Last Updated on 2020年2月27日 by wpmaster
2020年オープン戦2試合目は、阪神との対戦
広島が14-2で阪神に大勝したわけであるが、藤浪は以前私が個別に一本記事を建てたとき(リンクは貼ねえけど、阪神の投手のカテにあるよ)と全く変わっていない。能見は、フォーシームがまるで走らず、まだギアを上げていない。当落線上の選手が打って14点取ったと言ってもまるで参考にはならない。
能見は、このままGW明けまでこの試合のフォーシームのレベルのままだと今季限りで引退だろう。
クリスジョンスンもフランスアも徐行運転。クリスジョンスンのこの試合のピッチングは参考にはならない。フランスアは並みの左投手よりスピードが出ているが、並みの左投手と比較する次元の投手ではない。
ジョーガンケルには、3回無安打1四球無失点に封じられた。
ガンケルがガルシアやスアレスを蹴落として一軍に入れるかであるが、私が阪神の監督であるなら、ガルシアとスアレスを選ぶ。
開幕してから一軍のローテに入ってくるかはわからないが、ガンケルを攻略する手段は何か論じてみたい。
ジョーガンケルのピッチング
ガンケルは、骨盤を前傾させて「く」の字を作ったときに右足の拇指球に体重がかかる。
後ろ足を軸に骨盤が回り始めるから、右肘を逆Lにする間がない。
右肘が伸びたまま右肩関節を外転(背骨から腕を遠ざけること)するアーム式の投げ方になる。
右足の拇指球に体重がかかって右肩関節の外転の前に後ろ足を軸に骨盤が横回転するから体軸(腱から背骨のライン)が、右投手であるカンケルの場合、三塁側に倒れる。
体軸が三塁側に傾くので投球肘より先に前肩を開いてやらないと投球肘を推進できない。
ガンケルは、トップを作るまでの過程で投球肩が引手の肩より下がる過程がない。
加えてアーム式の投げ方は、右肘側副靭帯損傷をしにくい投げ方ではあるけれども、右腕上腕部を外旋してトップを作っていたら骨盤の回転に右肘が追いつかないので、右腕上腕部を外旋してトップを作り、右腕前腕部を回内(右手の手の平を小指を上にする)する間がないから、左肘と左膝を並進してからも投球肘が上がっていかない。
投球肘が上がっていかないまま投球肘を推進させていく。
前膝で地面を蹴って両股関節を引っ込めるのでリリースの瞬間に前膝が突っ張る。投手は、そこから両股関節をぶつけるので瞬発力が産み出すのだが、先に後ろ足を軸に骨盤が回ってるので瞬発力を産み出し切れない。骨盤が横回転するので加速距離が長く見えるが、右肘よりも投球腕の手首が先行するドアスイングになるので、投球腕の前腕部~投球腕の手首の稼働域が狭い。
骨盤の回転方向と右腕前腕部の回内→回外という投球腕の円運動の方向が一致しない。
カンケルのリリース(右腕前腕部の回内)の瞬間の体軸と投球腕の交わる角度は、サイドとまではいかない前巨人の山口俊と同レベルのスリークォーターである。
ガンケルは、膝を屈曲させて重心を低くしてボールを置く投手ではないので、コーナーを突く投手ではない。
ファストボール系は、ローレンスより速いがヘルウェグより遅い。
攻略法としては、山口俊と同じでいい。
ガンケルも打者にとっては、後ろの股関節を外旋する間ができるから、押手の手首とボールの距離が取りやすい。
一回目のステイバックのときに前肩を内に入れないことが肝要である。前肩が内に入ると押手の肘より先に前肩を開いてやらないと押手の肘が出て行かないから頭をボールの軌道が逆になるから落ちるボールやワンバウンドを振ってしまう。
山口俊、嘉弥真、中川に強い誠也は、シーズンに入ったらガンケルを打つだろう。山口俊のワンバウンドを振りまくっていた菊池涼介、西川、松山、會澤、それと控え選手がいかにワンバウンドを振らないかがポイントとなる。
