Last Updated on 2022年4月6日 by wpmaster
予告先発は、Johnsonと塩見
塩見は腰痛で登板回避で6/6に64球4イニングを投げた戸村が中2日で先発。
2回広島は、鈴木誠也がリードオフダブルで、安部が三邪飛で、バティスタ。
初球インハイのシュート144キロをファウル。
バティスタは、右肩を下げ、右肘がホームベース方向にもたれかかります。
鈴木誠也も上体がこのように傾きます。
どういうことかというと、トップが深く入っているということ。
骨盤の上に上体を乗せ、股関節、肋骨周辺の筋肉をスライドさせて打っているということ。
結論を言うと、バティスタ、インコースのベルトより高い真っすぐ系さばけます。
ライト前安打の方がよく待てて打てた(いわゆる懐の深い)のでしょうが、
初球の方が体に近く、待っていたら遅れる。
ファウルは開きが少し早かっただけで、3球目のライト前ヒットよりも初球のファウルの方が
インコースのベルトの高さより上をさばけるか否かを見極める上では参考になる。
よって、初球のファウルの方を評価したい。
松山三振の後、
西川が開きが早く、内容は良くないですが、コースヒットで2点目。
石原がセンター前ヒットで出塁。
石原はライトにもう一本ヒットを打ちます。
昨年までは、左の開きが早かったのですが、今季は投手寄りにヘッドを向けてヘッドを遅らせて打っています。
2-2から打者二死一、三塁から石原が走ります。
捕手足立は、二塁送球しますが、ピッチャーもカットしないし、二塁ベースカバーもいません。
一、二塁間で走るのを2度止めていた石原も二塁へ。
三塁走者西川とのダブルスチールで3点目。
広島3-0楽天。
田中広輔は、pay off ピッチンに空振り三振。
戸村は、3回菊池、丸に連続安打を浴びたところで54球で降板。
二番手久保裕也は、一死満塁のところで、インハイに投げた球がバティスタの手首にかすり押し出し。
広島4-0楽天。
松山が体の中心線でミートしてヘッドを走らせてライトへ2点二塁打
戸村、久保共に、フィニッシュで三塁側にに重心が残っていて球にキレがありません。
広島6-0楽天
Johnsonは、右足をゆっくりと下して着地して右足で弧を描かずに投げていますが、
昨年までと異なり、フィニッシュのときに一塁側に体重が残ります。
4回先頭アマダーをリードオフウォークさせます。
アマダーは、ゲレーロ同様、テイクバックのときに右肩が内側に入るので、
インハイが打てません。
インハイを攻めますが、三塁側に重心移動し切れていないので、顔の近くを振ってくれません。
銀次、島内に連続安打で満塁にした後、
岡島のニゴロで一塁走者の島内がアシスト(島内はタッチアウト)して1点返します。
続く藤田にライトに引っ張られ2点目
久保が回跨ぎの後、高梨雄平が2イニング投げます。
高梨は右足で弧を描いて投げますが、広島は点が取れません。
新人菅原(すがはら)が登板。
本人曰く左足を曲げたまま下し、一旦静止してから着地だと瞬発力が伝わらないので、静止するのをやめたとのこと。
岡田やブレイシアのようなステップ、着地に変えたということなんでしょうが、変わっていません。
しかし、下半身のタメもあり、フィニッシュのときに膝が伸びているので、球のキレを産み出せています。
菅原はバティスタのところからトップを作ったときに右肩が下がり始めます。
中﨑は、今日は一塁側に重心を移して投げていて、内容が良かった。
茂木、オープンスタンスのペゲーロいずれも振り遅れていました。
但し、ペゲーロはフォロースルーが大きい分レフト前に落ちました。
茂木は、手首で速度を評価するので、ボールを受けてしまうことがあります。
下半身を使って真っすぐと同じ投球動作で体を前に出し、縦に頭を動かすのもよし、インハイを攻めるのも良し。
手首の動きがヒントになります。
ウィーラーも極端なクラウチングスタイルでオープンスタンス。
トップを作っている間にボールが来てしまいます。
インハイが打てないことが丸わかりです。
実際、インハイのツーシームにフライを打ち上げます。
話は変わりますが、同じような構えの雄平や大引には何故もっとインハイで仕留めないのでしょうか。
8回、回跨ぎの菅原は、石原を歩かせ、2死から菊池、丸に連続安打(代走天谷)。
丸は懐の深い打撃です。
鈴木誠也が走者一掃のセンターフェンス直撃の二塁打。
ロペスと打点で並んでいましたが、再び単独トップ。
続く安部にもヒットが出てこの回4点。
新井がライトに二塁打の後、西川がスライスさせて三塁打で一点、田中の犠飛でもう1点。
9回裏は、九里が登板間隔が空きすぎるので、中6日で調整登板。
