本当にこれでいいのだろうか。あまりにリリーフの層が薄すぎる。

Last Updated on 2017年12月13日 by wpmaster

岡田が中日戦に先発して3回39球を投げて無失点。カーブ、スライダーも投げ、カットボール、フォークもあり、先発に耐え得るだけの球種はある。

大瀬良の1年目のキャンプの段階と比較すると、大瀬良よりも実力は上である。大瀬良よりも要領よくアウトを取る。大瀬良並みにイニングを食って、3点を切るか切らないかの防御率を残すかもしれない(大瀬良の1年目は4点台)。

しかし、岡田を含め、K.J、黒田、福井の各人が二桁完投して、且つ、200イニング以上を投げることができるだろうか。200イニング食えるとすれば、Johnosonだけで、球数制限を加えながら、完投は、せいぜい、2~3完投、福井も完投2つか3つで、170イニング位、黒田は、一つも完投しないと思われる。

もしかして、緒方監督は、先発6人で、4勝2敗ペースで今シーズンをいくつもりであろうか。4勝2敗って言ったら、勝率.667だよ。

今のカープに出来るわけねえだろって。

プロ野球史上、.667以上で優勝したチームってどれだけあるだろうか。調べてみれば、数えるほどしかないはずである。

平均7イニング前後食っていた前田が抜けて、リリーフ投手が投げる試合数、イニングが増えることは間違いない。

セットアッパーをJackson、抑えを中﨑を据えるようであるが、この2人を集中的に起用するのだろうか。

この2人が休養中には、ストレートのキレ、球威が全盛時からほど遠い、今村、中田、一岡を起用するのだろうか。

彼等の名前がリリーフでコールされたら、他球団のファンは、「この試合、いける」と大歓声が沸くであろう。

下位打線にすら力勝負に言ったら力負けしてしまう。

仲尾次にしても、悪くはないが、1年目の高木京介よりも実力が落ちる。戸田は、防御率は3.30ぐらいだろうか。リリーフとしての安定度は今一つということになるのではないか。

首脳陣は、薮田も先発で調整させ、起用するつもりでいる。

戸田、永川、飯田、久本、江草、仲尾次とワンポイントや同点乃至はビハインドで投げる投手は比較的いるが、勝ち継投に組み込む投手がとにかくいないのだ。

今村、中田、一岡の現在を考え併せると、監督の構想だと、中﨑、Jacksonの2人は80~90試合投げさせなくてはならなくなる。

昭和のようにシーズン10完投する投手が一チーム3~4人いても、それでも、潰れたリリーフ投手は何人もいる。

分業制の現代において、これで、一シーズン賄えるとでも思っているのであろうか。絶対に無理である。

これでは、先発に勝敗が付くケースが減り、4勝2敗を狙って、1勝5敗、2勝10敗・・・ペースで突き進み、打ち勝つ試合もあったとしても、チーム自体は、シーズントータル.320~.330位の勝率になるだろう。

大瀬良に頼み込んで早期に復帰させて、先発から中継ぎへの転向は調整がしやすいと称して岡田をシーズン途中で中継ぎに回すのだろうか。

同一シーズンで、先発と中継ぎの両方をやらせて潰れた投手がどれだけいることか。

山内、澤﨑、大瀬良。

佐々岡だって、入団2年目までは、150キロ台のストレートに、伊藤智仁、郭泰源ばりのスライダーを投げる投手だったが、晩年は133~136キロ程度に落ち、7種類以上の変化球を投げコントロール重視の投球をしていたのも若い頃の酷使の影響だろう。

酷使でヘロヘロになって115~128キロ程度のストレートになっても抑えられた稲尾や板東の頃とは訳が違うんだ。

トレーニング方法や機器の進歩で打撃技術は当時の比ではない。

岡田を先発に回して、今村、一岡、中田、仲尾次らで賄える、足りなくなったらシーズン途中で先発の誰かを後ろに持って来ればいいと考えるファンは、安仁屋さんのこと笑えないよ。

そんなことやってたら、大瀬良も岡田も30代前半で投手コーチなってしまう。オーナー側は、若手の良き兄貴分と称して練習相手として安くコキ使うのだろうか。

4番手以降の投手がQSを達成して僅差で敗れても、序盤で試合を壊しても1敗は1敗である。

序盤で試合を壊したら、自由契約にする予定の投手を敗戦処理にして、あっさりと負けてしまえばいいのである。

エース級同士の投げ合いは差がつかない。どうしても接戦になる。

リリーフが弱かったら勝てる試合も勝てないのだ。

Jacksonだって無双できるレベルではない。

中﨑に継ぐまでにひっくり返されてしまう。

岡田をリリーフの一角にシーズン当初から据えて、3勝3敗を計算して、全球団と一通り対戦して7勝8敗.467ペースで突き進まなければならないであろう(これですら、今季のカープにとっては相当難しいだろう。)

岡田には開幕直後の先発登板日を伝えたらしいが、未だ、20日以上ある。今からでも撤回して欲しい。DeNAの山﨑だって開幕直前で抑えに転向している。連投テストもオープン戦でして欲しい。

岡田も薮田もシーズン当初から後ろで起用して欲しい。

大瀬良の代わりの先発は、横山、中田、九里、小野ら3~4勝クラスの投手をかき集めて、同じく3~4勝クラスの投手をかき集めて戦っている中日やDeNAに対抗して欲しい。

中田の先発転向は、かなり前から提案させてもらっているが、中田は、カーブ、スライダー、フォーク、ツーシームに、ワンシームまで投げていたという。今からでもイニング、球数を徐々に増やして先発に転向させて欲しい。今村も今からでも先発調整させて欲しい。

どうせ、最下位になるんだったら、知恵を絞って、少しでもヤクルト、中日、DeNAに食らいついて少しでも差を縮めて欲しい。肩を壊して既にリリーフ投手として潰れた投手のリリーバーとしての再生を夢見ていないで(技巧派の先発としての再生は有り)2~3年後を見据えて戦って欲しい。