飯田優也のピッチング
飯田優也は、2018年途中、松田遼馬とのトレードでソフトバンクから移籍
広島戦は、公式非公式問わず初登板
飯田は、左股関節を外旋して右膝を骨盤の高さまでレッグアップ。右足踵の内側で三遊間に地面を蹴っており、骨盤は前傾している。
右足のつま先を一塁側に蹴ってから右足内転筋の内旋を解く。このとき、左肩を右肩よりも下げている。しかし、左足のスパイクの内側でエッジをかけて三遊間方向にに地面を蹴っている。
右足の甲を打者の方に向け右膝を右肘を並進させる。左肩関節の外転の過程で右膝を深く曲げてスクラッチ。
しかし、右膝が内に入ったまま左肘を推進、レイトコッキング(レイバック)、左腕前腕部の回内へと至る。左足のスパイクの内側でエッジをかけていたので右膝で地面を蹴る間が作れなかったのでリリースの瞬間に右膝が屈曲する。リリースのときの体軸と左腕の交わりはオーバーハンドに近いが、左肘の推進に骨盤の縦回転が先行するので左腕の円運動が遠回りする。よって左手首~左腕前腕部の稼働域は狭い。
堂林翔太の現在位置
堂林は、キャンプオープン線とセンターから左へ順方向に打った打球が多い。
しかし、一回目のステイバックのときに前肩が内に入るところ、右の股関節で地面を捕手側に蹴らずに右足のスパイクの内側にエッジをかけて、左足の着地位置の探りと一緒に骨盤が前に出ていってしまいストライドが広がる。この欠点がクリアできていない。
このことは誠也にも再三指摘されているのだが、肉体の稼働はメンタルではコントロールできない。頭では理解できても体がその通りに動いてくれない。
人間には生まれながらに才能は備わっていない。天才はいない。
商品やサービスを産み出すのは肉体の稼働である。
俺は、ユダヤ金融を富ませるから他人には頑張れとは言わない。
頑張るのは勝手だが、頑張った奴は労働力商品としての自分を安く売るな。
才能とか天才という言葉は、努力をしない奴が逃げ口上として後付けで使っているだけなのよ。
人間は、ユダヤ金融に借金を背負わされているから体を動かさざるを得ない。
死なせてもらえない。
。
確かに堂林は、プロに入ってからインナーマッスルを鍛えて相当な量を振り込んで血の滲むような努力をしているよ。
しかし、幼少期から作り上げてきた土台が誠也とは違うんだろな。
堂林も幼少期から努力はしてたんだとろうけどプロセスを間違えてしまった。
アマチュア球界も指導者と選手の経済関係から指導者に野球の動きをコントロールされてしまう。
金属バットで振ると、ドアスイングでも逆方向に本塁打が打てる。
瞬発力を産み出さない動きが定着して土台が脆弱になる。今まで創り上げてきたものを根本から修正することは、相当な手間と労力を要する。
堂林は、レギュラーとして初めて出たシーズン(2012年)は、左方向の打球が多く、これまでも左方向に打てているときは、振り下ろす直前にヘッドが立っている。
しかし、三振が多かったことから右方向に打つことを練習させられたのだろう。
大半の選手は、ボールを引き付けて逆方向に打つと、後ろの股関節を外旋させて引き付けるのではなく、最初のステイバックのときに前肩が内に入ったり引手の肘が突っ張る。
逆方向へは、後ろの股関節の外旋を押手の肘の推進より先に解いて、引っ張るときと同じく前肩を残して打つ。引っ張るときは、押手の肘を推進してから後ろの股関節のインパクトの瞬間に解く。
「引き付けて逆方向に打て」と一般には言われるが、実際には、「ボールの軌道を引き付けずに」打つ。
