Last Updated on 2022年4月4日 by wpmaster
オープン戦は、8勝6敗2分けの十二球団中6位(セリーグでは2位)。
打線は、相変わらず、力の落ちた投手を打ち込むことはできるのだが、エース級とはいかないまでも、投手のレベルが上がると途端に打てず、手も足も出なくなります。緒方監督は、ブラウン監督同様、攻撃も仕掛けるのが遅く、こまめに動かしてこないので相手チームに怖さを与えることができていないのではないでしょうか。
前年オフ、キャンプの練習次第で、オープン戦での安打とシーズンに入ってから1年で打てるシーズンに打てる安打の合計は決まってくるので、
ルナもオープン戦は、率が上がっていませんが、昨年と比べて特に衰えは見られませんし、例年並みの数字は残すと思います。仮に.265とか.275でも数字に現れないケース打撃や走塁面での貢献を含めると昨年の新井以上の貢献はしてくれます。
松山も最初の10試合ぐらいは湿ったままかもしれませんが、シーズントータルでは、例年並みの数字は残すと思います。松山は藤浪を始めエース級を苦にしない。
鈴木誠也は、25日ウエスタン阪神戦で実戦復帰するそうです。ファームで10試合程度出た後の4月9日の阪神戦(デーゲーム)辺りで1軍復帰ではないでしょうか(二軍で結果が出なくても野球の動きが出来ていれば、この辺りで一軍登録されるでしょう)。
エルドレッドは、三振か本塁打で率は望めませんが5番で行くと思いますし、現在の打線ではそこが妥当だと思います。新井がソフトバンク戦で故障したので、エルドレッドはファーストに入るでしょう。そうなると、開幕戦は、ライト野間、レフト松山又は天谷でしょうか。
開幕まで登板間隔が空くので、ソフトバンクとの最終戦で、中﨑を0-2で負けている場面で投げさせたのは理解できますが、その前の前の9-3で勝っている場面で投げさせる必要があったのか。
今シーズンも大差で勝っている試合にまで中﨑を登板させるのだろうか。そうであれば、相当中継ぎ、抑えの層が薄いということであり、中﨑は、閉幕まで状態をキープすることができるのだろうか。
Jackson(ソフトバンク最終戦も相変わらず四球が多いです。),オスカル,今村,中田をそのとき、そのときの状態でセットアッパーをさせることが予想されるが、これは、各投手にストロングポイントが無い故に、安定して勝ち継投に組み入れることができる投手がいないが故の、日和見で起用することであり、柔軟な投手起用ではない。
福井は、昨年、3回7失点と打ち込まれたソフトバンクを6回無失点に抑え、登板間隔が空き、二軍での調整をしながらシーズンを送った昨季より登板が増えるので、11~12勝はするだろう。
黒田は、ソフトバンク戦で4回5失点(自責3)。やはり、前年よりは間違いなく衰えている。キャンプ前は8勝と予想したが、今シーズンは、100イニング前後で4勝5敗、防御率4.50前後ぐらいではないだろうか。
野村も劇的に変化したところはないし、野村と横山はシーズン2~3度は二軍に落ちるだろう。その間は、九里、又は中村(恭)で賄うのであろうか。
大瀬良もネットピッチングを開始したとの情報もあるが、肘の状態は一進一退で、良くて消化試合となった9月に、中継ぎ(敗戦処理)で2イニング程度、先発で1~2試合(各4~5イニング)投げれればといったところで、今シーズンはいないと思った方がいい。
1年間ローテーションに入り続けるのは、K.ジョンスンと福井の2人だけだろう。
リリーフに大瀬良がしていた役割をする投手がいないというという点で(本当は2人でこの役割をこなさなければならない)、間違いなく昨年よりは、リリーフは弱体化しています。
最も登板数の少ない先発6番手に岡田を組み入れることで、岡田が登録抹消されている間又は次の先発に備えて一軍帯同している間に層の薄いリリーフが崩壊し、ヤクルト、中日に置いていかれるかもしれません。
先発6番手は、4回3失点~5回4失点にまとめてくれれば及第点です。6番手の投手が投げる試合は、スイッチが入るまで、特に下位打線にはセーブしながら投げる相手投手から、6イニングの間に小刻みに点を挙げ差を縮めていき、所詮は捨て試合であるから、追いつけなかったら追いつけなかったまでである。
しかし、ジョンスンや福井が投げているときは、リードを守り、勝ち切らなければなりません。
スイッチが入るまで、特に下位打線にはセーブしながら投げる相手投手から6イニングの間に完封を阻止するのと(これも簡単ではないが)、中継ぎがひっくり返されて、相手チームの全力で投げる勝ち継投のリリーフ投手から8回、9回で1点取って追いつくのと、どちらが大変か。追いかけるチームよりも追われるチームの方が作戦が建てやすいし、スキルを要しない。
