Last Updated on 2020年3月30日 by wpmaster
レギュラーシーズン開幕が延期となり、開幕カードは、練習試合の属性が付与された。
投手は、リリースの瞬間にギアを上げる必要はないが、一連の肉体の稼働おプロセスは、調整、修正していかなければならない。
監督コーチは、前回も言ったように、投手の投げる球数を抑える起用をしなければならない。
森下暢仁のピッチング
森下は、これまで対外試合で投げた中で、今回の登板が最も内容が悪かった。6回7安打2失点という事実だけを見れば、悪いなりに試合を作ったということにはなるだろう。
しかし、森下は、ここまで投手を続けてきてローテカフを損耗しているから責められないけれども、101球中12球をワンバウンドさせているので、結果だけを捉えて喜ぶわけにはいかない。投球腕の上腕部が凹んでワンバウンドさせるということは、土台となる投球動作に綻びを生じさせているということである。
3回表、森下は、43球目、左足でプレートの三塁側寄りを踏み、右足小指球で地面を蹴ってワインドアップ。グラブを肩の位置まで持ってくる。
左膝を上げたとき左膝下を本塁方向に向け二塁ベース方向にステイバック。
右肩を左肩よりも下げていく過程で、右足小指球に体重がかかる。
右肘を逆Lにしたときに右足踵が離れる。引手の前腕部は回内している。左足は左足首を底屈(インステップ)してからスパイクの内側の踵から着地(左足首の背屈)している。
しかし、前肩を下げ両肩峰をぶつけていく過程で右足踵が前に倒れる。
リリースの瞬間に左膝が突っ張り切らない。左股関節が引っ込まない。両股関節をぶつけることができず、真下に落ちかかる右膝を右足小指球でブレーキをかける。フォーシーム146キロをインローにワンバウンドさせる。右腕前腕部がしならせて投げることができていない。
更に、森下は、次の44球目、アウトローにカットボール133キロを投じたときにも、両腕を解いてグラブからボールを取り出したときに、右足小指球に体重が移っている。
4回、一死一三塁、森下は、63球目、両腕を解いて右肩を左肩よりも下げる前に、右足の小指球に体重がかかり、後ろ膝が前に倒れる。
右肘が逆Lになったときから右肩関節の外転にかけて左腕前腕部の回内が解け始める。前肩を下げる。右足踵が地面から離れ、左足踵が上、左足つま先が下に来て左足がインステップする。
リリースの瞬間に左膝が屈曲し、両股関節をぶつけることができない。右膝が真下に落ちるが、右足小指球でブレーキをかける。右腕上腕部が凹み、アウトローにチェンジアップ134キロをワンバウンドさせる。
一塁走者の阿部は、二塁に進塁。
6回表、森下は、93球目、右足踵に体重をかけ右股関節を外旋して左膝を上げる。左膝を下げ始めたときも右股関節を外旋している。骨盤は緩く前傾している。
右肩関節の外転のときに、右足の拇指球に体重が移り、Cアーチが崩れる。引手の前腕部は回内が解ける。前肩を下げる。左膝を垂直に曲げて寝かせて左膝と並進。左足首を底屈させる。
右腕上腕部を外旋してから、右腕上腕部の外旋を解き左膝で地面を蹴る。胸の張りが大きい。
