに左足小指球に体重が移る。ローテカフに負荷をかけないと投球肩を担げない。リリースの瞬間に左腕上腕部が凹み、投球をワンバウンドさせる。これが、4球目のワンバウンドである。
メヒアは、左膝を上げる前に静止したまま2回ヒッチ、左膝を上げてから手首を下げる。手首の位置を上げていく過程で、前肩が背骨の方に入り、背中の文字を全て投手に向ける。
右足のつま先を投手方向に向け、右足のスパイクの内側でエッジをかけている。前足首を底屈させたときに、右肘がヘッドの内側に入り、ヘッドが寝る。メヒアは、ワンバウンドの投球を空振り三振
6回裏、鈴木誠也は、一瞬前肩がヘソの手前まで入る。しかし、前肘が突っ張らない。ヘッドを残して右前安打
堂林は、背中の文字をフルに投手に向ける。前肩が開いてから引手主導のとんでもないドアスイングで空振り三振
メヒアが打ったボールの軌道は、すっぽ抜けない右打者のアウトハイのフォークで、誠也とピレラは上から叩けるボールの軌道
メヒアは、左膝のレッグアップと同期して手首を下げる。前肩が背骨の方に入り、背中の文字をフルに投手に向ける。しかし、右足のつま先が捕手方向に向ける。ストライドは狭い。前肩が開かないと押手の肘が出ない。前足首の底屈のときに右肘がヘッドの内側にこそ入らないが右肩が下がる。右肩が下がっても、、右肘でスクラッチできないので、ヘッドが寝る。スイングの軌道がV字にならず、背中にバットを巻き付けるようなドアスイングで、ヘッドがしならない。回転半径が狭い分、インパクトの瞬間、左股関節の前に押手の肘が出る。フォーシームであれば、キャッシュオンデリバリーの空振り三振
田中広輔は、前膝と同期して手首を下げる。メヒア、堂林、メヒアほどではないが、前肩、前肘が背骨の方に入る。左足つま先が投手方向に向き左足はスパイクの内側でエッジをかけている。左足拇指球を支点に後ろ足を軸に骨盤が回る。前肩が開いてから押手の肘が出てくるまでに間があるドアスイング。後ろ体重で左膝が地面に着く。前肩の稼働域が広いからフルスイングしているように見えるが、フルスイングできておらず、振る力は弱い。
3回表、ピレラは、岩貞が逆「く」の字を作ったときに、手首を下げて手首を上げ始める。それから左足の小指球で地面を蹴る。後ろ足のスパイクの外側で体重をかけ、右足スパイクの内側が地面から浮く。踏み込まずに真下に左足を落とす。よって、右腕前腕部を回内して右手首を背屈、右手の指先をしならせて右肘でスクラッチ。前足首を底屈したときも右肘がヘッドの外に張り出します。右手の親指でグリップを押し込む前に前膝で地面を蹴って前足首を背屈、左股関節が引っ込みます。始動が遅れても重心を高く前足を軸に回転半径を狭くV字で振れています。
7回裏、ピレラは、投手が肩関節を外転したときに手首を下げ、投手がトップポジションに達する直前に左膝を上げる。右足のスパイクの外側に体重をかけ、右足スパイクの内側が浮く。真下に左足を落とす。始動が遅れ、着地が遅れたがストライドは狭い。右肘がヘッドの外側に張り出し、ヘッドも立っている。始動が遅れても体を動かす順番を変えない。
鈴木誠也同様、打撃の根幹を変えないだけで、スイングの引き出しが一つということではありません。
8回裏、堂林は、前肩が背骨の方に入るレンジは小さいが、右足スパイクの内側でエッジをかける。ストライドが広がり、左膝が左足つま先の前に出る。前肩が前に出てから押手の肘が出る。ヘッドアップして遊併打
上本崇司をスタメンで起用したことに敗因を求める肥があるが、上本崇司は、ステイバックの角度も大きく、スイングは悪くない。メヒア、田中広輔よりは振れている。
併殺となった投直も、崇司は、岩貞が逆「く」の字を作ったときに、手首を2回ヒッチしてから左足小指球で地面を蹴ります。メヒアはここでもう一度手首を下げますが上本は下げません。トップポジションに達したときに右手首を緩めて右足首を底屈したときに右肘がヘッドの外に張り出します。グリップからヘッドまでが背骨と平行になるぐらいのインサイドアウトでスイングで振れています。
髙橋大樹は、ここまで前肩が内に入る動作がなくなりつつあったが、左膝のレッグアップと同期して2段ヒッチ。昨シーズンまでと同じく前肩が背骨の方に入る。前肩が開いてから押手の肘が出るドアスイングで右にファウルした後、同じスイングで空振り三振
藪田和樹のピッチング
藪田は、6球目、左足小指球で地面を踏んでから、右足踵を着地、投球肩を前肩よりも僅かに下げる。左足スパイクの内側の踵寄りで地面を蹴る。
