Last Updated on 2020年3月17日 by wpmaster
レギュラーシーズン開幕まで、日付をすると残り11日、金融資本に現場の采配を委ねられた監督はクローザーを決めなければいけないだろう。否、佐々岡の中では既に決めているのかもしれない。
森下暢仁vs山賊打線
森下は、右股関節で地面を蹴って背骨を二塁ベース方向にステイバックしてインハイ、アウトハイ、アウトローに投げられている。波動を作れているのでリリースの瞬間まで脱力できている。フリーバッティングの頃より大分、一塁側への上体のタンブルも大きくなっている。
2回表、森下は、29球目、前膝を下し、骨盤を前傾させて左足内転筋を内旋、左膝を内に入れる。引手の前腕部を回内(小指が上に)している。前肩も骨盤もスクエアにできている。右肩は左肩よりも下げることができている。
しかし、体重が右足の小指球に移る。右足踵が地面を離れる。右肘を逆Lにしたとき、右股関節を外旋し右足の小指球で地面を蹴っている。辛うじて後々、右肘でスクラッチして両肩甲骨をぶつける間と右腕前腕部を回内する間が作れる。しかし、右肘を逆Lにしたときから、右足のスパイクの内側でエッジをかけてしまい、右足の拇指球に体重が移り始める。引手が親指が上に切り替わり、頭が背骨よりも前に出されボールを持つ手と頭の距離が離れる。
前肩を下げ両肩峰をぶつける。リリースの瞬間に左膝が屈曲し左膝が左足のつま先の前に出される。右腕上腕部が凹む。指先からボールをすっぽ抜くことができない。真ん中低目にチェンジアップ134キロをワンバウンドさせる。同様の投げ方で50球目にもチェンジアップ134キロをインロー(左打者のアウトロー)にワンバウンドさせる。
中村剛也は、29球目のチェンジアップに対し、右足の拇指球を支点にストライドが広がる。背骨が骨盤の中心より前に出されて空振り三振
森下のこれまで投げてきたフォーシームの回転数が多かったので中村剛也のストライドが広がって空振りが取れたと解釈できるが、肉体、特にローテカフ(右腕上腕部の筋肉)の損耗の面からワンバウンドは良くない。
お前はエースだ。
これから先、例え捕手の方に年齢が上に付されていても、捕手や監督、投手コーチにワンバウンドを要求されたら、首を横に振れ、それができないなら、首を縦に振っておきながら実際には、フォーシーム、カットボールと同じ投げ方でノーバウンドで投げろ。
岡田明丈のピッチング
山川は、6回表、7球目、真ん中低目、ほぼ右打者のホームランコースのストレート148キロに対し、インパクトの瞬間に左膝が突っ張り切らない。インパクトの瞬間までに左足の足首を背屈できずに左足のスパイクの内側を軸に骨盤を回している。
山川は、中堅壁に本塁打を打つ。
あぐー(山川)は、完璧に打っているように見えて少し差されている。
岡田は、右足の踵に体重をかけて左膝を上げるが、大瀬良ほどには背骨は一塁側に倒れない。この段階では二塁ベース方向にステイバックできている。
辛うじて右腕前腕部を回内する間ができるが、右腕上腕部を外旋し切らない内に右腕前腕部が回外して右肘が沈む。左肩を下げて右肘を担ぐ。
岡田は、右股関節を外旋して二塁方向に地面を蹴り切れていない。
岡田は、右肩関節の外転から右腕上腕部を外旋する過程で右足の小指球を支点に右膝が真下に落ちる。右足踵が右足のつま先の真上にくる。左膝で地面を蹴ってリリースの両膝を突っ張らせるが右腕上腕部が凹む。岡田は、5球目にフォーシーム145キロをアウトローに、12球目、カットボール134キロをアウトローにワンバウンドさせる。この2球においても、岡田は、右股関節を外旋し右足小指球で二塁ベース方向に地面を蹴れていないのだ。
岡田は、右肩を左肩よりも下げることで、波動を作り右股関節で二塁ベース方向に地面を蹴ってステイバックするとリリースの瞬間に左膝が突っ張る。上体を一塁側に地面と平行になるぐらいタンブルし、右足をターンできる。相手の打者はストライドが広がってスイングできなかった。又、逆方向にファウルを打っていた。
DJジョンスンのピッチング
野村祐輔は、フォーシームに関しては、147km/h前後投げられるが、フォーシームを投げるときは、シュートと同じく、139km~142km/hに留めている。
菊池保則は、フォーシームは、152km/hぐらい投げられるが、フォーシームを投げるときは、ギアを上げずにツーシームと同じく144km/h~146km/hにとどめている。打者は、フォーシームのときのタイミングで後ろの股関節の外旋を解いたらストライドが広がる。実際に来たボールはフォーシームより沈んでいる。打者はフルスイングできない。