リリースの瞬間に左膝が突っ張る。両股関節をぶつけ右膝が落ちるが外側に外れる。右足拇指球と小指球でブレーキをかける。右腕上腕部が凹む。上体を一塁側へのタンブルがMaxのときに右足のターンが止まる。
阿部は、93球目、アウトローのフォーシーム145キロに対し、前膝を伸ばして地面を蹴りステイバック。右股関節を外旋して右足のスパイクの外側に体重をかける。右足のスパイクの内側が地面を離れる。スライドステップでストライドを狭める。左足首を底屈したときに、前肩を右肩より下げ、右肘がヘッドの外側に張り出す。ヘッドが立つ。只、スライドステップの過程で左足内転筋を内旋するだけでなく前膝が内に入る。先に前膝を開かないと押手の肘が出て行かない。
阿部は、右肩を左肩よりも下げて振り下ろし始める。右足の拇指球を支点に骨盤が回り始める。
しかし、阿部は、前肩を残してインサイドアウトスイング。左膝で地面を蹴って左足首を背屈させヘッドステイバック。右手の親指でグリップを押し込んでボールの外側を擦り下ろす。引手の肘は伸びてしまったが、左肘前腕部を回内してヘッドを残す。
森下は、明大の先輩で、祐輔の同級生の阿部に右翼席に本塁打を打たれる。
藤井皓哉のピッチング
藤井皓哉は、12球目、セットポジションから右足小指球に体重をかけ、右股関節を外旋、左膝を上げる。
右腕前腕部を回内して右肩を左肩より下げていく過程で、右股関節を外旋し二塁ベース方向に地面を蹴る。引手の前腕部を回内し前肩がスクエアになっている。
右腕を骨盤の横に引いたときに左肩よりも右肩が下がる幅がMaxになる。引手の前腕部は回内しているが、前肩が内に入ってしまっている。背中を打者に向けている。右わき腹が右股関節に着いて右股関節を荷重してしまっている。更に、右腕が背中の方に入る。
藤井皓哉は、前肩を下げ右肩関節を外転するときに、右股関節を外旋して二塁ベース方向に地面を蹴っているが、右足のスパイクの内側でエッジをかけているので、右股関節で二塁ベース方向に地面を蹴り切れていない。左足は、足首を背屈して踵から着地する。左腕前腕部の外旋が解けるが、前肩がクローズドしている。これだと、先に前肩を開かないと投球肘が前に出ていかない。打撃で言うとヘッドが走らない。
藤井皓哉は、右腕上腕部の外旋の前に右足拇指球に体重が移り、前肩が開く。右腕前腕部を回内する間ができるが、右腕上腕部の外旋をする間が作れずに前肩を更に下げる。右腕前腕部をレイバックしきれずに両肩峰をぶつけていく。後述のフランスアは頭の後ろで投球腕の前腕部をレイバックしているが、藤井皓哉は、頭のほぼ横で右腕前腕部をレイバックしている。
リリースの瞬間に左膝が突っ張る。両股関節をぶつけ右膝が落ちるが、右足小指球でブレーキをかけ右膝が外側に外れる。右腕上腕部が凹み、アウトローにフォーク130キロをワンバウンドさせる。右足を三塁側に着地させる。
池谷は、「ナイスボールですね、早めに追い込むとこういうピッチングができるんです」とコメント。
何がナイスボールじゃ、ボケ!
右肩を左肩よりも下げていること、左膝を突っ張らせたところ以外は、投球動作が崩れているだろ!
お前、ピッチングコーチ時代に相当投手を潰してきただろ!
