ルーキー森下暢仁がフリー打撃に登板2020広島スプリングキャンプ第2クール2日目の”まとめ”

Last Updated on 2020年2月11日 by wpmaster

フリーバッテイングは、打者に打たせて気持ちよくさせてやることがポイント
投手は、ゾーン内に各球種を投げて投球動作を確認すればよい。
よって投手も打者も問題の糸口を探ることが最優先で結果よりもプロセスを分析することが重要である。
まとめブログを批判する方は他にもおり、彼は自分にしか書けないものを書いてやると息巻いていますが、実際には誰にでも書ける文章であり、無料ブログで最も低レベルなブロガーが集まるアメブロのブロガーと50歩100歩のレベルです。

私は、技術面オンリーで、まとめブロガー以外の、リトルリーグ程度の球歴があれば誰でも書けるオーソドックスな文章ですが、従来とスタンスを変えずに書いていきます。

大瀬良大地のピッチング

大瀬良は、左膝を二回上げ下ろしするときに骨盤が後傾き、上体が一塁側に反る。
右足踵から右足の拇指球に体重が移って左足を踏み出すから、ただ左膝を真下に二回下ろしているだけで右股関節のタメがない。
大資本メディアが言う「大瀬良は二段モーションによって軸足にタメが出来て左足を着地してから左足に体重が乗るようになった」が頓珍漢なコメントかが看て取れる。
右足の股関節の外旋ができているときの大瀬良は、右腕前腕部の回内(リリースの瞬間)のときに左足が突っ張るが、これは、「く」の字を作ったとき、右肩を左肩よりも下げることによって右股関節が外旋でき、ストライドを狭めてリリースの瞬間に左膝が突っ張るが正しいものの見方。
今回も、右股関節のタメがなく、右肘の推進より先に左肩が開き、後ろ足を軸に骨盤が水平回転するから、骨盤の回転と投球腕の旋回方向が逆になるダブルプレーン投球、わかりやすく言うとアッチ向いてホイの投げ方になっている。
故に、内外角に投げ分けれられている。昨年までと変わっていない。

手投げの投げ方から右腕上腕部が凹んでボールを引っ掛けたのが3球、これは入団したときからの課題である。
打たれることを前提に投げているフリー打撃であるということもあるが、今のままでは今季は厳しい。

田中広輔は、昨年までのオープンスタンスからスクエアに変え、場合によってはクローズドスタンスを試している。予備動作にコックを採り入れるが、グリップをタイトに握りすぎである。
下半身の使い方は、スパイクの外側に体重を乗せてストライドを狭めることができていることもあれば、左足の拇指球を支点に骨盤が回って、真っすぐに手が出ないことがある。
ヘッドがボールの内側に入ったり、ヘッドアップしてスライス回転の打球が多い。右中間に打ったときも左膝が伸びている。
試運転の段階ではあるが、振る力は小園の方が数段上だなぁ。

坂倉は、従前よりスクエアに近いオープンで立つ。左足の内側でエッジをかけ右膝がインステップするので、右膝を開いてやれないと押手の肘が出ていかない。ヘッドがボールの内側に入る。インパクトの瞬間、左膝が三塁方向を向いてスライス回転の打球が多い。
ん~、全然振れてねえな。

DJジョンスンのピッチング

右投手は、左足の甲を打者に向けてから左足はインステップの過程を経てつま先を一塁側に向けていく。
DJジョンスンは、左膝を下して左膝を内に入れたとき右肩を左肩よりも下げるから制球ができる。藤浪は、トップを作るまでの過程で右肩を左肩よりも下げる動作がないからインハイに外れる。

DJジョンスンは、左足つま先を接地した後、左膝で地面を蹴って左足首を背屈させるから左足がインステップしてから左足踵を支点に骨盤を縦に回転させることができる。
右腕のスイングの軌道はサフォーテほどオーバーハンドではないが、ミコライオよりもオーバーハンドである。

フォーシームは、人差し指と中指をくっつけるカットボールの握りでなげる。
レグナルトのカーブは、スッポ抜いて投げておりハンマーカーブという属性を付すにはいかがなものかというのがあった。
DJのカーブは、ボールの打者側に二本指をかけて右腕前腕部を回外するのでジャイロ成分がほとんどない。チェンジアップは、右腕前腕部の回外のときにカーブの握りで人差し指と親指の間から抜くものと、右腕前腕部の回内のときに親指でボールを押し込んで沈ませるものとがある。

