Last Updated on 2017年12月4日 by wpmaster
オープン戦、今日からは、オリックスとの対戦。
先発は、加藤と山岡の新人同士の投げ合い。
加藤は、グラブを上げ、胸の辺りに構えます。
腕の先を大きく上げ始動します。
テイクバックのときの右肩の下がるところは大分修正されてきました。
腰を後ろに引いて本塁方向に腰から先に、続いて左足を真っすぐ、ステップ幅を広く踏み出す。
それにより、左膝がつま先よりも前に出ない。
それにより球に力が伝わる。
加藤は、左足を着地したときに右股関節を二塁方向に引き込んで「く」の字を作っている。
足の長く背の高い選手は、膝が体重と股関節にかけた負荷を支えられません。
加藤は、上背もなく、足も手足も長くありません。
加藤は、反動をつけて大きくステップすることと両股関節を外側に一旦捻って「く」の字を作ることにより左膝が開かない。
すなわち弧を描かない。
前傾姿勢を作れ、アームを長くすることができ、球に力を伝えることができます。
昨年の中﨑は、足は長いですが、股関節を「く」の字にできていました。
しかし、昨日は、左足で弧こそ描いていませんが、股関節を「く」の字にできていませんでした。
加藤は、グラブを肋骨に沿わせて引き、胸で畳みます。
加藤は三角筋をねじって(いわゆる右肩の後ろ回転)右胸と左胸の張り、壁を作っている。
ここまでの投球動作はサファテ(発音はサフォーテ)に共通する。
着地するまでの過程で背筋が伸びていると背筋を消耗します。
球数を投げられません。
加藤もサファテも背筋に負担のかからない投げ方。
サファテに先発ができるかとおっしゃる方がいましたが、
サファテも加藤も先発できます。
肘を押し出すように投げる。
加藤は、真下に腕をねじることにより肘を高く上げています。
右肘~右肩~左肩のライン(0ポジションと言います)がきれいに出来ています。
肘を押し出すところ、アームを長くしているところ、腕をしならせているところは、若い頃の黒田を思い出します。
一岡同様、加藤もヘソを重心にした円周が大きいので、打者には手元で伸びているように感じられます。
股関節を使えているので投げ終わった後も、左足の膝がきちんと伸びています。
T-岡田をは始め、オリックスの打者はステップする方の足の膝が伸びて真っすぐ系に刺されていました。
しかし、三角筋のねじりが不十分のときは、右肘が伸びて高めに外れます。
一塁側に傾くのが早くなり、制球ができない。
三角筋のねじるのが強すぎると、加藤の場合、右肘が右肩よりも下がります。
トップの位置を高くし、左足が着地するまでに膝が割れないので横振りになるのは避けられています。
上体が前に倒れすぎて低めに外れる。
これが2球あった。
肘が上がってリリースのとき、手首が立っているときは、チェンジアップのようなフォークも抜けて懸河のように落ち、縦のスライダーもよく落ち、スプリットも叩きつけられていました。
左打者のバックドアとなる小さく曲がり落ちるスライダー、小谷野に投げた右打者のフロントドアとなるスプリットもあります。
リリースのときに手首が立っていないときには、ボールを引っかけて、低めに暴投したり(石原は捕球していますが)、外に大きく外れます。
シーズンが近づいてきたということで、丸が守りにおける前後の打球の速度を評価していましたので、三塁打となりましたが、
この1球だけ、加藤は、着地したとき、左膝がつま先よりも前に出て力が伝わっていませんでした。
加藤は、投球動作を安定させて、高低の制球を修正することです。
2死からの四球など4四球は課題ですが、
ランナーを出してからは、球を長く持って、肘の高さを修正して併殺に取るなど試合の中で修正することはできます。
牽制はそれほど練習しているようには試合を見る限りは思えません。
ランナーを出しても打者勝負の投手。
球数は多いですが、先発投手には完投は望みません。
未完成ながらも5回4安打4四球4三振2失点(自責2)。
5回102球。
プロで一軍で何年やっている投手でも、球数の面でもっとひどい投手いっぱいます。
何年やっても今日の投球では困りますが、新人としては上出来です。
勝ち継投の投手をシーズントータル9人用意すれば、5番手、6番手の先発は、イニングは5イニング食ってくれれば上出来。
私が先発候補に挙げた戸田は実戦復帰後は、後ろに回るのかもしれません。
投球動作も含め加藤は先発に向いていると思います。
中田はこれまでは先発調整してきたそうですが、後ろが足りなくなって連投テストとのことですが、昨日同様右肩をかばった投げ方で
ボールに力がなく、ロメロにレフトスタンドに運ばれました。
それと、先日、福井は開幕に間に合わせなくていいと書きましたが、福井は、やはり、二軍で調整とのことです。
飯田も今日は、肘が上がり、右打者のインサイドを巧く攻めました。
藪田は、三角筋を使い、0ポジションができていて内容は良かった。
今日のMaxは、150キロでしたが、ボールにキレがあるので簡単にファウルで追い込むことができます。
Jacksonは、イニングの入りこそ、肘が上がっていませんでした。
肘が伸びて高く外れることもありました。
しかし、昨年までのヘソを重心とした、肘までを半径とした円周を大きく描く投法が見られるようになってきました。
オリックスの山岡は、グラブの位置を高く構え、肘が高いところからでてきます。
ストレートは140キロ台後半。
ステップも広く、股関節が二塁方向に引けていて、球にキレがありました。
昨日の岡田、今日の加藤同様、ランナーがいないときでもセットで投げます。
120キロ台の縦のスライダー、人差し指の間から抜く、フォークとチェンジアップの中間のような球もよかった。
広島打線も5回まで無安打。
山岡は、7回1/3投げ、自責2。
エルドレッドもペーニャも山岡ぐらいの体感スピードだと、膝が伸びて刺されます。
8回、庄司は、左腰の中臀筋を巧く使って一塁ベースに当たる二塁打と最終回にもう1安打。
今日はアピールできました。
小窪がスクエアスタンスから、後ろの股関節を使い、ステップを広くし、左膝の割れを作り、一塁手と正対しながら右方向へ安打します。
菊池のようなバッティングを見せます。
内川や鈴木誠也は、左右の股関節を三塁方向に引いて右腰の中臀筋を使って軸を回転させ、力をバットに伝え、引っ張っています。
堂林も右股関節を使って膝の割れを使ってレフト方向に引っ張るということができつつあります。
今日の8回ヘルメンから打ったレフト前安打はそれでした。
バティスタも前足のつま先でポイントを探りながら、体重移動させながら、着地し、ストロークをやや長くして
ポイントを前にしてボールのななめ1/3下にバットをくぐらせて、センター前に運びました。
桒原は、トップを高く構え、肘の曲げを強くしたり、緩くしたりして1球毎にポイントを前にしたり、後ろにしたりしていましたが、
股関節の使い方が今一つできていませんでした。
山岡にはてこずりましたが、主力以外の選手が凡退した打席を見直して準備をすることで終盤追いつきました。
そうすることで選手層が厚くなり、チーム力も上がっていくと思います。