Last Updated on 2022年4月3日 by wpmaster
以下の画は、94マイル(150キロ)のファストボール(この投球もダブルプレーンになっています)をインローにワンバウンドさせたときのもの
その次の91マイル(145キロ)のカットボールを、打者のトップが浅いにも関わらず、打者にヘッドをボールの外側に入れてボールを引っ掛けて一二塁間を破るヒットを打たれます。
1
右足の踵に重心を残し、右足のスパイクの外側寄りに重心を置き、左足を内入れして踏み出す直前に右股関節を外旋しています。
2
テイクバックのときに右肩の位置を左肩よりもわずかに下げます。
右腕前腕部は回内し、背中の方には引かず、腰の横にありますが、テイクバックの横の大きさは、やや大きい。
3
右肘が逆L字になっていますので、右肩関節の外転が遅れる原因となると共に、インピジメントの原因となります。
右肘を外旋し始めるときに右膝が内に入っています。
4
右肩関節を外転し、両肩甲骨をぶつけます。
スライドステップから左足の着地位置の探りが短い。
左足の着地は踵から行う。
ステップ幅がメジャーの投手の割にはやや広い。
左肩が開き始めます。
5
右腕外旋部を外旋してトップを作ったとき、右腕前腕部の回内はできています。
しかし、左肩が大きく開いています。
6
逆L字、右股関節の内旋が早いこと、ステップ幅が広いことにより右肘が上がっていかず腰投げになっているので右肘が上がっていきません。
ダブルプレーンになっています(右腕前腕部の回内と骨盤の左回転がシンクロ)
左足の着地から右肘が出てくるまでに間があります。
リリースの瞬間に左足が突っ張っています。
これは、左股関節が前に出ることを抑止し、瞬発力がボールに伝わる動作です。
7
右腕前腕部の回外のときに右足を蹴ります。
これは他の速球投手と同じです。
8
左足で地面を蹴らずに、ほぼ左足を固定してフォロースルーをします。
地面が掘れにくい硬いマウンドには対応できる投げ方です。
9
右足を一塁側にターンさせます。
総合評価
腰投げに近いドアスインガーのスリークォーターの投手で、ダブルプレーンで右肘が遅れて出てくるので打者は間を作りやすい。
実力としては、アダメスといいとこ勝負
クローザーとしては厳しいでしょう。