DJは、大瀬良ほどではないが、右足の拇指球で地面を蹴るのが右肘の推進に先行し、左肩の開きが右肘の推進に先行するダブルプレーン投球になることがある。右肘をつまみ上げて右腕上腕部を外旋するまでの過程で右腕前腕部が回内して右肘が沈む。これもダブルプレーン投球の一因である。
宇草は、それでも振り遅れていたが、丸にどの程度通用するか。

宇草は、クローズドに近いスクエアで立つが、先に前膝を開かないと押手の肘が出ていかない。
左足の足のエッジのかけ方がスパイクの内側で、ほぼ全スイング、押手の肘より右肩の開きが先行するドアスイング。
スライス回転の打球もインサイドアウトで振れていない。
カーブを右に引っ張ったときも、左足がインエッジからスウェイしてスイングし、インパクトの瞬間に両肘が伸びてしまっている。

中村奨政は、ステイバックのときに右足のスパイクの外側に体重が乗るようになり、ストライドが狭く安定してきた。右肘をスクラッチする間ができた。
右股関節の外旋が早いとヘッドが遠回りするが左肩は残っている。

スコットテイラーのピッチング

スコットテイラーは、左膝と左肘を並進させたときに、左肩が内に入り、打者側の背中を打者の方に向ける。
これだと、右肘の推進より先に左肩を開かないと右肘が出ていかない。
また、右股関節にタメを作らずに投げるので左足をスクエアにする間がなくインステップが極端である。これだと右肘の推進より先に左膝を開いてやらないと右肘が出て行かない。
事実、左足のスパイクの外側の踵寄りを支点に右肘の推進より先に左膝が割れて投球腕がドアスイングになっている、
故に、打者に両胸が向くことがある。打者は、右左問わず後ろの股関節を外旋する間が作れるから手首とボールの軌道との間が取りやすい。
大瀬良よりも更にダブルプレーン投球が顕著である。
但し、達川を始め何人かの記者は、サイドスローとするがスリークォーター。スリークォーターでも山口俊の方がサイドハンドに近い。
ヘルウェグやローレンスよりは縦回転の要素が多い分益しだが、DJジョンスンの勝ちだな。

安部は、右肩の開きが押手の肘の推進に先行するドアスイングもあったが、鈴木誠也同様、左足のつま先を捕手側に向け(鈴木誠也は右足)、左足の小指球に体重を乗せてから(鈴木誠也は右足)、振り出すことができている。

小園は、スライス回転の打球を打ったときも、ヘッドステイバックが大きく、インサイドアウトで振れている。ヘッドがしなる。左足を一塁側に蹴ることで左足に重心を残さない。右足を軸に振れている。小園も試運転であるが、小園と比べると田中広輔のスイングが見劣りする。
昨季、俺が小園の空振りを見た瞬間ってのは、丹下段平が矢吹丈を見た心境なんよ。
改めて言うが、俺に迷いはない。
俺が監督やったら、小園がオープン戦ノーヒットでも143試合フルイニングで小園に行かしてもらうわ。

ヘロニモフランスアのピッチング

フランスアは、波動を作ったことで脱力ができ、左足のスパイクの外側に体重が乗る。ファーストギアで投げているが回転半径を狭く、0ポジションに近い角度で投げられている。左足のターンも遠回りしていない。
しかし、チェンジアップを投げると右肩の開きが先行し、右膝で地面を蹴る間がなく手投げになるので、そこは調整が必要

髙橋大樹は、バックネット方向のファウルは、振り下ろし直前にヘッドが寝たが、後半は、ヘッドを立て右肘がヘッドの外側に張るようになった。ヘッドを投手側に向けることで手首とボールの軌道が取りやすくなる。この部分は昨シーズンまでより進歩している。
但し、ヘッドを投手側に向けると、右股関節の外旋ができていないとヘッドが寝て遠回りする。
ストライドを狭めることができているときのあれば、右足のスパイクの内側でエッジをかけてしまい、左肩の開きがガイドハンドの肘の推進に先行し、ドアスイングになっていることがある。

