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06/09/2017 22回戦 広島4-3阪神 マツダスタジアム
“泣くな中村、ヒロシマの花だ。”
中村は、緩く腰を曲げて立ち、瞬発力を脱力して腕を解く。
スライドステップで本塁方向に着地し、右股関節と左膝にタメを作る。
テイクバックは小さく、トップを作り、三角筋を使って徐々に胸を張り、
腕を内旋するときにMaxで瞬発力を伝える。
よって、手の平が外側から打者の正面に向き、
カットボールのような軌道になるので、初速と終速の差が小さい。
フィニッシュで一塁側に右足を送る。
右足も緩く蹴れている。
左足で弧を描くのもなくなった。
トップを作ったときに右肩が下がったのも、43球目と95球目のみ。
肩、肘も上がり、肩の状態は悪くはない。
ただ、岡田同様、テイクバックのときに右肩が下がることがあるので、
これを連発すると、肩を損耗させてしまう。
中村は、フィニッシュで左膝が伸び、ボールにバックスピンがかかり、阪神打線は差されたり、体が前に出されたりしていた。
中村ー磯村のバッテリーは、高めを上手く使っていたね。
特に、糸井は、3回の打席で真ん中高め143キロ真っすぐに差されて右膝が伸びていたね。
阪神の打者は、球速表示以上に体感速度を感じただろうね。
2回真ん中高めのスライダーを中谷に本塁打される。
中村祐太は、フィニッシュで三塁側に体重が残っていたね。
変化球を投げるときもフィニッシュで右足を一塁側に送らないとな。
4回中谷の2球目のインハイ145キロ真っすぐ、5回坂本に対して投げたアウトコースベルトの高さの真っすぐ146キロ。
共にフィニッシュで右足を一塁側に送って投げた、振った後最も伸びがあると錯覚したであろうベストピッチ。
7回になって、一塁側に回るのが早くなり、すなわち、左膝が開くのが早くなって、
シュート回転した球が中谷と鳥谷のところに1球ずつ。
鳥谷の2塁打で追加点を取られる。
中村祐太は、7回 104球 3安打 1本塁打 4奪三振 1四球 2失点(自責同じ)
十分すぎる内容。
誰も責める奴はいないよ。
ブレイシアは、スライドステップで、左足で弧を描くことがなくなった。
フイニッシュで右足を一塁側に送る動作もきっちりできている。
スライダーは縦に落ちるのと、小さく曲がり落ちるのと2種類。
空振りも取れている。
しかし、頭がラインから外れることで、左膝が開き、右腕が伸びて高めに外れることがある。
一塁側に回るのが早く膝が開くのが早くシュート回転する球があった。
2球ほどトップを作ったときに右肩が下がり、ボールを引っ掛けた。
ブレイシアは、1回 29球 3安打打たれるが、1点に留める。
変化球は、今村、中﨑の方が上だが、そんなには差がない。
今村も中﨑もこのぐらいの打たれ方はすることもあるし、ヘーゲンズよりも実力は上だと思うが、
契約更新した場合、来季はどのような起用法をするのだろうか。
中﨑は、鳥谷の初球、北條に二ゴロを打たせた球、坂本の初球、三振に取った球と、
11球中、4球でフィニッシュで一塁側に右足を送り体重移動できており、
ややいい方の出来。
中﨑は、三者凡退に抑える。
今村は、糸井のところで一塁側に回るのが早くてシュート回転する球があったが、
ルーズに立ちスライドステップし、三角筋を使って胸の張りを作ってリリース
フィニッシュで一塁側に右足を送れていた。
今村は、1回 20球 1安打 無失点
一岡は、初球から手首が寝てボールを引っ掛ける。
トップを作ったときに肩、肘が上がっていないということだ。
肩の状態が良くないのだろう。投げ過ぎだな。
中谷が真ん中付近の球に始動が遅れて遊飛。
鳥谷には、目線の近いインハイに投げたが、鳥谷が右肘を抜いて上手く打った。
