Last Updated on 2017年12月11日 by wpmaster
15回戦 広島2-1巨人 岐阜
広島対巨人15回戦
先発は、野村祐輔とマイコラス
野村は、低目に制球するときに、左足で弧を描いたり、左膝の開きが早いことがあったけれども、
それ以外の球は、腕を内旋してバックスピン(ライジングする回転)をかけ、
一塁側に重心移動をしてきちんとした投げ方ができていたように思います。
肩痛の故障歴のある野村(プロ2年目にも再発させている)は、プロ入りしてからは、スリークウォーターで投げていたんですが、
前述のメジャー式の下半身を主導にした投げ方にしてから、トップを作ったときに肩、肘を上げて
半分ぐらいの球は、未だ、スリークウォーターですが、上からも投げられるようになってきました。
昨日の野村は、トップを作ったときに肩、肘が上がっているので縦のカーブがドロップのように落ちていました。
昔、カープには、カーブを投げるときに、スリークウォーター又はサイドで投げる福士敬章(ひろあき、本名張明夫。旧登録名松原明夫、福士明夫)ってゆうオーバースローの投手がいたんですが、その逆ヴァージョンですね。
※福士の方が邪道です(山なりのスローカーブにしかならない)。
野村は、特に、高めのストレート系(カット、フォーシーム、ワンシーム)に伸びがありましたね(錯覚の話です)。
技巧派投手でも、ストレートのキレは基本です。
阿部が空振りしたインローのカットは、阿部が前に出されて、阿部の打ち方が悪かっただけだな。
野村は、7回 92球 3安打 5奪三振 1四球 無失点
一方、マイコラスは、スライドステップで投げ、
ステップしたときに、ライン(右足~骨盤~胸~頭を軸とした場合の、軸の横の空間)ができているから
ボールが高めに外れないし、ボールを引っ掛けない。
更に、フィニッシュで一塁側に重心移動できており、出来は良かったです。
胸の張りができておらず、背筋を消耗する投げ方なので、打者3巡目当たりで捕まります。
マイコラスは、7回にスライドステップが一旦静止するようになり、瞬発力が消耗します。
8回になって、マイコラスは、わずかに左足で弧を描いたり、膝が開くようになったんですね。
打者は、体感速度が球速表示ほど感じなくなったので、安部と菊池は、キレの落ちた球を逃さずに打っていきました。
西川は、アウトハイを引っ張るというのは、手段としては、いい。
アウトハイの球を手首の返し(右肘の掃い)が早すぎてボールの上っ面に当て、
トップスピン(ゴロ、ライナー、or軟式ほどではないがバウンドになる)をかけてしまいます。
打ち損じた当たりは、マギーの横を切れていきますが、マギーが後逸し、二塁走者の安部が生還。
筆者は、現役時代は、投手で、投げない日は、ライト、他は、一塁を少々守ったことがあるだけなので、
センターラインより左の守備のことはよくわからない。
マギーは、メジャーの頃は、二塁手が本職。
右利きのファースト、セカンドは二塁ベースに投げるときに体を反転させるので、
左投げよりも遅れるのは仕方がない(先日、送球エラーがあった)。
実際に、マギーは、一塁への送球は難がない。
ここまではわかる。
初回の自分の左を抜ける当たりは、ジャンプしてから、左腕を出している。これはいい。
安部の当たりに対するマギーの反応は、ミスではない。
あれは上手いセカンドでも捕れない。
マギーの二塁守備については、西川龍馬の二塁守備のように箸にも棒にも引っ掛からないというほどではない。
打球への反応は惜しいんだよ。
マギーの二塁守備は、コンスタントにセカンドを守っていた頃は、多分上手い部類だったんだと思う。
マギーは、自分の体の右を切れていく打球に対する反応が戻っていないんだろうな。
開幕から二塁で起用されていたら、打球に対する反応は戻っていたかもしれないな。
開幕から二塁マギー、三塁村田の布陣できたら、結構ヤバかったかもな。
マイコラスは、7回1/3 118球 7安打 5奪三振 1死球 2失点(自責同じ)
最後の阿部の当たりは、阿部が前に出された分、差された。
菊池がいいところに守っていたのと、阿部の足が遅いことに助けられていて
菊池も全盛時の動きではないんだけど、
結果的には、コンスタントに守っている菊池との、二塁手の差が出たのかな。
鈴木は、打席で構えたときに両膝がタイトに曲がりすぎで、始動前に肘に負荷がかかっている。
これでは、体が前に出される、始動が遅れていい結果が出るわけがない。
中﨑も重心移動とか見るとそんなに良くはないのですが、陽が差されてかかと体重で、顎が上がり中飛で助けてしまいました。
中﨑は、1回 15球 無安打 無失点
今村猛は、それにしてもスライドステップ尋常でなく速い、且つストロークが短いよな。
後ろも小さいから瞬発力が指先に伝わる。
フィニッシュでの一塁側への重心移動もできている。
投ゴロを取り損ねて、坂本に打たれて1点取られたけど、そんなに内容は悪くない。
ここ数年の坂本は、両脇を空けて懐を深くして、ヘッドを残して打つようになったな。
今村猛は、1回 20球 3安打 1失点(自責同じ)
投手戦が大好物な俺的には、楽しめた試合だったな。
2-1で広島の勝利
勝利投手は、野村で、6勝4敗
セーブは、今村猛で、1勝1敗 18S
敗戦投手は、マイコラスで、8勝5敗
まとめ
これで対巨人戦、広島の12勝3敗
明日勝つか引き分けると勝ち越しなんだよな。
思えば、2013年は、この時期までの対巨人戦は、広島の3勝12敗なんだよな(最終的には、8勝14敗)。
第2戦は、大瀬良と畠の先発。
[追記]
野村は、高めの真っすぐ系のキレは、今季ナンバーワンの出来だったと思います。変化球も真っすぐ系を投げるときと、大差ない投球動作で投げられていたと思います。
マイコラスも広島打線にフルスイングさせませんでした。
球数が100球未満の野村に代打を出して7回で引っ込めたことは、ペナントレースは、未だ長いですから、妥当だと思います。