正隨は、右足がインエッジからスウェイする。左肘を抜いたり左肘を使ってボールを掃う引手主導のドアスイングでヘッドがボールの内(捕手側)に入っている。

森下暢仁のピッチング

森下はグラブを胸に置いたときから骨盤が後傾しない。骨盤が緩く前傾している。
大瀬良や野村のように体軸が一塁側に反らない。
左膝を下してから左膝を二塁方向に引くが、野村は左の臀部を打者に向けるが、森下は、左足内転筋を内旋しつつ左膝をスクエアに引く。
「く」の字を作ったときに右肩を左肩よりも下げ、二塁側にヘッドステイバックして右足のスパイクの外側で地面を二塁ベース方向に蹴る。
右股関節を外旋する間ができるから、左膝と左肘を並進させるとき、左足がインステップすることなく左足の甲を打者側に向けるT字に踏み出すことができる。一岡同様、左膝のスパイクの内側を地面に向けて着地に向かうことができる。故にストライドが狭い。
投球によって掘れにくい硬いマウンド、傾斜の球なマウンドで活きてくる投げ方をしている。
右肩関節を外転してからスクラッチするが、両肩甲骨のぶつかる程度は平均的

大学時代から日本人投手の平均より左膝の屈曲は緩かったが、大学時代より左膝が突っ張るようになった。腰高で立ち投げに近い投げ方なのでクイックも上手い。

左肩を下げ骨盤が回転するよりも先に右肘が前に出るから胸の張りが大きい。
レイトコッキング期の最大外旋位のとき、外反トルクはオーバーハンドの投手の中では平均的だが、左股関節が引っ込んでいるので、投球肘の位置が他の投手よりも後ろにあるので故障しにくい。
右腕前腕部を回内したとき(リリースの瞬間)、両骨盤をぶつけるが、右膝が真下に落ち、打者側に向き、右膝が三塁側に外れたり伸びたりすることがほとんどない。
両股関節をぶつけるタイミングがほぼ一定している。骨盤を前傾させていたので両股関節をぶつける分、産み出す瞬発力が大きい。
すなわち、左足を軸に骨盤で地面を押し込むように、縦に回転できているのである。

トップを作ってから右腕前腕部を回内するまで一貫して右肘を畳めているから、インサイドアウトで中﨑以上に両肩峰をぶつけるように真上から振り下ろせており、右腕が頭の近くを通る。
右投手でここまで真上から投げられる投手はそういない。故に回転半径が狭く右腕の稼働域が広い。右腕前腕部を回内したときに右肘がアウトコースを向いている。間違いなくいい投手

堂林の2球目に投げた投球がわずかにダブルプレーンになっていた以外はダブルプレーン投球は無し。

左足を踏み出す前に右足がヒールアップさせてしまった場合、右腕前腕部の回内のときに左足がO脚になることはあるが、大瀬良のようにフォロースルーのときに左膝の壁が崩れることがない。
右足のターンは両足が重なるところで止めることが多く、フォロースルーのフィニッシュのときの右手の位置も首の高さまでであり、ギアは上げていない。
確かにマウンドより手前から投げているが、打者目線の感覚で言うとそれよりも更に近くから投げてくる感じがする。

総合的に見て、完成度と言う面からすると、プロ一年目の段階では、大瀬良の比ではない。
菅野より上かも知れん。そう言っても言い過ぎではないよ。
先発ローテ5番手争いや新人王どころか、今シーズン終盤には大瀬良を抜いて右のエースになってるんじゃないの?別に大瀬良を煽ってるんじゃないよ。本当にそう思ったから言っているんだよ。

堂林は、後半は、昨年までよりは前肩の開きが抑えられるようになったが、左肩が内に入って右肘の推進前に開くことがある。
右中間に本塁打を打ったときのスイングも左足の接地のときは、右肘がヘッドの外側に張り出しているが、左膝が開き、右足の股関節の外旋が足りていないので振り下ろし始めるとヘッドが頭と距離が離れヘッドの軌道が遠回りしている。
右足のスパイクの内側でエッジをかけているので、右足の拇指球に体重が乗ってから左足を踏み出し、ストライドが広がるとスイングできない。

西川は、従来は、左足の前脛骨筋の回外(内反)でストライドをコントロールしていたが左足の股関節の外旋が上手くなった。インハイのボールを回転半径極狭で右膝を突っ張らせてライトスタンドに運んだ。
西川は、フリーバッテイングということを差し引いても昨年よりも両股関節をぶつけたとき左膝が投手方向に向くようになった。

カープファンは、選手間の実力が拮抗しているかのように書くが、第2クール2日目を見ただけでも選手間の実力差は如実に表れている。