ヘロニモフランスアのピッチング
フランスアは、13球目、胸の高さにグラブを置いて左股関節を外旋、右膝を骨盤の高さまで上げる。二塁ベース方向へのステイバックはできている。フランスアは、右股関節より下を僅かにワインドアップ。従来、フランスアは、ここで骨盤が前傾するが、左足踵に体重がかかり、骨盤が後傾している。右膝を下し、二塁ベース方向に右膝を振ったときに左足小指球に体重が移る。
フランスアは、左肘を緩く逆Lにしてから、左肩関節を外転する前に、左肩を右肩よりも下げる幅をMaxにする。右足首を底屈する。
フランスアは、左肩関節を外転してから左腕上腕部を外旋する前に最大限に両肩甲骨がぶつかる。左腕前腕部は回内できているが左肘が沈む。右足首を背屈し右足踵から着地。右足がインステップする。
左足の拇指球に体重が移り、Cアーチが崩れる。フランスアは、前肩を下げるが、左腕前腕部をレイバックし切らない内に両肩峰をぶつけていき、左腕前腕部を回内する。右膝は突っ張るが、左腕凹む。左膝が伸び左足の拇指球でブレーキをかける。左足を三塁側にターンさせるが、両足がクロスしない。
真ん中低目にチェンジアップ138キロをワンバウンドさせる。
坂倉将吾の守備
坂倉は、森下が投じた47球目、インハイ(左打者のアウトハイ)を逆シングルで捕球した後、右肩を左肩よりも下げ両足をシャッフル。ここはポイントを高く付けていい。右肩関節を外転する。前肩はスクエアになっている。右股関節を外旋して真後ろに地面を蹴っている。左足は、踵から着地し、ややインステップするが、ストライドは狭い。右肘でスクラッチした後、引手の前腕部の回内が解け、前肩が内に入る。前肩を先にスクエアに戻さないと押手の肘が出て行かない。
右足の拇指球で真後ろに地面を蹴り前足首が底屈。少し両肩がM字になる。リリースの瞬間に左膝で地面を蹴るが左膝が突っ張りきらない。坂倉は、二塁ベース手前一二塁間のライン上に送球。二塁ベースカバーに入った小園は、下から上にタッチ。
100点満点ではないが、坂倉は、スローイングに進歩の跡を見せた。
坂倉は、43球目、左膝のみを地面に着いて逆シングルで投球の軌道を捕球。
坂倉は、前述の63球目の投球を両膝を着いてグラブは捕球面を上にする。体で止め、三塁線方向にボールを弾く。坂倉は、右肩関節の外転まで行い、三塁ベース方向に外踝を向ける。三塁送球を止める。
しかし、膝を着かず左腕前腕部を回内して逆シングルで捕球すれば、もっと早く右肩関節を外転できる。
坂倉は、このケース、三塁走者の本塁突入を阻止したにとどまった。
石原慶幸も、藤井皓哉が投じた12球目、フランスアが投じた13球目を両膝を地面に着けて捕球面を上にしてボールを前に落している。その後打者走者にタッチしている。
チーム全体の盗塁阻止率が高くないのも、ここに原因がある。
小園海斗のバッティング
小園は、アウトコース(左打者のインコース)ベルトの高さのフォーシーム139キロに対し、左膝を上げる前に押手の手首を下げる(ヒッチ)。
小園は、左股関節を外旋、左足の踵で捕手方向に地面を蹴る。前足の内転筋を内旋し、外踝を投手に向ける。前肩をぐっと後ろの肩より下げると上体と下半身の捻転差ができる。
この両肩のラインがボンズとかベイブルースの角度。
前足の着地位置を探らずにスライドステップしながら右足首を底屈。
後ろの肩を下げヘッドステイバック。左足のスパイクの外側でエッジをかけ左足のスパイクの内側が地面を離れている。ストライドが尋常でなく狭い。この割れからヘッドステイバックといい、小学生の頃に見た王さんそのもの。王さんは、少しヘッドが寝て遠回りするが小園はヘッドが立っている。すなわち押手の肘がヘッドの外側にこそ張り出していないが、ヘッドの内側に入っていない。
小園は、両肘を畳んで振り下ろし始める。グリップからヘッドまでが背骨と平行になる。
引手の肘を抜きかかり前肩関節を前肩甲骨に格納しかかるが、右肘を曲げたまま右手の拳で左手人差し指の付け根を押し込み、引手の肘を抜かない。ヘッドをしならせる。右肘を抜きながら骨盤を水平に回転させる日本式のレベルスイングで振っていたらファウルになる。
押手の親指でグリップを押し込むレンジも尋常でない。前膝が弓状にしなる。ヘッドのしなりが解けた後も、押手の手首に引手の手首を越えさせず下から上にカチ上げる。すわわち、ヘッドに手首のラインを越えさせてる。バナナカーブも尋常でなく大きい。
ヤクルト村上には、絶対にできない芸当!
