連敗したのは、おまえのせいだ。だが、変えてはならないこともあるんだ。

Last Updated on 2017年12月12日 by wpmaster

13回戦 広島0-5巨人 マツダスタジアム

第2戦は、岡田と中4日の菅野の先発。

菅野は、今シーズンから骨盤の高さから左足を真下に下してから、一旦静止して本塁方向にステップしていたのを、

左膝を伸ばして本塁方向にノンステップで着地するようになった。

フィニッシュのときに三塁側に重心が残る球も未だ多いが、一塁側への重心移動が以前よりはできてきている。

この日は、ワンシームを上手く使い、丸を始め左打者を封じた。

腕を内旋させ、甘いコースにバックスピンのかかった球を投げ、少ない球数で打たせて取った。

菅野は、6回 82球 3安打 4奪三振 1四球 無失点

岡田は、立ち上がりから、テイクバックのときに右肩が下がる。

手首が寝てボールを引っ掛けたりしてバックスピンのかかりが十分でない球も見られた。

左足で弧を描くことが数球見られた。

4回 岡田は、村田を低めの浮き上がるように見えた真っすぐで三振を取ってから徐々に立ち直る。

岡田は全球セットポジションで投げますが、プレートを外さずに一塁送球してボークを取られたり、

一塁ベースカヴァーに入るときに、阿部に突き飛ばされたりと、投球以外のところもしっかりやらなければいけません。

岡田は、6回 103球 6安打 3奪三振 3四球  1失点(自責同じ)

田口は、現在防御率1位、菅野は、セリーグナンバーワンの右投手。

この2人が登板してきたら、余程内容悪い投球をしない限り、どの球団もそう打てるものではない。

菅野は、試合で投げられない変化球がないに等しく、球種が多い。

しかも弱い球種がありません。

菅野に対し、粘らずに早いカウントからゾーン内の球を打っていった作戦は間違いだとは思わない。

大切なことは、ファウルで粘ったり、逆方向に打ったり、セーフティーをやることではない。

フルスイングできるようになることだ。

現状、この2投手を打てなかったことは止むを得ない。

2連敗をしたこと自体は、それほど憂うことではない。

しかし、4番が打てなくて負けたのも事実だ。

特に、第2戦は、小林誠司が、鈴木誠也のテイクバックのときの、ステップによる重心移動、肘の始動の微動を観察し、

次に投げる球を決めていた。

この2試合から、課題が明らかになったのは、後ろに投げる投手の差だ。

中継ぎの層は巨人も厚くない。

カミネロはこの日も上本のところで2球、丸のところで1球左足で弧を描いていて内容は良くない。

事実、田中には、芯で捕らえられて安打を打たれた。

すなわち、広島の僅差のビハインドで、これ以上点差を拡げられてはいけない場面で投げる投手の中田、今井と西村、Mathiesonの差だ。

広島の現在の一軍のリリーフ陣で唯一のタフな投手である3番手のJacksonは、

昨日、今日と、テイクバックが大きい投手であるが、いいときよりも下半身にタメが足りず、

ステップするのが早く、頭が前に出たり、倒れたりしている。

昨日あった左膝が開くのが早い部分は、この日は改善され、球のキレは若干持ち直した。

Jacksonは、1回 12球 2奪三振 無失点

この日登板した広島の他の中継ぎ投手は、中田廉(2番手)と今井(4番手)

中田は左足で弧を描いてはいないものの、左膝の開きが早くシュート回転をしていた。

フォークも手首が寝てボールを引っ掛け、低めに外れ振ってくれない。

これまでは、僅差の場面でも抑えていたが、

一軍で通用しないとまでは言わないが、打者がストレート系に慣れてくる8月以降に、僅差で投げる投手としては弱い。

九里ならどうか。タフじゃない。

中田は、坂本に左中間を破られる2塁打で2点取られる。

中田は、1回 21球  3安打  2失点(自責2)

今井の方は、長野のところで3球、重信のところで、1球左足で弧を描いていた。

今井は、長野に左中間に2ランを打たれ、点差を拡げられる。

今井は、1回 25球 2安打  1被本塁打 1四球 2失点(自責同じ)

プロで12年やっていて若手ではない。それでこの内容。

今ここで、今後に備えて試す投手ではない。

もう見切っていいだろう。

先発は余っている。

そろそろ、先発の中からタフな投手を後ろ持ってくる段階に近づいてきている。

打撃の方に話を戻そう。

話は、前カードの中日戦に遡る。

柳は、骨盤の高さから、左膝を伸ばしてノンステップで本塁方向に着地。

三角筋を使って胸の張りを作り、トップを作ったときの肩、肘も上がっている。

下半身のタメもあり、フィニッシュのときの一塁側への重心移動もできている。

打者がテイクバックのときに足を上げて後ろに引くのと飛距離が出始動とトップを作るのが遅れる。

ノンストップで着地して打ったり、ステップの幅を縮めたりたり、足を上げて後ろに引くのを止めるのは、

無駄を省き、瞬発力のロスを防ぐからどんどんやればいい。

ここで言いたいのは、柳と対戦したときの誠也の第一、第二打席。

あれは何だ!