菊池保則は、先発投手同様、少ない球数でゴロを打たせるのがアウトを積み重ねる手段なのである。
菊池保則は、ツーシームを投げるときも、右足の小指球で地面を蹴って、右肘を逆Lにする過程で左肘と左膝を並進。一岡同様、左膝を曲げており、ストライドは狭い。しかし、菊池保則の場合、右足のスパイクの内側でエッジをかけ、フォーシームを投げるときよりも先、すなわち右肩関節の外転の前に右足の小指球から拇指球に体重が移っている。よって、フォーシームを投げるときよりも前肩が早く開く。リリースの瞬間に右腕上腕部が凹む。これがパリーグの打者に打たれている原因の一つだろう。
DJは、6球目、最初に右腕上腕部を外旋する前に、右足小指球を支点に腸腰筋が内旋する。続いて右肘が推進する。
リリースの瞬間に左足首を背屈し前足を軸に両股関節をぶつける。右足小指を支点に右足踵が右足つま先の真上に来る。右膝が真下に落ちる。左足の踵を支点に左膝を開いていく。一塁側への上体のタンブルは大きくできている。
しかし、リリースの瞬間、右腕上腕部が凹む。インロー(左打者のアウトロー)にチェンジアップ144キロをワンバウンドさせる。同様に、17球目を投げたときには、ナックルカーブ126キロを真ん中低目にワンバウンドさせている。
森友哉は、前述の6球目に対し、一回目のステイバックの過程で引手の上腕部が内に入る。左足のスパイクの内側でエッジをかけて捕手側に地面を蹴る。左足の拇指球を支点にストライドが広がる。森友哉は、引手主導のスイングで空振り三振
山川は、8回表、11球目、真ん中高目のフォーシームに対し、インパクトの瞬間までに左膝を完全に突っ張らせ、左足のスパイクの外側の踵寄りを支点に骨盤を回している。ヘッドステイバック、バナナカーブも岡田から本塁打を打ったときよりも大きい。山川は、ここでは、100点満点の打撃をしている。
DJジョンスンは、右肘の推進開始のときから右足の小指を支点に右膝が伸びる。右腕前腕部のレイバックのときに打者と胸が正対する。
リリースの瞬間に左膝が突っ張るが、右足の小指球を支点に右足踵が三塁側に傾く。右膝が伸び切る。両股関節をぶつけ切れていないので瞬発力を産み出し切れない。
DJジョンスンは、右肩関節を外転するとき、右股関節で地面を二塁側に蹴る動作が足りないのだ。
鈴木誠也vs松坂大輔
松坂は、17球目、左膝を上げたとき、右足の踵に体重がかかり、背骨が一塁側に反る。骨盤を前傾させて「く」の字を作る前、左膝を内に入れたときに、右足の小指球に体重が移る。右足踵が地面を離れる。右腕前腕部を回内し右腕を骨盤のところまで引く過程で右肩を左肩よりも下げる。右肩関節の外転の直前まで引手の前腕部は回内しているが、引手の上腕部が内に入っている。右肩関節の外転のときに右足拇指球に体重が移る。引手は親指が上に切り替わる。
骨盤を二塁側に戻すが右足小指球を支点に右膝が内に入る。
右腕前腕部を回内する間を作るが、頭が背骨の前に出される。ボールを持つ手と頭の距離が離れる。
松坂は、レイバック(最大外旋位)は、現在でも大きい。
しかし、リリースの瞬間に左膝が突っ張り切らず、右足スパイク外側のラインが三塁側に倒れる。
両股関節をぶつけて瞬発力を産み出せていない。
鈴木誠也は、17球目、アウトコースベルトの高さのカットボール136キロに対し、右股関節を外旋し、右足のスパイクの外側で地面を捕手方向に蹴る。左足首を底屈させてつま先が接地したとき、右肘がヘッドの外側に張り出す。左膝で地面を蹴って左膝が突っ張る。左足首を背屈させて両股関節をぶつける。後ろの膝が投手方向を向く。前足を軸に骨盤を回す。左膝を突っ張らせたまま左膝を開いていく。
この試合の内容であると、西武関係者から現場の采配を委ねられてる監督は、松坂を交流戦では、広島戦に登板させてこないだろう。
鈴木誠也は、松坂から最初で最後の一発を打ったことになるだろう。
4回裏、平井は、12球目、右肩関節を外転したとき、右足の拇指球を支点に右膝が内に入り体軸が三塁側に傾く。右腕上腕部を外旋、右腕前腕部が回内する間がなくボールを持つ手が打者の方に向く。リリースの瞬間、左膝が突っ張るが、右足のスパイクの外側のラインが三塁側に倒れる。故に、リリースの瞬間、右腕上腕部が凹む。アウトローにスライダー128キロをワンバウンドさせる。
會澤は、一回目のステイバックの過程で左腕上腕部が内に入る。右足のスパイクの外側で地面を蹴る間がなく、右足のスパイクの内側でエッジをかける。ストライドが広がり右足の拇指球を支点に後ろ足を軸に骨盤が回る。會澤は、このボールの軌道を振って空振り三振