開幕までの3~4日でリリーフの再編成を考え直さないと順位は変わってきてしまうでしょう。
巨人は、マイコラスが肩痛で出遅れるが、桜井は、ソフトバンク戦では、4回10安打6失点と打ち込まれたが、岡田が打ち込まれた西武戦では6回無失点で、現段階では、岡田よりも実力は上、スピードも144~146。桜井は新人王の筆頭候補でしょう。マシソンがリリーフに戻り、澤村、山口と共にリリーフがしっかりとしており、阿部も捕手に復帰した。
阪神も呉が抜けてリリーフが厚いとはいえないが、榎田が回復の兆しを見せ、先発も藤浪を筆頭に今年は能見の状態が良く、先発4本柱(藤波、能見の他はメッセンジャー、岩田)は計算が立つ。新井、今成、西岡、大和と内外野とも層が厚く、先発控えの差が小さい。
ヤクルトは、TJ手術歴のある館山が出遅れ(オープン戦で投げてはいるが)、先発に上積みがなく、ロマンとバーネットが抜けた。
ヤクルト、中日、DeNA、広島が最下位争いをすることになるだろうが、浅尾が絶望とはいえ、中継ぎ、抑えの層が厚い中日が借金を抱えながら、最終的にはわずかに抜き出るのではないか。
順位予想(願望ではない。冷静に分析した場合の順位予想である。こんなもん外れて欲しい。)をすると下記のようになるのではないか。
1位 巨人
2位 阪神
3位 中日
4位 ヤクルト
5位 DeNA
6位 広島
4~6位は最終戦辺りまでもつれ、5位と6位は0.5差ぐらいであると思われる。カープにはジョンスンという他球団のエースとの投げ合いに競り勝てる、連敗ストッパーがおり、福井もDeNA、中日の2番手投手よりも実力が上であるが、中継ぎはDeNAの方が層も厚いし、各投手ともカープの中継ぎ投手よりも優れていることから広島を最下位にした。
>コメント有難うございます。
koicarp様
福井は、一昨年開幕して間もない頃、ヤクルト戦で5回6失点で即二軍落ちになった後、ファームでツーシームと従来のフォーク(スプリット)より落差の小さいスプリットを覚えてから(入団したときから三振を取るスプリットは投げていましたが)、打たせて楽にアウトを積み重ねることができるようになりました。初球から小さい変化球で打たせて取りにかかって少ない球数でアウトを取っていければ球を集めることなく四球を減らせ、更に良い投手になると思います。
ジャクスンは、縦のスライダーを見極められたら、ストレートは球速が出ていますが、キレ(伸び)がありませんので、割りと簡単に攻略されて、シーズンに入り、打たれだしたら止まらず、ビックイニングを作ることもあるかもしれません。ヘーゲンズ(カーブもジョンスンのようなハードカーブではなく、投げられるというだけで使えるレベルではないので先発は難しい。)と頻繁に入れ替えられるでしょう。
岡田は、球速は、ジャクスンと同程度ですが、キレはあり、緩い変化球が使えないので、長いイニングは無理ですが、短いイニングなら一年目からいけると思います(カット、フォーク、スライダー、シュートは悪くない。)。同じくキレのある真っ直ぐとカット、スライダー、ツーシームで当方がリリーフとして推している藪田(何球かに一球、菅野のような球を投げる。)が三軍調整(フォームの修正に充てた、投げ込みを回避させたという説もある。)であるのも痛いところです。
オスカルは、シュート回転して高めに外れる場面がオープン戦終盤につれ見られました。そのうち炎上するのではないでしょうか。戸田の状態が上がってこなければ、社会人投手だけに1年目から投げさせざるを得ないかもしれません。
肩、肘、腰は、故障前の状態に近い状態に戻すことができれば、一旦肩が冷えてから肩を作り直す回跨ぎの中継ぎや先発よりも、回跨ぎをせずにリリーフで少ない球数を投げさせる方が良いという見解もあるので、大瀬良は、どちらで起用するかは、リハビリ次第でしょうが、いずれにしても少ない球数で楽にアウトを取ることを覚えなければならないでしょう。
好投手からは、連打が打てないのは、どこのチームでも同じですが、カープは、エンドランが相変わらず、ルナ以外上手くないです。力まず且つ振り抜いて進塁打を打ち、ランナー二塁、又は一、三塁のケースを作り、ランナーを貯めず少ない安打で1点、1点積み重ねるという野球ができません。緒方監督は、ブラウン監督、野村謙二郎監督同様、足の速い選手にも、足の遅い選手と同じ走塁をさせるので、機動力が使えず、3安打で1点取れれるか取れないかの野球をしているのです。