右足スパイクの外側踵寄りに体重をかけ左膝を上げる。一旦、左足小指球に体重が移ってから、「く」の字を作ったときに右足踵に体重を戻し、投球肩を前肩よりも下げる。
右肩関節の外転のときに右足のスパイクの外側でエッジをかけ、右股関節で二塁方向に地面を蹴る。Cアーチができている。リリースの瞬間、左膝が突っ張る。
一塁側へのタンブルも地面と平行になるぐらい大きくなった。右足をターンして両足をクロスさせ、後ろ足に体重を残さない。波動を作って脱力して投げられている。しかし、フィニッシュで左膝の壁が崩れる。
サンズは、手首を下げて左膝を上げる(ヒッチ)。左肘が肋骨に当たり左脇が閉まる。右足はスパイクの内側でエッジをかける。前肩を残し、ヘッドを立て、左足首を背屈、前肩関節を左肩甲骨に格納しながらスイング。差されて右飛
藪田は、11球目、同じ投げ方で、6球目と同じ投げ方で、一塁側へのタンブルも地面と平行になるぐらい大きくなった。左足小指球で地面を蹴って両足をシャッフル。右足をターンして両足をクロスさせ、後ろ足に体重を残さない。波動を作って脱力して投げられている。しかし、フィニッシュで左膝の壁が崩れる。
梅野は、左膝のレッグアップと同期して手首を下げる。前肩、前肘が背骨の方に入るが、背中を投手に向けない。前肩を残し、右手の親指でグリップを押し込む。ヘッドに手首のラインを越えさせる。インパクトの瞬間、両肘が伸びるが、右前に落ちる。
今村猛のピッチング
今村は、9球目、プレートの一塁寄りに立ち、右足踵で地面を蹴ってから左足小指球で地面を蹴る。右足小指球に体重が移り、投球肩が前肩よりも上がる。左膝を下すと右足踵に体重が移り、投球肩が前肩よりも下がる。右足踵が一塁側に滑る。右腕を骨盤の横まで持ってきたときに右足小指球に体重が移る。ローテカフに負荷をかけないと投球肩が担げない。右肘を逆Lにしたとき、オフに労働力を再生産してから投げた球数が累積していない分、昨シーズンほどではないが、プロ入り以降、投球数が累積する毎に右肘が背中の方に入っていくようになった。
糸井は、前肩を残して左前安打を打つ。
大山は、引き付けてスイングできずに引手主導でありながら、前肩を残してスイング、手首を返さない(ヘッドが手首のラインを越えている)からポテンヒットになる。アンラッキーではない。
サンズのは、前膝のレッグアップと同期して2段ヒッチ、トップポジションに達するまでに前肩、前肘が背骨の方に入る。後ろの肩峰まで投手の方に向ける。左足つま先は捕手方向に向けて、左足のスパイクの外側に体重をかけ、左足のスパイクの内側が地面から浮く。前肩をスクエアに戻してから押手の肘が出るドアスイング。前膝が屈曲するが、振り下ろす直前に左足のスパイクの外側でエッジをかけていたので、インパクトの瞬間、前肩の開きを抑止、引手主導であるが、手首を返さずに済んだ。
復帰登板中村恭平のピッチング
中村恭平は、14球目、クイックで投げる場合、左足踵で地面を蹴ってから、右足小指球で地面を蹴る。左足小指球に体重が移り、クイックで投げないときに比べると投球肩が下がらない。右膝を下すと左足の踵に体重が移り、ここで投球肩が前肩より下がるレンジが最大になる。ローテカフに負荷をかけないと投球肩を担げない。左足のスパイクの外側に体重をかけてるが、左膝が左足のつま先よりも前に出る。これだと、二塁ベース方向に地面を蹴れない。
リリースの瞬間、右膝が屈曲し左腕上腕部が凹む。投球をワンバウンドさせる。
中﨑翔太のピッチング
中﨑は、右足小指球で地面を蹴ってから、左足踵で地面を蹴る。左膝が肋骨の高さに達したときに右足踵に体重が移る。右足踵が一塁側に滑る。左膝を下すと右足小指球に移る。右股間節のタメがないから、右肘を逆Lにしたとき両肩がM字になる。右腕前腕部をレイバックしたときに左膝で地面を蹴る。リリースの瞬間、左膝が突っ張るが、右腕上腕部が凹む。右足を一塁側にターンさせ両足をクロスさせるが、上体のタンブルは小さい。
堂林の一塁守備
一塁手は、前肩を開かずに、スクエアにして、後ろの股関節を外旋します。ガイドハアンド(グラブを持っていない方の手)で、前足を軸に送球の軌道を捕まえます。捕球する瞬間までに後ろ足に体重が残って後ろ足を軸に回ってしまうと、前肩が開いてガイドハンドでボールを捕まえられません。よって、捕球の瞬間、後ろ足でベースを蹴ります。
捕球した瞬間、後ろ足をベースから離す一塁手ほど上手い一塁手であると言えます。
総括
2点ビハインドの場面、現段階の広島の一軍登録されてる投手の層は、肉体が既に損耗している投手を投げさせざるを得ないほど層が薄い。これが広島の敗因だろう。
5番堂林と下位打線が弱かったことも敗因である。