当落線上の選手
堂林は、6回裏、アウトローのカーブ107キロに対し、1回目のステイバックの過程で前肩が内に入る。背中まで完全に投手に向ける。同じく前肩が内に入る中島宏之や炭谷より、前肩が入る程度が酷い。
右足の拇指球を支点にストライドが広がる。背骨が骨盤の中心より前に出されて空振り三振。 堂林は、右膝が完全に伸び切っている。
7回表、栗山は、11球目、インロー(左打者のアウトロー)のツーシーム144キロに対し、前肩を残しインサイドアウトスイング。左手の親指でグリップを押し込みヘッドが手首のラインを越える。ボールの軌道を擦ってボールをカチ上げる。左肩関節を左肩甲骨を格納しながらフォロースルー。打球にスライス回転がかかる。
髙橋大樹は、打球に対し、前肩を開いた状態で、打球の軌道をガイドハンドで捕まえている。同じことは野間にも当てはまる(野間はノーバウンドで捕球してる)。打球が髙橋大樹の前に落ちる。髙橋大樹は、センターの守備は上手いけどレフトは下手だな。
髙橋大樹は、右肘をつまみ上げたとき、右足の拇指球を支点に、左足がインステップ。ストライドが広がる。右肘の推進より前膝を先に開かざるを得ない。骨盤の回転方向と右腕の円運動が一致しない。インハイに一塁送球が外れる。
髙橋大樹は、レフトの特守という条件付きで、もう少し打席を与えて観察してみたいが、私が監督なら堂林を二軍に落とす。
エンドランは、内野の頭を越えさせるのが基本だから、インサイドアウトで振って、結果、打ち上げるのは容認。
それともう一言
当落線上の選手ではなく、アピール不要の選手だが、小園は、吉田正尚と共にメジャーにわたりレジェンドになる打者。
小園にバントなんかさせんじゃねえよ、バーカ!
総括
打撃技術の進歩により、回転数の多い160キロのフォーシーム、カットボールを投げても空振りを奪うのは、投手にとって至難の業である。
岡田の場合、まともな投げ方をすれば、ファウルを打たせられる。ヘッドアップさせてゴロを打たすことができる。完成度の低いスイングをする打者であれば、差し込んで飛球を打たせることができる。まともでない投げ方で主砲に本塁打を打たれても差せる。
DJの場合は、まともでない投げ方をすると、完成度の低い打者にも完璧に近い打撃をされる。
私が監督ならクローザーは岡田、岡田の右腕上腕部が凹むようなら島内。フランスアは、セットアッパー。DJは、ホームゲームの延長戦の12回表に投げる投手。スコットは二軍調整
現状、フランスアの負担は軽減できない。
広島は、現状、クローザー岡田、セットアッパーフランスアという軸は作れるが、それ以外のリリーフの層が薄い。セットアッパー、クローザー以外は、巨人と同じぐらい層が薄い。
試合中盤までにリードを広げておかないと試合終盤勝ちきれない。
得点圏で相手投手は誠也にバットが届かないところに投げてくるので、誠也は、全打席の1/4はいないものとして考えないといけない。
巨人は、今のままで試合中盤までリードを広げる野球ができる。巨人はシーズン中リリーフを補強する。
広島の場合、試合中盤までリードを広げる野球は、バティスタとピレラが両方いて成立する。
打撃が良くなりつつある髙橋大樹と藪田でソフトバンク椎野+若手投手を獲る。
しかし、今の藪田のフォーシームじゃ、ソフトバンクは椎野をくれないだろうな。
モンティージャは通用しない。
その上で、契約期間の年俸を払ってDJとスコットのどちらかを見切る。私ならスコットを見切ってDJを二軍待機にする。パーフェクトインサイドアウトスイング8要件を満たすオーバーハンドのリリーフ投手外国人のリリーフを獲るというのであれば理解できる。しかし、カープはバティスタを解雇した。
2,3番は、西川、小園で何とかなる。
現状のリリーフの陣容だと、松山、長野が5番の金太郎飴打線だと勝ちきれない。
メヒアじゃバティスタの代役は務まらない。
若手の伸びるのを待っているだけでは、バティスタがいない分を賄えない。今いるメンバーだけではやっていけない。
多くのカープファンが5番に松山、長野、メヒア、髙橋大樹、會澤を推すが、前述のように、彼等が5番だと試合中盤までリードを広げる野球ができない。多くのカープファンが推す、出塁率の高い打者を上位打線に並べて足を絡めたり進塁打を打つ打線、具体的には、小園を遊撃、三塁の控えにしてタナキク西川又はピレラを上位打線に並べる野球をやるなら、彼等が5番だと非力すぎる。
広島と奨カープの選手、スタッフは、パーフェクトインサイドアウトスイング8要件を満たす一塁を守れる外国人の打者を補強しないとリーグ優勝を逃すだろう。