ルナやビシエドのようにヘッドのしなりが戻った後もヘッドが残る打者は、ボールの外側を擦る打者と同程度、後ろの股関節を外旋する間を作っている。押手の親指でグリップを押し込むタイミングを遅らせているのである。又は引手の拳で押手の人差し指の付け根を押し戻している。
大資本メディアのライターは、バカの一つ覚えのように、「逆方向への長打」を言うが、
進塁打が要求されるケース以外は、右打者は逆方向に打つ必要はない。
逆方向に進塁打を打つ最もベターな方法は、前肩を残しインサイドアウトスイングで両股関節をぶつけずに、すなわち後ろの股関節の外旋を解かずに、前足だけで骨盤を回転させる。差されてスライス回転をかけて内野の頭を越えさせる。
右打者なら後ろ足の踵付近で地面を一塁側に蹴ってやればいい。すわわち後ろ足に重心を残さないのだ。逆方向に打つことに関して言えば、イチロー、今で言うと日ハム近藤の打ち方で正しい。
堂林は、前述の欠点がクリアされない限り、堂林は、振り下ろす直前にヘッドが寝る打撃に戻ることは十分にあり得るのだ。
確かに、現在のままで、堂林は、本塁打と打点だけなら、松山、長野、田中広輔、菊池涼介、會澤と同程度の数字を残すだろう。
只、守備走塁が他の選手に劣る松山、長野が田中広輔や菊池涼介と同じ程度の成績でどうするのよって話
これまで以上に誠也が歩かされることになるので、5番は試合を決められる選手でないといけない。
既往において、労働量を積み重ねてきた松山、長野に今更肉体に負荷をかけられない。
1点、1点、1点と積み重ねて最後に3点。
堂林も投手と捕手、遊撃以外どこでも守れるけど、打撃に関して言えば、5番としては、松山、長野と同じく弱い。
宇草は、前肩が内に入り、後ろ足の拇指球を支点に後ろ足を軸に骨盤を回す。両骨盤をぶつけられずインステップした前膝が外にはじき出される。前肩が押手の肘より先に出る。
前足を軸に骨盤を回すことができ、更に前足の踵を支点に前足を軸に前膝を開いていく過程で前膝で作った壁が崩れなかという問いに対し、確かに野間もできていないが、宇草よりはできている。
正隨も、前肩が内に入って、投球の軌道と頭が逆を向いてワンバウンドをボールを振っている。
宇草と正隨が、これから先真っ先に二軍に落とされるだろうが、堂林は、髙橋大樹に勝ったとしても、通年一軍枠に入り続けることは難しいだろう。
ファンが知らないだけで、選手を使う側は、三好、曽根、上本の方のスイングの方が完成度が高いことを知っている。しかし、上本、三好、曽根も宇草、正隨、髙橋大樹よりも上だが、広島においてコンスタントに一軍にいられる選手ではない。
堂林が勝たなければいけない相手は、宇草、正隨、髙橋大樹ではないのだ。
スタメンで常時出ているメンバーの一人を倒さないと試合に出れないのだ。
総括
それじゃ、誰を5番にするんだよって話になるけどさ、5番は、左翼ピレラ。
三塁は、安部、三好、田中広輔を競争させればいい。
この3人は、安部と田中広輔の守備は上手くないが並みには守れる。下位打線なら十分務まる。
オープン戦では「取り敢えず名前を書きました」小園だが、先日のフリー打撃では、クリスジョンスン相手に左膝が地面に付くフルスイングを見せた。
田中広輔推しの奴等も、将来田中広輔を抜くと言っているようだが、私に言わせれば打撃に関しては昨年の段階で故障前の田中広輔を既に抜いている。
小園はね、野村謙二郎とか栗原とか堂林クラスの進化版の20代前半の選手と比較したらいけない選手。
実績、付された年齢、プロ入り年数に関係なく、振れる選手には、将来ではなくすぐに重要な役割を与えろ。
私は、開幕から3番遊撃小園を推す。
「振っても当たらなきゃ意味ねえんだよ」と言ってるおまえ、だったら、膝が地面に付くぐらい、フルスイングしてみろよ。出来ねえから。