重心も三塁側に残っている。
伊藤隼太は、右肘が張っていて、左肘に瞬発力による負荷がかかり、インハイに始動が遅れ、前膝が伸びる。
坂本も足を下すときに始動してしまっている。
一岡は、阪神打線に助けられて1回 14球 1安打 無失点
一方、阪神の投手は、どうか。
岩田は、三角筋を使って胸の張りを作って投げ、
背筋を消耗せず球に瞬発力が伝わっている投げ方だが、リリース前に瞬発力による負荷がかかっている。
フィニッシュで重心が三塁側に残っていた。
腕が最後まで振り切れていない。目線からも遠い。
にもかかわらず、広島打線は、岩田を攻めあぐむ。
岩田は、6回1/3 92球 4安打 7奪三振 1四球 無失点
マテオは、三塁側に左膝を伸ばし、左足が張っているので瞬発力を消耗している。
左足で弧を描いている。
マテオは、フィニッシュで左膝を伸ばす前に一塁側に回ってしまうので、
瞬発力がボールに伝わらない。
菊池に福留の頭上を越える三塁打を打たれる。
丸は、始動を早くして後ろ足に重心を移し、長く見れるのでスライドステップにも遅れなくなったが、
スライドステップでないマテオに対し、始動が遅れヒッチして上げてトップを作ったときのヘッドはやや寝ており、ややトップが浅い。
足を下すときにヒッチして上げてトップができていなければならないのに、前足と一緒にグリップが下がっていっている。
膝が開くのも早い。
真ん中低めのスライダーのボールの上っ面にバットを当て三遊間にバウンド。
しかし、これが内野安打となり1点を返す。
松山は、前の打席で岩田から、アウトハイのカットボールを重心を後ろに残して右中間に飛球の三塁打を打っている。
マテオは、トップを作ったときに右肩が下がりボールを引っ掛ける。
マテオは、肩の状態も良くない。
一塁側への重心移動が不十分な球もあった。
松山はアウトハイの真っすぐ系を重心を後ろに残しライナーでセンター前に。
センター前安打の松山の代走野間が
新井の二ゴロのときにランエンドヒットで走っており、
二塁forced outにできず、併殺にならずに、2点目
安部のライトへの飛球を糸井が後逸し、三塁打になり同点。
マテオは、フィニッシュで膝が伸ばし、一塁側に右足を送って真ん中低めのスライダーを投げるが、
安部は、トップが深く入り軸足である左足の上に頭が乗っている。
マテオは、2/3 21球 4安打 3失点(自責同じ)
石崎は、フィニッシュで三塁側に重心が残り、股間から下が台形になる。
サイド又はスリークウォーターで横振り、且つ、右肩が開く。
會澤がヘッドを残し、前進守備のライトの頭上を越えるヒットで、
四球で出て盗塁した二塁走者上本が還り4-3と逆転勝ち。
石崎は、1/3 18球 1安打 1四球 1失点(自責同じ)
會澤は、もう正捕手じゃな。
ゴールデングラブは無理だろうが、ベストナインは取れるかもしれんよ。
勝利投手は、一岡で、5勝2敗 1S
敗戦投手は、石崎で、0勝1敗
対戦成績は、広島の12勝9敗1分け
まとめ
勝因は、中村祐太のピッチングと阪神のリリーフ陣を打ち崩したカープ打線だな。
特に、前日は、ドリスを、この試合は、マテオを攻略したのが大きい。
リリーフ陣も消耗している中、最少失点で留めてくれている。
阪神のリリーフ陣も消耗しているが、相対的に見て、カープの投手の方が、
リリース前に無駄に瞬発力による負荷をかけていない分、勝った試合だったかな。
日頃の練習の成果で始動が遅れなくなった、遅れてもフルスイングして野手のいないところに落とせるようになった。
9回で決着が着けば、今村と一岡を休ませることができたのだが、
阪神も2位につけているチームだ。
中々勝ち越し点をくれないわな。
阪神がMaxで勝っても、後、5勝で優勝だ。
より現実的に見れば後、1勝すれば優勝だろう。
優勝は目前だな。