茂木の二塁打、ウィーラーの安打で1点を返されます。
インロー寄りの球は、クラウチングスタイルの打者でも、目線から遠く飛ぶコース。
一塁側に重心移動して右足を左足の上を通過させてフォロースルーしていますが、
その前の段階で、下半身にタメがありませんので、トップを作ったときに右肩が下がり、
球が失速しています。
インローに投げるのであれば、下半身にタメを作らないといけません。
予め1イニングで、実際の球数は21球なので、中3日で来週の火曜日に先発に戻るかもしれません。
遅くなりましたが、Johnsonが今季初勝利。
交流戦8勝2敗。
明日は、野村と美馬。
[追記]
メジャー2年目の前田健太が今季は、10試合投げて4勝3敗 5.16と苦戦。
投手はスピードではない、針の穴に糸を通す制球でもありません。
スプリット系の球を投げなくても成績を残せる投手は沢山います。
肘が上がって上から投げるときとスリークウォーターで投げるときがあるのですが、
日本にいたときより前者の割合が増えたのはいいことですが、
トップを作ったときに右肩が下がることがあります。
左足で弧を描かないのは日本にいたときからですが、着地のときのつま先の向きがやや一塁側に開いています。
球数を投げる毎にフィニッシュのときに一塁側に重心を移動させることができていますが、
立ち上がりにフィニッシュのときに三塁側に重心が残ることがあります。
挫折して日本に帰ってくるなよ!
ちゃんとメジャーで引退して下さい。
[追記]
鈴木木誠也は、最後の二塁打は、差されてはいませんが、トップの入りが微妙に遅れてスライスしてしまいました。
3割打者といえども、毎日打てるわけではありません。
ただ、安部は、足も速いので5番は勿体ないとは思います。
ファンの方の大半は、九里をロングリリーフに推しますが、救援防御率がいいといっても、大半は勝敗が事実上決まった場面からで点差を広げられずにチームが勝った救援勝利は、昨年1勝しかありません。
九里は、フィニッシュで三塁側に体重が残り、キレが落ちた球を長打を打たれるので、僅差のリードの試合やこれ以上点差を広げられるわけにはいかない中盤、終盤のリリーフでは使いにくいです。
リリーフは、先発で主に技術上の
原因で結果が出なかった投手がする仕事ではありません。
先発の中でリリーフに向くのは藪田と大瀬良です。
九里も、トップを作ったときに、右肩が下がることがあるので、岡田と同程度の故障はあると思います。
また、テイクバックのときに右肩が下がるので、更に悪化させることがあり得ます。
先発もリリーフもどちらが負担が軽いということはありません。
別の方で、九里は、大きな故障歴がないので便利屋してを使い倒せという意見がありますが、先発、ロングリリーフにという遊撃的な起用方は難しいのです。
[追記]
中崎については球がほぼ高めしか来ていなくて、解説の小早川さんは下半身を使えていないんじゃないかと言われていました。
小早川さんの現役の頃は、投球のフィニッシュのときに、三塁側に四股を踏むのが主流でした。
重心が低く、投球の最後の最後で踏ん張る→下半身を使っているという解釈でした。
確かに、フィニッシュのときに、左膝が三塁側に傾くので重心が低くなり、低めの制球がしやすくなります。
しかし、骨盤を回転し切らずに投げ終えるので、腕が振り切れず、瞬発力、体重がボールに伝わり切れません。
下半身が使い切れていないのは、三塁側に四股を踏む投球動作の方です。
低めは目線から遠く、ボールが見やすく、インローは、腕がルーズに伸び、腰の回転で産み出した瞬発力が伝わるので、ボールが飛びます。
アウトローは腕が伸びますが、エルドレッド、ロペス、鈴木誠也などは引っ張ってレフトスタンドに入れられます。
そういう低めにキレのない球がいくわけです。
コーナーを突く投球は、打者だけでなく審判とも勝負することになるので球数が多くなります。
フィニッシュのときに、右足を左足の上を通過する投げ方は、左膝が真上に伸びて重心が高くなり、細かい制球がしにくいですが(かつては、それ故、けしからん投げ方とされていました。)、骨盤を回転させているので、瞬発力、体重がボールに伝わり切れます。
高めは、目線から近いので、始動を速くしなければなりません。
手首から近いので速度を評価するのが難しく前後高低に懐が深い打撃ができません。
打者は、肩から近いので肘をルーズに伸縮運動できず、インパクトの前から体重が肘に伝わってしまいます。
打者は、トップを作るのが遅いと差されます。
甘いコースで、少ない球数で打たせて取ることができるので細かい制球が要りません。
ゾーンを広く使えます。