福井優也(広島)と菊池保則(楽天)のトレードが事実上成立。

Last Updated on 2018年11月30日 by wpmaster

広島の福井優也と楽天の菊池保則の間でトレードが事実上成立しました。

福井優也は、1988年2月8日生まれで、来季は31歳の右投げ右打ちの投手。

公称サイズは、178cm 85kg

変化球は、スプリット、フォーク、スライダー、カットボール、ツーシームを投げる。

福井優也は、通算109試合登板。

535回1/3を投げ、

29勝36敗  防御率4.51

今季は、3試合に登板し、15回を投げ、14失点(自責同じ)

0勝3敗 防御率 8.40

一方の菊池保則は、1989年9月18日生まれで、来季30歳。

高卒でプロ入りし、今季がプロ11年目。

右投げ左打ち

公称サイズ 180cm 80kg

Max 148km/h

変化球はカーブ、スライダー、シュート、フォーク

通算69試合に投げ、270イニングを投げ、

12勝15敗 1HP 防御率 4.23

今季は、1度の先発を含む3試合に登板し、13回投げ、2失点(自責同じ)

0勝0敗 防御率 1.38

キャリアハイは、2015年。

18試合に登板し、103回を投げ、4勝5敗  防御率 3.76

菊池保則は、左足をレッグアップしたときに、スパイクの内側に重心をかける。

やや極端なヒップファーストである。

テイクバックのときに、右腕を背中の方に引く動作がやや大きい。

テイクバックのときに右肩が左肩よりも若干上がるときと、右肩の方が若干下がるときとがある。

スウェイしやすい投げ方だが、右股関節のタメがある。

ステップ幅は、6足半~7足分であり、標準。

やや極端なヒップファースト故に、左足を着地させたときに左膝がクローズドする。

右肘をつまみ上げたときに、両肩がM字になるので、ルーズショルダーになりやすい投げ方をしている。

トップを作ったときに、右腕前腕部が回外し、右肘が沈む。

リリースの瞬間に左膝が突っ張らないので、瞬発力が吸収されてしまう。

リリースの瞬間に右足に重心が残る。

テイクバックの大きさ、インステップする故、コッキングの角度、右肘の高さ、体軸の使い方は、スリークウォーターとオーバースローの中間。

ステップ幅の大きさ、右肘の沈み方故に、左足の着地をしてから右肘が出てくるまでのスパンがある。

フォロースルーの過程においては、右足を三類側に着地させるときと、右膝をレッグアップして左足とクロスさせることがある。

菊池保則は、現状では、福井同様、瞬発力が指先に伝わりきる投げ方ではないので、リリーフでは少しキツイかな。

福井も修正しなければならない課題の多い投手であるので、個人的に価値を付すのであれば、両者の実力は、ほぼ互角。

只、菊池保則の場合、テイクバックを小さくし、ステップ幅を狭くして左足の着地から右肘が出るまでのスパンを短くし、、インステップを修正することで、瞬発力の乗ったボールを投げることが可能なので、まだまだ、伸びる要素はあります。

福井は、コーナーピッチングをせずに、フォーシームに磨きをかけてファウルを打たせ、小さい変化球でゴロを打たせて取るピッチングをすればもう少し近道で勝てるのではないか。

福井の方が若干実績が上回るが、労働量の累積が福井の方が大きいことから、広島楽天に双方にとって、プラスマイナスゼロのトレード。

菊池保則は、福井の代わりに先発の控えとして起用するのがベターだと思う。

双方、旧チームでは、出番が殆どなかったので、両投手にとっては、いいトレードとなったのではないか。

福井は、もう一年早くトレードに出してあげても良かったかな。

どこも必要としてくれる球団がなくて干されている投手が多いので、両投手にとっては非常にいい話だろう。