何故って?それは、ドアスイングでヘッドがしならないから。
池谷は、コンパクトにバットを出すとヘッドが走る、肘が体から離れないからヘッドが走ると言う。振り下ろし始めてから肘が体から離れないからヘッドが走ると言うのは合っている。
しかし、コンパクトだからヘッドが走るのではなく、小園は、前膝で地面を蹴って前足首を背屈、後ろの股関節を外旋することによって後ろが大きいから、ヘッドが走る。
松山の5番も安泰じゃねいですね、って、小園は既に松山の追いつけないところに行っているよ。
否、もう、小園は、143試合3番で使えよ。5番はピレラだよ。
藤嶋は、右足踵に体重をかけ右股関節を外旋し左膝を上げる。「く」の字を作ったときに右足小指球に体重が移る。右腕全腕部を回内し、右腕を骨盤のところに持ってきたときに右肩を左肩よりも下げる幅がMaxになる。前肩を下げ、右肩関節を外転させたとき、右足小指球を支点に右足踵が地面を離れCアーチが崩れる。左腕上腕部の回内が解ける。両肩甲骨をぶつける間ができない。左膝で地面を蹴り、右腕上腕部を外旋、右腕前腕部を回内。両肩甲骨をぶつける。胸の張りも大きい。右肘の推進の過程で右足踵が右足つま先の真上にくる。右腕前腕部のレイバックは頭の後ろで行い、その角度は森下と同程度。両肩峰をぶつける。リリースの瞬間に前膝が突っ張る。両股関節をぶつけているが右膝が外側に外れる。右肘は一塁側を向くが、右腕上腕部が凹む。右腕前腕部の回外のときに左足小指球で地面を蹴ってシャッフル、上体を一塁側にタンブル、右足を一塁側にターン。両足をクロスさせる。
上本崇司のバッティング
5回裏、上本は、68球目、アウトコースベルトの高さのフォーシーム142キロに対し、ヒッチを挟んでいるので、一回目のステイバックで前肩が内に入らない。前足首を底屈させたとき、引手の肘を畳んで前肩を下げる。右肘がヘッドの外側に張り出す。
押手の親指でグリップを押し込む。インパクトの瞬間、前膝が突っ張り前の股関節が引っ込む。両肘を屈曲させている。前足を軸に骨盤を縦に回転させる。ボールの軌道と水平に振るメジャー式のレベルスイングで左前安打
堂林翔太のバッティング
堂林は、33球目、アウトハイ(右打者のインハイ)のフォーシーム141キロに対し、右足のスパイクの外側に体重を乗せ、ストライドを狭める。ヘッドも立つ。後ろの肩を下げて振り下ろし始める。グリップからヘッドまでが背骨と平行になる。
インパクトの瞬間、左膝が突っ張り左股関節が引っ込む。ヘッドの走りもいいですよ。
堂林は、63球目、インコース(右打者のアウトコース)ベルトの高さのカーブ111キロに対し、前肩が内に入る。背中まで投手に向ける。前肩を先に開いてやらないとガイドハンドの肘が出て行かない。全く引き付けて打てずに遊ゴロ
鈴木誠也は、5球目、アウトコースベルトの高さのフォーシーム139キロに対し、少しヒッチさせてから、右股関節を外旋、右足のスパイクの外側に体重をかけストライドを狭める。ストライドは尋常でなく狭い。前足首の底屈のとき、引手の肘を屈曲させ前肩を下げる。ヘッドの外に右肘が張り出すが、右肘のスクラッチが完全ではない。インパクトの瞬間、前膝が突っ張り切らず、ボールのやや捕手寄りを打っている。
インパクトの瞬間、両肘を屈曲させてヘッドを残す。やや差されているが、前足を軸に回転半径を小さく回れている。
左翼棒際に本塁打を打つ。
藤嶋は、10球目、右肩関節の外転のときに右足拇指球に体重が移り、Cアーチが崩れる。
三好は、10球目、アウトハイのカットボール130キロに対し、一回目のステイバックで右肩が内に入る。左膝で地面を蹴って右肩の推進を止める。インサイドアウトで振り下ろす。ボールの捕手寄りを打って打球にスライス回転がかかる。右翼席に本塁打。