クリスジョンスン1回2/3で6失点オープン戦広島5-11西武

Last Updated on 2020年3月8日 by wpmaster

レギュラーシーズン開幕が近づくにつれ、レギュラーが決まっている野手、先発ローテーション入りが確定している投手は、肉体の稼働の源となるフィジカルを故障しないことが最重要である。
ところで、データスタジアム社の資本は、投球動作に詳しい人を雇ったのだろう。球種分析が細かくなった。
試合の方は、広島がクリスジョンスン、西武が松本航の先発

クリスジョンスンのピッチング

マウンドがぬかるんでいれば、投手は、後ろの股関節で地面を二塁方向に蹴るのが難しい。前足を踏み出して前足のつま先が接地してから前足首の背屈も難しい。投手にとって、グラウンドコンディションに関係なく前足の着地位置の探りは短い方がいい。
グラウンドコンディションが良くなくても、投球肩を下げる、三塁方向に頭を向けることで後ろの股関節を荷重することができる。前足を振り子のように使うことで後ろの股関節で地面を蹴ることができる。投球において、始動の段階では、後ろの股関節で二塁方向に地面を蹴る引き出し(手段)は、複数あるのだ。
クリスジョンスンは、マウンドがぬかるんでいたこともあり、左足のスパイクの内側でエッジをかけたまま右足を推進。左肩関節の外転のときに頭が背骨より前に出される。ボールを持つ手と頭の距離が離れる。故に左腕前腕部から左手首の稼働域が狭いので加速距離が短い。投球腕の前腕部の回内、投球する手の手首の背屈をする間ができないから左腕の前腕部、左手の手の平もしならない。
クリスジョンスンは、右肩の開きに左肘の推進が遅れる手投げの投球も多かった。
波動が作れていなかったので脱力はできていないが、ギアも入れていなかった。
これでいいピッチングをしろと言うのは無理というもの。
捕手が會澤であったことは関係ない。
この試合のクリスジョンスンは、故障なくいかに開幕に入っていけるかが課題だったと解している。

リリーフ投手のピッチング

塹江は、後ろの股関節で地面を二塁方向に蹴れていないと左腕上腕部が凹んで投球をワンバウンドさせる。後ろの股関節で地面を二塁方向に蹴れているときは、リリースの瞬間に右膝が突っ張って、地面と平行になるぐらい三塁側に上体を倒せている。左足のターンもできている。
中村恭平がリハビリ中なので、塹江は敗戦処理、ロングリリーフ枠ではないだろう。
私が監督であれば、僅差で勝っている試合に回跨ぎなしで起用する。

高橋樹也も、後ろの股関節で地面を二塁方向に蹴れていないと左腕上腕部が凹んで投球をワンバウンドさせる。右肩の開きが左肘の推進に先行する手投げになる。両股関節をぶつけることができず、左膝が外側に外れる。後ろの股関節で地面を二塁方向に蹴れているときは、リリースの瞬間に右膝が突っ張っている。

塹江、高橋樹也は、共に無失点だが、内容は良くない。グランドコンションが良くないことプラス塹江は回跨ぎ、髙橋樹也は連投、共に責められないだろう。

DJジョンスンは、右肩関節の外転の前に右肩を左肩よりも下げる。前肩の上腕部が内に入る。右肩関節の外転の過程で右足のスパイクの内側でエッジをかけ、Cアーチが崩れる。引手が親指が上に切り替わる。右肘の推進前に右足の親指~小指の真上に踵が来ている。右腕前腕部が回外し右肘が上がっていかない。

川越誠司は、10球目、真ん中のストレートに対し、左足のスパイクの外側で捕手側に地面を蹴る。ストライドを狭めヘッドを立てる。右膝で地面を蹴る。しかし、押手の肘の推進よりも前膝の開きが早く、両股関節をぶつけると左膝が三遊間を向く。
川越は、右中間席に本塁打を打つ。

野手の動き

鈴木誠也は、50球目、インハイのカーブ105キロを引き付けて左翼席に本塁打。前膝が突っ張りヘッドステイバックも大きい。いい練習になっただろう。

松本航は、右肩を左肩より下げ右腕前腕部を回内するが、右腕を背中の方に引く。更に、右足の拇指球から小指球を支点に右足踵が地面を離れる。右腕上腕部を外旋、右腕前腕部を回内する間できず、ボールを持つ手の平が打者の方を向いた。

小園は、私が監督であれば遊撃一本で143試合フルイニング出場させる。
遊撃に限らず三塁、二塁でも、バックハンドのときは、右打席、フォアハンドのときは、左打席と同じである。実際に捕球するのは左手だが、前肩を開かず、後ろの股関節でボールの軌道と後ろの手との距離が取れれば、ガイドハンド(後ろの手)でボールを捕まえられる。ファウルゴロを捕まえないこともできる。前肩を開くと打球の軌道と頭が逆の方を向く。

総括

床田は、教育リーグのオリックス戦で4回被安打8で7失点、九里は、5日の教育リーグのソフトバンク戦で3回2/3を5安打3失点
一軍ローテーションの投手にとって二軍は試運転の場。
どんな投手でも完璧な投球動作で投げられる投手はいない。投球動作のプラス面がマイナス面を上回れば抑えれれる。一軍の投手は、投球動作のマイナス面がプラス面を上回っても試合を作れる。
すなわち、振れる打者には、バットの届かないところに投げて歩かせる。前肩が内に入る、ストライドが広すぎるとか、どうやっても打てない打者からアウトを積み重ねることができる。
無走者でもストライドを狭めてクイックやセットで投げられる投手は、打者の始動を遅れさせ股関節の外旋の間を作らせないこともできる。
但し、ワンバウンドの投球をしていると投球を組み立てるのが難しくなる。
私が監督だったら、試合で投げられるフィジカルの状態なら、開幕ローテーションに、クリスジョンスンだけでなく床田も九里も入れるけどな。次の試合森下が大量点を取られても故障しない限りはシーズン通して一軍のローテーションに入れる。
大瀬良は、右腕上腕部の凹みが酷ければローテから外す。
先発ローテ再編云々は、大資本が使用人を使って、メディアにおいて佐々岡の名を使って煽ってるだけだよ。労働を強化したことの後付けの大義になるからな。佐々岡は、緒方や野村謙二郎と違ってピッチングの専門かだから床田も九里も開幕ローテに入れ、更に故障がなければシーズン通じて先発ローテに入れると思うよ。

リリーフの層の薄さを考えると、金太郎飴打線だと勝ちきれない。

DJジョンスンは、クローザーとしては厳しい。私が監督ならDJジョンスンをクローザーにしない。
私が監督なら岡田明丈をクローザーにする。ワンバウンドをさせたときの右腕上腕部の凹みが酷ければ他の投手に代える。

試合結果