第一打席、第二打席でオープンスタンスで打席に立ち、試行錯誤している。

バカな真似はよせ!

俺は、見損なったぞ!

自然とそうなった?

そんなことあるわけないだろ。

神ってるって言われるのが嫌だと言っときながら、

都合の悪いときだけ、神様を作り出すのか。

投手目線で言うと、オープンスタンスは、速い球に差される打者がやることだぞ。

目線の近いインコースを打つ技術が無い打者が打者がすることだ。

オープンスタンスで打席に入るということは、スイングする前から速い球に白旗を挙げることだ。

スクエアだとインハイ打てませんと言っていることだ。

メジャーには、160~170キロ超で、それに応じた、表示以上の体感速度の球を投げる投手がいる。

楽に打てる道を選ぶな。

結果は、ライトフライと三振

テイクバックのとき、内に足を入れる分始動が遅れている。

第三打席は、スクエアスタンスに戻してセンターフライ。

第4打席は、又吉の投げたインコースベルトの高さの真っすぐを肋骨周辺の筋肉をスライドさせて

本塁打を打った。

昨日、今日も引き続き、スクエアスタンスで打席に立った。

第二打席は、インハイの150キロのワンシーム後ろに軽くステップしたときに、

シュート系の軌道に合わせて待ち、ヘッドを下げ、ボールの下にバットを入れ、

左肘を肋骨に沿わせて引き、

左肘から手首の間で掃ってレフトスタンドに運ぶ。

目線に近い厳しい球であったこと、手首の返しが若干早い分、ファウルになる。

今のを極めればいいんだ。

そうすれば、次に同じような球が来たときにファウルにならずに本塁打になる。

もう7月2日の中日戦の第一打席、第ニ打席のようなことはするな。

10割なんて打てるわけがないんだ。

おまえは、速球に強いんだ。

おまえは、インハイ強いんだ。

※20-5 .250だが、逆方向に打っていない上での数値であることに注意しなければならない。

300キロのバドミントンのサーブだって打ち返せるんだ。

今までやってきたことをやれば(=更新すれば)いいんだ!!

鈴木誠也は、このところ、打てていない。

3割を割った。

しかし、メジャーは、162試合。

飛行機での移動は、日本の比ではないほど、ハードだ。

鈴木誠也を休ませるな。

4番を外すな!

今季は、否、引退するまで、俺はコイツと心中する。

ファンの皆さん、このまま、4番に据え置いてもリーグ優勝するから大丈夫だ。

個人記録も終わってみれば、少なくとも、山本浩二の球団記録の114打点を凌駕して打点王を獲得しているのは間違いない。

試合は、0-5で広島の敗戦。

勝利投手は、菅野で、8勝4敗

敗戦投手は、岡田で7勝3敗

対戦成績は、広島の10勝3敗

まとめ

次の試合は、Johnsonとドラフト2位の畠世周。

今季のJohnosonは、中5日だと、フィジカル面の回復は中6日よりも落ちるかな。

これまでの内容を踏まえると、6回投げて4点ぐらい取られるかな。

畠について動画をチェックしてみたが、左足も弧を描いておらず、ファウルでカウントを稼げる。

セリーグで近いのはブキャナンかな(完成度はブキャナンの方が高いが)。

柳よりは若干落ちるが、簡単に打てる投手でもないと思う。

6回までは、スコア上、差がつかないだろう。

勝敗を決めるのは2番手以降。

ビハインドの展開になると相当きついだろう。

[追記]

菅野も田口も彼等にとって平均水準の投球をすれば、点を取るのは難しいですが、これから先、この2人が投げてくる試合に全敗するわけにもいきません。

盗塁、進塁打、内野ゴロや犠飛だけでは1点が精一杯ですので、連打は難しいですが、どうしてもストライクゾーン内のフルスイングした上での安打が必要になります。

特に菅野は、膝元から低めに落ちるボール球はありますが、トップを作るときに右肩が下がり、手首が寝てボールを引っ掛けて、目線から遠く見極め易い外低めに外れるというのが1球しかありません(その1球の丸の四球もボールを引っ掛けても左打者なので内角低め)。

そこが岡田と菅野の違いです。

言い換えれば、ストライクゾーン内に投げ込んできているのですが、バックスピンをかけられる投げ方ができているので、広島打線は、始動を崩され、半速球に対し、ボールの軌道にバットを水平又はボールの下っ面に入れられていません。

ブルペンも昨年8月は、今村、Jackson、中﨑、一岡の他にヘーゲンズと大瀬良がいました。

昨年より2人少ないので、8月に向けて今のままでは不十分です。

鈴木誠也は、簡単な球を選んで打ち、3割ラインを行き来していますが、ほぼ一貫して状態が崩されています。それでも.309 34本 120打点ぐらいは残すと思います。

尤も、柳田、山田哲人、筒香も完璧な状態で打てているのは数えるほどで、崩されながら打っているので、野球は難しいです。